著者
八木 透
出版者
佛教大学総合研究所
雑誌
佛教大学総合研究所共同研究成果報告論文集 (ISSN:21896607)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.71-85, 2018-03-25

人間にとって死は何にもまして最大の恐怖であり,また残された者にとって,身内の死ほどやりきれない苦悩はない。さらに死後がまったく未知の世界であるがゆえに,人はさまざまな想像を働かせ,死に至る過程での恐怖を少しでも和らげるための手立てを講じてきた。本稿では死者はいかにして祀られてきたのか,また生者が死者をいかに扱い,生者と死者はどのように交渉したと信じられてきたのか,すなわち死者祭祀の実態と死者を祀る装置としての墓をめぐる伝承について。さらに死者の名を生者が継承する命名法について,具体的な事例に基づきながら考察する。葬送儀礼死者祭祀改葬墓制祖名継承
著者
八木 透
出版者
佛教大学
雑誌
文学部論集 (ISSN:09189416)
巻号頁・発行日
vol.91, pp.73-73, 2007-03-01

本論文は、民俗学におけるジェンダー研究の可能性を模索することを目的とする。具体的には、「セクシャル・ハラスメント」・「ドメスティック・バイオレンス」・「児童虐待」など、これまでは民俗学と無縁であると見なされてきた社会現象に対して、民俗学的なアプローチを試みる。それは、「男と女」というテーマが民俗学にとって永遠の命題であり、民俗学が今もなお現在学、かつ実学であるならば、これらの課題こそ民俗学が正面的から取り組むべき重要な研究テーマであると筆者が考えるからにほかならない。さらに、ジェンダーをめぐる研究を民俗学における家族研究の未来への一潮流として位置づけ、21世紀の家族のあり方を探るために、ジェンダーと、いわゆる「近代家族」との繋がりに関して思考してゆくための試論を提示する。
著者
久野 悦章 八木 透 藤井 一幸 古賀 一男 内川 嘉樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.1455-1462, 1998-05-15
参考文献数
23
被引用文献数
65

本論文では,重度肢体不自由者のコミュニケーション支援装置として,眼球運動を利用した視線入力インタフェースを提案する.本インタフェースは,ディスプレイ内のカーソルを視線で動かし,GUI上のメニューを選択するというものである.眼球運動測定法には臨床医学の場で広く用いられているEOG法(Electoro?Oculo?Graph)を用いた.キャリブレーションの工夫と,1次遅れ要素を持つ信号処理アルゴリズムの導入により,「ドリフト現象」と「瞬き」に対応している.This paper describes an eye-gaze input interface using eye movements.This interface enables a user to move a computer cursor with eye-gaze in order to select a GUI menu.It will be useful as a communication aid for severe mobility handicapped people.As an eye movement recording method,we introduce EOG (Electro-Oculo-Graph),which is widely used in clinical medicine.Drifting and blinking are handled with a unique calibration method and a signal processing with a positive feedback loop.