著者
加藤 翔太 佐久間 康富
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集 (ISSN:1348592X)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.13-16, 2020

近年、民間事業者による都市公園の管理運営が進められてきている。本研究では、天王寺公園エントランスエリア「てんしば」を対象に、大阪市と近鉄不動産の公共性と収益性ならびに事業評価の実態を把握し、公共性と収益性の担保のあり方を目的としている。調査の結果、収益性よりも公共性を重視し、多くの利用者が利用する場所を確保するために芝生広場を維持管理していること、イベントやテナントの選定の際には誰もが利用しやすい環境を担保していることがわかった。公共性に配慮し公園機能を充実させることによって、集客力を向上させる。その結果、持続的な公園運営を可能にし、ひいては賑わいの拠点としてエリアの活性化が期待される。
著者
高岡 伸一 嘉名 光市 佐久間 康富
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.82, no.735, pp.1337-1347, 2017 (Released:2017-05-30)
参考文献数
42
被引用文献数
2

This paper aims to discusses a history of modern buildings along Midosuji Boulevard in relation to its urban background. Midosuji is the symbol street in Osaka, and regarded very important for revitalization of Osaka City. Midosuji is a national road, about 4 km long and about 44m wide. It's passes through the central area of Osaka from JR Osaka station to Nankai Namba station. Midosuji was planned in the first urban planning of Osaka City in 1920's, and specified as the first grade road in the plan. The construction was started in 1926, and completed in 1937. This paper deals with the about 1km long of 4km of Midosuji, which is regarded to represent the image of Midosuji best. In this area, 50 buildings were built between 1920 and 1970, from the construction of the street to the beginning of the control about its townscape preservation by Osaka City. The history can be divided into 3 periods from the viewpoints of architectural characteristics, number and arrangement of the buildings. 1) 1920-1945 In the 1st period, the construction of buildings were limited because of the influence of the war. 12 buildings were built mainly in 2 zones, Yodoyabashi area (north side) and Hommachi area (south side). Yodoyabashi area consists mainly of financial company buildings like bank and insurance companies, designed in the classical style, on the other hand Hommachi area consists of commercial company buildings, designed in popular style like Spanish. Its tendency stems from the history and its characteristic of the land which was developed in the early modern (Toyotomi and Edo) period as Semba town. 2) 1945-1955 In the 2nd period which corresponds to the post-war reconstruction, 10 of 12 buildings were built on the east side of Midosuji, and 9 were bank buildings. Many buildings had granite wall, and emphasized vertical line as the transformation from classicism to modernism. The east side arrangement stems from a difference of lots on the blocks. East side lots were easier to acquire than the west, because the west side lots were too subdivided historically to get in a short period. And banks could build their own buildings preceding other types of company by the then government's finance policies. 3) 1955-1970 In the 3rd period, 26 buildings were built on all blocks along Midosuji in the high economic growth. They were planned in the full size of the then architectural restriction, growing demand for utilization of the city center. Consequently, Midosuji had possessed the townscape with completed wall line and skyline. By the industrialization of building construction, curtain-wall system appeared on the wall of 8 buildings, on the other hand old construction of tile wall was still used for 10 buildings.
著者
加藤 翔太 佐久間 康富
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集 (ISSN:1348592X)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.13-16, 2020 (Released:2020-07-25)
参考文献数
10

近年、民間事業者による都市公園の管理運営が進められてきている。本研究では、天王寺公園エントランスエリア「てんしば」を対象に、大阪市と近鉄不動産の公共性と収益性ならびに事業評価の実態を把握し、公共性と収益性の担保のあり方を目的としている。調査の結果、収益性よりも公共性を重視し、多くの利用者が利用する場所を確保するために芝生広場を維持管理していること、イベントやテナントの選定の際には誰もが利用しやすい環境を担保していることがわかった。公共性に配慮し公園機能を充実させることによって、集客力を向上させる。その結果、持続的な公園運営を可能にし、ひいては賑わいの拠点としてエリアの活性化が期待される。
著者
高岡 伸一 嘉名 光市 倉方 俊輔 佐久間 康富
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.22, no.51, pp.749-754, 2016 (Released:2016-06-20)
参考文献数
4

This paper describes the outline of ‘Living Architecture Museum Project’ by Osaka City. This project is aimed at generating and informing the urban attraction by regeneration and use of architecture in the city. It consists of 3 projects starting from 2013 for 3 years. (1) Selection: Osaka City selects 50 buildings as ‘Osaka Selection’ according to the own concept ‘Living Architecture’. (2) Regeneration: It subsidizes the restoration of the selection. (3) Promotion of Use: The Open House event which has been held in Europe is held in Osaka, and 55 buildings were opened and 77 programs were given in 2014.
著者
江口 慶 佐久間 康富
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:24364460)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.28-35, 2022-06-08 (Released:2022-06-08)
参考文献数
31

育成対象の段階に応じた経験を起業家育成講座や新富町役場・こゆ財団からの仕事の委託を通じて作り、その支援をすることで、起業までの流れを作り出そうとしている。自己認識と知識を深める段階では、外部からの刺激を与えられる支援が効果的であり、外部から刺激を受けても、思考をきちんと整理できる支援することが課題である。仕事として実行する段階では、試行の機会・幅を広げる、人との繋がりや相談の機会の提供が効果的な支援であり、広がった試行の機会を、目的と手段を明確化して取捨選択できるような支援を広げることが課題である。
著者
小島 摂 後藤 春彦 佐久間 康富 上原 佑貴 山崎 義人
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.72, no.611, pp.101-107, 2007
参考文献数
15
被引用文献数
1 3

This study aims to clarify the actual conditions about dwelling unit combined with other use. By forcusing on process and distribution of non-dwelling function in Tama Newtown, we clarified the following things. 1. In Tama Newtown, non-dwelling function has been inserted to dwelling unit (we call 'dwelling unit combined with other use' on this paper) because there is a flexibility in respect of space and management inside of dwelling unit. 2. Generation of non-dwelling function needs the passage of time. 3. Residents who operate non-dwelling function feel the merit and demerit. Some of them want to transfer to the outside because of the need for wider space.
著者
阿久井 康平 嘉名 光市 佐久間 康富
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D1(景観・デザイン)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.32-44, 2016

本研究は,大阪市街地における第一次都市計画事業により架設された全154橋の橋梁意匠に着眼し,その骨格をなす高欄,親柱及び照明柱といった[橋梁付属物]を手掛かりに,市街地における展開や実態の特徴を解明しようとするものである.本研究では分類化した[橋梁付属物形式]に加えて,全橋共通で把握可能な[橋梁諸元・立地条件]及び[設計思想との対応]に関する要素を総合的に導入した数量化III類を行い,橋梁意匠を【橋梁デザインの格】と【橋梁付属物形式の趨向】の軸により位置づけ,6パターンの橋梁群に類型化した.各橋梁群は,市街地空間における一定のエリア及び空間軸でまとまりをもって展開され,事業期間における[橋梁付属物形式]の趣向の変遷を明らかにした.
著者
阿久井 康平 嘉名 光市 佐久間 康富
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D1(景観・デザイン) (ISSN:21856524)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.32-44, 2016 (Released:2016-09-20)
参考文献数
46

本研究は,大阪市街地における第一次都市計画事業により架設された全154橋の橋梁意匠に着眼し,その骨格をなす高欄,親柱及び照明柱といった[橋梁付属物]を手掛かりに,市街地における展開や実態の特徴を解明しようとするものである.本研究では分類化した[橋梁付属物形式]に加えて,全橋共通で把握可能な[橋梁諸元・立地条件]及び[設計思想との対応]に関する要素を総合的に導入した数量化III類を行い,橋梁意匠を【橋梁デザインの格】と【橋梁付属物形式の趨向】の軸により位置づけ,6パターンの橋梁群に類型化した.各橋梁群は,市街地空間における一定のエリア及び空間軸でまとまりをもって展開され,事業期間における[橋梁付属物形式]の趣向の変遷を明らかにした.
著者
齋藤 亮 後藤 春彦 佐久間 康富 上原 佑貴
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.39.3, pp.259-264, 2004-10-25 (Released:2017-08-02)
参考文献数
11
被引用文献数
1

本論文は青森県弘前市における看板建築を対象にする。看板建築においてファサードの境界と、住宅と商店の境界部分に着目し、そこで、住み手がどのような意識で改築をおこなったのかを明らかにする。その結果、以下の3つが明らかになった。ファサードに対する意識が変化したこと。住宅と商店の境界変化は商業的要因が大きく関係する。2境界の変化は同時期に起きている。
著者
田原 潤一 後藤 春彦 佐久間 康富
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 = Transactions of AIJ. Journal of architecture, planning and environmental engineering (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
no.625, pp.565-572, 2008-03-30
参考文献数
12
被引用文献数
1

In these days, local special product branding is watched with keen interest as a effective method for activating the reigons economicaly and mentaly. But it has just started, so there are a few researches and arrenged information. It is nessecery to research for the actual condition and the influence of branding.<br>At first I extracted the marine products that are registered a trade mark and put informations in order. Secondly, I clarified the influece of local special product branding for the regional economy and the residense attitude in case of Anori-fugu. The result is 1) adding product value, 2) increasing visitor, 3) producing resident's affection and pride for the region.
著者
増井 徹 高岡 伸一 嘉名 光市 佐久間 康富
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.129-134, 2013
被引用文献数
1

本研究は大阪駅の南側に位置する約6haの計画地に、大阪駅前第1ビルから第4ビルまでの4棟の高層ビルを建設した大阪駅前市街地改造事業を対象に、1961年から20年以上に渡った事業の変遷を整理し、各計画段階で目指された空間像がどのように変容していったかを明らかにするものである。結論としては、当初は「類型の反復という美学」に基づく統一性の高い計画であったが、事業過程で高層化が重ねられ、仕上げも変更されるなど、低層部の当初方針は堅持されたものの、高層部の統一性は失われた。また当初の計画にはなかった広場的空間が変更によって加えられ、その重要性が増していった。そして低層部屋上への公開空地の設置などによって、階による明確な歩車分離という当初の方針が損なわれたといったことが明らかとなった。
著者
増井 徹 高岡 伸一 嘉名 光市 佐久間 康富
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.129-134, 2013-10-25 (Released:2013-10-25)
参考文献数
18
被引用文献数
1

本研究は大阪駅の南側に位置する約6haの計画地に、大阪駅前第1ビルから第4ビルまでの4棟の高層ビルを建設した大阪駅前市街地改造事業を対象に、1961年から20年以上に渡った事業の変遷を整理し、各計画段階で目指された空間像がどのように変容していったかを明らかにするものである。結論としては、当初は「類型の反復という美学」に基づく統一性の高い計画であったが、事業過程で高層化が重ねられ、仕上げも変更されるなど、低層部の当初方針は堅持されたものの、高層部の統一性は失われた。また当初の計画にはなかった広場的空間が変更によって加えられ、その重要性が増していった。そして低層部屋上への公開空地の設置などによって、階による明確な歩車分離という当初の方針が損なわれたといったことが明らかとなった。
著者
小林 裕 梶嶋 邦江 細田 祥子 佐久間 康富 土久 菜穂 横堀 肇
出版者
社団法人日本建築学会
雑誌
学術講演梗概集. 計画系
巻号頁・発行日
vol.2002, no.1, pp.879-880, 2002

rights: 社団法人日本建築学会rights: 本文データは学協会の許諾に基づきCiNiiから複製したものであるrelation: IsVersionOf: http://ci.nii.ac.jp/naid/110004540236/
著者
嘉名 光市 佐久間 康富 堀 裕典 堀口 朋亨
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

(1)回遊型社会実験データベース:海外8都市、国内4都市のインタビュー、現地調査を参考に回遊型社会実験データベースを構築し、社会実験は「交通」「空間」「イベント」に分けられることを明らかにした。また、全国の常設的オープンカフェ事業の展開の特徴、富山市グランドプラザの利用目的を明らかにした。(2)実証社会実験:都心エッジ型、既成市街地型の社会実験を実施し、橋上カフェ社会実験の評価と回遊行動に与える影響を明らかにした。