著者
本村 真澄
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.339-358, 2011 (Released:2011-08-19)
参考文献数
40

本稿では,帝政ロシア,ソビエト連邦,ロシア連邦における石油・天然ガスパイプラインの建設の歴史を概観し,その政治的な影響に関しても検討する.石油パイプラインでは東欧向けの「友好」パイプラインのように政治的な支配圏維持を目的としたものもあるが,1970年代のロシアから西欧向けの天然ガスパイプラインは,「緊張緩和」を前提としたもので,ソビエト連邦の崩壊を挟んで40年近く,安定的にガスを供給しており,政治的な「武器」としてではなく,むしろ地域の「安定装置」として機能してきた.今日,ロシアの石油パイプラインは太平洋に達しようとしており,天然ガスパイプラインも極東地域での配備が進んでいる.日本にとってこれはエネルギー安全保障上有利となる動きであり,これへの関与の姿勢が問われている.
著者
福田エリック駿 定久紀基 井上浩明 竹中崇 浅井哲也 本村真人
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2014-SLDM-164, no.16, pp.1-6, 2014-01-21

Memcached は多数のサーバのメモリ上にデータをキャッシングすることで Web サーバなどの応答を高速化する技術である。Memcached の処理は非常に単純である一方大きなメモリバンド幅を必要とするが、既存の汎用プロセッサでは低消費電力と高メモリバンド幅を両立することが難しいため、FPGA を用いて Memcached を高速化する研究が近年盛んに行われている。本研究では、Memcached の機能全体を FPGA に実装する従来のアプローチとは異なり、Memcached サーバ上に搭載した FPGA 搭載 NIC 上に Memcached の機能とデータの一部をキャッシングするアプローチを提案する。ソフトウェアシミュレーションによる評価の結果、本アプローチでは通常のソフトウェアによる Memcached サーバと比べて平均遅延が最大 6 倍改善することがわかった。
著者
本村 真澄
出版者
ロシア・東欧学会
雑誌
ロシア・東欧研究 (ISSN:13486497)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.37, pp.32-41, 2008 (Released:2010-05-31)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

The nature of pipelines is to form a “natural monopoly” due to the huge investment required and its superiority through taking precedence against late comers. Russia, the second largest oil producer in the world, has a history of constructing oil exporting networks to ports on the Baltic Sea and the Black Sea as well as an inland pipeline system to Eastern Europe named “Druzhba”. Russia has also made a plan to construct several new pipelines. That is not only to cope with future oil demand but to expand its transport capacities to access future oil markets. Among Russia's planned new pipelines there is a new oil supply system from East Siberia to the Pacific Ocean (ESPO) to access new markets in Northeast Asia. Russia is also the largest gas producing country in the world, which confronts competition of gas suppliers set by Turkmenistan and Azerbaijan for the market of China and the South Europe respectively, on the other hand Russia made China a gas-market competitor against the traditional European market, which allowed Russia to win a series of long-term sales and purchase agreements from European gas distributors. As the gas demand soars, Russia may notch a stronger position against both East and West due to its magnitude and flexibility of deliveries.
著者
本村 真澄
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.339-358, 2011

本稿では,帝政ロシア,ソビエト連邦,ロシア連邦における石油・天然ガスパイプラインの建設の歴史を概観し,その政治的な影響に関しても検討する.石油パイプラインでは東欧向けの「友好」パイプラインのように政治的な支配圏維持を目的としたものもあるが,1970年代のロシアから西欧向けの天然ガスパイプラインは,「緊張緩和」を前提としたもので,ソビエト連邦の崩壊を挟んで40年近く,安定的にガスを供給しており,政治的な「武器」としてではなく,むしろ地域の「安定装置」として機能してきた.今日,ロシアの石油パイプラインは太平洋に達しようとしており,天然ガスパイプラインも極東地域での配備が進んでいる.日本にとってこれはエネルギー安全保障上有利となる動きであり,これへの関与の姿勢が問われている.
著者
佐久間 邦友 高嶋 真之 本村 真
出版者
国立大学法人 琉球大学島嶼地域科学研究所
雑誌
島嶼地域科学 (ISSN:2435757X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.21-40, 2020 (Released:2020-09-12)

本稿の目的は,離島における自治体主導型学習支援事業の取り組みの現状と課題を明らかにすることにある。今日,離島地域では多くの自治体が学校外の学習支援を実施している。特に沖縄県北大東村「なかよし塾」は,地域の教育課題解決を目指す「学習支援センター」と認識されており,公教育の一端を担う重要な存在であると言える。これらは使用可能な財源が多様にあることで可能になっている。しかし,制度的には,財源や講師の確保と評価方法の確立が,実践的には,学校との連携・協働可能な関係構築と安心して学べる環境づくりが課題である。引き続き,制度と実践の両側面から,離島における持続的な学校外の教育保障を模索していく必要がある。
著者
佐久間 邦友 高嶋 真之 本村 真
出版者
国立大学法人 琉球大学島嶼地域科学研究所
雑誌
島嶼地域科学
巻号頁・発行日
vol.1, pp.21-40, 2020

本稿の目的は,離島における自治体主導型学習支援事業の取り組みの現状と課題を明らかにすることにある。今日,離島地域では多くの自治体が学校外の学習支援を実施している。特に沖縄県北大東村「なかよし塾」は,地域の教育課題解決を目指す「学習支援センター」と認識されており,公教育の一端を担う重要な存在であると言える。これらは使用可能な財源が多様にあることで可能になっている。しかし,制度的には,財源や講師の確保と評価方法の確立が,実践的には,学校との連携・協働可能な関係構築と安心して学べる環境づくりが課題である。引き続き,制度と実践の両側面から,離島における持続的な学校外の教育保障を模索していく必要がある。
著者
安達 琢 赤穂 伸雄 浅井 哲也 本村 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.106, pp.65-70, 2011-06-23

メモリスタを用いた非対称の時間窓を持つSTDPシナプスデバイスを提案する。メモリスタ(抵抗変化型メモリ:ReRAM),キャパシタ,二つのpMOSFET,および四つのnMOSFETを用いてデバイスを構成した.まず,ReRAMの特性,および本研究で使用するバイポーラ型ReRAMのモデルについて説明する.次に,本研究を行う上で参考となった先行研究の回路動作(STDP特性における時間的因果領域のみを模擬する動作)を説明する.さらにこの回路を拡張したデバイス(STDP特性における時間的因果領域および非因果領域を模擬するデバイス)を提案し,各回路ブロックの詳細な動作を説明する.最後にHSPICEを用いた回路シミュレーションにより,ReRAMを介さずに流れる電流によりキャパシタが充電され,その後流れた電流によりキャパシタが放電され,ReRAMのコンダクタンスが元の値より減少する事を確認する.
著者
石村 憲意 浅井 哲也 本村 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.389, pp.131-136, 2013-01-17

確率共鳴は雑音を有効に利用した現象のひとつとして挙げられる.これは,二重井戸型ポテンシャル等の系に閾値下の微弱な信号が入力されている時に,外部の雑音を効果的に取り込むことによって信号の値が閾値を超え,状態遷移を可能にする現象である.一方で,カオス共鳴が近年注目されている.この現象は,複数のストレンジアトラクターを持ち,閾値下の信号が入力され得るカオス系において観測される.このようなカオス系では,系内部で生成されるカオスのゆらぎを利用する事で状態遷移を起こす為,従来の確率共鳴と異なり,外部雑音が不要である.本研究では,カオス共鳴を起こす条件を満たす系としてChua発振器を用い,閾値下の信号として正弦波電圧を加えてカオス共鳴の観測を行った.ある入力周波数範囲では二つのアトラクター間でカオス的な遷移が起こり,他の範囲では状態が,一方のアトラクターにトラップされることを確認した.これらの動作が,カオス的なゆらぎが状態遷移に寄与していることを示している.さらに,カオス共鳴の度合いと系内部に発生するゆらぎの強さの関係を調べる為に入出力相関値やSNRを算出し,確率共鳴曲線に類似したカオス共鳴の特性が得られた.また,このChua発振器を並列化して共通の閾値下の入力を加えて同様の実験を行い,カオス共鳴下では相関値やSNRが向上する事を確認した.
著者
岩岸 知崇 中村 尚彦 本村 真治 中川 幸二
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集B編 (ISSN:18848346)
巻号頁・発行日
vol.77, no.779, pp.1445-1456, 2011 (Released:2011-07-25)
参考文献数
7

A flapping water turbine is a kind of power generating machine which extracts mechanical energy from flowing water by swing of blade motion. In this study, we carried out numerical simulation of blade motion and experiment on river. In the simulation, we made numerical integration of momentum equation about roll angle and compared the result with experiment in water channel. The disagreement in roll angle between the simulation and the result of experiment were discussed by using analytical model and basic data of blade fluid dynamic characteristics. The result of river experiment showed that flapping water turbine can extract energy from stream with rippling surface and turbulence.
著者
鳥居 淳 近藤真己 本村 真人 池野 晃久 小長谷 明彦 西 直樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.1622-1631, 1998-06-15
被引用文献数
21

1チップ上に複数のPE (Processing Element)を集積することを前提にした制御並列処理アーキテクチャMUSCAT (MUlti?Stream Control Archi Tecture)を提案する.MUSCATはスレッド管理のハードウェア化とスレッド間のレジスタ継承をサポートし,並列実行オーバヘッドを大幅に低減している.また,制御/データスペキュレーションという2種類のスレッド投機実行をサポートしている.シミュレーションによる評価の結果,4PEモデルで1.5?3.0倍の性能向上を確認した.さらに,同一ハードウェア規模のスーパスカラプロセッサの性能を上回ることが明らかになった.An on-chip control parallel multi-threaded architecture:MUSCAT has been proposed.MUSCAT supports hardware-controlled thread management and interthread register inheri-tance mechanisms to reduce multi-thread execution overhead.It also employs control and data speculative execution.Simulation results indicate that a four processing-element multiprocessor achieves one and a half to three times better performance than single processing-element model.It is demonstrates that MUSCAT performance is better than a super-scalar processor with the same hardware resources.