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転写と時計の改変によるラン藻炭素源供給の量的緩和とコハク酸生産
著者
小山内 崇
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
戦略的な研究開発の推進 戦略的創造研究推進事業 ALCA(先端的低炭素化技術開発) 技術領域
巻号頁・発行日
2013 (Released:2015-09-30)
ラン藻は、遺伝子操作が容易な酸素発生型光合成細菌である。本研究では単細胞性ラン藻Synechocystisを中心に、コハク酸生産技術の開発を行う。コハク酸は、プラスチックなどの汎用化学工業原料として知られ、バイオベースの生産が進められている。コスト抑制には、細胞外への放出が重要であるが、申請者らの先行研究により、特定条件でのコハク酸の細胞外分泌が明らかになった。そこで本提案では、転写制御因子と概日時計遺伝子の改変によって糖異化を促進するという手法で、コハク酸を増加させる。また、メタボローム解析によって、代謝データの集積と代謝産物の相関解析・in silico解析を行い、コハク酸生産に向けた代謝の理解と制御を進める。また、ラン藻培養系の改良、適用ラン藻種の拡大、残渣の有効利用を検討し、低炭素型のコハク酸製造プロセスの開発、及び、幅広い物質生産に応用可能なラン藻細胞工場の構築を目指す。本提案では、炭素の流れを包括的かつ統合的に変える「炭素源供給の量的緩和」という新しい概念での代謝工学を確立するとともに、低炭素化に資する画期的なバイオリファイナリーを構築する。
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表情画像を用いたリアルタイム心理状態推定技術の開発
著者
野須 潔
出版者
東海大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007 (Released:2016-04-26)
本提案は、コンピュータ画面を見ている人やビデオゲームを享受している人等の顔をビデオカメラで撮影し、その顔表情から心理状態をリアルタイムでかつ高い確率で推定するものであり、顔表情解析プログラムに、新たに顔画像から特徴点を自動的に解析・抽出するプログラムを開発して実現する。映像提供→顔表情撮影→心理状態の推定→映像制御等のループは組めるので、アミューズメント等で新たなコンテンツ提供も可能になる。
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バイオエネルギーの創製を目指した環状ジアデニル酸誘導体による緑藻類の細胞増殖および生理活性に関する研究
著者
塚本 眞幸
出版者
名古屋大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ
巻号頁・発行日
2012 (Released:2016-04-26)
脂質や炭化水素を生成する緑藻類を効率よく増殖させ、さらにその代謝活性を促進させることは、バイオエネルギーの創製に繋がる重要課題である。本研究では、近年、バクテリアの二次情報伝達物質として注目されている環状ジアデニル酸を取り上げ、同化合物およびこれを適度に化学修飾した誘導体が緑藻類の細胞増殖とその代謝活性に及ぼす影響を精査した。その結果、いくつかの誘導体で緑藻類の細胞増殖を20から30パーセント、光合成を40から50パーセント、促進することが明らかとなった。さらに、アデニン塩基のアミノ基の保護基は、生理活性に影響を与えなかった。このことから、標的化合物の合成経路を大幅に簡略化できることも見出した。
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新規電極構造を持ったバイオ燃料電池の開発と評価
著者
綾戸 勇輔
出版者
産業技術総合研究所
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007 (Released:2016-04-26)
バイオ燃料電池は、タンパク質等バイオ触媒を電極触媒として利用した燃料電池である。特に豊富に存在する糖、アルコール等が利用でき、常温で安全に運転できるため、超小型電源としての実用化が期待されている。しかしバイオ触媒は、温度やpH等外部環境の影響を受けやすく、電子移動反応が非常に起こりにくい。本応募課題では、ITO電極を用いたシンプルな電極構造を持つ新規バイオ燃料電池の開発と評価を行う。
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バイオ燃料混合ガソリン中のバイオ炭素比率の簡便な決定法 ― 炭素排出権取引普及に向けた技術基盤の確立 ―
著者
柚木 俊二
出版者
地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ
巻号頁・発行日
2011 (Released:2016-04-26)
液体シンチレーションカウンタ(LSC)を用いて、バイオエタノール混合ガソリン(E3、E10、およびE25)のバイオエタノール濃度の定量を目標とした。LSC計測は色の妨害を受けるため、その影響の抑制が定量の鍵である。ガソリンの着色料を通常の赤から青に変更するとLSC計測に対する色の妨害が大幅に減少し、ガソリンをそのままLSCで計測してもバイオエタノール濃度を定量できることを明らかにした。また、活性白土で赤色着色剤を吸着・除去し、色の影響を消去することに成功した。バイオエタノール濃度の低いガソリン(例えばE3)に対しては、バイオエタノールを水で抽出して濃縮・脱色する方法が有用である一方、E10以上では水相への色素の移行が避けられないことがわかった。研究者らが独自に開発した簡易LSC装置は色による計測妨害を受けやすく、その活用のためにはサンプルの完全脱色が望ましいと結論した。
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ポリリン酸処理によるチタンインプラントの高機能化
著者
吉田 靖弘
出版者
岡山大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2007 (Released:2016-04-26)
高齢社会の到来に伴い,インプラント治療の需要は益々増加すると予想される。しかし現在のインプラント治療は,術後,数ヵ月の治癒期間を要することが指摘されており,今後の革新的な技術開発が切望されている。本研究では,組織再生能に優れたインプラントの開発を目指し,ポリリン酸処理したインプラントの機能と安全性について動物実験を中心に検討する。さらに,インプラント-生体界面を詳細に評価することにより,製品化に必要な知見を集積する。
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インプラント周囲軟組織封鎖性向上を目指した新規デザインの開発
著者
鮎川 保則
出版者
九州大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ
巻号頁・発行日
2012 (Released:2016-04-26)
歯科インプラント治療は欠損補綴の有力な選択肢として広く普及している一方で、インプラント周囲炎によって苦慮する症例も稀ではない。口腔内には多くの細菌が存在し、インプラント周囲炎は軟組織からの感染に惹起されると考えられるため、その封鎖性の改善こそが今後の大きな課題である。本研究はこれまでに有効性が示唆されているインプラント粘膜貫通部の形状および表面性状に着目し、軟組織封鎖性改善のための新規デザインの開発を目指すものであった。本研究では実験用インプラントの実験動物口腔内への定着率が低かったため、当初の目標を達成することはできなかった。今後は今回の実験を通して得られたノウハウを有効に活用し、インプラント新規デザインの開発につなげていきたい。
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医療・介護現場のニーズに対応した移乗動作介助機器の実用化
著者
石田 健司
出版者
高知大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ
巻号頁・発行日
2012 (Released:2016-04-26)
要介護者(障害者)の中には、体の回旋はできなくとも、支えがあれば立位可能な症例は多い。その残存機能である立位能力を最大限活用し、要介護者(障害者)の自主性や自尊心を失わせることなく、安全に移乗動作が行える機器を開発・試作し、開発機を元に、移乗動作介助機器の実用化を目指し、その有用性をアンケート調査した。 結果として、走行は比較的良好との評価であったが、動き始めと回転時にまだ改良の余地がありと評価された。また自分が介護される際には、本機器の有効性の理解は得られたが、機器の金額面で、5~10万円までに価格を落とす工夫が必要であった。今後ベッドと一体型で、ベッドの柵の回転バーと一体になるものを作成したい。
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浅海域3Dマッピング構想(地域活性化と地球科学研究・防災へのアプローチ)
著者
清川 昌一
出版者
九州大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ
巻号頁・発行日
2011 (Released:2016-04-26)
鬼界カルデラの海底地形図と船上におけるGPSを組み合わせたシステムの構築を行い、浅海域3Dマッピングを試みた。1)地図データが大きすぎ、コンピューター上(グーグルマップ)にのせる事が難解であった。現在のところ細切れで貼り付けた試行版を作っている。2)船上でのGPSの位置関係が微妙にずれる。魚探による深さと地図上での深さの対応がつきづらく、もうすこし高性能のGPSが必要である。3)GPSがうまく入るときは海底地形図上を船が運航でき、地形図との対応が可能であり、通常の海図よりも、移動している場所が理解でき、非常にわかりやすい。浅海調査・漁業に有用であると思われる。
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量産に向けた低摩擦型矯正歯科用ブラケットの開発
著者
河田 俊嗣
出版者
広島大学病院
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2005 (Released:2016-04-26)
矯正歯科治療における歯の移動はブラケットとワイヤーを用いて、通常24ケ月程度の治療期間を要し、治療期間の短縮は医療現場の大きな課題の一つである。治療期間の短縮阻害要因の一つに、ブラケットとワイヤー間の摩擦がある。本提案者らはブラケットの構造を根本的に見直した。即ちブラケットのスロット内面にニードル式ベアリングを挿入することによってワイヤーとの摩擦を減少させるブラケットを試作した。基本的な性能は確認をしたが、臨床での実用化と量産化を視野に入れた製品化には、?矯正治療患者での効果の検証、?極微小ニードル式ベアリングの高精度な加工と検査技術を確立する必要がある。
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細胞接着・遊走促進作用をもつ新規インプラント材料の開発
著者
鍵谷 忠慶
出版者
岩手医科大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 地域事業 地域イノベーション創出総合支援事業 シーズ発掘試験
巻号頁・発行日
2009 (Released:2016-04-26)
インプラントは、歯科領域の欠損補綴において、義歯と並んで重要な役割を演じているが、埋入してから補綴が完了するまでに時間がかかる点が短所となっている。本研究は細胞接着・遊走促進作用、および骨形成促進作用をもつタンパク質を純チタン表面にコーティングすることで、治療に費やす時間を短縮し、感染リスクの低減可能な新しいインプラント材料を開発することを目的とする。
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