著者
田中 裕
出版者
神戸山手大学
雑誌
神戸山手短期大学紀要 (ISSN:13496808)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.A67-A77, 2006-12-20

「読書百遍義自ら見る」という言葉が正しいかどうかを短大生活学科の新入生28名対象にデカルトの方法序説を30回読むことによって確かめた。一段落読む毎に5段階評価の理解と読みのスムーズ度とコメントを記録してもらった。正しいというのが結論である。
著者
山内 一史 望月 悦子 田中 裕二 丸山 良子 石川 稔生
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学看護学部紀要 (ISSN:03877272)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.7-12, 1983-03

3種のインスタントコーヒー(NESCAFE GOLD BLEND DECAFFEINATED, NESCAFE GOLD BLEND及びMAXIM)を用いて,二重盲検法により,暗算の作業量を指標としてカフェインの効果を調べた。結果は次の通りである。(1) NESCAFE GOLD BLEND DECAFFEINATED飲用群を対照群として,NESCAFE GOLD BLEND飲用群,MAXIM飲用群との間で暗算作業量の2群比較を行うと,いずれもカフェインを充分含有していると考えられる後者の飲用群に,作業量の増加がみられた。(2)被験者は,インスタントコーヒー飲用直後にカフェイン含有の有無を推定することは出来なかったが,カフェイン含有インスタントコーヒー飲用群では,暗算作業の能率の向上を主観的に感じている者の多いことが示された。(3)インスタントコーヒーカップ一杯に通常含まれる量の2倍程度のカフェイン飲用では,脈拍数の変化はみられなかった。以上の実験結果から,NESCAFE GOLD BLEND DECAFFEINATED飲用群を対照とした暗算作業実験の作業量の増加は,カフェインの中枢神経興奮作用によるものと考えられ,この実験がカフェインの作用を客観的定量的に調べる手軽な方法として,今後の研究に役立つものと考えられる。
著者
田中 裕子
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2013

制度:新 ; 報告番号:甲3882号 ; 学位の種類:博士(文学) ; 授与年月日:2013/2/25 ; 早大学位記番号:新6340
著者
田中 裕 杉原 麻理恵 津曲 俊太郎 高松 伸枝 栗原 和幸
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.66, no.8, pp.1011-1015, 2017

<p>症例は12歳の女児.食物摂取後の運動負荷によるアナフィラキシー症状を繰り返したため, 食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis, FDEIAn)を疑い原因食物の精査を行った.症状誘発時に摂取頻度の高かった卵・乳・大豆と, FDEIAnの原因食物として頻度の高い小麦について, それぞれの食物摂取後の運動負荷試験を施行したが全て陰性であった.詳細な問診から4回のエピソードで温州みかんを摂取していたことや, 同じ柑橘類であるオレンジ・グレープフルーツの特異的IgEが陽性であったこと, スキンプリックテスト(skin prick test, SPT)が陽性であったことから温州みかんを原因食物として疑い, アスピリンを併用した温州みかん摂取後の運動負荷試験を行ったところアナフィラキシー症状が誘発されたため, 温州みかんによるFDEIAnと診断した.多数の柑橘類でSPT陽性を示したため柑橘類の完全除去を指示したところ, それ以後アナフィラキシー症状は認めていない.FDEIAnの原因食物として柑橘類も認識しておく必要がある.</p>
著者
田中 裕美子
出版者
The Japan Society of Logopedics and Phoniatrics
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.216-221, 2003-07-20
参考文献数
20
被引用文献数
3 1

英語圏の特異的言語発達障害 (SLI) は文法形態素獲得の遅れを主症状とする文法障害である.5歳での発現率は7.4%で, 言語障害は青年期まで長期化する.SLI研究法は, 理論をデータから検証するトップダウン方式が中心であり, 異言語間比較が理論追求に寄与するところが大きい.本研究では, 幼稚園でのスクリーニングにより同定したSLI群, 健常群, 知的障害児群とで, 語順や名詞数という言語学的要因を変化させた文理解成績を比較した.その結果, SLI群では健常の言語年齢比較群や知的障害群とは異なる反応パタンが見られ, 言語情報処理能力の欠陥説を支持した.さらに, 臨床家にSLIと診断された3症例に文理解や音韻記憶課題を実施した結果, SLIの評価・診断法としての有用性が示唆された.言語発達の遅れを「ことばを話すか」という現象のみで捉えるのでなく, 「何をどのように話すか」といった言語学的視点などを含め多面的で掘り下げ的な評価法の確立が今後期待される.
著者
前田 真治 山北 秀香 佐々木 麗 田中 裕美子 後出 秀聡 木村 広 井上 市郎
出版者
The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine
雑誌
日本温泉気候物理医学会雑誌 (ISSN:00290343)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.187-194, 1998-08-01
参考文献数
13
被引用文献数
1

慢性関節リウマチ (RA) 患者を対象に組織循環改善作用と新陳代謝亢進による疼痛の軽減を目的に90%以上になる高濃度炭酸ガス浴装置を用い効果を調べた。<br>気体としての炭酸ガス浴は更衣動作の障害されているRA患者にとって, 衣服のまま入浴できる画期的な入浴法である。血圧・脈拍の大きな変化なく, 循環機能の影響の少ない入浴法と考えられた。表面皮膚温も前値に比べ入浴後期に1℃以上の上昇がみられ, 局所の血液循環の改善が示唆され, 老廃物・疼痛物質などの除去・新陳代謝改善の効果が期待できると考えられた。ADL得点 (平均67→75/96), Visual Analogue Pain Scale (5.3→2.7/10), Face Scale (9.4→5.4/20), AIMS変法 (身体的要素28.5→30.1, 社会的25.2→27.3, 精神的26.2→29.9/36) と入浴前に比べ有意に改善しており, 高濃度炭酸ガス浴がRA患者のADL・QOLの改善に効果があると思われた。
著者
田中 裕理
出版者
富山大学比較文学会
雑誌
富大比較文学
巻号頁・発行日
vol.6, pp.15-26, 2013-12

『琵琶伝』は泉鏡花により,尾崎紅葉の『やまと昭君』を先行作品としてかかれた小説である。二年前に『琵琶伝』を扱い「夢・幻想」の観点から鸚鵡の登場による効果を考察し、『琵琶伝』は「観念小説」ではなく「幻想小説」であることを論じようと試みた。今回はその逆で『琵琶伝』は「幻想小説」ではないという論を進めていきたいと思う。「大衆と国家」や「家族と親族」などの観点から、社会の状況、婚姻制度や鏡花の恋愛・結婚観について見ていくことを通して『琵琶伝』における主題とは一体何であるのかを考察したい。
著者
田中 裕子
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
2013

制度:新 ; 報告番号:甲3882号 ; 学位の種類:博士(文学) ; 授与年月日:2013/2/25 ; 早大学位記番号:新6340
著者
田中 裕
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.55-62, 1986-09-30 (Released:2008-11-10)
参考文献数
20
被引用文献数
1 2 2

1.東京大学海洋研究所淡青丸•白鳳丸航海中に行なった海鳥の目視観察に基づき,ハジロミズナギドリの北太平洋における分布と分布域の表層水温との関係を調べた。2.ハジロミズナギドリは繁殖期には北太平洋西部の極前線域に,非繁殖期には北太平洋を東西に広く分布していた。3.ハジロミズナギドリが最も陸地に接近したのは,2月の伊豆諸島三宅島周辺海域と9月の三陸沖100浬の海域であった。4.分布域の表層水温は,8~28°Cの範囲にあり,最多分布域は5月の8°Cの水温帯であった。5月以外は,12~26°Cの範囲に平均的に分布していた。このことからハジロミズナギドリは繁殖地環境と同じような温暖域を好適水温としながら,一方,寒冷域も生息場所として選択できる種類であると考えられた。
著者
渡邊 政博 田井 達也 辻 繁子 田中 裕章 元木 貴大 山口 佳津騎 住吉 健太 野崎 孝徒 加地 雅人 朝倉 正登 小坂 信二 芳地 一
出版者
一般社団法人日本医薬品情報学会
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.69-76, 2015 (Released:2015-10-01)
参考文献数
22

Objective: Many patients in Kagawa University Hospital are administered medicines prepared by the simple suspension method.  Pharmacists in charge of these patients receive inquiries from doctors and nurses regarding the suitability of medicines for the simple suspension method.  Answering these inquiries is complicated and time-consuming as multiple data sources need to be searched.  In order to simplify these complicated procedures, we herein attempted to develop a novel database to provide valuable information that could contribute to the safe performance of the simple suspension method, and evaluated its usefulness.Method: The specifications of the database were determined by analyzing previously answered inquiries.  To evaluate the usefulness of the database, we used test prescriptions and compared the amount of time required to gather information using the database and the conventional method, i.e., using books alone.  We also analyzed previous prescriptions with the database in order to determine what kinds of problems could be detected.Results: The investigation of previous prescriptions indicated that some medicines needed to be examined not only for their suitability for the simple suspension method, but also their incompatibility.  Therefore, we added a feature regarding the incompatibility of medicines to the database.  The time required to gather the information needed to answer the test prescription was shorter with our database than with the conventional method.  Furthermore, the database improved the detection of medicines that require particular attention for their properties including incompatibility.  An analysis of previous prescriptions using our database indicated the possibility of incompatibility in half of the previous prescriptions examined.Conclusion: Our database could rapidly provide information related to the simple suspension method, including the incompatibility of medicines.
著者
眞嶋 史叙 草光 俊雄 新井 潤美 大橋 里見 菅 靖子 大石 和欣 冨山 太佳夫 見市 雅俊 新 広記 田中 裕介
出版者
学習院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009 (Released:2009-04-01)

本研究プロジェクトでは,「消費文化史研究会」開催を通じて,この新領域に関する共通認識を培いつつ,構成員をそれぞれ単独執筆者とする著作シリーズ発刊の準備を進めてきた.成果の一部は, 2009年社会経済史学会のパネル報告「消費社会における教養を考える」で公表された.また, 2011年度末に開催された国際シンポジウムでは,国内外の研究者25名の講演・発表を通じて,研究成果を集約するとともに,今後の学問的課題を確認した.
著者
横井 俊夫 仲尾 由雄 荻野 孝野 田中 裕一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.32-43, 1997-01-15
被引用文献数
8

大規模な電子化辞書(その情報内容である言語知識)が概念レベルで持つべき情報構造を明らかにする.ここでいう電子化辞書とは 通常の辞書ばかりではなく シソーラス コーパス テキストベースなどを含む統合的な言語情報(言語知識)のことである.概念レベルは意味を扱う深層レベルの中で基準となる役割を果たす.表層レベルに最も近く それに沿う情報構造を持つ.なお この情報構造はEDR電子化辞書の成果を再整理することにより得られたものである.実現事例としてEDR電子化辞書の概念対応部分を仕様と統計データの両面から説明する.大規模知識ベースなどの議論に見られるように 大規模な情報や知識の構造を解明していく研究の重要性が指摘され始めている.本稿の内容は 本格的な実現事例を持つ初めての試みとなっている.This paper describes a model of the information structure of large-scale electronic dictionaries at the concept level that contain wide-ranging linguistic knowledge. The term electronic dictionary in this paper means an integrated body of linguistic information and knowledge that includes the information provided by thesauri, tagged corpora, and raw corpora as well as ordinary dictionaries. The concept level plays an important role for deep levels containing the information of semantic processing. It is the nearest to the surface level and its structure is similar. This information structure is obtained by rearranging the structure of the EDR Electronic Dictionary. An example of actual realization of the information structure is described in view of both the specifications and numeristic data of the EDR Dictionary at the concept level. Recently, the importance of the research on the structure of large-scale information and knowledge has become a focus of interest, as shown in the discussions for large-scale knowledge bases, etc. This paper introduces the results of the first trial including full-scale example of actual realization.
著者
竹内 正之 池田 朋宏 新海 征治 田中 裕行 川合 知二
出版者
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)
雑誌
基礎有機化学討論会要旨集(基礎有機化学連合討論会予稿集)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.63, 2007

走査型プローブ顕微鏡を用いた実空間可視化・分光手法は、ナノテクノロジーやナノバイオロジーなど様々な研究分野において重要である。我々は、加熱蒸着できない分子の蒸着手法としてパルス噴霧法を開発することにより、DNAやポルフィリンなどの巨大分子の高分解能可視化および1分子分光を行ってきた。今回、界面に2次元結晶を形成することで知られているダブルデッカーポルフィリン錯体およびトリプルデッカーポルフィリン錯体のSTMによる高分解能STM可視化および分光を行ったので報告する。
著者
田中 裕
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.177-184, 1990

1982年のアスペによるベルの定理の実験的検証は, 遅延モードを採用する事によって量子力学的相関が光速度以下の因果作用によって引き起こされたものでない事を示す点で画期的なものであったが(1), この検証実験に対するベル自身のコメント (1986) は「何かがベールの陰で光速度以上の速さで伝達されている」こと, 即ち遠隔作用の実在性と「相対性理論をアインシュタイン以前の問題状況に戻す必要性」即ち「ローレンツ不変性を持つ現象の背後にローレンツ不変性を持たない深層レベルがあり, このレベルでは絶対的な同時性と絶対的な因果の順序があると想定する」ことによって量子論的遠距離相関 (EPR相関) を説明する可能性に言及している(2)。またエーベルハード (1989) のEPR問題の歴史的回顧と様々な解釈の包括的要約も, 冒頭に「光速度を越える遠隔作用は (アインシュタインにとって受入れがたい観念であったが) 今日では様々な実験結果と理論的な分析によって実在的な効果である可能性が強い」という視点を提示し, この遠隔作用が, いかなる意味で「実在的」であるかをめぐる様々な解釈の違いを分析している。量子力学を「観測者に言及せずに」実在論的に解釈するポパー (1982) は, 「遠隔作用があるならば何か絶対空間のようなものがある」ことを理由に「量子論に絶対的同時性を導入すべき理論的理由があるとするならば, 我々はローレンツの解釈に戻らなければないだろう」と言っている。