著者
平山 育男 木村 勉 御船 達雄 梅嶋 修 西澤 哉子
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.22, no.51, pp.767-770, 2016 (Released:2016-06-20)
参考文献数
6
被引用文献数
1 13

This article examined the building used the Japanese nail and the Western nail together, and following points became clear.The combination of the Japanese nail and the Western nail began in the advanced area early in the Meiji era and concentrated on it generally in the latter half from the Meiji early 10s.There was a dual circulation period for the switch of the Western nail from the Japanese nail, and every use point was gradually rearranged from the Japanese nail to the Western nail.
著者
平山 育男
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.22, no.51, pp.789-793, 2016

This paper examined 3 documents about the foundation waterworks laying kept in Tsubame city and elucidated the following points.1) "Zittsi-sekkeisyo" (the enforcement specifications) is the document of the original design produced in about June, 1937.2) "Henko-sekkeisyo" (the change specifications) is the document about changing in 1938.3) "Kanryo-nintei-tyosasyo" (the completion authorization report of investigation) is the working papers of the construction schedule and the financing made to the completion of July, 1941, and finally wrote it until the end of 1941 and was inherited.
著者
平山 育男
出版者
Architectural Institute of Japan
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.80, no.707, pp.185-192, 2015

The foundation water supply of Tsubame city was authorized on March 31, 1938, the design change was carried out on November 18, 1938 just after that, and the ceremony for the completion was accomplished on November 8, 1941. Tatsujiro Nishide of the advisor, Chiaki Matsumoto of the engineer were invited for construction. The water tank of the water tower at Tsubame extremely resembles the former water tank at Nakatsu placed the drawing on the book in those days. Because the water tower tank at Tsubame was forced to a short-term design change, it was designed using information of Nakatsu.
著者
藤井 恵介 川本 重雄 平山 育男 溝口 正人 後藤 治 大野 敏 藤川 昌樹 光井 渉 大橋 竜太 清水 重敦 藤原 重雄 加藤 耕一 角田 真弓 野村 俊一 上野 勝久
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、日本の建築と都市にかかわって、<天災・人災→被害→修理・再建・再生>というプロセスについて、日本の7世紀から20世紀まで、実例を調査、収集する。そして特にその際に起きた技術革新と建築様式の変化を明らかにすることが目的である。主要な成果は以下の通り。①安元3年(1177)に起きた京都大火と治承4年(1180)の南都焼討は、大仏様を誘発する契機となり、和様を中心様式から引きずり下ろした。②明治24年の濃尾地震(1891)は、その後の近代建築の耐震性上昇などの大きな誘因となった。しかし、被害が過剰に報告されるなど、情報が操作された点も多い。
著者
小川 賢太郎 平山 育男
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.53, pp.541-542, 2010-07-18

柏崎市は「風のまち柏崎」と呼ばれるほど年間を通して風が強い。強風のため海沿いに砂丘が発達し、この上に成立したのが柏崎の町なみである。県内に同様の立地条件を持つ町なみは確認されなかった。高台となる町なみ全体に年間を通して強い潮風が吹き付け、これが金属製のゴミ箱を錆びさせる。そのため、柏崎の特に海沿いのゴミ箱は昔から使われてきた木製のゴミ箱である。柏崎の木製ゴミ箱は、歴史的に見ても古くから存在し、形や色、作りなどは柏崎の風土を色濃く反映している。即ち、柏崎にとって木製ゴミ箱とは柏崎の歴史と風土を映し出す、環境文化と言っても過言ではない。
著者
藤井 恵介 川本 重雄 平山 育男 溝口 正人 後藤 治 上野 勝久 大野 敏 藤川 昌樹 光井 渉 大橋 竜太 加藤 耕一 角田 真弓
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

日本建築史の分野において、従来の建築様式史を批判的に検討し、それがもはや現在においては必ずしも有効ではないことを確認した。そして、新たな研究領域が拡大しつつあることを確認して、日本・東アジアの木造建築を対象とする、新しい建築様式史を提案する必要があることを認識した。この5年間で、新しい建築様式史を構築するための基礎的検討を行ったが、具体的な作業は、建築史の全分野、建築史以外の報告者を得て開いたシンポジウムにおける討論を通じて実施した。その記録集10冊を印刷して広く配布した。