著者
丸山 洋平
出版者
一般社団法人 人文地理学会
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.350-365, 2012 (Released:2018-01-24)
参考文献数
35
被引用文献数
1 2

This paper aims to present evidence showing that internal migration affects fertility decline which is called the Second Demographic Transition.In Japan, the trend of fertility decline has become obvious since around 1990. This trend is mainly caused by the late-marriage tendency of women born in and after the 1960s and 1970s. In addition, more women of these generations migrate into the Tokyo metropolitan area and tend to remain living there. This change in the migration pattern contributed to the expansion of net-migration to the Tokyo metropolitan area since the later half of the 1990s. Women born in the 1960s and 1970s play a major role in these two phenomena, and an idea is hypothesized that there is some sort of relationship between fertility decline and the expansion of the net-migration to the Tokyo metropolitan area since the later half of the 1990s. To approach this relationship, this paper tries to investigate whether marriage behavior in the Tokyo metropolitan area is different from the places where the women come from. Therefore the proportion of unmarried women who migrated into the Tokyo metropolitan area before getting married and that of the women who come from Tokyo there were compared.The results show that the difference of the proportion of unmarried women (that of the women who migrated into the Tokyo metropolitan area before getting married minus that of the women who come from there) has expanded greatly in the 30-34 and 35-39 year-old age cohorts in the women born in and after the years 1966-1970. This result means that in the newer generation, the women who migrated into the Tokyo metropolitan area before getting married have a stronger tendency to late marriage than the women who come from there. However, the tendency to late marriage of the women who migrated into the Tokyo metropolitan area before getting married has only a slight influence on the proportion of unmarried women in the Tokyo metropolitan area and in Japan.
著者
平井 功一 丸山 洋
出版者
The Society of Synthetic Organic Chemistry, Japan
雑誌
有機合成化学協会誌 (ISSN:00379980)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.382-386, 1999-05-01 (Released:2009-11-16)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1

Several problems encountered during the kg scale production of such an unstable carbapenem antibiotic “Panipenem” (CS-533) was overcome by scrutinizing the reaction conditions and the factors influencing the reactions. Each item was reviewed from the nostalgic standpoint of a basic organic chemist, and the hard work of isolation technology is described at the same time.
著者
丸山 洋平 吉次 翼
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2016年度日本地理学会秋季学術大会
巻号頁・発行日
pp.100043, 2016 (Released:2016-11-09)

2011年3月に発生した東日本大震災から5年以上が経過した。その間、被災地および被災者に対する様々な支援が行われてきたが、集団移転、復興まちづくりの長期化、福島第一原発事故に伴う避難指示区域の設定等の理由により、居住地の変更を余儀なくされている人々が多数存在している。被災者の移動による転出と転入が生起しており、結果的に東日本大震災は被災地とその周辺自治体の人口分布変動を引き起こしている。人口移動を把握する方法として住民基本台帳人口移動報告を利用することが考えられるが、平時から住民票を動かさずに転居するという実態がある。それに加えて、原発避難者特例法等により、原発付近に居住できなくなった人々が、元の自治体に住民票を残しながら避難先自治体で行政サービスを受けることが可能になっており、とりわけ福島原発周辺自治体の人口移動を正確に把握することが困難であった。2016年6月末に2015年国勢調査の抽出速報値が公表され、都道府県と人口20万人以上の市で男女・年齢5歳階級別人口を分析できるようになった。本報告では被災自治体、特に福島県と県内人口20万人以上の市である福島市、郡山市、いわき市を対象として、2010年から2015年までの年齢別の人口移動、その結果としての人口分布変動を分析する。そして、それを以て被災地の復興計画や地方人口ビジョン・地方版総合戦略に見られる将来人口の見通しを批判的に検討することを試みる。なお、国勢調査の抽出速報値は、標本誤差の影響によって後に公表される確定値から少なくない乖離があることに留意する必要がある。 総人口の変化を見ると、2005年~2010年、2010年~2015年の2期間の人口増加率は、岩手県は-4.0%、-3.8%、宮城県は-0.5%、-0.6%、福島県は-3.0%、-5.7%であり、福島県において震災後に人口減少傾向が強まっている。2010年~2015年の年齢別純移動率を見ると、岩手県、宮城県では過去のパターンからの変化が小さいが、福島県では年少人口の大きな転出超過、前期高齢者の転入超過、後期高齢者の転出超過等があり、年齢構造が大きく変化し、少子高齢化の進行を早める結果となっていた。福島県内の3.市では、福島市といわき市の総人口が減少から増加に転じており、県内人口移動の影響が想起される。年齢別の純移動率を見ると、年少人口が転出超過になる点は福島県全体と同様であるが、福島市と郡山市では高齢期の転入超過が明確に表れているのに対し、いわき市では20歳代後半以降の全年齢層で転入超過になるという違いが見られる。浜通り地方にあるいわき市は沿岸部ではあるものの、福島第一原発付近の町村の多くが街ごといわき市へ移転し、原子力災害による避難者のための災害公営住宅が集中的に整備されていること等から、高齢者だけではなく幅広い年齢層で転入超過になっていると考えられる。中通り地方にある福島市と郡山市にも復興公営住宅が集中して整備されており、これが高齢者の転入超過に結びついていると推察される。以上をまとめると、福島県からは子どものいる世帯が主に流出し、県内では被災者向けの施策の影響で特定の都市部に人口が集中するという変化が起きているといえるだろう。 原発周辺地域の居住制限は短期間で解除されるものではなく、被災者は長期にわたって避難先での居住を続ける可能性があり、将来的には特定地域が極端に高齢化すると考えられる。加えて、年少人口の流出は将来の再生産年齢人口の減少から出生数の減少へと結びつき、福島県全体の少子高齢化を加速させる。各自治体の地方人口ビジョンを見ると、郡山市といわき市は原発避難者の状況分析と将来推計を行っているが、福島県と福島市では特に言及されていない。また、地方人口ビジョン全般に言えることだが、将来の出生率と純移動率に楽観的な見通しを与えた推計結果を目標人口に相当するものとして扱っており、とりわけ被災自治体では、こうした目標人口を掲げて現実を直視しないことが、復旧・復興を長期化させるのみならず、かえって地域の持続性を損なう可能性もある。今後の復興計画を単なる精神的な規定ではなく、実質的かつ効果的な政策枠組みとして機能させるためには、震災後の人口変動を踏まえ、よりシビアな将来人口の見通しを基準とする政策形成へと舵を切る必要がある。
著者
丸山 洋平 大江 守之
出版者
日本人口学会
雑誌
人口学研究 (ISSN:03868311)
巻号頁・発行日
no.42, pp.1-19, 2008-05-31

戦後日本では非大都市圏から大都市圏へ膨大な人口が移動し,1960年代の高度経済成長期には転入超過が毎年おおむね40万人以上にのぼった。しかし,1970年代に入って急速に転入超過が縮小する人口移動転換を経験する。この現象を説明する仮説に,伊藤(1984)の提唱した潜在的他出者仮説がある。この仮説は人口転換によるきょうだい数の減少が人口移動転換を引き起こすことを指摘している点で,我が国の人口研究において重要な仮説となっているが,これまで,その有効性や限界に関して十分に検討されてはこなかった。本研究は,地域的差異とコーホート間差異に着目して同仮説を発展的に再検討するものである。1950年代前半から1960年代後半の4コーホートを対象に,残留人口規模を示す後継者理論値を作成し,それとコーホート人口との比である後継者充足率によって潜在的他出者を超えた人口流出がいつ,どこで,どの程度の規模で起きているかを明らかにする。分析の結果,潜在的他出者仮説が十分な説明力を持つのは1950年代前半コーホートのみであり,1950年代後半以降の3コーホートでは説明力が弱まっていること,非大都市圏内にも後継者充足率の地域的差異があることが明らかとなった。また,親の移動と死亡を考慮した結果,非大都市圏の後継者理論値の減少が確認され,親世代が大都市圏郊外部および周辺部に転出していることが示された。
著者
岡村 孝 井上 敏直 竹村 和雄 丸山 洋 佐藤 いづみ 三島 好雄 中谷 林太郎 千田 俊雄
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.267-272, 1984

嫌気性菌に対してメトロニダゾールを, 好気性菌に対して従来から第1選択とされていたカナマイシンを併用投与する大腸術前処置について, カナマイシン単独投与及び機械的腸処置のみの方法と大腸内細菌叢に及ぼす影響と術後感染症の予防効果を比較検討した.処置後の大腸内容1gm当りの菌数は, 嫌気性菌, 好気性菌とも著しく減少した.同様の背景因子, 術式をもつ患者群で術後感染症の発生率を比較し, 創感染に対してより優れた予防効果を認めた.さらに, カナマイシン使用に伴う問題を解決するためにポリミキシンBを選択し, メトロニダゾールと併用して, カナマイシンとメトロニダゾールの併用と同様に比較検討した.Streptococcusを除く大腸内細菌叢の減少効果と術後感染症の予防効果に差を認めず, ポリミキシンBとメトロニダゾールの併用投与の方が好ましいと考えられた.
著者
川野 聡恭 丸山 洋平
出版者
日本シミュレーション学会
雑誌
シミュレーション (ISSN:02859947)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.36-41, 2004-03-15

In the present paper, a simple model for electron-DNA scattering based on quantum theory is proposed. A mathematical formula for governing equations of e-DNA collisions is derived by use of the present model. A numerical code for solving the differential equations is developed. Furthermore, a simple prediction method based on the calculated total cross section is proposed for DNA double strand breaks. The comparison between the predictions and the previous experiments is made in detail for DNA double strand breaks. They are in qualitative agreement and the validity of the present model is confirmed.
著者
栗田 昌幸 徐 鈞国 徳山 幹夫 中本 一広 三枝 省三 丸山 洋治
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
IIP情報・知能・精密機器部門講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.154-155, 2005-03-21

The rapid increase in the recording density of magnetic disk drives has required decreasing the flying height of magnetic head sliders to approximately 10nm. Under such low flying height conditions, however, the heat generated by the high-frequency current in the writer coils and the rise in the ambient temperature both cause local protrusion of head elements. Such protrusion reduces the flying height below the design value, thus reducing the safety margin for head/disk interference. To analyze this problem, the heat transfer in the head slider, the thermal deformation of the head, and the flying height changes of the slider due to the deformation were numerically simulated. The parameter study showed that short pole and shields cause a smaller ambient-temperature-induced protrusion but a larger write-current-induced protrusion, i.e., a trade-off relationship exists.