著者
大野 優紀 田中 圭一朗 馬場 優治 吉澤 穣治 三澤 健之
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.850-853, 2019-06-20 (Released:2019-06-20)
参考文献数
9

学童期の唾液腺芽腫を経験したので報告する.症例は12歳女児.出生時から左顎下部の腫瘤を認めていた.大きさの変化はなかったが,最近軽度の圧痛を伴うようになり,当院を紹介受診した.触診上,左顎下部に可動性良好で直径2 cmの弾性やや硬の腫瘤を認めた.本人・家族とも手術を希望したため,全身麻酔下に腫瘤を摘出した.病理診断は,唾液腺芽腫であった.唾液腺芽腫は,世界では50例ほど報告されているが,検索しえた範囲では本邦では初めての報告であった.ほとんどが4歳未満での報告であり,本症例のような学童期での診断例は非常に珍しい.術後1年半経過したが再発は認めておらず,外来にて経過観察中である.
著者
牧 祥 本間 善之 土屋 英俊 田中 一成 青木 滋 武岡 元 三木 猛生 大島 博 山本 雅文 森本 泰夫 小川 康恭 向井 千秋
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.7-18, 2013-06-28 (Released:2017-09-04)
参考文献数
16

地上の1/6の重力環境(1/6G)の気相中における浮遊粒子状物質(SPM)の挙動を調べるため、パラボリックフライトによる擬似弱重力環境下で模擬月砂粒子(シュミラント)を実際にチャンバー内で拡散させた。エルトリエータのカットオフ値が1/6Gでは√<6>倍に増加することを利用し、気相中の浮遊粒子状物質(SPM)の重力影響を検証した。その結果、気相中の弱重力環境下を浮遊するSPMの沈降速度がストークスの式を使って表せることを明らかにするとともに、浮遊時間が重力の逆数に比例することを示した。SPMの粒径別濃度変化を数値計算した結果、重力が低く、天井が高い屋内ほど粒子が長時間残留することが示唆された。これは月面上でダストが屋内に侵入した場合、その除染作業に多くの時間がかかることを意味している。浮遊時間が粒径により異なるため、ばく露の危険性も粒径で異なっていると考えられる。ばく露の危険性がSPMの浮遊時間の長さにのみ依存すると考えるのであれば、粒径1.0μm以下の微細粒子や10μm以上の大形粒子には、重力差の影響を考慮した対策は必要ない。一方、粒径2.5〜10μmの粒子は、地上では浮遊時間が比較的短いが、月面上ではやや長時間浮遊する。この範囲の大きさのSPMに対しては、安全基準を厳格化などの新たな対策が必要であると考える。
著者
上村 吉穂 福田 護 江川 雅之 小杉 郁子 大竹 裕志
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.102, no.4, pp.633-637, 2011 (Released:2012-08-09)
参考文献数
16

症例は,20歳代の男性.左背部痛を主訴に救急外来を受診.検尿で血尿を指摘され,当科を受診.DIPで左水腎症(grade 2),左腎盂尿管移行部(ureteropelvic junction;UPJ)狭窄,多発左腎結石を指摘.腹部CTでナットクラッカーディスタンスの短縮,腎血管造影検査で左腎高血圧を認め,ナットクラッカー症候群と診断.これらに対し,左腎静脈転位術,左腎盂形成術,左腎盂切石術を一期的に施行.術後経過は良好で,術後2カ月目には,背部痛や血尿は消失.術後3カ月目のDIPで,左水腎症の改善(grade 1),腹部CTでナットクラッカーディスタンスの延長を認めた.術後12カ月が経過し,症状や左水腎症の再燃は認めていない.我々が知る限りでは,ナットクラッカー症候群,UPJ狭窄及び多発腎結石の合併,及びこれらを一期的に手術治療した報告はこれまでにない.

1 0 0 0 維新日誌

著者
橋本博 編
出版者
静岡郷土研究会
巻号頁・発行日
vol.第1期 巻3, 1935

1 0 0 0 気象

著者
気象庁 監修
出版者
日本気象協会
巻号頁・発行日
no.434, 1993-06