著者
長谷川 剛 小林 研介 村上 修一
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.228-231, 2020-04-05 (Released:2020-09-14)
参考文献数
7

令和元年度科学研究費助成事業(科研費,基盤研究等)審査結果報告
著者
村上 修一
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.2-9, 2007-01-05
参考文献数
55
被引用文献数
2

試料に電場をかけるとそれに垂直にスピン流か誘起される効果をスピンホール効果と呼ぶ,これが不純物散乱で起こることば以前より知られていたか,2003年にこの効果か不純物散乱によらずに起こることか著者らにより提唱されたこれは固体のバンド構造に起因したヘリー位相により起こる.その後実験ての報告例もいくつかあり,スピンホール効果の基本的性質については理解か深まってきている他方,スピン流の測定法や試料端でのスピン蓄積との関係なと,未解決の重要な問題も多く,また量子スピンホール効果なと興味深い問題も出てきている本稿ではこの数年でのスピンホール効果の理論・実験における発展について解説する.
著者
村上 修一 平原 徹 松田 巌
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.65, no.11, pp.840-848, 2010-11-05
参考文献数
94
被引用文献数
1

トポロジカル絶縁体は量子スピンホール相とも呼ばれ,最近"新しい物質状態(a new state of matter)"として量子伝導,場の理論,表面物理などを中心に物性物理の研究分野全体に話題を提供している.この相は2次元及び3次元系で実現されるもので,バルクが非磁性絶縁体であるのに対して,そのエッジ状態(2次元の場合)や表面状態(3次元の場合)はギャップレスである.このエッジ/表面状態はスピン流を運び,しかもこのエッジ/表面状態は非磁性不純物等による散乱からトポロジカルに保護されているなど新奇な物性が理論的に提唱されているが,ごく最近になってその実験的観測が報告された.本記事ではトポロジカル絶縁体の理論を解説するとともに,最近の実験研究の話題を紹介する.
著者
村上 修一
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.238-245, 2003-01-31
被引用文献数
1

近代の空間成果として注目すべき形態の多重解釈性(暖昧性)という観点から検証すべく、ガレット・エクボ(1910-2000)の初期4事例の図面を調査し分析考察を行った。その結果、樹木列植による囲みを単位空間として、列植の隙間・延長の交差・ずれという空間構造や高木列植の視線透過性による暖昧性が明らかになった。また、その空間構造によって視点移動にともなう空間変化が顕在化することが明らかになった。これらの結果は、近代の空間成果としての暖昧性が、エクボの初期作品に共有されことを示し、成果がいかに空間化されたかを示す。
著者
村上 修一 轟 慎一
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:24364460)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.341-346, 2018-03-08 (Released:2022-06-08)
参考文献数
23

かつて内湖の存在した15ヶ所において,内湖の輪郭の内外で土地利用の異なる状況,内湖の輪郭と水路とが合致するという状況,道路網の向きが輪郭の内外で異なるという状況,内湖の輪郭と合致する地面の段差という状況に,内湖の痕跡の可能性が推測される。それらが痕跡であるかどうか真偽を確かめるために,水路や標高の設定,土地利用・水路・道路の配置,湖岸の改変,周辺との一体的整備の有無といった干拓事業の内容を把握するとともに,地面の段差が生じ得る整備事業の有無の確認,および,干拓前から今日に至るまでの,内湖周辺や干拓地内部の土地利用や水域の変化を解明することが,今後の課題である。
著者
村上 修一
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:24364460)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.162-166, 2021-09-07 (Released:2022-06-08)
参考文献数
10

堤防が不連続である霞堤は,堤防のすき間をとおしてまちと川との近しい関係を創出すると仮定された。その解明への第一歩として,国内48水系296箇所の霞堤における土地被覆と土地利用が航空写真と地図によって把握された。公園緑地として利用されていることの確認された38箇所については,主体とする施設に違いはあるものの,それらの施設利用を目的とする来訪者が堤防のすき間にいる可能性が指摘された。そのうち13箇所については,堤防のすき間にある公園緑地が堤内地側の市街地や集落と堤外地とを空間的につないでいる可能性も示唆された。本調査では把握することのできなかった川に対する可視性や接近容易性の検証が今後の課題として挙げられた。
著者
村上 修一
出版者
公益社団法人 日本表面科学会
雑誌
表面科学 (ISSN:03885321)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.174-181, 2011-04-10 (Released:2011-04-19)
参考文献数
51

Topological insulators are insulating in the bulk, while there are topologically protected edge/surface states. These edge/surface states are different from conventional edge/surface states, and show various novel properties. We briefly outline basic properties of topological insulators, both in 2D and 3D.
著者
村上 修一
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.64, no.4, pp.352-359, 2001-03-29
被引用文献数
1 1

米国のランドスケープ・デザイナー,ガレット・エクボ(1910-2000)の空間理論に対する近代芸術の作用を解明することを目的に,1937〜69年の著作52点を調査して表明される注目対象を抽出し,理論展開との関係や位置づけを考察した。その結果,空間理論構築の契機,基本概念や芸術原理の空間理論への継承や適用,空間特性の応用による多領域性と連続性の共存する形態創出,抽象による形態理念の意見や生成というエクボの空間理論に対する近代芸術の作用が明らかとなった。また,近代芸術の一動向というエクボの理論および実践に対する意識が判明したことを受けて,近代芸術におけるエクボの空間形態の位置づけを明らかにするための課題を示した。
著者
金 栄 村上 修一
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.539-544, 2015 (Released:2015-12-22)
参考文献数
12
被引用文献数
3

This study focused on the influences of the green spaces of the condominiums to their prices in the residential area of Wangjing in Beijing. Data of 88 second-hand apartments among the 33 condominiums were applied to the regression model analysis in order to estimate their prices. It became clear that the ratios of the green space area, the green space area adjacent to the residential buildings and the common green space area to the site area, and the level of maintenance of the green spaces exerted positive influences to the prices. The model estimated that the price rose 0.3% when the ratio of the green space area increased 5% specifically.
著者
村上 修一
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.91, no.3, pp.257-257, 2008-12-20

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