著者
伊達 学 佐藤 功 中野 秀治 中川 準平 伊達 和
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.445-452, 1995-08-20

症例は57歳男性,右胸背部痛を主訴に近医受診し,1992年8月11日当科紹介された.胸部X線にて大量の右胸水を認め胸腔ドレナージ施行.胸水中のCEA,ADA,ヒアルロン酸値は正常で,頻回に施行された細胞診も陰性であった.その後胸水の増大傾向なく経過観察していたが,右胸膜のび慢性肥厚増強を認めたためCTガイド下胸膜生検施行.免疫染色を含めた組織学的検索により低分化型腺癌疑いと診断された.また,同時期より有顎下に腫瘤を認め,細胞診にて胸膜生検と同様の細胞が採取された.以上より原発部位は不明であるが,胸膜播種および頸部リンパ節転移を伴う肺癌が疑われた.しかし,臨床的にび慢性胸膜中皮腫も否定できず,疼痛の解除および確定診断を得るために胸膜肺全摘術,顎下腫瘤摘出術を施行した.術後病理診断にて,顎下腺腺様嚢胞癌および胸膜転移と診断された.
著者
池添 泰弘 茂木 邦雄 鈴木 隆史 廣田 憲之 植竹 宏往 渋谷 正徳 中川 準 北沢 宏一
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:18804004)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.1557-1560, 1999-04-15

We succeeded in making water levitate in air, using not an extreme by strong magnet such as a Bitter-type hybrid matnet, but a compact superconducting magnet. The levitated water ball had a spherical shape and levitated stably for over a day. We named this phenomenon "magneto-Archimedes levitation," because, to achieve it, we used gravitational and magnetic buoyancy forces in the presence of pressurized oxygen gas. In additon, our method enables paramagnetic substances to levitate in air, which has been considered to be impossible owing to the Maxwell relation, divB=0. We also succeeded in making paramagnetic aqueous copper sulfate levitate in air. To the best of our knowledge, this is the first demonstration of stable levitation of paramagnetic substances in the atmosphere.
著者
清水 信義 寺本 滋 人見 滋樹 伊藤 元彦 和田 洋巳 渡辺 洋宇 岩 喬 山田 哲司 山本 恵一 龍村 俊樹 山口 敏之 岡田 慶夫 森 渥視 加藤 弘文 安田 雄司 三上 理一郎 成田 亘啓 堅田 均 鴻池 義純 福岡 和也 草川 實 並河 尚二 木村 誠 井上 権治 門田 康正 露口 勝 宇山 正 木村 秀 香川 輝正 斉藤 幸人 武内 敦郎 森本 英夫 垣内 成泰 横山 和敏 副島 林造 矢木 晋 西本 幸男 山木戸 道郎 上綱 昭光 長谷川 健司 山田 公彌 岡本 好史 中山 健吾 山内 正信 佐々木 哲也 毛利 平 江里 健輔 宮本 正樹 森田 耕一郎 平山 雄 中川 準平 吉松 博 村上 勝 永田 真人 溝口 義人 大田 満夫 原 信之 掛川 暉夫 枝国 信三 足達 明 富田 正雄 綾部 公懿 川原 克信 西 満正 島津 久明 三谷 惟章 馬場 国昭 岡田 浪速 内藤 泰顯 櫻井 武雄 岡田 一男 西村 治 前部屋 進自 前田 昌純 南城 悟
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.31, no.7, pp.1011-1019, 1991-12-20
被引用文献数
1

西日本地区30施設の共同研究により,肺癌の治癒切除例に対する補助化学療法の有用性を検討した.このtrialが終了した後5年の観察期間が経過したのでその成績を報告する.対象は絶対的治癒切除,相対的治癒切除となった肺腺癌であり,A群はMMC(20+10mg)+tegafur600mg1年間経口投与,B群はMMC(20+10mg)+UFT400-600mg1年間経口投与とした.1982年11月から1985年11月までにA群113例,B群111例の計224例が集積された.不適格例が43例であり,A群88例,B群93例を解析対象とした.背景因子には差は認めなかった.成績は5年生存率および5年健存率で検討した.両群の全症例の5年生存率はA群64.3%,B群55.6%で有意差は認めず,健存率でも差はなかった.後層別解析で,N2症例において5年生存率および5年健存率とも,B群が良好であった(p=0.029,p=0.048).