著者
中野 茂夫
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.66, no.544, pp.273-280, 2001
被引用文献数
6 3

The purpose of this paper is to consider the influence of "industrial corporation" on a spatial transformation rural city. The subjects of this study are Kurabo industries.Ltd which is one of the spinning industry shoulding the axis of Japanese Industrial Revolution. Analysis showed that Kurabo industries. Ltd and Magosaburo Ohara, president of the Ltd, had much influence on the City of Kurashiki's urbanization directly or indirectly. It is cleared that the preparation of industlial foundations and modern urban facilities affected so well that urban spatial structure was changed.
著者
中川 理 石田 潤一郎 小野 芳朗 丸山 宏 青井 哲人 大田 省一 木方 十根 清水 重敦 砂本 文彦 谷川 竜一 中嶋 節子 中野 茂夫 松山 恵 本康 宏史 山口 敬太
出版者
京都工芸繊維大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

わが国の都市空間は、明治維新から太平洋戦争時までの間に実施された各種の都市基盤整備の事業によって再編された。この研究は、近代におけるわが国の都市空間の変容を、その事業が計画・執行される仕組みを理解することで解明する。都市基盤整備の事業は、国家、地方行政、地権者、共同体、民間資本などが多様な関係を築き実施されていた。そして、その関係は、学知や技術による客観的評価に基づく、一元的な制度システム(仕組み)に回収されていくようになったことがわかった。
著者
中野 茂
出版者
姫路工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

子どもの笑いの月齢による増減を指標に、発達的に母親の働きかけへの協調的反応が減少する時期を探り、その要因を検討した。また、母親が子どもを笑わせようとしてしばしばするからかいゲームがなぜ乳児の笑いを引き出せるのかその構造を、このようなやりとりはメタコミュニケーション論でいう二重のコミュニケーションではなく、何らかの身体表現に基づくのではないかという仮説に沿って検討をした。対象は、20組の母子。6か月から12か月までの毎月と15か月まで縦断的に親自身が育児記録として自分と子どもとのやりとりをビデオに記録した。こうして得られたビデオ記録から、まず、子どもの笑い、不快の出現時点を同定し、そこ5秒を基準点とし、それに前後の20秒を加えたの合計45秒の時系列を1エピソードと定義した。結果は、6か月で微笑んでいたのが、7か月では微笑みが減り、8か月では不快の表出が比較的高まり、9か月以降は、不快の出現が希となり、協調的、積極的に母親に応じるように変わったことを示した。したがって、8か月での不快の増加傾向は、子どもの積極性が増し、この時期に母子のやりとりが再編成されたと考えられる。次に、子どもの笑い、不快、母親の情動表出と「ふり」の出現率の高低で「調和」・「不調和」群に母子を分け、笑い、不快の先行要因にどのような違いがあるのかを典型例で比較した。その結果、調和群では、基準点の直前で「本来」から「ふり」、または逆の入れ替わりが認められるのに対して、不調和群では一貫して本来がふりより高いかった。この違いが両群の笑い・不快の出現率の違いを生んだと考えられる。つまり、母親が急に大げさ・コミカルな動作をしたり、逆に、急に真面目になったりする行為の落差が、子どもの笑い引き出したと考えられる。したがって、メタコミュニケーションは、このような動きの系列から考え直さなくてはならないことが考察された。
著者
池邨 清美 中野 茂 堀内 ゆかり KAZUKO Behrens
出版者
北海道医療大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、ビデオ育児支援法(Video-feedback Intervention to promote Positive Parentingand Sensitive Discipline: VIPP-SD)のわが国での適応可能性を実証することを目的として行われ、親子で遊んだり、日常活動を行っている場面の母親に対するビデオフィードバックが、親子関係改善の介入効果をもつための条件を明らかにした。