- 著者
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久保 智之
- 出版者
- The Linguistic Society of Japan
- 雑誌
- 言語研究 (ISSN:00243914)
- 巻号頁・発行日
- vol.1997, no.112, pp.66-97, 1997-11-25 (Released:2007-10-23)
- 参考文献数
- 20
ハルハ・モンゴル語では,Japon‹日本›→japon Mapon‹日本とか›のように,単語全体を繰り返し,後ろの単語を/m/で始めるリデュープリケーションが,非常に生産的である.derivationやinflexionなどのword formationとの関わりを観察すと,derivation→compounding→reduplication→inflexionという文法の構成が明らかになる.また,[XY]という構造があるとき,リデュープリケーションによって[XYY]となるのか,[XXY]となるのか,[XYXY]となるのかは,その内部構造と深く関わっていること,さらに,ストレスやピッチとの関わりもあることが,明らかになった.