著者
原田武著
出版者
せりか書房
巻号頁・発行日
1996
著者
中川 充 納 篤 山本 俊一郎 原田 武
出版者
The Society of Resource Geology
雑誌
資源地質 (ISSN:09182454)
巻号頁・発行日
vol.45, no.254, pp.401-408, 1995-12-31 (Released:2009-06-12)
参考文献数
48
被引用文献数
1

Platinum-group elements (PGE) in nonmagnetic panned-out detrital samples from the northern Kamuikotan ophi-olitic complex, Hokkaido, was examined by neutron activation method. Their Cl-chondrite normalized PGE patterns are similar to those of ophiolitic host rocks and chromitite. Positive correlation between the iridium and chromium contents imply that iridium-series-PGE anomalies are probably due to chromite-hosted platinum-group minerals. Averaged PGE concentration in the samples from the central Hokkaido (Do-ou) region is almost eight times higher than that from the northern Hokkaido (Do-hoku) region. Based on the chemical analyses and the estimated reserve of chromite, total amounts of PGE included within placer chromite grains are estimated to be 17 kg in the northern Hokkaido, and 245 kg in the central Hokkaido.
著者
大林 浩幸 原田 武典 平井 房夫 松下 次用 古田 悟 佐々木 明 野坂 博行 山瀬 裕彦
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.749-755, 2006 (Released:2006-03-28)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

今回,インフルエンザワクチン予防接種とインフルエンザ発生状況を調査し,高齢者を中心に,実際に予防接種の効果があったかを検討した。 平成14年度,15年度,16年度の3年にわたり,当院にて(1)インフルエンザ予防接種を実施した全患者,(2)鼻腔スワブ法の迅速検査を実施した全患者,(3)インフルエンザと診断された全患者,の各々をレトロスペクティブに調査した。 平成14年,15年,16年度と,年ごとに予防接種者数は増え,65歳以上がその70%以上を占めた。インフルエンザ発症患者の平均年齢は,平成14年度,15年度,16年度で各々42.9±21.3歳,34.9±20.4歳,45.4±20.2歳であり,高齢患者層と比較し,若・中年齢層のワクチン未接種者の発症を多く認めた。一方,高齢患者層では,ワクチン既接種にかかわらず発症した患者があった。 ワクチン接種率の高い高年齢者層では,インフルエンザ発症が少なく,その予防効果を認めた。一方,高齢患者において,ワクチン既接種にもかかわらず発症する例があり,注意すべきである。
著者
姚 思遠 三上 栄 三上 隆一 多田 陽一郎 塩津 聡一 池田 篤志 村上 哲平 池田 宏国 原田 武尚 山本 満雄
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.177-184, 2016-03-01 (Released:2016-03-18)
参考文献数
23

上腸間膜動脈症候群は腹部大動脈と上腸間膜動脈の成す角度が狭小化していることによって,十二指腸水平脚が圧迫されて通過障害を来す疾患である.開腹で行うバイパス術を経て,現在は腹腔鏡下十二指腸空腸吻合術が最も広く行われている外科的治療法となっている.症例は20歳の女性で,17歳のときに上腸間膜動脈症候群と診断された.以来,保存的加療にて経過を見ていたが,良好な結果を得られなかった.若年女性であるという点を考慮して,術創を最小限に留めるために単孔式腹腔鏡下十二指腸空腸吻合術を施行した.術中および術後経過はともに良好であった.今回,我々は上腸間膜動脈症候群に対する単孔式腹腔鏡下十二指腸空腸吻合術を施行したのでここに報告する.本術式は,美容の面で若年女性にとって有用となりうると考えている.
著者
中村 信元 尾崎 修治 安倍 正博 松本 俊夫 矢田 健一郎 神野 雅 原田 武志 藤井 志朗 三木 浩和 中野 綾子 賀川 久美子 竹内 恭子
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.690-695, 2010

67歳男性,背部痛を契機に2001年10月に多発性骨髄腫IgA-<i>&lambda;</i> stage IIIAと診断された。VAD療法5コース後の2003年3月に自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法を行うも再発した。以後,サリドマイド療法などを行うも再燃し,2007年6月入院した。入院後のボルテゾミブ(Bor)療法で,2度の腫瘍崩壊症候群をきたした。その後のCTで右肺上葉,膵尾部,脾臓の腫瘤が急速に出現し,ミカファンギンやボリコナゾールを投与するも,入院85日後に死亡した。剖検で,肺,脾臓に多発性の真菌塊と出血性梗塞が認められ,僧帽弁には真菌塊の疣贅を認め,組織学的に播種性接合菌症と診断した。Bor療法後の腫瘍崩壊によるアシドーシスや,コントロール不良の糖尿病,輸血による鉄過剰,抗真菌薬投与中のブレークスルー感染症などが発症の誘因と考えられた。
著者
原田 武夫 武本 長昭
出版者
日本海水学会
雑誌
日本塩学会誌 (ISSN:03695646)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.311-315, 1958 (Released:2013-05-17)
参考文献数
9

pH of sea water, brine and bittern decrease with increasing their concentration. From unusual low pH of the concentrated MgCl2 solution, relations between pH and MgCl2 concentration of sea water, brine and bittern were studied. Neutralization curves of MgCl2 and MgSO4 solution were obtained, and pH of the solutions of those salts were determined at various concentration. Effects of Mg(OH)2, HCl and NaHCO3 on pH the MgCl2 soluion were also estimated. Factors on which pH of sea water, brine and bittern depend were partly discussed.
著者
原田 武
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.291-299, 1985 (Released:2013-02-19)
参考文献数
34

The elemental constitution of organisms, rocks and metals was found to have linear relations to that of the earth crust.Logarithms of the ratios of sample concentration to those of seawater were used as ordinate, Y=log (CSA/CWA), and those of the earth crust as abscissa, X=log (CEC/CSW).Regression lines, Y=A+BX, describe “omnipresence of elements” semiquantitatively.These samples were classined into 3 groups according to the inclination of the regression lines, B: i) B=1 (0.8 to 1.02);rocks, oxides, carbonate, phosphate, coal, ii) B=0.5 (0.4 to 0.7);organisms, metals, river water, petroleum, iii) B=0;seawater.The author used two parallel lines to the regression line instead of curves which were used usually, to express the 90% confidence interval. The elemental constitution of the samples composed of cells: microorganisms, plants, animals, muscle, bone, liver, was described by only one regression line.The inclination of regression lines changed in line with chemical reactions;e.g.values of B were decreased as much as 1 or 0.5 by dissolution, where seawater or river water formed from rocks, decreased ca by 0.5 by metal formation from oxide, and they were incresed by 1 or 0.5 by precipitation, where sediments or organisms formed from seawater.
著者
佐藤 祐一 市田 隆文 原田 武 伊藤 信市 朝倉 均 加藤 仁 橋倉 泰彦 池上 俊彦 川崎 誠治 松波 英寿 幕内 雅敏
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.38, no.11, pp.684-689, 1997-11-25
被引用文献数
2

症例は52歳の成人女性で, 1984年に皮膚掻痒感で発症し, Scheuer I期の原発性胆汁性肝硬変 (PBC) と診断され, 外来で経過観察されていた. 1992年頃より黄疸が出現し, 1993年3月に当科入院したが, 黄疸の高度進行, 腹水の増加, 肝性脳症の悪化, 肝腎症候群を認め, 血漿交換を含めた内科的治療も奏功しなかった. そこで本人と家族が肝移植を強く希望したため, 正式にインフォームド・コンセントを得て, 1993年10月20日信州大学第1外科へ移送し, 同年11月2日, 長男 (25歳) をドナー (グラフト肝重量402g) とする成人間生体部分肝移植を施行した. その後, 原病の再発とも思われる組織像と, 抗糸粒体抗体, 抗PDH抗体, IgM, ALPの上昇を認めた. 術後約3年半を経た現在, 上述のように血清学的には原疾患の再発が示唆されるが, QOLはよく, 日常生活に支障は生じていない. 一方, ドナーである長男も結婚し, 普通と全く変わらない生活を送っている. 以上PBCに対する治療として, 生体肝移植は我が国で選択されうるべき治療法の一つであり, 今後その推進に力を注ぐ必要があると思われた.