- 著者
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岡島 義
- 出版者
- 一般社団法人 日本心身医学会
- 雑誌
- 心身医学 (ISSN:03850307)
- 巻号頁・発行日
- vol.54, no.3, pp.258-265, 2014-03-01 (Released:2017-08-01)
- 被引用文献数
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不眠症はうつ病,不安障害などの精神疾患やがん,慢性疼痛といった身体疾患との関連性が強い睡眠障害の一つである.しかし,その多くは睡眠薬による治療が一般的であり,心理療法はほとんど実施されていない.原発性不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)は,不眠症状の軽減効果が高く,現在では原発性不眠症に対する標準治療と位置づけられている.一般的にCBT-Iは1回60分の個人セッションを4〜6回,あるいは1回90分の集団セッションを6〜8回の形式で行われる.最近では,精神疾患や身体疾患に伴う併存不眠症に対しても有効性が明らかにされている.本稿では,CBT-Iの治療要素,ならびに原発性不眠症,併存不眠症に対する有効性について論じた.