著者
岡本 健
出版者
北海道大学観光学高等研究センター = Center for Advanced Tourism Studies, Hokkaido University
雑誌
CATS 叢書 (ISSN:21853150)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.139-176, 2012-03-31

観光資源としてのコンテンツを考える : 情報社会における旅行行動の諸相から = Current Issues in Contents Tourism : Aspects of Tourism in an Information-Based Society
著者
岡本 健
出版者
北海道大学観光学高等研究センター = Center for Advanced Tourism Studies, Hokkaido University
雑誌
観光創造研究
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1-13, 2008-07-14
被引用文献数
2

本報告の目的は、アニメ聖地巡礼者の行動や態度を把握する方法として、アニメ聖地巡礼ノート分析を提案し、その有効性と課題を抽出し、報告することである。具体的には、埼玉県鷲宮町にある大酉茶屋に設置されたアニメ聖地巡礼ノートを分析の対象とし、その有効性と課題を抽出した。埼玉県鷲宮町は、アニメーション作品「らき☆すた」によってアニメ聖地として価値付けをされ、鷲宮神社を中心にアニメ聖地巡礼が活発におこなわれるようになった地域である。大酉茶屋は、鷲宮神社に隣接する飲食店兼休憩所であり、アニメ聖地巡礼者が多く訪れる場所である。This paper has two purposes. One is to discuss about a method for investigation of pilgrims' behavior in "Sacred Place for Anime Fans". Another is to report the result of analyzing thepilgrimage note written by Anime Fans who visited Washimiya-cho in Saitama Pref. (This place is one of the most popular Sacred Places for Anime Fans in Japan). This report also suggests that "Pilgrimage Note Analysis" could be considered as the analytical method for understanding pilgrims' behavior, and indicates validity of this method.
著者
岡本 健
出版者
関西学院大学社会学研究科
雑誌
KG/GP社会学批評 別冊: 共同研究成果論集 / 山北輝裕・谷村要・稲津秀樹・吹上裕樹(編) pp.77-95
巻号頁・発行日
2011-02

本論文では,情報社会において旅行者と他者とのつながりがどのように創出されるのかということについて,ネット上のコミュニティオブインタレストと地域社会の地域コミュニティの出会いの場を形成しているアニメ聖地巡礼を事例として議論する.アニメ聖地巡礼は,アニメの背景に描かれた場所を聖地としてそこを訪ねる行為であるが,実際の地域に足を運ぶことから,地域住民と関係性を構築し,地域振興に展開する場合がある.本論文では,そのような展開が見られた埼玉県北葛飾郡鷲宮町を事例とする.特に,鷲宮町で催行される土師祭で「らき☆すた神輿」が登場したことに着目し,その発案や実施の経緯,担ぎ手への聞き取り調査や質問紙調査の結果を分析する.その結果,情報空間,現実空間の双方で多様なコミュニケーションがなされ,つながりが創出されていることが明らかになった.無論,このつながりは自動的に出来上がったわけでは無く,地域側が様々な形でファンの価値観を認めていることを発信し,ファンもそれに応えた結果であった.これは,ファン同士が現実空間で集まる「オフ会」とは異なる性質を持つ.特定の地域に身体的に赴く,という観光の機能によって,地域コミュニティの成員とのつながりが形成され,社会関係資本化している.いわば,つながるはずの無かった人々同士のつながりの形成であり,新たなコミュニティのあり方を提案した実践であると言えよう.
著者
坂田 圧巳 松本 真治 山内 正明 岡本 健
出版者
北海道大学観光学高等研究センター、鷲宮町商工会 = Center for Advanced Tourism Studies, Hokkaido University, Washimiya Town Commerce and Industry Association
雑誌
CATS 叢書 (ISSN:03855961)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.30-55, 2010-03-20

次世代まちおこしとツーリズム : 鷲宮町・幸手市に見る商店街振興の未来 = Community Development and Tourism for the Next Generation
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2010-02-21

観光交流講演会 ~これからの豊郷町の可能性について~. 平成22年2月21日. 豊郷小学校旧校舎群(酬徳記念館)、滋賀県犬上郡豊郷町.
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2012-12-15

コンテンツ文化史学会 2012年大会 シンポジウム「記憶と場所」. 2012年12月15日. 明治大学.
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2018-03-02

2018年3月2日に、国際文化学研究推進センター2017年度研究プロジェクト「映像メディアにおける注意と情動に関する領域横断的研究」第2回研究会において発表した際に配布した資料
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2009-03-25

本論文では、第1 章で現在日本において観光が国家的な課題となっていることを示すとともに、旅行者の趣味の多様化、個人化によって地域において旅行者と地域住民の直接接触が増加している可能性を示唆した。それゆえに、旅行者と地域住民の関係に関して研究が必要であることを示し、その際に理論的土台として自律的観光の概念が有効であることを示した。ただし、その背景として現代社会では情報化が進展しており、それを踏まえることが自律的観光を考える際に必要であることを示した。また、情報化を背景にして旅行者の趣味の多様化、個人化が進んでいることから、自律的観光を考える際には、旅行者の自律について考えることが必要になることを示した。第2 章では、第1 章で立てた問題を解決するための背景として、1990 年代の旅行情報の利用状況と2000 年代の旅行情報の利用状況についてデータを分析し、現在旅行者はどのような情報環境にあり、旅行行動時の情報収集の方法としてどれほど情報化の影響を受けているかを明らかにした。その結果、20 代男性、20 代女性、30 代男性、40 代男性が、旅行の際にインターネットを多く活用していることが明らかになった。本論文ではこの世代の男性を「旅行情報化世代」と名付けた。第3 章では、第2 章で明らかになった世代がどのような旅行行動をおこなっているのかを明らかにするために、近年新聞や雑誌などで取り上げられているアニメ聖地巡礼についてその誕生と展開経緯を整理するとともに、アニメ聖地巡礼はツーリズムとアニメの潮流の中でどのように位置づけられるのかについて検討をおこなった。その結果、アニメ聖地巡礼は、情報化社会特有の現象である可能性が示唆され、また、アニメ聖地巡礼者がある地域を訪れることによって、その地域の住民との相互作用が生まれ、それが元でまちおこしにまで発展する事例もあることが明らかになった。第4 章では、第3 章で明らかになったアニメ聖地巡礼の特徴が、実際に一つの地域において確認できるかどうかを確認するとともに、新聞や雑誌などには取り上げられてない、アニメ聖地巡礼の特徴を明らかにするために、埼玉県鷲宮町におけるらき☆すた聖地巡礼とその後の展開について、整理をおこなった。その結果、第3 章で明らかになったように、地域住民との相互作用が生まれ、それが元でまちおこしに発展する経緯を詳細に確認した。それだけではなく、アニメ聖地巡礼者は地域住民から「マナーが良い」と認識されていることや、アニメ聖地巡礼者が、当該地域のガイドブックを作製する、ボランティアスタッフとして地域に貢献する、グッズやイベントに企画から参画する、祭りの神輿製作を地域住民と共同でおこなう、などが確認された。つまり、アニメ聖地巡礼者は地域に迷惑をかけないばかりか、地域住民と一緒になって当該地域を活性化する役割を担っていることがわかる。第5 章では、鷲宮神社を訪れる来訪者の中の聖地巡礼者の割合を示すとともに、アニメ聖地巡礼者の動態をアンケート調査などによって明らかにした。その結果、アニメ聖地巡礼者は、「旅行情報化世代」を中心としており、従来の旅行会社に頼った旅行形態は採用せず、自らの興味・関心にしたがって、自分たちで旅をする主体であることがわかった。本論文で展開した議論の結果、情報化社会は観光旅行者が自らの興味・関心に従って旅をすることができる環境を用意し、現在は「旅行情報化世代」がそうした旅を実行していることが明らかになった。それらを踏まえた上で、第6 章では、自律的旅行者のあり方を仮説的に提示した。自律的旅行者は、旅行会社を利用しない、交通手段を選択できるなどの選択の自由をもち、かつ、強力な情報入手能力と、情報発信能力を駆使して、地域を訪れる際には事前に情報を仕入れ、旅行者同士で情報交換をおこない、地域住民に迷惑をかけないような形で行動を取ろうと努力し、旅行を楽しもうとする主体である。また、それは何か外発的な要因によって規定されるのではなく、旅行者が地域住民との気持ちの良い関係や、そこから生まれる心理的報酬を求める内発的動機付けによるものである。第7 章では、今後の展開として、自律的旅行者の萌芽形態である可能性の高いアニメ聖地巡礼者に関して、心理的報酬について明らかにする必要があることを示すとともに、他の地域のアニメ聖地巡礼者も鷲宮町に訪れるアニメ聖地巡礼者と同様の特徴を持つのか、比較・検討を行う必要があることを示した。
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2009-05-29

日本では、1990年代前半ごろからアニメを観光動機とした旅行行動であるアニメ聖地巡礼が行われ始め、近年ではアニメ聖地巡礼を契機として、地元住民と巡礼者が共同でまちづくりに取り組む事例も見られ始めた。これは、情報技術の発展が旅行者行動に影響を与え、従来型の観光客とは異なる行動を誘発している事例と見ることができよう。本発表では、埼玉県鷲宮町の事例(アニメ「らき☆すた」の聖地とされている。)からアニメ聖地巡礼者の情報環境に着目し、前後を含めたアニメ聖地巡礼行動で、どのような情報収集および情報発信を行っているかを整理する。
著者
岡本 健
巻号頁・発行日
2017-09-25

3331 Arts Chiyodaで2017年9月25日に開催されたC-HUB(コンテンツ事業創造HUB)主催のセミナー「コンテンツツーリズム、その先へ」で用いた発表用スライド。