著者
大塚 隆史
出版者
東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻
巻号頁・発行日
2013-03-25 (Released:2013-05-07)

報告番号: ; 学位授与日: 2013-03-25 ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(工学) ; 学位記番号: ; 研究科・専攻: 工学系研究科・電気系工学専攻 拡張現実感の環境下において,現実世界に重畳表示した仮想物体とリアルなインタラクションを実現するには,視覚的な提示だけでなく,あたかも仮想物体に触れたかのような力覚フィードバックを提示することが重要である.従来研究では,仮想物体からの力覚フィードバックを実現するために力覚提示デバイスを用いる手法が研究されてきた.しかし,装着型や接地型のデバイスはユーザの行動や動きに制約を課すことが多いという問題がある.筆者らの研究グループでは,視覚と固有受容知覚の情報の不整合によって生じる擬似触覚を利用し,拡張現実感において触覚デバイスを用いることなく仮想物体から力覚フィードバックを得る手法の確立を目指している.本論文では,拡張現実感における擬似触覚の生起の有無と擬似触覚が与える力の大きさや,擬似触覚を効果的に生起させる条件について調査した.被験者実験より拡張現実感においても擬似触覚が生起することと,提示する手の速度変化によって力覚の大きさが異なるという知見が得られた. In order to realize high realistic interactions between a user and virtual objects, it is very important to give a user haptic stimuli in augmented reality as if he touched them. In previous works, a user have to equip or grasp a haptic device simulating haptic feedback from virtual objects. However, equipping or grasping a device prevent a user from moving naturally. Our aim is to realize haptic feedback without a haptic device in augmented reality using pseudo-haptics which is a phenomenon where visuo-haptic sensory conflicts. In this paper, we investigated the occurrence of pseudo-haptics in augmented reality and the condition where we simulate haptic feedback efficiently using pseudo-haptics. Based on subjective experiments, we observed pseudo-haptics occurs in augmented reality and an influence to haptic sense differs depending on a displayed hand speed.
著者
夏目 長門 酒井 映子 山中 克己 大塚 隆信 千田 彰 中垣 晴男 小島 卓 服部 正巳 前田 初彦 森田 一三 井上 誠 吉田 和加
出版者
愛知学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

モンゴル国において3年間に5回にわたり調査を行うとともにモンゴル人スタッフに通年依頼して調査を行った。その結果、(1)モンゴル人口唇口蓋裂発現率は、0.07%であった。(日本人口唇口蓋裂0.2%)(2) 961名の妊婦の母体環境調査を行った。(3)モンゴル人の口唇口蓋裂遺伝子レポジトリーでは、1, 999名の試料を入手できた。
著者
小林 猛 大塚 隆信 河合 憲康
出版者
中部大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

1. MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法における免疫誘導効果(小林)MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法をマウスのメラノーマモデルで実施し、Heat Shock Proteinが関与する癌細胞特有の免疫誘導があることを確認した。2. MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法の臨床研究(小林)前年度に実施したMCLの安全性試験の結果を基にして、中部大学にてGMP基準に準拠した患者用MCLの調製を行った。倫理委員会の審査体制が整った戸畑共立病院がん治療センターにおいて、MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法の臨床研究を開始した。喉頭部に直径7cmもの腫瘍がある患者に、最初は通常のサーモトロンRF-8による温熱治療を行い、腫瘍部位の温度は42.1℃までしか加温されないことを確認した。6日後にMCLを腫瘍部位に投与してからサーモトロンRF-8による温熱治療を行った所、44.3℃まで腫瘍部位が加温されることを認めた。さらに、in vitroの細胞実験で、42.1℃と44.3℃の加温を30分間行い、癌細胞の死滅率は44.3℃の方が10,000倍も高いことを確認した。現在、この患者の経過観察中である。3. MCLを使用した温熱療法のための倫理委員会への提出書類の整備(大塚および河合)名古屋市立大学において、大塚は整形外科領域の骨肉腫などに対するMCLの投与方法や投与量の設定根拠などを定めた。同様に、河合は前立腺がんなどを対象とした場合のMCLの投与方法や投与量の設定根拠などを定めた。
著者
養畑 裕紀 大塚 隆史 葛 崎偉 中田 充 斗納 宏敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CST, コンカレント工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.502, pp.7-12, 2007-01-19
被引用文献数
3

本論文は,実行時間が任意でデッドラインを持たないタスクグラフDAG (Directed Acyclic Graph)を対象とし,タスクの実行が中断できないことを前提とした,マルチプロセッサスケジューリング手法を提案する.提案する手法では,基本的にCP(クリティカルパス)法を用いるが,実行可能なタスク数が少なくなった場合は,実行可能なタスクを増やすことを基準に実行タスクを選択する.その際,実行が完了していないタスクに対応する部分グラフの予想実行完了時間が,そのクリティカルパスの長さより長くなることをチェックする機構を提案する.
著者
大塚 隆 坂 斉
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.219-220, 1988-10-01

エピノブラシノライドはイネの種子浸漬処理や根部処理により根の生長を, また, 出穂期処理では登熟を促進した.