著者
元村 愛美 中村 裕美 池松 香 五十嵐 悠紀 加藤 邦拓
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:21888698)
巻号頁・発行日
vol.2022-UBI-76, no.21, pp.1-6, 2022-11-01

本稿では,食品表面に食用の金箔の導線や電極を形成し,回路の一部として機能させることで食体験を拡張する手法を提案する.また提案手法の応用例の一つとして,電気刺激により味覚の提示や抑制・増強(電気味覚)を実現する回路を試作したので報告する.従来の電気味覚の提示手法では,食品自体が電気回路の一部となるため,水分含有量が少なく電気を通さない食品への適用は困難であった.提案手法では,食品の表面に金箔で作成した電極を貼り付け,電源装置を接続した手袋型デバイスを通じて電流を印加した食品をユーザが口にすることで,電極から直接,口内に電気刺激を与える.これにより,クッキーやチョコレートなどの水分含有量の少ない食品を用いた電気味覚が提示可能となる.
著者
五十嵐 悠紀
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.388-389, 2017-04-15
著者
五十嵐 悠紀 五十嵐 健夫 鈴木 宏正
出版者
一般社団法人日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.51-58, 2009-01-27
被引用文献数
1

"あみぐるみ"は毛糸を使って作るぬいぐるみであるが,毛糸の編み方によって形状をデザインしていくため,初心者にはデザインすることが困難である.我々は3次元モデリングプロセスにインタラクティブな物理シミュレーションを組み合わせることであみぐるみを効率的にデザインできるモデラーを作成した.本システムは自動で編み目を計算してあみぐるみモデルをシミュレーション結果として提示するため,初心者にでも直感的にデザインでき,編み図も容易に得ることができる.また,初めてあみぐるみに挑戦する初心者でも製作手順を容易に理解できるようにするために,製作手順を視覚的に提示する製作支援インタフェースも備えた.あみぐるみ初心者でも容易にオリジナルなあみぐるみを作成できることを確認したので報告する.
著者
越後 宏紀 小林 稔 五十嵐 悠紀
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.2-10, 2022-01-15

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により,国内会議および国際会議においてオンラインによる学会発表が急増している.オンラインによる学会発表が定着したことで,感染症の感染が収束した後も,オンラインによる学会発表は1つの選択肢として残っていくと考える.オンラインによる学会発表の課題として,身振り手振りや目線,表情といったノンバーバル情報が伝わりにくいことがあげられる.本論文では,発表者の腰から上を投影した発表手法と2D CGのアバタを用いた発表手法を提案し,発表者のノンバーバル情報の有無が,聴講者にとってどれほど影響があるのかを調査した.比較実験を行い,発表者の腰から上を投影した発表手法が聴講者にとって印象が良い発表手法であることを確認した.
著者
林 達也 茂木 良介 勝俣 加奈子 齋藤 果歩 観興寺 悠哉 竹永 正輝 田端 樹人 古市 冴佳 五十嵐 悠紀
雑誌
DPレポート = DP Report
巻号頁・発行日
no.DPR10010, pp.1-11, 2019-04-23

我々は未就学児を対象としてフレーベル館にてデジタルあそびコンテンツの展示を行った。本稿では,予備実験と本実験での子どもたちの遊びの様子を観察し,それらから得た知見を報告し,デジタルあそびコンテンツを開発する際に注意すべきこと,またコンテンツの展示のための要件をまとめる.
著者
五十嵐 悠紀 五十嵐 健夫 鈴木 宏正
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.1_51-1_58, 2009-01-27 (Released:2009-03-27)

“あみぐるみ”は毛糸を使って作るぬいぐるみであるが,毛糸の編み方によって形状をデザインしていくため,初心者にはデザインすることが困難である.我々は3次元モデリングプロセスにインタラクティブな物理シミュレーションを組み合わせることであみぐるみを効率的にデザインできるモデラーを作成した.本システムは自動で編み目を計算してあみぐるみモデルをシミュレーション結果として提示するため,初心者にでも直感的にデザインでき,編み図も容易に得ることができる.また,初めてあみぐるみに挑戦する初心者でも製作手順を容易に理解できるようにするために,製作手順を視覚的に提示する製作支援インタフェースも備えた.あみぐるみ初心者でも容易にオリジナルなあみぐるみを作成できることを確認したので報告する.
著者
五十嵐 悠紀
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.912-914, 2016-08-15
著者
五十嵐 悠紀
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.744-745, 2019-07-15

大学教員としての日々の仕事と3人の子育てとの両立について,子連れでの学会発表などについて触れながら,仕事と育児の両立における現実と期待する未来について述べる.
著者
五十嵐 悠紀 稲見 昌彦
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.266-269, 2023-05-15

五十嵐編集長からの依頼を受けて,「稲見自在化身体プロジェクト」の概要を5本の論文にまとめました.私が前任の会誌編集長だったころには,特定プロジェクトを特集で取り上げることはありませんでしたが,自分自身で大規模プロジェクトを始めるにあたって,やはり参考になったのは先人が残してくれた記録です.我々の経験や成果を1カ所にまとめて報告することで,これからプロジェクトを計画・推進される方々のお役に立てれば幸いです.もちろん個々の研究成果自体も興味深く,人と機械の相互作用に関心のある会員にとって,刺激的な内容になったと自負しておりますのでお楽しみください.
著者
越後 宏紀 阿部 花南 武井 秀憲 五十嵐 悠紀 小林 稔
雑誌
ワークショップ2022 (GN Workshop 2022) 論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, pp.44-51, 2022-11-17

我々は,聴講者からのチャットによるリアクションをリアルタイムに反映できるシステム「ChaChat-Button」を開発している.学会発表で実践した結果,発表者側が聴講者の反応をリアルタイムで知りながら発表することができ,かつ聴講者側もコメントや反応することへの抵抗感を和らげたことが示唆されている.本稿では,学会発表で得られた知見をもとにシステムを改良し,約 4 ヶ月間ゼミで利用した結果を報告する.長期間の利用をおこなったことで,よく押される/押されないボタンの種類やボタンを押すタイミングの傾向がわかった.また,回を追うごとにボタンの押される総数が減少した一方で,テキストによる入力が増加していることがわかった.
著者
五十嵐 悠紀
出版者
明治大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究では初心者の着付けを情報技術を用いて支援するシステムを検討・構築した.また半幅帯に注目し,半幅帯の帯結びを1 本のつながったものではなく,パーツの集合体として扱うというアイデアをもとに,(1)帯結びをデータ化して扱うシステム,(2)実世界でパーツの組み合わせによってさまざまな帯結びに変えられる帯「組み替え帯」の提案,(3)帯結びエディタによって作成したデータから組み替え帯を組み立てるための支援ソフトウェア,の3つの提案をした.また,提案システムに対してユーザインタビュー調査を行った.
著者
五十嵐 悠紀
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, pp.930-932, 2020-08-15

本会の学会誌人気コーナー『先生, 質問です!』の公開セッションをバーチャル空間イベントサービス「cluster(クラスター)」を使って実施した.本稿ではclusterで開催することになった経緯や当日のディスカッションの内容,参加者の様子などについて紹介する.
著者
五十嵐 悠紀 五十嵐 健夫
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.1119-1127, 2012-03-15

初心者のユーザがステンシルを楽しむためのインタラクティブなドローソフト"Holly"を提案する.ステンシルとは穴の開いたステンシル型版を用いて上からインクなどを使って図柄をデザインする表現手法である.このステンシル型版はつねに1枚につながっているという制約を満たすようにデザインしていかなくてはならないため,オリジナルなステンシル型版を自らデザインすることは子どもや初心者には難しく,既存デザインのステンシル型版を利用して楽しむか,自らデザインするにしてもサンプルパターンの組合せでのデザインにとどまっている.そこで我々はステンシル型版を生成するための手法を提案する.ユーザは通常のドローソフトのように自由に図柄をデザインしていく.システムはユーザの描いた線をもとに制約に基づいてインタラクティブにステンシル型版を生成する.システムの内部ではベクタ形式とラスタ形式のハイブリッドの実装になっている.ステンシル型版はベクタデータとして出力できるため,カッタプリンタなどを用いて実世界のステンシル型版を作成することができる.ユーザはそれを用いて自由に布や手紙,ポストカードなどにステンシルをすることができる.我々は実際に子どもや初心者のユーザに使用してもらうことで本システムの有効性を示したので報告する.We introduce an interactive system that allows nonprofessional users to design their own stencil plates. The design of an original stencil is very difficult because of the specific physical constraint requiring that all positive regions are connected. We present a method for generating expressive stencils in which the user simply uses standard drawing operations and the system automatically generates the appropriate stencil plate that satisfies the constraint. The user obtains the physical stencil plate by sending the result to a cutting plotter when available. Otherwise the user can print out the final tracing outlines using a standard printer and cut these lines using a cutter knife. Finally the user decorates the target object (e.g., fabric, letter, or postcard) using the stencil plate. In a workshop for novices, we observed that even children can design their own stencil using our system.
著者
五十嵐 悠紀
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.109-113, 2013-01-15

本稿ではディジタルデザイン技術を活用した工作や手芸に関する研究を紹介する.具体的には紙を用いた工作としてポップアップカード,ペーパークラフト,布を用いた手芸として,ぬいぐるみや衣服デザインなどを取り上げて解説する.従来の工業分野におけるCAD(computer-aided design)システムは専門家向けであったが,本稿で紹介するシステムは,初心者を対象としたものであることにも注目したい.物質の紙や布という素材の特性を熟知していない初心者でも簡単にデザインできるようにコンピュータで支援し,これまで熟練者しかデザインできなかったオリジナルな工作・手芸作品を初心者でもデザインできるようになった.一般ユーザ向けワークショップの様子も紹介する.