著者
小林 秀行
出版者
東邦大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

ヒトの代替え種での研究を行なうためにまずは、マイクロミニピッグのiPS細胞の誘導を試みたが、完全なiPS細胞は樹立することはできなかった。そのため、生殖細胞への分化の実験は断念した。2016年の年末に電気工事の影響で、-80℃の冷凍庫が故障したため、それまでに冷凍庫内に保管していたTESEおよびmicro-TESEにて採取した精巣組織や、マイクロミニピッグの組織や細胞、その他試薬などすべてを失った。そのため、実験継続はできず、予定していた実験は施行できなかった。
著者
中村 真紀 坂田 裕介 小林 秀行 加藤 憲 山上 潤一 米本 倉基
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.106-115, 2021-01-25 (Released:2021-01-26)
参考文献数
7

臨床検査部門のトップマネージャーが,どのような管理職行動をすれば,部下の職務満足度を向上させるかについての科学的な研究はこれまでなされておらず,その手段は他職種のプログラムに依存しているところが大きい。そこで本研究は現場の臨床検査技師長など部門のトップマネージャーの行動が部下の職場満足度に与える影響や,部下が求める優れた管理職行動の特性を科学的に明らかにすることでこれからのマネジメント教育の指標を得ることを目的とした。方法は難波らの先行研究を引用し,管理職行動24項目,職務満足度26項目,性別等の属性を含む計69項目を150名の臨床検査技師を対象にWEBで調査を行い,得られた回答から管理職行動と職務満足度のデータを得点化し分析を行った。その結果,トップマネージャーの管理職行動が部下の職務満足度に与える影響は極めて大きく,臨床検査技師におけるトップマネージャーへのマネジメント教育の必要性が確認できた。また,管理職行動には「キャリア重視」と「働きやすさ重視」の2つの重要な役割行動があり,そのどちらかが欠けると部下の職務不満足は改善されないことが示唆された。とりわけ,トップマネージャーにおいては,性差を問わず若年層が働きやすい職場環境の充実と,役職者に対して職場の良好な人間関係構築のための配慮を同時に遂行することが重要であり,この両者からの期待役割に対してバランスよく応えられるマネジメント教育が必要と考えられる。
著者
小林 秀行 中島 耕一 上村 修一 永尾 光一 石井 延久
出版者
JAPANESE SOCIETY OF OVA RESEARCH
雑誌
Journal of Mammalian Ova Research (ISSN:13417738)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.204-207, 2010 (Released:2010-12-03)
参考文献数
25

精巣組織に含まれる精原幹細胞は,精子の源となる細胞であり,一生の間に自己複製および精子への分化を絶えず行っている.最近,マウスにおける精原幹細胞に関しては, in vitroでの培養が可能となったが,ヒト精原幹細胞に関しては,まだまだ不明な点が多く,謎に包まれている.最近,体細胞に特定の遺伝子を導入することにより多能性幹細胞を誘導することが可能となり,人工多能性幹(iPS)細胞と呼ばれている.また,ヒト精巣組織から培養条件を変えることによって多能性幹細胞が誘導されたとの報告がなされた.このように,ここ5年間で幹細胞に関する研究分野は急速に発展している.これら幹細胞に関する研究は,将来的に男性不妊症の解明や治療に大きく貢献することが期待されている.今回,ヒト精原幹細胞およびヒト精巣組織由来の多能性幹細胞について最新の知見を含めて報告する.
著者
内田 直樹 小林 秀行 戸嶋 洋和 三邉 武彦 小林 真一
出版者
The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
雑誌
臨床薬理 = Japanese journal of clinical pharmacology (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.57-64, 2012-03-31
参考文献数
13

MSG203 was developed by Meiji Seika Pharma Co., Ltd. as a generic drug of paroxetine hydrochloride hydrate (Paxil<sup>®</sup> Tablets). Paroxetine is mainly metabolized by CYP2D6.Therefore, in addition to the evaluation of bioequivalence between MSG203 and Paxil<sup>®</sup>, the effects of CYP2D6 polymorphism on the pharmacokinetic (PK) parameters of plasma paroxetine were also investigated.<BR>Ninety-six Japanese healthy subjects aged 20-35 years participated in the study. The study was performed in 3 different groups: MSG5 group compared 2 tablets of MSG203 5 mg versus 1 tablet of Paxil<sup>®</sup> 10 mg; MSG10 group compared 1 tablet of MSG203 10 mg versus 1 tablet of Paxil<sup>®</sup> 10 mg; and MSG20 group compared 1 tablet of MSG203 20 mg versus 1 tablet of Paxil<sup>®</sup> 20 mg. Bioequivalence between MSG203 and Paxil<sup>®</sup> was confirmed in all three groups. The safety profiles of both drugs were also similar. The PK parameters after a single oral dose of MSG203 20 mg in subjects with different CYP2D6 phenotypes were as follows. Mean C<sub>max</sub> (ng/mL) of paroxetine was 0.78 in ultra-rapid metabolizers (UM; n=1), 5.82 in extensive metabolizers (EM; n=24), and, 18.60 in intermediate metabolizers (IM; n=4). Mean AUC <sub>t</sub> (ng•h/mL) was 7.93 in UM, 88.52 in EM, and 495.61 in IM. Similar PK profiles in these phenotypes were confirmed after a single oral dose of Paxil<sup>®</sup>.<BR>In this study, plasma concentrations of paroxetine were very low because of the high clearance profile in UM subjects. Generally, inadequate treatment would occur in patients with the UM phenotype of CYPs. However, information on the PK profiles in different CYP phenotypes is insufficient. Evaluation of the PK profiles of drugs in different CYP phenotypes provides valuable information for clinical use of drugs that are metabolized by polymorphic enzymes.
著者
廣澤 春任 平林 久 小林 秀行 村田 泰宏 紀伊 恒男 Philip Edwards Ed Fomalont 山本 善一 藤沢 健太 岡保 利佳子 輪島 清昭 井上 允 川口 則幸 柴田 克典 亀野 誠二 朝木 義晴 西堀 俊幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.97, no.554, pp.9-16, 1998-02-20
被引用文献数
3

宇宙科学研究所は、科学衛星「はるか」を、1997年2月12日、同研究所のM-V型ロケット初号機により打ち上げた。「はるか」は世界最初の電波天文衛星として、スペースVLBIの実験ならびに観測に取り組んできている。打ち上げ3ヶ月後の5月半ばには、地上電波望遠鏡との間で、初のフリンジ(干渉縞)を検出した。打ち上げ4ヶ月後には、スペースVLBIによる、クエーサーの初のイメージングを行った。ここでは、「はるか」によるスペースVLBI実験について、初のイメージングに至るまでの主な経過と成果を述べる。
著者
笹尾 哲夫 小林 秀行 川口 則幸 真鍋 盛二
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.313-320, 2002-05-05
参考文献数
4

国内4カ所の新しい電波望遠鏡を連動させて従来の百倍の精度で星の位置を測り,地球の公転を利用した三角測量でわが銀河系(天の川)の立体地図を作ろうという計画がスタートした.これにより,銀河系における暗黒重力物質(ダークマター)の質量の把握とか,宇宙距離尺度の直接検定などの新しい成果が期待される.この計画の現状を紹介するとともに,ねらいと意義,高精度実現の仕組み等について解説する.