著者
若原 俊彦 松本 充司 大和 哲二 小原 英行 清水 隆雄 中谷 信樹 薗 郁雄 中辻 裕一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.26, pp.19-24, 2001-04-19
被引用文献数
3

本論文は,60GHz帯のミリ波無線伝送システムを用いて、キャンパスネットワークを構成し、その伝送特性を測定した結果を報告するものである。この周波数帯は、昨年の8月に郵政省から省令改正により日本では初めて無免許で使用を認可されたものであり、その伝達特性は十分明らかにされていなかった。本キャンパスネットワークでは、新宿地区にある早稲田大学、学習院女子大学。工学院大学などの主要なビル間を100Mbps高速無線伝送方式で接続し、各ビル内のサブネットワークをIP接続し、遠隔講義や遠隔ゼミなどに使用するものである。60GHz帯は酸素吸収による距離減衰が大きいので、距離の変化によるレベル変動、雨などの特性に基づく特性、アンテナを屋内設量する場合の窓ガラスによる減衰特性および誤り特性を測定し、ほぼ満足すべき特性が得られた.
著者
若原 俊彦 松本 充司
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.17-22, 1999
参考文献数
6

近年、パソコン(PC)やコンピュータ周辺機器の高性能化・大容量化および経済化が進み、インターネットの普及とあいまってデータだけでなく音声、静止画や動画を含んだマルチメディアによるコミュニケーションが主流となりつつある.従来の通信サービスでは、単機能型の専用端末が用いられてきたが、最近はパソコンを利用してネットワークにアクセスし、各種アプリケーションソフトを利用してコミュニケーションが行われるため、相互接続の問題などが生ずる.本論文では, 最近の通信サービスの利用形態の変化を踏まえ、マルチメディア通信サービスのインタオペラビリティを確保するための問題点およびその解決法について述べる.具体的には、F.700のマルチメディアサービス参照モデルを用いてサービス分析を行い、コミュニケーションタスク、メディアコンポーネントの整合性をはかり相手端末とネゴシエーションする方法を示した.
著者
松本 充司 池田 佳和
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会年次大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.35, pp.155-156, 2007

ITU-Tは,将来の電気通信国際標準化のあり方および現在の活動の活性化を模索するため大学との協調を開始した.これは,将来の国際標準化に結びつく課題の発掘と標準化に関わる技術の大学教育への貢献から,ITU-Tと大学とがお互いに有益な関係となることを目指すものである.本論文は現在進められている標準化機関と大学との連携について,その背景と具体的施策を述べる.
著者
ジャンサ レアンドロ 若原 俊彦 松本 充司
出版者
一般社団法人 画像電子学会
雑誌
画像電子学会年次大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.30, pp.34, 2002

The development of educational contents, under WBT (Web-based training) technology, shows a constant growth, along with it, an accurate evaluation in terms of understanding of the students and an exhaustive assessment of the teaching methods; and they are related very closely. This paper presents the development of a web-based system for evaluation of students, and also includes a set of powerful features for the processing of this information, to enable the evaluation of the teaching methods. The results will show the tool is easy to use and how it helps the instructor to evaluate the teaching and evaluation methods used.
著者
サンソン ホラシオ ネイラ アルバロ ロヨラ ルイス ソウサ クリスティアン 松本 充司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.102, pp.55-60, 2009-06-18

In this paper, we evaluate via real experiments the performance of the Stream Control Transmission Protocol (SCTP) in conjunction with its Partial Reliability extension (PR-SCTP) for streaming real-time H.264 video over an Free Space Optics link. We show that careful tuning of PR-SCTP partial reliability capabilities in terms of either number of retransmissions or retransmission time outs allow us to stream real-time H.264/AVC video with reliability comparable to that of TCP and with similar or lower delay characteristics.
著者
若森 和彦 カザウラ カムギシャ 鈴木 敏司 大前 和憲 松本 充司 高橋 浩一 松本 秀樹 村上 匡亮 有本 好徳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.91, no.1, pp.28-37, 2008-01-01
被引用文献数
16

無線システムにとって,光ファイバ網との間でインタフェースを意識させない相互接続環境の実現は究極の目標の一つである.本論文では,光無線方式によるファイバ-空間-ファイバの間を一貫して光信号のまま伝送するフル光接続を提案し,その実現に向けた実験的検討,特に大気揺らぎの影響及び装置設計について述べる.ファイバと無線区間を意識させず,伝送する光信号に何ら変更を加えない,フル光接続を実現する次世代光無線システムを実現するためには,空間光をシングルモードファイバヘ安定して導光する技術を確立する必要がある.そのためには,大気揺らぎによる受光強度変動の制御が必須である.そこで,我々は大気揺らぎの特性を長期の実験により評価し,次世代光無線システムの設計に有効な性質や指標を明らかにした.そして,大気揺らぎによる到来角度変動を制御し,空間とシングルモードファイバを効率的に結合する受光光学系を導入した光無線装置を開発した.この装置を使い,10Gbit/s 伝送やDWDM伝送というこれまで実用化されている光無線システムでは実現できなかった大容量通信を安定的に実現できることを示した.この結果は,次世代光無線システムが,ビットレートや伝送プロトコルに依存しないファイバと等価な伝送路を提供できる可能性があること,更に光と無線システムの融合をファイバ中のみならず無線区間においても実現できる可能性を示唆している.
著者
若原 俊彦 松本 充司 安野 貴之 榎本 孝 渡部 保日児 石橋 聡 倉橋 利幸 櫻本 高雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.438, pp.15-20, 2000-11-10
被引用文献数
1

本論文は, 3地点以上の多地点で講師と受講生の間で講義空間を形成し, 参加者が一体となって受講するオンライン電子講義システムに関して、その構成法について述べたものである.本電子講義システムでは, 遠隔の受講生間で臨場感を向上させ一体感による講義空間を実現するため、複数の地点の映像をクロマキー合成するとともに, コンピュータグラフィクスにより背景を3次元合成する.具体的に、麻布、横須賀、早稲田の3地点間をディジタル回線で接続し, サイバースタジオを用いて各地点の映像のクロマキー合成を行うとともにコンピュータグラフィクスを用いて背景合成を行って遠隔講義実験を行い、受講者のアンケート結果から良好な特性が得られた。
著者
若原 俊彦 薗 都雄 中辻 裕一 清水 隆雄 松本 充司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.85, no.7, pp.626-634, 2002-07-01

本論文は,60GHz帯のミリ波無線伝送システムを用いて,キャンパスネットワークを構成するため,早稲田キャンパス内の各ビルにおけるケーブル配線方式の検討結果を報告するものである.この60GHzの周波数帯は2000年の8月に郵政省から省令改正により日本では初めて無免許で使用を認可されたものであり,これを用いて100Mbit/s高速キャンパスネットワークを構築する際のビル屋上及び屋内配線方式として2芯光ファイバを用いる場合と多芯光ファイバケーブルを用いる場合のコスト比較を行い,多芯ケーブルを用いる方が経済的であり,また工事の作業性なども容易であることが明らかとなった.
著者
若原 俊彦 松本 充司 薗 郁雄 中辻 裕一 大和 哲二 小原 英行 清水 隆雄 中谷 信樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OFS, オフィスシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.43, pp.7-12, 2001-05-08

本論文は, 60GHz帯のミリ波無線伝送システムを用いて、キャンパスネットワークを構成するため、キャンパス内の各ビルにおけるケーブル配線方式の検討結果を報告するものである。この周波数帯は、昨年の8月に郵政省から省令改正により日本では初めて無免許で使用を認可されたものであり、これを用いて100Mbps高速キャンパスネットワークを構築する際のビル屋上および屋内配線方式として2芯光ファイバを用いる場合と多芯光ファイバケーブルを用いる場合のコスト比較を行い、多芯ケーブルを用いるほうが経済的であり、また工事の作業性なども容易であることが明らかとなった.
著者
松本 充司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.78, no.2, pp.161-166, 1995-02-25
被引用文献数
3

近年,各種情報システムのディジタル化,これに伴うネットワークの進化,端末装置のダウンサイジングにより,パーソナル移動通信環境においてもユーザが利用できる端末の小型軽量化,高機能化が行われている.特に,移動環境では相手が話中や不在の場合にも有効な携帯情報端末が注目されている.ここでは,パーソナル通信の担い手である携帯情報端末に焦点を当て,その端末の位置付け,動向および構成技術並びに既存ネットワークへの展開方法について述べた.
著者
岸 勇希 江川 純雄 若原 俊彦 松本 充司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.667, pp.15-20, 2003-02-24

近年Webベースのグループウェアシステムには様々な種類と形態があり,組織や企業で幅広く導入されている.しかしこれらは組織で管理している業務フローやワークフローの効率化を目指すケースが多く,グループメンバー間のコミュニケーション,コラボレーション,或いはナレッジシェアの場として活用されるのは少ない.そこで,ユーザーの行動特性,および心理的作用を考慮したグループウェアシステムを提案し,これに必要な機能とその構成について述べる.実際にプロトタイプシステムを構築し,大学内の学生コミュニティサイトで実験稼働させ,そこで得られたデータを元にシステムの有効性および効用について分析し,評価する.