138 0 0 0 OA 陰茎絞扼症の1例

著者
永田 篤文 小川 良雄 檜垣 昌夫 吉田 英機
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.527-530, 1988-08-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
17

陰茎絞扼症の1例を報告する.症例は32歳, 既婚男子.悪戯にて鋼鉄管を陰茎に挿入後, 抜去不可能となり陰茎絞扼, 陰茎腫脹, 尿閉を主訴に来院した.鋼鉄管は消防署所有の空気鋸を用いて切断除去し得た.絞扼時間は約8時間であった.尿道損傷および勃起障害を認めなかったため, 術後12日めに退院した.
著者
吉田 英機
出版者
社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.73, no.11, pp.1416-1421, 1982-11-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
13
被引用文献数
2 1

1976年11月から1978年11月までのほぼ2年間に126例の結婚前青年期における医学生の精液所見について検討した. 精液量は3.0±0.9ml (me an±SD, 以下同様), 精子濃度は azoospermia が1例あつたためその例を除外した125例の測定平均値は106±50million/ml総精子数は313±165million/semen であり, 運動率は62±12%, エオジン活性率は80±8%, 奇型率はメチレンブルーによる単染色による測定であるが11±2%であつた. また総運動精子数は, 192±111million/mlであつた. さらに幼小児期の流行性耳下腺炎の既往を有する群と既往のない群との精子濃度および総精子数の比較では両群に何ら差は認められなかつた.一方9例について1977年12月から1978年11月の一年間に亘りほぼ継続的に精液の提供をうけ, 精液所見の季節的変動について検討したところ, 精液量, 運動率, エオジン活性率および奇形率には著明な変動は見られなかつたが, 精子濃度は6月と7月の夏期に著明に低下し, 9月と10月の秋期に増加し, 総精子数および総運動精子数も同様の傾向を認め, ヒトにおいても精子濃度には季節的変動の存在することが強く示唆された.
著者
吉田 英機
出版者
社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雑誌
巻号頁・発行日
vol.73, no.11, pp.1416-1421, 1982
被引用文献数
1

1976年11月から1978年11月までのほぼ2年間に126例の結婚前青年期における医学生の精液所見について検討した. 精液量は3.0±0.9ml (me an±SD, 以下同様), 精子濃度は azoospermia が1例あつたためその例を除外した125例の測定平均値は106±50million/ml総精子数は313±165million/semen であり, 運動率は62±12%, エオジン活性率は80±8%, 奇型率はメチレンブルーによる単染色による測定であるが11±2%であつた. また総運動精子数は, 192±111million/mlであつた. さらに幼小児期の流行性耳下腺炎の既往を有する群と既往のない群との精子濃度および総精子数の比較では両群に何ら差は認められなかつた.<br>一方9例について1977年12月から1978年11月の一年間に亘りほぼ継続的に精液の提供をうけ, 精液所見の季節的変動について検討したところ, 精液量, 運動率, エオジン活性率および奇形率には著明な変動は見られなかつたが, 精子濃度は6月と7月の夏期に著明に低下し, 9月と10月の秋期に増加し, 総精子数および総運動精子数も同様の傾向を認め, ヒトにおいても精子濃度には季節的変動の存在することが強く示唆された.
著者
高野 和郎 坂田 暉英 福山 公基 太田 宏 前田 洋 李 雅弘 尾上 保夫 青木 隆一 高場 利博 岩堀 嘉和 松下 功 金子 和義 三富 静夫 唐沢 弘文 藤井 浩一 森本 和大 石井 淳一 上村 正吉 藤巻 悦夫 村田 恒雄 森 義明 菅谷 修一 西堀 実 薄井 武人 安藤 公信 清田 卓也 熊谷 日出丸 前田 正雄 鈴木 庸之 本多 儀一 門馬 満 藤本 昇 安藤 光彦 口石 将博 崔 相羽 高須 克弥 平井 啓 小池 勝 平塚 進 鈴木 武松 土持 喬 初鹿野 誠彦 津田 紘輔 諸岡 俊彦 藤井 陽三 清水 一功 八田 善夫 直江 史郎 坂木 洋 海老原 為博 太田 繁興 佐々木 彰 村山 義治 塚田 政明 清水 晃 山口 明志 江頭 亨 坂本 利正 渡辺 佐 加藤 水木 片桐 敬 吉田 文英 小島 昭輔 新谷 博一 鈴木 孝臣 金沢 英夫 落合 泰彦 堀坂 和敬 藤巻 忠夫 平木 誠一 橋本 敏夫 加藤 国之 石井 靖夫 菅 孝幸 赤坂 裕 今村 一男 甲斐 祥生 中西 欽也 太田 繁興 近藤 常郎 落合 元宏 松井 恒雄 依田 丞司 吉田 英機 丸山 邦夫 池内 隆夫 入江 邦夫 佐々木 彰 清水 晃 鈴木 周一 坂木 洋 塚田 政明 秋田 泰正 森 弘道 天野 長久 本多 平吉 山口 明志 坂本 利正 安達 浩行 草ケ谷 雅志 高野 和郎 中川 克宣 鶴岡 延熹 小野 充 阿万 修二 植原 哲 渋谷 徹 桑原 紘一郎 小黒 由里子 後藤 晋 島袋 良夫 安藤 彰彦 国枝 武幸 今西 耕一 小田切 光男 鄭 政男 佐川 文明 田代 浩二 大瀬戸 隆 菅沼 明人 町田 信夫 前田 尚武 小泉 和雄 鈴木 一 安藤 弘 山崎 健二 井出 宏嗣 福山 公基 木村 明夫 小林 祐一郎 狩野 充二 長嶺 安哉 木村 明夫
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.30, no.12, pp.820-825, 1970
著者
齋藤 克幸 坂本 英雄 七条 武志 小川 良雄 吉田 英機
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.141-148, 2007-04-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
21

精漿inhibin Bと造精機能の関係を評価し, 精漿inhibin Bが造精機能の有用な指標であるか検討した.対象は不妊症患者81名 (平均年齢36.4歳) で, 精液検査で13名は無精子症33名は乏精子症, 35名は精子濃度が正常であった.血清inhibin B, LH, FSH, testosterone, 精漿inhibin B, transferrin濃度を測定し, 精液検査を行い総精子数精子濃度を検討に用いた.精漿inhibin B濃度は1111±1665pg/ml, 血清inhibin B濃度は149.4±83.42pg/ml, 精漿transferirn濃度は86.88±99.87ng/mlであった.無精子症群, 乏精子症群, 正常精子群の3群間の比較で血清inhibin B濃度, 精漿inhibin B濃度transferrin濃度に有意差 (p<0.001) を認めた.血清inhibin Bは総精子数 (r=0.33) , 精子濃度 (r=0.451) , 血清LH (r=-0.434) , 血清FSH (r=-0.580) , 精漿transferrin (r=0.370) と有意な相関を認めた.精漿inhibin Bは精子濃度 (r=0.395) , 血清FSH (r=-0.259) , 精漿transferrin (r=0.647) と有意な相関を認め, 精漿inhibin Bは造精機能の指標と考えられた.しかし, 精漿inhibin Bは血清inhibin Bより精漿transferrinと強い相関を示していたが, 血清inhibin Bに比べ血清FSHと精子濃度との相関は弱く, 血清inhibin Bに比し造精機能を評価する上で有用性に欠けると考えられた.