著者
堀尾 あづみ
出版者
青山学院大学
雑誌
青山フランス文学論集 (ISSN:09187952)
巻号頁・発行日
no.15, pp.1-17, 2006
著者
秋光 純 銭谷 勇磁
出版者
青山学院大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002

強相関電子系物質において、フェルミレベルの分散を平坦化することは、その強相関効果を顕在化させる働きがある。特に顕在化する物性として強磁性と超伝導が考えられる。特に高温超伝導体においては、フェルミレベル近傍でk=(π,0),(0,π)での分散が平坦化している。また理論的観点からも、フェルミレベルの分散を平坦化すると1粒子励起が抑制され、2粒子励起が高められ超伝導に有利であると考えられている。以上の背景のもと、我々は銅酸化物を取り上げ以下に示す3つの物質群での超伝導開発を行った。1)Liebモデルを基礎とした物質開発-Ba_8Ca_<16/15>Cu_<64/15>O_y(CO_3)_<2.66>-Ba_8Ca_<16/15>Cu_<64/15>O_y(CO_3)_<2.66>の結晶構造はCuO_2二次元面内のCuサイトがCO_3基で1/4置換された既知の物質であり、その電気伝導性は絶縁体である。このBa_8Ca_<16/15>Cu_<64/15>O_y(CO_3)_<2.66>のCa^<2+>サイトをNa^+で置換し、ホール・キャリアを注入し超伝導化を試みた。その結果、T_c=117Kから超伝導性が確認された。Ba-Ca-Cu-O-CO_3系では既知の超伝導体(T_c=110K)が存在するが、XRDからは既知物質は確認されておらず、Ba_8Ca_<16/15>Cu_<64/15>O_y(CO_3)_<2.66>による超伝導の可能性は高い。現在、相の特定を行っている。2)団子格子モデルに基づく物質開発-PrBa_<2-x>A_xCu_3O_y (A=Ca, La)-PrBa_2Cu_3O_yはYBa_2Cu_3O_yと同じ結晶構造を有しているにも関わらず超伝導が出現しない物質である。我々はこのPrBa_2Cu_3O_yに過剰酸素を注入し、CuO鎖を2次元面とすることにより、超伝導化を目指した。結果、金属的伝導は示すが、測定最低温である5Kまで超伝導は確認されていない。3)平坦なバンド構造が期待される物質開発-LaCuOCh (Ch=S, Se, Te)-我々は、理論的モデル物質のみではなく、平坦なバンド構造を有する物質として知られているLaCuOCh (Ch=S, Se, Te)を母体とした超伝導体開発も行った。La^<3+>サイトをSr^<2+>等で置換し、ホール・キャリアコントロールを行った。現在のところ金属的な伝導を示すものの、超伝導は確認されていない。
著者
関根 秀雄
出版者
青山学院大学
雑誌
青山フランス文学論集 (ISSN:09187952)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.171-180, 1967
著者
関根 秀雄
出版者
青山学院大学
雑誌
論集 (ISSN:03874370)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.39-63, 1960
著者
加藤 雅信
出版者
青山学院大学
雑誌
青山法学論集 (ISSN:05181208)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.61-91, 1998-03
著者
外岡 尚美
出版者
青山学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、現代のパフォーマンス・アートと演劇における身体と苦痛の表象に焦点を合わせ、メディアとしての身体と苦痛および共同性の関係について考察した。マリーナ・アブラモヴィッチ、ロン・エイシー、ステラークなど重要なアーティストによる作品を中心に、身体的苦痛が喚起する情動と、観客の関与のあり方、意味生産および解釈の準拠枠を越える情動の作用を検討し、排他的な共同性の構成を刷新する情動の可能性を明らかにした。また技術と接続した身体と観客の体験に着目して、身体的知覚の変容について検討した。本研究は演劇・パフォーマンス研究において自明とされる、「現前」の枠で捉えられた身体のメディア性を明らかにした。
著者
日置 俊次
出版者
青山学院大学
雑誌
青山学院大学文学部紀要 (ISSN:05181194)
巻号頁・発行日
no.55, pp.17-39, 2013
著者
柳沢 英輔
出版者
青山学院大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

今年度は、ベトナム中部高原のコントゥム省、ジャライ省、ダクラク省において、約3カ月間のフィールド調査を行い、これまでの研究成果を国際シンポジウムで発表した。具体的な調査内容は以下の通りである。(1)バナ族、セダン族、ジャライ族、ジェチエン族、エデ族の少数民族村落で、ゴングセットの計測・録音と聞き取り調査を行い、各ゴングのサイズや音高、ゴングの名称、入手経路、使用する儀礼などについて明らかにした。(2)バナ族、セダン族、ジャライ族の葬礼、バナ族の教会の祭礼など、重要な儀礼・祭礼を撮影・録音し、記録に残した。(3)バナ族の伝統的な建築物であるNha Rongと呼ばれる集会所について聞き取り・計測調査を行い、その建築方法と現在における文化・社会的利用に関するデータを収集した。(4)ゴング文化継承にとって重要な役割を担う「ゴング調律師」について、聞き取り調査とゴング調律過程の撮影・録音とから、調律方法の詳細に関するデータを得た。(5)若い世代へのゴング演奏・調律に関する教育的取り組みについて具体的な事例を記録した。(6)社会変化に対応して新たに誕生した「改良ゴングアンサンブル」について、これまでの調査では分からなった点を聞き取りした。(7)研究代表者が制作した映像作品「ベトナム中部高原のゴング文化」を撮影地となった村で上映し、作品を村に寄贈した。以上より、現地調査によって研究課題に関する多くの民族誌的資料(音響・映像資料を含む)を得ることができた。3月には国立民族学博物館で行われた国際シンポジウム「東南アジアにおけるゴングの映像民族誌」において、映像作品の上映を含む口頭発表を行い、国内・東南アジア各地の研究者と知見を交換し、交流を深めた。現在、フィールド調査で得たデータの分析を進め、投稿論文を執筆中である。