著者
城ヶ原 貴通 小倉 剛 佐々木 健志 嵩原 建二 川島 由次
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.29-37, 2003 (Released:2008-06-11)
参考文献数
24
被引用文献数
12

沖縄島北部やんばる地域におけるノネコ(Felis catus)および集落におけるネコの食性と在来種への影響を把握するために,糞分析による食性調査を実施した.その結果,ノネコおよびネコの餌動物は多くの分類群にわたっていた.林道においてノネコは,昆虫,哺乳類,鳥類および爬虫類を主要な餌資源としていることが推察され,集落においては,人工物および昆虫が主な餌資源となっていることが推察された.ノネコの餌動物には多くの在来の希少動物が含まれており,沖縄島固有種で国指定特別天然記念物であるノグチゲラ(Sapheopipo noguchii)をはじめ8種の希少種がノネコの糞より検出された.やんばる地域に生息するノネコおよび集落に生息しているネコは,沖縄島の生態系において陸棲動物のほとんどを捕食できる高次捕食者として位置づけられると考えられた.今後,やんばる地域の生態系を維持するためには,ノネコの排除が必要であり,さらに供給源としての飼いネコの遺棄を防ぐ県民への啓蒙普及活動が不可欠である.
著者
川島 由次 仲田 正 高橋 宏 KAWASHIMA Yoshitsugu NAKADA Tadashi TAKAHASHI Hiroshi 琉球大学農学部畜産学科 Department of Animal Science College of Agriculture University of the Ryukyus
出版者
南方資源利用技術研究会
雑誌
南方資源利用技術研究会誌 = Journal of the society tropical resources technologists (ISSN:09129588)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.13-22, 1985-03-30

カビバラは南米原産の草食性げっ歯類である.その体長は100~130cm,体高が50~60cm,体重は40~60kgにも達し,げっ歯類では最大の種である.消化器系の特徴は,歯の形態が植物食によく適応し,盲腸の発達がきわめてよいことである.妊娠期間は約150日間,産子数は平均5頭で,出産は2年間で3回可能である,乳頭数は5対が基本数である.カピバラの繁殖率はウシと比較して約6倍高い値が得られている.本種は早熟なので1年半でと殺が可能である.1日増体量は54g,枝肉歩どまりは51%なので,その産肉効率をウシと比べると3.4倍高い値を示している.肉は焼き肉が美味であるが,ソーセージ類・燻製品などにも加工されている.皮革は水にぬれて乾いても堅くならない特色をもっている.カピバラは穀類に依存しないで,ホテイアオイや湿地性の植物で飼育可能な省エネルギー動物であり,将来の有望な食肉資源である.The capybara is a South American herbivorous rodent. It is the largest living rodent, as the length of the head and body, the body height and the body weight are 100-130 cm, 50-60 cm and 40-60 kg, respectively. As the characteristics of the digestive sysem, it is found that the dentition is specially suited to grind the feed and the cecum shows a marked development The duration of pregnancy averages about 130 days. The size of litter averages 5 youngs. Three parturitions for two years in a capybara are possible. There are five pairs of ventral mammae. The capybara is about six times as efficient as the cattle in its productive performance. It reaches early at sexual maturity, and the early maturity makes it possible to slaughter within 1.5 years. It achieves a growth rate of about 54g per day. Carcass yield is 51%. A comparison of the productive efficiency of the capybara and the cattle has shown that the capybara is 3.4 times as efficient as the cattle. The meat has a good taste and is used for the production of sausages and smoked meat. As its hide has the property of stretching in one direction only, and is, therefore, much sought after by leather makers. The capybara feeds mainly on grasses and sometimes eats aquatic plants such as the water hyacinth. It appears that the capybara may become an indigenous source of meat, which enables to be produced at comparatively low costs because it does not eat grains.
著者
石橋 治 阿波根 彩子 中村 正治 盛根 信也 平良 勝也 小倉 剛 仲地 学 川島 由次 仲田 正
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.35-41, 2006 (Released:2018-05-04)
参考文献数
43
被引用文献数
1 3

沖縄島北部において捕獲されたジャワマングース(Herpestes javanicus)133頭およびクマネズミ(Rattus rattus)54頭のレプトスピラ(Leptospira spp.)の保有調査を実施した。その結果,ジャワマングースにおけるレプトスピラの分離率は30.1%であり,クマネズミでは20.4%であった。ジャワマングースから分離したレプトスピラは,抗血清を用いた凝集試験およびflaB遺伝子配列に基づく種の同定により,33株がLeptospira sp.血清群Hebdomadis,内14株はL. interrogans,5株がL. sp.血清型Javanicaおよび2株がL. interrogans血清群Autumnalisと推定された。これまでにも沖縄島のジャワマングースから血清型HebdomadisとAutumnalisは分離されているが,血清型Javanicaを分離したのは今回が初めてである。クマネズミから分離されたレプトスピラは,11株すべてがLeptospira sp.血清型Javanica,内1株がLeptospira borgpetersenii血清型Javanicaと推定された。沖縄島北部のヒトにおける抗体調査では,血清群Hebdomadisに対する抗体の保有率が高く,また,近年この地域から血清型Hebdomadisに感染した事例が報告されている。これらのことから,沖縄島北部において,ジャワマングースがヒトへのレプトスピラの感染環の一端をになっていることが示唆され,クマネズミはマングースへのレプトスピラ媒介動物であることが推察された。
著者
城ケ原 貴道 小倉 剛 佐々木 健志 嵩原 建二 川島 由次
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.29-37, 2003-06-30
被引用文献数
6 3

沖縄島北部やんばる地域におけるノネコ(Felis catus)および集落におけるネコの食性と在来種への影響を把握するために,糞分析による食性調査を実施した.その結果,ノネコおよびネコの餌動物は多くの分類群にわたっていた.林道においてノネコは,昆虫,哺乳類,鳥類および爬虫類を主要な餌資源としていることが推察され,集落においては,人工物および昆虫が主な餌資源となっていることが推察された.ノネコの餌動物には多くの在来の希少動物が含まれており,沖縄島固有種で国指定特別天然記念物であるノグチゲラ(Sapheopipo noguchii)をはじめ8種の希少種がノネコの糞より検出された.やんばる地域に生息するノネコおよび集落に生息しているネコは,沖縄島の生態系において陸棲動物のほとんどを捕食できる高次捕食者として位置づけられると考えられた.今後,やんばる地域の生態系を維持するためには,ノネコの排除が必要であり,さらに供給源としての飼いネコの遺棄を防ぐ県民への啓蒙普及活動が不可欠である.
著者
小倉 剛 大塚 愛 川島 由次 本郷 富士弥 上地 俊徳 織田 銑一
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.149-155, 2000 (Released:2018-05-05)
参考文献数
21
被引用文献数
1

ジャワマングースの肛門傍洞内容物を用いた効果的な捕獲方法を検討するために, 肛門傍洞の形態の観察と肛門傍洞内容物に含まれる揮発性脂肪酸の同定を行った。本種の肛門傍洞の導管は, 肛門管皮帯内側に開口していた。肛門傍洞の分泌物貯留部は, 肛門管の左右に位置し, 直径は5mm程度で, 貯留部の一側の重量は平均約10mg/100g BWであった。組織学的には, 脂腺と考えられる発達した房状全分泌腺と, 観察頻度は極めて低かったが管状のアポクリン腺が肛門傍洞の周囲に観察された。肛門傍洞の内容物からは, 酢酸, プロピオン酸, イソ酪酸, 酪酸, イソ吉草酸および吉草酸の6種類の揮発性脂肪酸が同定された。また, 数種類の同定できなかったピークが存在した。雄の6種類の揮発性脂肪酸の構成比には一定の傾向が認められなかったが, 雌では酢酸が高い構成比を示し, イソ酪酸と吉草酸は低い構成比を示した。これらの傾向は, フィジーに移入された同種と類似していた。他の食肉目と比較した場合, 種特異的な揮発性脂肪酸は同定できなかった。今後, ジャワマングースの捕獲にこれらの成分を応用するためには, 未同定揮発性脂肪酸の同定と主要揮発性脂肪酸の季節や個体成長に伴う消長を把握する必要がある。
著者
小倉 剛 川島 由次 金城 輝雄 比嘉 源和 石橋 治 新妻 淳 座間味 満
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
Japanese journal of zoo and wildlife medicine (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.55-62, 2003-03

渡嘉敷島において崖から転落し,治療後に死亡したケラマジカ(Cervus nippon keramae)1例の死亡個体分析を行った。本例は椎定8.5歳以上の雄で,体重33.5kg,全長1360mm,尾長101mm,肩高770mmであった。ライニー指数は18.5を示したことから,貧栄養状態にある個体であった。また,ケラマジカにおけるマゲシマチマダニ(Haemaphysalis mageshimaensis)の寄生を初めて確認した。精巣および精巣上体に精子が認められなかったことから,最も低い繁殖活動状態にあったと推察された。ケラマジカは,年間を通してニホンジカ(C.nippon)の繁殖活動の季節性をほぼ踏襲していることが示唆された。下顎左側の第3臼歯では,遠心咬頭が後方に分離形成されていたが,その成因は不明であった。剖検では,胸部および腰部胴骨系の広範囲な骨折,大腿骨の脱臼と骨折および骨折部位での出血が確認されたことから,これらの骨折が死亡原因と推察された。ケラマジカの保護,個体群の特性評価のためには,今後さらに死亡個体の収集と個体分析が必要と考える。
著者
小倉 剛 野中 由美 川島 由次 坂下 光洋 仲地 学 織田 銑一
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.7-14, 2001 (Released:2018-05-04)
参考文献数
14
被引用文献数
2 2

沖縄島に移入された雌のジャワマングースについて,雌の繁殖状態と体サイズの関係を検討し,性成熟に達する際の体サイズを確認した。また,妊娠個体と乳汁分泌個体の捕獲結果および生殖器系臓器の大きさの周年推移から,繁殖周期を推定した。その結果,頭胴長が240mm以下の雌の多くは性的に未成熟で,成長が早い個体では,頭胴長が255mmの頃に春機発動が始まり,性成熟には頭胴長が265mmの頃に達するものと推察された。体重を指標にした場合,体重が約230g以下の雌は性的に未成熟で,最も小型の個体では,体重が230g〜240gの頃に春機発動に入り,体重が265gになる頃には性成熟に到達すると考えられた。また,沖縄島の雌の多くは,2月から交尾期に入り,4月から9月までを主な出産期とし,授乳期は11月頃まで続くものと考えられた。妊娠雌の捕獲の推移は一峰性で,ほとんどの雌は年一産と考えられた。また,非繁殖期と考えられる12月から1月にも,少数個体によって繁殖活動が行われている可能性が示唆された。妊娠個体が捕獲された期間をもとに算出した妊娠率は32.3%であった。1腹産子数は2頭まれに3頭と推定された。胎盤痕の数より,同時に4頭あるいは5頭の着床が可能と考えられたが,胎盤痕の痕跡の程度と胎子数が3頭以下であったことより,4頭以上が着床しても全てが出産に至らない確率が高いことが示唆された。
著者
小倉 剛 野中 由美 川島 由次 坂下 光洋 仲地 学 織田 銑一
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
Japanese journal of zoo and wildlife medicine (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.7-14, 2001-03
被引用文献数
1

沖縄島に移入された雌のジャワマングースについて,雌の繁殖状態と体サイズの関係を検討し,性成熟に達する際の体サイズを確認した。また,妊娠個体と乳汁分泌個体の捕獲結果および生殖器系臓器の大きさの周年推移から,繁殖周期を推定した。その結果,頭胴長が240mm以下の雌の多くは性的に未成熟で,成長が早い個体では,頭胴長が255mmの頃に春機発動が始まり,性成熟には頭胴長が265mmの頃に達するものと推察された。体重を指標にした場合,体重が約230g以下の雌は性的に未成熟で,最も小型の個体では,体重が230g〜240gの頃に春機発動に入り,体重が265gになる頃には性成熟に到達すると考えられた。また,沖縄島の雌の多くは,2月から交尾期に入り,4月から9月までを主な出産期とし,授乳期は11月頃まで続くものと考えられた。妊娠雌の捕獲の推移は一峰性で,ほとんどの雌は年一産と考えられた。また,非繁殖期と考えられる12月から1月にも,少数個体によって繁殖活動が行われている可能性が示唆された。妊娠個体が捕獲された期間をもとに算出した妊娠率は32.3%であった。1腹産子数は2頭まれに3頭と推定された。胎盤痕の数より,同時に4頭あるいは5頭の着床が可能と考えられたが,胎盤痕の痕跡の程度と胎子数が3頭以下であったことより,4頭以上が着床しても全てが出産に至らない確率が高いことが示唆された。
著者
小倉 剛 佐々木 健志 当山 昌直 嵩原 建二 仲地 学 石橋 治 川島 由次 織田 銑一
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.53-62, 2002-06-30
被引用文献数
5

沖縄島に移入されたジャワマングース(Herpestes javanicus)の食性と在来種への影響を把握するために,沖縄島の北部地域において捕獲した83頭のマングースの消化管内容物を分析した.餌動物の出現頻度と乾燥重量は,昆虫類(71%,88mg),爬虫類(18%,27mg)および貧毛類と軟体動物(12%,33mg)が高い値を示した.また,哺乳類,鳥類,両生類および昆虫類以外の節足動物もマングースに捕食され,マングースの餌動物は極めて多岐にわたっていた.マングースが捕食した餌動物の体重を算出すると,哺乳類,鳥類,爬虫類および昆虫類がほぼ均等の重量で消失していることが示唆された.一方,餌動物の個体数と繁殖力を考慮すると,爬虫類への影響は極めて大きいと考えられた.さらに餌動物として,固有種や絶滅のおそれが高い動物種が同定され,マングースがこれらの動物に直接影響を与えていることが明確になった.現状を放置すれば,海外の多くの島嶼で起こったマングースによる在来種の減少および絶滅が,沖縄島でも繰り返されることは明らかである.沖縄島では2002年3月までの予定で,やんばる地域に侵入したマングースの駆除が実施されているが,やんばる地域における駆除の完了は急務であり,これ以降の駆除事業の継続が強く望まれる.さらに駆除した地域へマングースを侵入させない方法を早急に確立する必要がある.
著者
本郷 富士弥 川島 由次 多和田 真吉 砂川 勝徳 諸見里 秀宰
出版者
琉球大学
雑誌
琉球大学農学部学術報告 (ISSN:03704246)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.51-57, 1987-12-05
被引用文献数
1

沖縄在来種およびジアイアントタイプとして知られている高木型系統のギンネム3品種(K-8,K-28,K-72a)の成分上の特性を知る一端として, 一般化学組成とミモシン含量を調査し, つぎのような結果を得た。茎葉部4品種の一般化学組成は, 乾物量26.1∿28.1%(平均27.5%), 粗たん白質22.1∿23.4%(平均22.7%), 粗脂肪4.6∿6.1%(平均5.7%), 粗灰分5.9∿7.3%(平均6.6%), 粗繊維14.3∿16.0%(平均15.0%)および可溶性無窒素物43.4∿51.7%(平均50.0%)の範囲にあり, 品種間で著しい差異は認められなかった。木質部と樹皮部4品種の一般化学組成は, 木質部の90%以上, また樹皮部の70%以上は, 炭水化物系物質で占められており, いずれの品種においても木質部は粗繊維が62.2∿63.2%(平均62.8%)の範囲, 樹皮部では可溶性無窒素物含量45.4∿57.1%(平均511%)の範囲にありそれぞれ最も高い値を示していた。各成分の木質部における品種間の著しい差異はみられなかったが, 樹皮部においては粗たん白質含量でK-28が16.6%と最も高い値を示した。ミモシンは, すべての部位に存在し, 4品種のミモシン含量の平均値は約3.3%であり, 品種の違いによる目立った差異は認められなかった。また, 生長の盛んな若葉に最も多く含まれており8.6∿9.4%(平均9.1%)の含量範囲にあった。しかし, 根部や木質部の含量は極めて低い値を示しそれぞれの平均値は0.1および0.4%程度であった。
著者
小倉 剛 佐々木 健志 当山 昌直 嵩原 建二 仲地 学 石橋 治 川島 由次 織田 銑一
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.53-62, 2002 (Released:2008-07-23)
参考文献数
40
被引用文献数
4

沖縄島に移入されたジャワマングース(Herpestes javanicus)の食性と在来種への影響を把握するために,沖縄島の北部地域において捕獲した83頭のマングースの消化管内容物を分析した.餌動物の出現頻度と乾燥重量は,昆虫類(71%,88mg),爬虫類(18%,27mg)および貧毛類と軟体動物(12%,33mg)が高い値を示した.また,哺乳類,鳥類,両生類および昆虫類以外の節足動物もマングースに捕食され,マングースの餌動物は極めて多岐にわたっていた.マングースが捕食した餌動物の体重を算出すると,哺乳類,鳥類,爬虫類および昆虫類がほぼ均等の重量で消失していることが示唆された.一方,餌動物の個体数と繁殖力を考慮すると,爬虫類への影響は極めて大きいと考えられた.さらに餌動物として,固有種や絶滅のおそれが高い動物種が同定され,マングースがこれらの動物に直接影響を与えていることが明確になった.現状を放置すれば,海外の多くの島嶼で起こったマングースによる在来種の減少および絶滅が,沖縄島でも繰り返されることは明らかである.沖縄島では2002年3月までの予定で,やんばる地域に侵入したマングースの駆除が実施されているが,やんばる地域における駆除の完了は急務であり,これ以降の駆除事業の継続が強く望まれる.さらに駆除した地域へマングースを侵入させない方法を早急に確立する必要がある.