著者
川西 直 カミル アブドルハミド アマド 宮森 良昌 楠田 厚史 川原 圭博 大橋 正良 浅見 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.79, pp.55-59, 2010-06-10

本稿で我々は,クラウドコンピューティングやソフトウェア無線技術といった各種仮想化技術をフル活用し,ニーズに応じて柔軟にネットワークの構築が可能な,オープンな移動通信システムの構想について述べる.我々の提案するオープンな移動通信システムでは,移動通信システムを構成するトランスポート・ストラタムやサービス・ストラタムなど全てのストラタムにわたった仮想化を想定し,事業者の需要にあわせて仮想化されたストラタムのイメージをインスタンス化することによって,柔軟なネットワークの構築を実現しようとしている.
著者
本庄 勝 森川 大補 西山 智 大橋 正良
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14, pp.203-208, 2006-02-16
被引用文献数
4

本稿では 携帯端末のセンシングデバイスや環境に配備されたセンサネットワークによって認識されるライフログの取得及びそのライフログを活用するための Life-Pod システムの概要および設計の検討報告を行う. Life-Pod システムでは ユーザの日常のライフログを取得し 行動分析 自己管理 視覚化、レコメンデーション コミュニティ形成支援といったサービスを提供する. ライフログはセンシングデータから認識された情報をもとにプロファイル化され セマンティックウェブによる記述により管理される. 本稿では 本システムの要求条件に対し 必要とされるライフログ取得管理機能 ライフログ検索機能 視覚化機能 オントロジー管理編集機能 プレゼンス機能 情報支援サーバ接続機能について検討を行う.This paper presents Life-Pod system which manages user's daily lifelog recognized by sensing devices equipped with mobile terminal or sensor network on the environment. We show the concept of the Life-Pod system and discuss the design and our development. Life-Pod system produces several services based on the lifelog, lifelog analysis, self-management, lifelog visualization, service recommendation, community support, and so on. Lifelog with the profile is described in the semantic web description. In this paper, we discuss several function, lifelog acquisition, lifelog management, lifelog search, visualization, ontology management, lifelog presence, connectivity of the information support server.
著者
上野 貴弘 大橋 正良
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:21888760)
巻号頁・発行日
vol.2022-HCI-199, no.25, pp.1-6, 2022-08-15

いじめは被害者の心身的苦痛に基づく主観的な事象であるため,特定の動作から検出することは難しい.そこで,本研究では,被害者の心拍情報を用いて,主観的ストレスに対応したいじめの検出手法を検討する.実験では動画視聴による疑似的な体験から,いじめとリラックスのケースに基づく被験者の心拍情報を取得し,主観ストレスのアンケートを実施した.現在投稿中の論文では,いじめとリラックスを二値分類する機械学習モデルの精度と主観ストレスの相関を分析しているが,本稿では,分析結果を踏まえ,高ストレスと低ストレスにそれぞれ区別したデータを用いて解析した結果を報告する.
著者
上野 貴弘 森 慎太郎 大橋 正良
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.129-130, 2019-02-28

情報化社会の発展によって,携帯電話,PCなどのメディアデバイスが広く行き渡っている.それに伴い, twitterやLINE等ソーシャルメディアを利用して誹謗中傷が行われるなど,メディアリテラシーの問題が発生している. 本研究ではソーシャルメディアにおける書き込みをもとに,嫉妬感情の表現の検出を試みる.提案方式は,あらかじめ嫉妬感情だと判断した言葉を設定し,Pythonを用いてソーシャルメディアの書き込みから抽出するものである。抽出データから書き込みが嫉妬感情に基づいているか,その妥当性を判定する.
著者
森川 大補 本庄 勝 山口 明 大橋 正良
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.115, pp.219-224, 2003-11-18
参考文献数
6
被引用文献数
1

本稿では,ユーザ自身に関わる情報,ユーザ周辺の環境に関する情報などをユーザ状況に応じて集約し,体系化するサービスプラットフォームについて検討した結果を報告する.まず,本稿で取り扱う情報を,ユーザ自身にかかわるプロファイル情報(ユーザプロファイル情報)と,ユーザ周辺環境を表す情報(ユーザ環境プロファイル情報)に分類する.なお,本研究では,センサ装置から得られる情報に加え,サービス加入情報,電子決済・ブラウジング・メールの履歴等,ユーザの日頃の情報活動に関わるプロファイル情報を取り扱う.続いて,集約したこれらのプロファイル情報を個人環境プロファイルとして体系化するとともに,個人環境プロファイルを活用するためのプラットフォームの要求と基本設計について述べる.具体的には,プロファイルアグリゲータ,プロファイルコレクタおよびコレクタリゾルバを定義し,その構成と機能を示す.最後に,本プラットフォームを活用したサービスシナリオを示す.This paper presents a framework of a service platform, in which various kinds of profiles related to a user are aggregated and integrated according to the user's situation. Profiles dealt in this study are classified into two categories, "Personal Profiles" and "Environmental Profiles". In particular, "Environmental Profiles" have various information sources including not only sensor-based context information but also profiles acquired from user's activities such as shopping, browsing and e-mailing. In order to integrate these aggregated profiles as a "Personal Integrated Profile", functions in this proposed platform, "Profile Aggregator", "Profile Collector" and "Collector Resolver" are described. And service scenarios activated on the proposed platform are also represented.
著者
鈴木 利則 大橋 正良
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会秋季大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1994, no.2, 1994-09-26

インターネットに代表されるように、ネットワークユーザが飛躍的に増加し、誰とでも手軽に通信できる環境が整いつつある。一方このような進展は、不特定多数の人がたやすくネットワークヘアクセスできるようになることから、悪意あるユーザによるクラック/ハッキングなどの危険性を増幅させている。ネットワークの社会的役割が増すほど、この脅威に対する対策が重要となる。このような背景から筆者らは、汎用ワークステーション(WS)及び汎用パーソナルコンピュータ(PC)上で動作する、CPU付きICカード(スマートカード)を利用した分散処理型認証システムを開発したので報告する。
著者
鈴木 利則 大橋 正良
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.94, no.207, pp.105-110, 1994-09-01

情報ネットワークは大規模化・広域化し,多様なアクセス手段を提供するようになった.また,高価な情報を,手軽にネットワーキングする需要が生まれつつある.このような環境においては,網がクラック・ハッキングされる機会が増すとともに,これが成功裏に終わったときの被害が大規模となる危険性が高い.すなわち,網がユーザを確実に認証し不正を排除する技術がますます重要になる.以上の背景から筆者らは,汎用WS・汎用PC上で動作する,ICカードを用いた分散処理型認証システムを開発したので報告する.本システムは,ユーザ側の認証情報はCPU付きICカードのみが操作し,端末側から不正に認証情報を見ることはできない.網側では認証の分散処理を行い,安全性を損なうことなく負荷の集中を防いでいる.また網とユーザの相互認証を実現している.
著者
本庄 勝 森川 大補 西山 智 大橋 正良
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.628, pp.447-452, 2006-03-02
被引用文献数
2

本稿では,携帯端末で取得されるユーザのライフログを一元的に管理し,行動分析,自己管理,視覚化,コミュニティ形成支援を行うLife-Podシステムの概要,およびライフログの連想検索方式についての報告を行う.ライフログは携帯端末のセンサデバイスおよび周辺のセンサネットワークより認識され,プロファイルとして情報がセマンティック記述により管理される.Life-Podシステムの自己管理機能においては,あるライフログに対し,ユーザのこれまで履歴の中から関連性の高いライフログを効率的に検索し,ユーザへの振り返りをサポートする.本稿では特に,本機能の中で蓄積されたライフログを連想的に検索することを実現するために,ライフログのもつプロファイルに対する語彙空間(オントロジー)を構築し,その語彙空間における距離によりライフログの連想度を算出する方式について検討を行う.
著者
小塚 宣秀 本庄 勝 南川 敦宣 森川 大補 西山 智 大橋 正良
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.359, pp.17-22, 2006-11-09
被引用文献数
6

本稿では,RFIDリーダ付携帯電話を用いたLife-Podシステムを試作し,デモ会場で行った実験の結果を示す.Life-Podシステムは,ユーザの日常のライフログを取得し,行動分析,自己管理,可視化,リコメンテーション,コミュニティ形成支援といったサービスを提供するシステムである.これまで検討してきたLife-Podシステムは,主に携帯電話のカメラやGPSから取得したライフログを扱ってきたが,バーコードの読み取りやGPS測位に数秒〜数十秒の取得時間がかかっていた.また,GPSは衛星電波の届かない屋内では正確な位置を把握することができない.本稿では,Life-PodシステムがRFIDに対応することで,ライフログの取得時間が短縮され,かつ,屋内の位置を把握することを可能とした.
著者
本庄 勝 森川 大補 西山 智 大橋 正良
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.14, pp.203-208, 2006-02-16
被引用文献数
1

本稿では 携帯端末のセンシングデバイスや環境に配備されたセンサネットワークによって認識されるライフログの取得及びそのライフログを活用するための Life-Pod システムの概要および設計の検討報告を行う. Life-Pod システムでは ユーザの日常のライフログを取得し 行動分析 自己管理 視覚化、レコメンデーション コミュニティ形成支援といったサービスを提供する. ライフログはセンシングデータから認識された情報をもとにプロファイル化され セマンティックウェブによる記述により管理される. 本稿では 本システムの要求条件に対し 必要とされるライフログ取得管理機能 ライフログ検索機能 視覚化機能 オントロジー管理編集機能 プレゼンス機能 情報支援サーバ接続機能について検討を行う.This paper presents Life-Pod system which manages user's daily lifelog recognized by sensing devices equipped with mobile terminal or sensor network on the environment. We show the concept of the Life-Pod system and discuss the design and our development. Life-Pod system produces several services based on the lifelog, lifelog analysis, self-management, lifelog visualization, service recommendation, community support, and so on. Lifelog with the profile is described in the semantic web description. In this paper, we discuss several function, lifelog acquisition, lifelog management, lifelog search, visualization, ontology management, lifelog presence, connectivity of the information support server.
著者
本庄 勝 森川 大補 小塚 宣秀 山口 明 大橋 正良
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.444, pp.55-60, 2004-11-12

ユビキタス社会の一つのシナリオとして,ユーザは実世界環境から個人に関わる情報を生活の中で収集することが可能になり,携帯端末はひとつのゲートウェイになって稼動するものと考えられている.これまでに我々は,そうした個人や周りの環境の情報に関する情報を個人環境プロファイルと定義し,統合的に収集管理活用するための個人環境プロファイル活用ブラットフォームを構築してきた.個人環境プロファイル情報はユーザの備忘録としてみることができ,近年注目されているweblogユーザの生活のログを残す性質とも似ている.そこで本論文では, weblogをベースとした可視化ツール(Profile Blog)の実装について検討報告を行う.
著者
森川 大補 本庄 勝 小塚 宣秀 山口 明 大橋 正良
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.692, pp.143-148, 2004-02-27
被引用文献数
2

我々は,ユーザ自身に関わるプロファイル情報,ユーザ周辺の環境に関するプロファイル情報などをユーザ状況に応じて集約し,個人環境プロファイルとして体系化するユーザプロファイル管理基盤を検討している.本橋では,まず,我々が想定する個人環境プロファイル構築モデルを述べる.次に,個人環境プロファイルのデータモデルとその更新手法について,我々が設計した個人環境プロファイルの実例を交えて述べる.さらに,個人環境プロファイルを活用したサービスのために必要となるイベント検出機能とクエリ処理機能を説明する.