著者
李 龍太 恒川 篤史
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.737-740, 1999-03-30
被引用文献数
3 4

都市内に残っている民有樹林地を保全していくためには,地権者の協力が不可欠である。したがって,樹林地保全制度の効率的な運営のためには,各保全制度に対する地権者の意識を把握することが重要であると考えられる。本研究では,練馬区に樹林を提供している土地所有者を対象に,アンケート調査により意識傾向を調べた。その結果,相続税の納付と樹林地の管理がかなり負担になっており,「市民緑地」制度における相続税の減免幅とその契約期間の長さについて不満を持っていることが分かった。この結果から,今後相続税の評価減の拡大など制度を改善し,樹林の買取り要請に対する財源確保プログラムを樹立する必要があると考えられた。
著者
黒岩 澄雄
出版者
The Botanical Society of Japan
雑誌
植物学雑誌 (ISSN:0006808X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.865, pp.300-309, 1960
被引用文献数
12

種内競争の解析1-3) を縞枯山の<i>Abies</i> 針葉樹林で行なったがこの解析をより充分にするため, 種子重につき正規分布をもったヒマワリ種子の正方形播きで4密度区 (400,200,100,25本/m<sup>2</sup>) を作って種内競争を研究した.<br>個体重や草丈の順位は播かれた種子の重さの順位のままであることは Spearman の順位差法<sup>15</sup>) による計算で得た高い相関度から推定し, 高密度区の生育後期には小個体階級のみにおいて枯死体を観察した.<br><i>Abies</i> 森林での全階級にわたる枯死体の出現は, 密度効果の解析結果<sup>11,12</sup>)から群落構成個体の間隔の不規則性によると推論した. 生育初期に個体重について階級分けされた各階級の平均個体の重さや草丈についての生長曲線を追跡し, 重量生長率では高密度区ほど, また生育後期ほど大個体が小個体より大きく,草丈生長率では大差なかった. 重量度数分布はN型からL型<sup>6</sup>)へと移行し, それは生育後期ほどまた高密度区ほど顕著であったが, 草丈度数分布はほぼN型を維持していた. 他方, このような度数分布の時間変化を各階級の平均個体の重量生長を用いて, 簡単な作図法で図示し, 度数分布の変化は階級間での生長率の差によって引起されることを証明した. 同化能や呼吸能それに同化器官と非同化器官との量的関係についても階級間で大差なかったが, 大個体ほど葉層の位置は高くその受光率は非常に高かったので階級間での重量生長率の差はこの受光率の差によると推論した. この推論をたしかにするためヒマワリの生長に対する光要因の影響を庇陰格子を使って調べたら, 庇陰度の増加とともに重量生長は急激に低下し, 伸長生長は極端な庇陰の場合をのぞぎ大差なかった. また, 実測された生産機能と. 観測された光•温度要因とを結びつけて算出した重量生長は生長の実測から得られた値と一致して小個体ほど非常に小さかった. これらのことから, 群落内における同種間競争において光要因が一つの決定的役割を果すことを確証した.
著者
三苫 浩輔
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学文学部紀要 (ISSN:02858940)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.344-323, 2001
著者
三枝 康高
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.193-205, 1963-02-01