著者
福田 安典
出版者
日本女子大学国語国文学会
雑誌
国文目白 (ISSN:03898644)
巻号頁・発行日
no.57, pp.26-34, 2018-02-28
著者
近江 秀崇 岡本 順子 水口 美樹 水野 みか 伊藤 英子 Hidetaka Omi Junko Okamoto Miki Mizuguchi Mika Mizuno Hideko Ito 中京学院大学短期大学部 Chukyo Gakuin University Junior College
雑誌
中京学院大学短期大学部研究紀要 = Bulletin of Chukyo Gakuin University Junior College (ISSN:24334898)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.67-76, 2017-09

日々の保育の現場では様々な歌が歌われている。歌われる歌の種類としては、毎日の基本的生活習慣を身につけるもの、四季の自然の美しさや生き物の存在を身近に感じるもの、園で行われる行事に向けて歌われるものなどが挙げられる。現代では、CD などの録音媒体を通して伴奏を流し子どもたちに歌わせることも可能だが、やはり保育者自身の手で、子どもたちが歌いやすいテンポや音量などに配慮した伴奏を心掛けることが大事である。また、保育者が奏でる生の音や歌声に触れながら、一緒に歌い音楽を共有することが、子どもの豊かな表現力や感性を育むことに結びつくと考える。しかし、ピアノの経験がない学生にとって、ピアノを弾きながら歌うという「弾き歌い」は、決して容易なものではない。保育者として現場に出る準備をする学生に、この「弾き歌い」の能力をつけるのが保育士養成校で音楽を教える教員の役割であることから、2年間の音楽の授業の指導法に関する考察や、教員間での情報交換に取り組んだ。また、筆者が昨年度に行った、東濃5市の保育施設において歌われている四季の歌に関する調査結果と、昨年度の学生の習得状況の比較を行ったところ、取り扱われる歌に関して、大学と保育施設の間で差があることも明らかになった。
著者
土屋 裕希乃 Yukino Tsuchiya
雑誌
国際経営・文化研究 = Cross-cultural business and cultural studies (ISSN:13431412)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.153-162, 2016-12-01

The purpose of this study is to examine the relation between gaze behavior and impression in the conversation by using an eye mark recorder. 71 undergraduates were randomly selected in two groups including blankness and smile. Both group participants watched two videos. And they were asked to talk with a target person appeared on a monitor. The target person’s direction of eyes and facial expression were manipulated. The results indicated that blankness group more gazed at target person’s eye when the target person gazed participant. Moreover, both groups significantly increased satisfaction with the conversation and interpersonal impressions. And, Smile group were indicated higher interpersonal impressions than blankness group when the target person’s gaze at participants. The results show that gaze behavior and facial expression makes positive effects in face to face interaction.
著者
平田 昌弘
出版者
食品資材研究会
雑誌
New Food Industry (ISSN:05470277)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.80-86, 2012

本シリーズではこれまでに,アジア大陸から西アジア,南アジア,北アジア,中央アジア,チベットを,ヨーロッパ大陸からはバルカン半島を事例に,乳加工技術と乳製品,そして,その利用の仕方について紹介してきた。駆け足で述べてきたこともあり,まだまだ紹介していない事例も多いのだが,それでもユーラシア大陸をぐるっと見回したことになる。このシリーズを閉じるにあたり,最後に人類が辿ってきた乳文化史について語っておきたい。シリーズ最初のVol.53 No.1(平田,2011a)で「乳文化の一元二極化説」について言及したが,これまで紹介してきた事例をまとめる意味で,改めて詳しく論じてみたい。
著者
三代川 正秀
出版者
拓殖大学経営経理研究所
雑誌
拓殖大学経営経理研究 = Takushoku University research in management and accounting (ISSN:13490281)
巻号頁・発行日
vol.110, pp.5-36, 2018-01-31

台湾協会,後の東洋協会は明治30(1897)年に国の植民政策を支援する民間団体(台湾会)として立ち上がり,終戦を迎える昭和20(1945)年まで,邦人居留民と現地住民子女のために植民各地に実業学校を設けてきた。明治33(1900)年設立の台湾協会学校(のちの拓殖大学)開校の10年後の明治43(1910)年に旅順語学校と大連商業学校を,大正6(1917)年には台北市内に台湾商工学校を,そして昭和8(1933)年には奉天商業学校と僅か二十三年の間に四校を開校した。台湾協会学校もまた明治40年に海外分校を京城(のちに高等商業学校として独立)に,さらに昭和7年に大学直営の新京講習所を開設した。開校当初の実業補習学校(乙種商業学校)に始まり,甲種商業学校に昇格し,大連と奉天の商業学校はそれぞれの女子部を女子商業学校に分離独立させた。さらに台湾商工学校は開南商業学校と開南工業学校とに分離し,戦後の開南大学の礎となった。東洋協会はこれらの学校を適時に分離独立させ,現地居留地の一隅を照らしてきた。このような教育施策を1945年までのたったの四十数年間に成し遂げ,終戦時には卒業生共々その地の礎となった。その経緯を訪ねることが本稿の目的である。