著者
井上 治
出版者
近畿大学全学共通教育機構教養・外国語教育センター
雑誌
近畿大学教養・外国語教育センター紀要. 外国語編 (ISSN:21856982)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.1-13, 2014

[抄録]本論では, ソーントン・ワイルダーが作家としての後期に構想した, 一幕劇によるサイクル劇「人間の七つの大罪」に収められている「酔っ払った運命の三女神」について, その演劇的手法の特徴, これまでの研究者による批評の流れ, 作者がサイクル劇を円形劇場で上演する意図を論考したのち, ワイルダーがこの一幕劇を多幕劇『アルケスティス』のサチュロス劇として創作しただけでなく, 「人間の七つの大罪」にも収載した理由を考察する. そして, その理由は, この一幕劇はギリシア演劇の流れをくむ要素を多くもっているので, 円形劇場でサイクル劇を上演することでの演劇の復興のまさに象徴的な作品となるとワイルダーが考えたからだと推察する.著者専攻: 英米文学
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケ-ション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.330, pp.83-85, 2000-11-20

大容量コンテンツの配信サービスを開始するインターネット接続事業者や,配信サービスを支援する専門会社の設立が相次いでいる。CATVやxDSL(digital subscriber line)など,数百kビット/秒の高速アクセス回線の普及を見込んだ動きだ。ただし始まったばかりの今は,魅力あるコンテンツはまだ少ない。
著者
成瀬 貫 藤田 喜久 佐々木 哲朗 山田 鉄也
出版者
首都大学東京小笠原研究委員会
雑誌
小笠原研究年報 (ISSN:03879844)
巻号頁・発行日
no.38, pp.87-90, 2014

小笠原諸島父島の二見湾湾口部に位置する口之瀬沖水深46mより、エクレアナマコ1個体が発見されたので報告する。これは本種の小笠原諸島初記録であり、また北半球においては沖縄島に次ぐ記録である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.964, pp.28-31, 2018-05-10

特に防衛省は、総務省発表の92.7%に対し除外文書も含めた電子化率は6.5%にまで低下する。利用環境が整っている部署が内部部局と陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊の幕僚管理部など、東京・市ヶ谷の本省ビル内にある部局に限られているためだ。陸海空の3自…
著者
古江 幸博 田村 裕昭 永芳 郁文 本山 達男 川嶌 眞之 尾川 貴洋 樋高 由久 川嶌 眞人
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.707-710, 2012-09-25
参考文献数
7

内上顆下端の骨片を有する中学生投手に対して,骨接合術を行い,骨癒合,投手復帰の良好な結果を得た.中学3年生と1年生の投手2例が,1球の投球後に肘内側痛が出現したため,投球不能となって受診した.ともにX線像で内上顆下端に骨片を認め,手術を行った.手術では両者とも,骨片間に介在組織はなく海面骨が露出しており,新鮮化など行わずに引き寄せ締結法とアンカーを用いての骨接合術を施行した.いずれも骨癒合が得られ,投手に復帰できた.<BR>骨端線閉鎖間近あるいは閉鎖後の中学生,特に1球の投球後に発症した例では,急性要素があり,内上顆下端の骨片の骨接合術は治療選択肢の1つと考えられた.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュータ = Nikkei computer (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.964, pp.34-37, 2018-05-10

その間、米グーグルや米IBMなどによる量子ゲート型の基礎研究の成果が2015年以降に相次ぎ発表され、欧米で量子コンピュータの研究ブームが再来した。これを受けて文科省は、内閣府のプロジェクトとは別に、2015年頃からようやく量子情報科学の基礎研究に予算を…
著者
小松 正之
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1149, pp.113-116, 2002-07-08

今年5月、山口県下関市で国際捕鯨委員会(IWC)の第54回年次総会が開催されました。今回の最大の目標は、何と言っても商業捕鯨の再開でした。私が一員を務める日本政府代表団はその目標を実現するために、会議で議論する中身について周到な準備を重ね、本番を迎えました。
著者
岡本 祐子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 = Journal of home economics of Japan (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.923-932, 1995-10-15
参考文献数
3
被引用文献数
1

高齢者の精神的充足感獲得の実態を調査し, それに関連する生活的・心理的要因を分析した.高齢期の精神的充足感形成に関連する要因として, (1) 高齢者をとりまく物理的・環境的状況に関する要因 : 家族構成において配偶者や孫と同居していること, 健康, 経済状態がよいことなど, (2) 自分の現状に対する高齢者自身の主観的評価に関する要因 : 他人や社会に対する貢献度, 家族との関係, 宗教・信仰などにおいて満足できていること, (3) 高齢期以前の要因 : 現役引退までの職業, (4) 人格的要因 : 主体的欲求をもっていること, の四つの側面が存在することが示唆された.高齢期の精神生活の質的向上のためには, これらの側面の状況の改善とともに, 高齢者の主体的欲求が実践できるような支援を行っていくことの必要性が考察された.
著者
渡邉 典子 ワタナベ ノリコ Watanabe Noriko
出版者
同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)
雑誌
一神教世界 = The world of monotheistic religions (ISSN:21850380)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.43-59, 2011-03-31

1970 年代の日本の新新宗教ブームを牽引したGLA(God Light Association)総合本部の二代目の教祖高橋佳子は会員に「ミカエル」1 と信じられており、会員にカウンセリング的なふりかえり(「神理」という教えの実践)技法やスピリチュアルなターミナルケア2 を提供している。現代のGLA 会員の活動からは、個人化・グローバル化社会で競争を強いられている人々や、感情労働3 を求められるサーヴィス業の人々に支持されるようなスピリチュアルな「心の技法」が見出せる。この「心の技法」へのニーズにより、刺激反応図式の古典的パラダイムの主体が刺激に反応する受動的な存在であったことに対し、現代の主体とは、自己の行動をコントロールする能動的な存在であることを示し、そこに至る心身管理の自己責任性の重視を考察する。そして、GLA の神観、初代教祖高橋信次や弟子らのチャネリング4、瞑想や座禅などの「心の技法」を題材に、後期資本主義時代の新新宗教の教説の「心理主義化」傾向を分析するKeiko TAKAHASHI, the present leader of God Light Association (GLA), one of the Japanese neo new religious movements from the 1970's, is called as "Mikhail" by members, and she offers terminal care for members, which is a kind of spiritual counseling. We can observe from GLA activities a desire for "the technique of the heart" by the people in the service industry doing emotional labor, and they are forced to compete in individualized and globalized society. By analyzing the technique of the heart, it is argued that the old modern self was just a passive actor who behaves in response to external stimulation, and that today's self should actively control his or her own behavior with the emphasis on self-responsibility. Also, from the view point of GLA's God image, channeling by the founder Shinzi TAKAHASHI and his disciples, and Zen meditation, doctrines of neo new religions in the late capitalism are fairly "psychologized".
著者
笹本 裕大
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理要旨集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

Ⅰ はじめに<BR> 報徳社とは,地縁による組織の1つであり,地域の財産の構築や相互扶助を行うための報徳仕法を実践するものとして各地で組織化された.近年,地縁によるつながりが薄れつつあるといわれるなかで,この報徳社も減少傾向にある.ただし,存続しているものも少なからずあることから,本報告では,報徳社の存続や解散と現存する報徳社の活動実態に関わる地域的要因を明らかにする.<BR><BR>Ⅱ 報徳社の全国的動向<BR> 報徳仕法は江戸時代後期から近代にかけて,二宮尊徳およびその弟子らによって全国各地に伝えられ,大正末期の最盛期には全国に1,000社もの報徳社が存在していた.<BR>高度経済成長期を経た1976年の時点でも,主に第一次産業に従事する住民の割合が比較的高い地域において211の報徳社が存続していた.しかし,その後も報徳社の解散は相次ぎ,2010年には91社が存続しているにすぎない.<BR> 1975年に報徳社が存続していた地域でも第一次産業に従事する住民の割合低下は続いており,高齢化も進行している.そうした地域性の変化に加えて世帯数が大幅に増加した地域では報徳社の解散がみられる.このほか,1976年の時点で報徳社が存在し,その後解散した地域では,その3割で世帯数の減少が確認できた.すなわち,都市化が進行した地域や集落機能が低下したと考えられる地域において報徳社の解散が進んだと推察できる.<BR> 報徳社が存在している地域は,1975年以降の世帯数の増加が比較的少ない.また,持ち家の比率が高い地域が多く,出生時から居住している,もしくは居住歴が20年以上にわたる住人の占める割合が相対的に高い地域において,報徳社は存続する傾向にある.すなわち,報徳社が存続している地域は,都市化の影響が少ない地域であることがわかる.一方,都市化の影響がある地域でも,報徳社員数の変化が少ない地域もある.こうした地域では,報徳社員を含む旧来からの住民同士のつながりが強固であると推察できる.そして,このつながりが報徳社の存続の一因として考えられる.<BR><BR>Ⅲ 現存する報徳社の活動実態<BR> 現存する報徳社の活動実態を探るため,都市化の影響が少ない地域の事例としてM報徳社を,また都市化が進行してきた地域の事例としてK報徳社をそれぞれ取りあげ,各々の活動実態を比較した.<BR> M報徳社のあるM集落に報徳仕法が伝えられたのは1900年頃とされている.当時のM集落は農業が盛んな地域であった.こうした地域にあって農業および農村の振興を目的に全世帯を社員として1903年にM報徳社を法人化した.しかし,現在では地域の農業に関わる活動は盛んではない.これは,地域の農業の衰退や高齢化,社員の減少が関係している.ただし,M集落の世帯数は法人化時点から近年に至るまであまり変化がなく,一般世帯のうち持ち家の世帯が占める割合は9割を超えている.すなわち,現在は社員ではないものの,かつては報徳社とかかわりがあった世帯が多く,それらの世帯では報徳社の活動に対して理解があると推察できる.そのため,報徳社は地域住民全体に交流の場を提供するものとして活動を続けている.<BR> K報徳社のあるK集落に報徳仕法が導入されたのは,1870年頃とされている.その後,地域の財産である共有地の所有権が失われる危機に際し,共有地を法人の所有地とすることで対応するため,1967年に報徳社を法人化した.また,K集落の自治会参加者の大半を報徳社の社員が占めていた.そのため,同社は自治会的な活動も兼ねていた.しかし,K集落では1960年代以降転入者が増加しており,旧来の共同体とは無関係な世帯から報徳社の活動が自治会的な活動を兼ねていることに対して批判が生じるようになった.このため,現在,報徳社では自治会的な活動を行っていない.ただし,土地の管理と保全は現在も行っており,旧来からの住民に交流の場を提供するものとして活動が継続されている.<BR><BR>
著者
菊地 仁
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.9-17, 1996

古代末期から中世初頭にかけて、歌人がハレの場で時に失笑を買いつつも苦労しながら当座で名歌を即吟した、という説話が散見されるようになってくる。それらの和歌説話は、事実に基づくものであったにせよ、まったく事実無根のものであったにせよ、その即興的性格の強調だけは共通する。この種の説話は、構造的には神人問答譚というような話型と関わる一方、文学史的には「後悔」という歌病に対する再評価によって支えられている。