著者
吉次 なぎ 阿部 真也 山本 佳世子
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.425-426, 2018-03-13

日本における自然災害の多さや昨今の国際情勢を鑑みるに, 避難経路の導出に適した手法の開発が必要である. しかし, 避難者が経路長や安全性を考慮して最適な避難先と避難経路を直感的に判断することは難しい. さらに, 非常時には避難場所や避難経路の環境が時々刻々と変化するため, 複数の避難先と避難経路を優先度付きで求める必要がある. 既存の経路探索アルゴリズムは始点と終点を結ぶ最短経路を導くが, 粘菌アルゴリズムは始点と終点を複数設定できる点, 複数の経路を同時に計算できる点で, 前者より優れている. 我々は, 地理情報システム(GIS)を用いて地理データを加工し, 粘菌アルゴリズムを用いた避難経路の導出手法を開発した.
著者
渡邉 浩司
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
vol.93, pp.239-255, 2019-09-30

ロベール・ド・ブロワが13世紀後半に著した『ボードゥー』は,ゴーヴァンの息子ボードゥーの幼少年期に焦点を当てた物語である。母の手で騎士に叙任されたボードゥーが一連の冒険の末に,群島王の姫君ボーテを妻に迎える筋書きの中で重要な位置を占めるのは,ボードゥーが最初の試練で獲得する「オノレ」という名の剣である。そもそも古フランス語によるアーサー王物語群では,アーサー王の剣エスカリボール(エクスカリバー)を別にすれば,オノレのように固有名を伴う名剣は珍しい。オノレという名は騎士が守るべき「名誉」というキーワードをもとにしているが,この名の由来を作中人物が説明している点は特筆に値する。
著者
樋口 美智子 ヒグチ ミチコ Michiko Higuchi
出版者
東洋大学法学会
雑誌
東洋法学 = Toyohogaku (ISSN:05640245)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.263-285, 1998-03-15
著者
臧 世俊 ZANG Shi Jun
雑誌
千葉商大紀要
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.129-155, 2014-03
著者
ペレス・リオボ アンドレス Riobó Andrés Pérez
出版者
同志社大学グローバル地域文化学会
雑誌
GR-同志社大学グローバル地域文化学会紀要 = Doshisha Global and Regional Studies Review (ISSN:21879060)
巻号頁・発行日
no.15-16, pp.103-123, 2021-03-25

Vicente Risco (1884-1963) was a famous Galician nationalist who felt strongly attracted to the Orient of the Romantics. In this paper I introduce the life and career of Risco focusing on his work as an orientalist and his place in the ongoing debate on East-West cultural relations inaugurated by Edward Said's Orientalism.