著者
小西 健太 村田 忠彦 名取 良太
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.203-210, 2010-04-15
参考文献数
16
被引用文献数
3

本論文では,投票率上昇と投票所数削減のための投票シミュレーションを提案する.まず,有権者の投票と棄権の2つの効用関数を設定する.次に,区域ごとに,それらの効用関数を組み合わせる投票係数を調整する.実際の投票率を用いた調整プロセスにより,各区域の実投票率と予測投票率の差を最小化する.さらに推定された投票係数を用いて,2目的遺伝アルゴリズム(NSGA-II)による投票率最大化と投票所数最小化を行う.これにより,投票所数を維持したまま,投票率が上昇する投票区割りの最適化や,投票率を維持した投票所数の最小化を行うことが可能となる.
著者
中島 智晴 村田 忠彦 石渕 久生
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.199-206, 1996-08-15
被引用文献数
6

本研究では, クラシファイアシステムを用いて多次元パターン識別問題に対する言語的識別ルールの自動生成を行う方法を提案する.提案手法では, 各々の言語的識別ルールが個体として取り扱われ, 交叉や突然変異などの遺伝的操作が適用される.言語的識別ルールの適応度は, そのルールにより正しく識別されるパターン数と誤識別されるパターン数により定義される.提案手法は, 学習用パターンから少数の言語的識別ルールを自動的に生成することができるので, 言語的知識の獲得手法と見なすこともできる.提案手法の有効性は, 2次元パターン識別問題の例題と13次元パターン識別問題であるワインデータの識別問題に対する数値実験により示される.
著者
鵜飼 康東 渡邊 真治 村田 忠彦 榎原 博之 千田 亮吉 竹村 敏彦 溜川 健一
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究の目的はクラウドコンピューティングの経済的影響を動学的確率的一般均衡モデルによって計測することである。最初にモデルの各パラメータに実証的基礎を与える作業を実施した。具体的には東京証券取引所上場企業を対象に郵送調査を実施して上場企業のうち10%が純粋な意味のクラウドコンピューティングを実施している事実を発見した。この発見を基礎に日本経済の動学的シミュレーションを実行した。この結果日本経済の全要素生産性は10%上昇することが判明した。またインパルス反応関数により、国民総生産は一旦上昇した後減少するが、総投資、資本ストック、労働供給は増加することが判明した。社会的厚生については不明確であった。
著者
村田 忠彦 石渕 久生 田中 英夫
出版者
The Society of Instrument and Control Engineers
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.583-590, 1995-05-31 (Released:2009-03-27)
参考文献数
17
被引用文献数
3 2

In this paper, we apply a genetic algorithm to flowshop scheduling problems and examine two hybridizations of a genetic algorithm with other search algorithms. We also propose a genetic algorithm for multi-objective optimization problems. First we examine various genetic operators for the flowshop scheduling problem for minimizing the makespan. By computer simulations, we show that a two-point crossover and a shift change mutation are effective for this problem. Next we compare the genetic algorithm with other search algorithms such as local search, taboo search and simulated annealing. By computer simulations, it is shown that the genetic algorithm is a bit inferior to the others. In order to improve the performance of the genetic algorithm, we examine the hybridization of the genetic algorithm with other search algorithms. Finally, we propose a selection operator and an elitist strategy of the genetic algorithm for multi-objective problems. The high performance of our multi-objective genetic algorithm is demonstrated by computer simulations.
著者
杉浦 翔 村田 忠彦 原田 拓弥
出版者
一般社団法人 システム制御情報学会
雑誌
システム制御情報学会論文誌 (ISSN:13425668)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.69-78, 2019-02-15 (Released:2019-05-15)
参考文献数
20

In this paper, we propose a synthetic reconstruction method (SR method) to allocate an income attribute to each worker in synthetic populations. A synthetic population is a population synthesized based on statistics. We assign an income attribute to each worker in individual households using statistics in Japan. In order to add that attribute, we first prepare a synthetic population of households with members synthesized by our previously proposed SR method. Then we assign job attributes such as a working status, a type of employment, a type of industry, and a size of enterprise according to four statistics using our SR method. After determining the working status, we assign job attributes besides the working status for each worker. We determine the monthly income of each worker based on his/her job attributes. To see the validity of allocated monthly income, we compare the average income of each type of industry in the synthesized population with the statistics of the average income of each type of industry that is not used in the synthesizing procedure. The result showed that the error over all industries becomes −0.8% to 10.3% in allocating income to each worker in a synthesized population.
著者
蟻川 浩 村田 忠彦
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.211-222, 2010-04-15 (Released:2010-07-02)
参考文献数
19

本論文では,環境情報を考慮した大規模マルチエージェントシミュレーションを実現することを目的として,大規模な環境情報を複数の環境情報に分割して表現する方法を提案する.提案手法を人工社会モデルのひとつであるSugarscapeモデルに対して適用し,提案手法に基づく並列計算機向けシミュレーションプログラムの実装方法と並列処理向けエージェント間の調停ルールを説明する.また,大規模な問題サイズのシミュレーションによる評価実験を PC クラスタ上で実施し,提案手法によるシミュレーション結果の非並列シミュレーション結果との類似傾向と,シミュレーション時間の短縮可能性を示す.
著者
古野 小百合 村田 忠彦 坂口 りつ子 藤井 淑子 竹久 文之 浜田 陽子 島田 淳子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
調理科学 (ISSN:09105360)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.306-309, 1991-11-20
被引用文献数
2

1.日頃よく食べ慣れているフルーツ21品目について,5段階による評定法で得られたデータを主成分分析することによってフレッシュ軸とカジュアル軸とで構成されるフルーツのイメージマップを作成できた。2.このマップ上では,フルーツを6つの群に分類することができ,それぞれ庶民的フルーツ群,季節フルーツ群,イメージ先行フルーツ群,柑橘系フルーツ群,ジュースレスフルーツ群,ハイクラスフルーツ群と名付けることができた。3.東北,関東,関西,九州の4地域別にこのイメ一ジマップを比較したところ,地域による差は大きくはなかった。4.生産地であることがそのフルーツのイメージに若干の影響を与えている傾向がみられた。即ち,南下するにしたがい身近度が高くたるものはびわ,巨峰,パイナップルであり,又小さい動きであるがさくらんぼ,りんご,桃,メロンについてはさかやか度がアップした。
著者
小西 健太 村田 忠彦 名取 良太
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.203-210, 2010-04-15 (Released:2010-07-02)
参考文献数
16
被引用文献数
2 3

本論文では,投票率上昇と投票所数削減のための投票シミュレーションを提案する.まず,有権者の投票と棄権の2つの効用関数を設定する.次に,区域ごとに,それらの効用関数を組み合わせる投票係数を調整する.実際の投票率を用いた調整プロセスにより,各区域の実投票率と予測投票率の差を最小化する.さらに推定された投票係数を用いて,2目的遺伝アルゴリズム(NSGA-II)による投票率最大化と投票所数最小化を行う.これにより,投票所数を維持したまま,投票率が上昇する投票区割りの最適化や,投票率を維持した投票所数の最小化を行うことが可能となる.