著者
TORRANCE Richard
出版者
International Research Center for Japanese Studies
雑誌
Japan review : journal of the International Research Center for Japanese Studies (ISSN:09150986)
巻号頁・発行日
no.29, pp.3-38, 2016

It was once thought that the prominence of Izumo gods in imperial myth was merely a function of literary structure, the creation of an antagonist to enhance the power and prestige of the Yamato polity. The idea that Izumo was, in archeological terms, insignificant in the context of discoveries in other regions contributed to theories that Izumo's importance in imperial myth was due entirely to narrative logic. With the archeological discoveries at Kanba Kōjindani in present-day Izumo City in July of 1984 and those in August 1996 at the Kamo Iwakura site in present-day Unnan City, it was no longer tenable that Izumo myth did not reflect a political and material reality during the mid to late Yayoi period. This article is an overview of the archeological evidence as a prologue to an examination of Izumo myth. It argues that the transition from Jōmon to Yayoi required about three to four centuries. It then takes up a series of archeological discoveries that establish that Izumo was the center of an Izumo cultural zone, not technologically inferior to the Kinai region. The article argues further, based in part on the evidence of tumuli and other forms of burial, that Izumo remained relatively independent through the sixth or early-seventh century, but it questions the meaning of Izumo's "surrender" to Yamato in the context of sixth or seventh century Japan.
著者
齋藤 勲
出版者
東京動物學會
雑誌
動物学雑誌
巻号頁・発行日
vol.46, no.544, pp.53-59, 1934
著者
真木 大空
出版者
広島大学大学院文学研究科考古学研究室
雑誌
広島大学大学院文学研究科考古学研究室紀要
巻号頁・発行日
no.9, pp.1-24, 2017-10-31

Examples of spouted bowl-shaped pottery with attached pedestal foot (kyakudaitsuki hachigata doki) comprise ceramic vessels with a high foot and spouted body. These large, highly decorated ceramic objects have been unearthed in the northern part of Bingo (eastern part of Hiroshima Pref.). They have been investigated alongside with the characteristic burials of this region, rectangular graves with burial mound and four corner projections (yosumi tosshutsugata funkyū bo). It is also the case that similar pottery is distributed over a wide area encompassing the Chūgoku and Shikoku regions. Comparative research concerning patterns, surface finishing, feature situations, and the means of the attachment of the spout suggests that these artefacts can be roughly divided into those from the northern part of Bingo and those from other areas. This result further demonstrates the uniqueness of the northern part of Bingo.In the northern part of Bingo these large objects were continuously manufactured from the end of the Middle Yayoi period throughout the first third of the Late Yayoi period (1st century AD). This special pottery was used for funerary rituals. Particularly, it was commonly placed as offerings in the Sata-dani and Sata-dao groups of graves with burial mound in Shōbara city, Hiroshima Pref. Concerning forms and manners of offering, it is thought to have been strongly influenced by the southern part of Okayama Prefecture (Kibi). In addition to strong influences of the Kibi region, funerary rituals were performed using traditional ritual utensils.
著者
河邊 聰 内藤 郁子 野村 正樹 畑 正一郎 大森 靖子 平家 直美 林 茂 吉田 光一 木村 忠紀 堀 榮二 遠藤 康雄 志村 公夫 冨家 裕久
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住宅総合研究財団研究論文集 (ISSN:18802702)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.433-443, 2008

京都の都心部には,平成12年の調査で3万戸の伝統町家があることが分かっていた。その後年々数は減少しているといわれる。町家では日々の生活が営まれ,その上で都市的・文化的価値の高さが語られる。(財)京都市景観・まちづくりセンターは,京町家居住者からの様々な相談に応じる町家相談会「京町家なんでも相談」を平成13年度に立ち上げた。本稿は,この相談会に寄せられた町家居住者からの相談内容をヒアリング形式で間接的に学習し,それを参考資料とした。資料から居住にかかわる不満・不安を抽出・分析し,問題点の把握と理解をした上で,今後居住不安解消の具体案を策定し,居住者への居住支援方策を提示したいと考える。このことから京町家の保全・継承の環境づくりに寄与したいと考えるものである。
著者
延藤 安弘 宮西 悠司 乾 亨 森永 良丙 森 詳子 大森 靖子
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住宅総合研究財団研究年報 (ISSN:09161864)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.311-322, 2000

本研究の目的は,創造的まちづくりを通して,高齢者の安心・自立居住の場をもたらす地域力を明らかにすることと,コレクティブタウンのモデルを提起することにある。神戸市真野地区における地域力は,たくさんのチャンス(給食サービスや友愛訪問や多様な地域行事等),ボランティアによるコミュニケーション的行為や公的地域組織や個々の住民たちの多層の人的ネットワーク,たくさんの居場所(公園,銭湯,喫茶店,路地等)からなる。それは,これら3側面の相互連関性に特徴がある。真野ふれあい住宅という公営コレクティブハウスは,居住者のいろいろな相互関係を成立させており,それは,つづきバルコニーのような空間面の特徴と住み手間の対面状況で話されるコミュニケーションが緊密に結び合わさっている。
著者
阿部 真理子 加納 尚美 島田 智織 小松 美穂子
出版者
茨城県立医療大学
雑誌
茨城県立医療大学紀要 (ISSN:13420038)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.133-145, 2004-03
被引用文献数
1

外からは見え難い出産環境の現状を探る目的で, 2002年秋, 新聞や地域情報紙で, 茨城県南地域で過去5年以内に出産を経験した人を募集した。6名1人約2時間のインタビュー逐語記録について, 医師, 助産師, 看護師の対応に言及している部分を取り出して整理すると, 産む人の身体的・精神的欲求に照らして, 医療者との間で様々なコミュニケーション・ギャップが経験されていることがわかる。産む人の受け止め方を大きく「不足感の気づき」「満たされる」の2つのカテゴリーに分類し, コミュニケーション・ギャップの本体として「不足感の気づき」, そこに含まれる「不足感の合理化」「不足感の転化」について検証した。現場で繰り返し体験される何気ないコミュニケーション・ギャップは, 産む当事者の主体性や自律性を侵食し, 脆弱なものとしていることがうかがわれた。
著者
伊藤正敏 SINGH Laxmi Narayan 山口 慶一郎 三宅 正泰 鄭 明茎 JEONG Myeong Gi
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.473-479, 2002
被引用文献数
1

ヨガにより、心と肉体の調和と癒合が果たされるとされるが、これがどのような状態なのか脳画像を介して理解することを試みた。8年以上のハタ・ヨガ経験者7人の協力を得て放射性ブドウ糖(FDG)を服用した後、1時間にわたって14の姿勢(Assannas)を順にとってもらった。ヨガ終了の後、PET装置により脳画像を採取し、形態的標準化処理を用いて脳活動の変化部位を検出した。結果は、運動野、運動連合野のふかつと前頭側頭葉、大脳辺縁系、中脳の活動の低下を観察した。前者は、ヨガ姿勢をとることに関係し、後者は、ヨガが辺縁脳と反射脳を沈静化することを意味している。MacLeanの階層脳仮説に従えば、瞑想は、辺縁脳を介して理性脳が反射脳を制御する過程と解釈できる。
著者
廣内 康彦 鈴木 詠子 光岡 ちほみ 金 海栄 北島 俊一 榎本 眞 久木野 憲司
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
vol.33, pp.284, 2006

虚血による梗塞とは部位的に異なった遠隔非虚血部の黒質および視床に遅発性の障害が起こることをサルで確認できたので報告する。 5歳齢カニクイザル雄の5頭を用いて、麻酔下で内頸動脈分岐近位部のMCA本幹を縫合糸により永久閉塞し、6時間、1、2、4および8週後にMRI検索を実施、安楽死後に10%緩衝ホルマリン液で灌流固定した脳を摘出した。さらに定法に従い脳パラフィン標本を作製し、病理組織学的検索を行った。 その結果、MRI-T2強調画像上の高信号抽出像にそれぞれ一致し、梗塞側黒質と視床域にMCA閉塞1週後には浮腫を、また4週から8週後には、神経細胞の減少、軸索変性による硝子体の出現、反応性アストロサイトの増生および肥大の増強を観察した。梗巣を反映するMRI像は、その部位や浮腫および上記病変の程度と一致することから、遠隔非虚血部の障害の早期発見と病像の経時的変化を臨床的に追及できる可能性が示唆された。
著者
石塚 隆男
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会全国大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.62-65, 2009

本稿は、システムに代わる概念として「つながり」に注目し、社会的なつながりの創成とマネジメントを経営診断の観点から考察することを目的とする。まず、ポスト・システム・パラダイムとして、ネットワーク・パラダイムや脳パラダイムがあるが、次世代パラダイムとして「社会」と「つながり」がキーワードであることを示し、社会的つながりの特徴づけを行う。次に、つながりのビジネスモデルについてソーシャル・キャピタルやソーシャル・マネジメントの視点から検討を行い、新たなつながりの創成が社会的な意味や価値を生み出すかどうかが経営診断上、問われることになることを示した。
著者
村山 繁雄 齊藤 祐子 金丸 和富 徳丸 阿耶 石井 賢二 沢辺 元司
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.483-489, 2005
被引用文献数
1

老化・痴呆の克服を目指し, 在宅高齢者支援病院と併設研究所が共同で, ブレインバンクシステムを構築した. 法的基盤としては, 死体解剖保存法18条と, 病院剖検承諾書をもとに行う, 共同研究を前提とした. 共同研究申し込みの内容に対しては, 論文審査と同様の守秘義務のもと, 外部委員による事前審査を行うこととした. 共同研究者の適格性については審査の上, 研究所協力研究員に委嘱するかたちをとった. 倫理面では, 病院・研究所及び, 共同研究先の倫理委員会の承認を前提とした. その上で, バンク管理者, 神経病理診断責任者, 臨床情報提供者が, 共同研究者となることを条件に, 共同研究を開始した. 標本採取には, 神経病理担当医が, 開頭剖検例全例に対し, 臨床・画像を判断の上, 採取法を決定した. 凍結側の脳については, 割面を含む肉眼所見を正確に写真に残し, 代表部位6箇所を採取, 神経病理学的診断を行った. 凍結については, ドライアイスパウダー法を採用した. 反対脳については, 既報通り (Saito Y, et al: 2004) 検討した. 現在までの蓄積は, 脳パラフィンブロック6,500例以上, 凍結脳 (部分) 1,500例以上, 凍結半脳450例以上で, 30件以上の共同研究を実行中である. 欧米のブレインバンクとはシステムは異なるが, その哲学である,「篤志によるものは公共のドメインに属し, 公共の福祉に貢献しなければならない」を共有する点で, ブレインバンクの名称を用いることとした. 依然として, 大多数の日本の研究者が, 欧米のブレインバンクに依存している事態の打開のためには, このシステムが市民権を得るよう, 努力していく必要がある. そのためには, 同様の哲学を有するもので, ネットワーク構築を行うことにより, 公的研究費を得る環境作りが必要である. ブレインバンクの重要性が人口に膾炙された上で, 患者団体との提携をめざすことが, 現実的と思われる.
著者
小暮 厚之
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学経済研究 (ISSN:09127216)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.91-112, 1995-09-27

For the estimation of stochastic differential equiations from discretely sampled data, the traditional approach in the econometric literature is to use a discretization of the original continuous-time model. In this paper we discuss some problems on the traditional approach and introduce an alternative estimation method, which is free from the discretization.
著者
竹本 靖子
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学 (ISSN:00306150)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.51-56, 2001
参考文献数
28
被引用文献数
1

私たちが研究の対象としている口腔の感染症のほとんどは, 常在菌やその他の病原性の弱い細菌による感染症である.また, ここ数年, 世間を騒がせている黄色ブドウ球菌による食中毒, 風呂の水から感染したレジオネラ症, MRSAやVREによる院内感染なども病原性の弱い細菌による感染症である.これら弱毒菌感染症の特徴は, まず, 原因微生物の病原性が弱いので, compromised hostに発症する日和見感染症であるということである.二番目として, 原因菌の特定が困難であること, 三番目として, 院内感染の場合, 原因菌が薬剤耐性化することにより, 病原性を発揮している点が挙げられる.弱毒菌が病原性を示すメカニズムは, 毒性の強い外毒素により病原性を示す強毒菌に比べると, 1つの病原因子だけでは説明できず, 多くの病原因子が関与している.口腔感染症では, う蝕, 歯周病, それ以外の歯性感染症が主なものであるが, その主要原因菌として, それぞれ, Streptococcus mutans, Porphyromonas gingivalis, Prevotella intermedia/nigrescensが挙げられる.これらの細菌は, 宿主への付着および定着, 免疫系からの回避, 宿主細胞の破壊, 病巣の拡大などに関わるさまざまな病原因子を産生し, 病気を起こしていると考えられる.Compromised hostが増加していたり, 現代の日本のように, 環境の衛生状態がよいと, いままでは問題とならなかった弱毒菌による感染症はあなどれない.また, 薬剤耐性菌や腸管出血性大腸菌E. coli O 157:H7のように, 本来, 病原性の弱かったものが, 病原性を獲得して, 病原性を発揮する現象も見うけられる現代では, 弱毒菌感染症について, 注意を払わねばならない.