著者
前村 孝志 後藤 智彦 秋山 勝彦 二村 幸基 渡邉 篤太郎
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
宇宙技術 (ISSN:13473832)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.27-32, 2002 (Released:2002-12-19)
参考文献数
4
被引用文献数
1

平成13年8月29日初号機打上げに成功したH-IIAロケットは,幅広い打上げ能力と柔軟な運用性を持ちながら,コストはH-IIロケットの約半分の1機85億円以下であり,世界の商業化ロケットと遜色のない経済性を備えている.このため,信頼性向上とコストダウンを目的にエンジン,機体部品点数の大幅削減によるシステムの簡素化,軽量化に関し様々な新技術を投入した.また,地上設備についても改良を行い,ロケット組立て及び打上げ作業期間を大幅に短縮した.本報では当社が担当した数多くの新技術のうち主要項目について初号機打上げ結果とあわせて紹介する.
著者
池田 陽一 秋山 勝宏 岩本 正和
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集 第59回研究発表会
巻号頁・発行日
pp.47, 2010 (Released:2010-07-19)

水素加圧、水熱条件下でセルロース分解反応について、有効な触媒、反応条件を検討した。その結果、貴金属系触媒(Ir, Pd, Pt, Rh, Ru等)を用いると、セルロースの加水分解、水素化反応が促進され、C2-C6の第一級アルコール、及びC2-C6のジオールが生成した。特に、IrCl3触媒は高い活性を示し、アルコール類約20%、ジオール類約10%収率であった。中でも1-ヘキサノール(収率11%)とエチレングリコール(収率4%)はかなり選択的に生成した。(195字)
著者
中川 正樹 東山 孝生 山中 由紀子 澤田 伸一 レー パン トゥー 秋山 勝彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRU, パターン認識・理解
巻号頁・発行日
vol.95, no.278, pp.43-48, 1995-09-28
被引用文献数
32

情報処理機器のパーソナル化の流れのなかでオンライン手書き文字認識の高度化を図るには, 現実的な字体変形が加わった筆跡パターンを一人一人につき相当量収集しておく必要がある. このことを念頭に, 文章形式, 字体制限なし, などを特徴とするオンライン手書き文字パターンデータベースを作成した. 筆跡パターン採集の対象とする文章は新聞から抜き出し,頻出の 1227 字種を含む JIS 第一水準 1537 字種が出現する文章列を約1万文字で構成した. 残りの JIS 第一水準文字は最後に文字単位で書いてもらう. この対象こ対し, 当研究室で 30 人分の筆跡パターンを採集した. また, 共同利用を前提に5人分の提供をメーカ等に呼びかけ, 9社の参加を得た. そして, 我々はさらに5人分追加した. 現在, 提供分のパターンを検査し, 誤字脱字の書き直しを依頼中である.
著者
秋山 勝
出版者
沖縄大学
雑誌
沖縄大学地域研究所年報 (ISSN:13413759)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.103-162, 1995-03-31
著者
秋山 勝宏
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.499-502, 2011 (Released:2019-09-06)
参考文献数
5

「パラジウム触媒によるクロスカップリングの発展への寄与」の功績により根岸英一,鈴木 章,R. E. Heck先生らが2010年にノーベル化学賞を受賞した。クロスカップリングは1970年代から盛んに研究され,有機合成ではこの分野は日本のお家芸といえるほど,日本人の貢献が大きい。今回はクロスカップリングについて,その基本的な知識や考え方を解説する。まず総論としてクロスカップリングの反応形式や反応機構について説明し,医薬品やエレクトロニクス材料への用途について述べる。各論として代表的な反応である熊田―玉尾カップリング,根岸カップリング,鈴木―宮浦カップリングと溝呂木―Heck反応について反応の特徴や問題点について解説する。最後に,最近の研究として固定化触媒の開発や安価な鉄触媒を使用する研究を紹介する。
著者
前村 孝志 後藤 智彦 秋山 勝彦 二村 幸基 渡邉 篤太郎
出版者
THE JAPAN SOCIETY FOR AERONAUTICAL AND SPACE SCIENCES
雑誌
宇宙技術 (ISSN:13473832)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.27-32, 2002

平成13年8月29日初号機打上げに成功したH-IIAロケットは,幅広い打上げ能力と柔軟な運用性を持ちながら,コストはH-IIロケットの約半分の1機85億円以下であり,世界の商業化ロケットと遜色のない経済性を備えている.このため,信頼性向上とコストダウンを目的にエンジン,機体部品点数の大幅削減によるシステムの簡素化,軽量化に関し様々な新技術を投入した.また,地上設備についても改良を行い,ロケット組立て及び打上げ作業期間を大幅に短縮した.本報では当社が担当した数多くの新技術のうち主要項目について初号機打上げ結果とあわせて紹介する.
著者
田中 宏 中島 健次 石垣 一司 秋山 勝彦 中川 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.98, no.489, pp.31-38, 1998-12-17
被引用文献数
11

PDA、ペンPC等でキーボードに代わる文字入力手段として、高精度な手書き文字認識が求められている。今回、文字パターンを2次元イメージとして扱うオフライン認識と、座標点の時系列情報として扱うオンライン認識とを融合することにより、それぞれの欠点が補完された高精度な認識エンジンを実現した。オフライン認識はストロークの重ね書きや塗り潰しなどの影響を受けにくく、認識速度が速いという利点があるが、字形の大幅な変形にはあまり強くない。一方オンライン認識は続け字・崩し字には強いがちょっとしたノイズにも敏感である。これらの相補的な認識傾向を利用して性能を向上させた実用的な認識エンジンを実現した。本発表では、まずオンライン・オフライン認識の相補的な認識傾向について触れた後、タブレット等で入力された文字パターンについてオフライン認識を行う方法について述べる。次にオンライン認識とオフライン認識の認識結果を統合する方法をいくつか提案し、実験結果を含めて考察を行う。
著者
秋山 勝彦 中川 正樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.4, pp.651-659, 1998-04-25
被引用文献数
48

本論文では, オンライン手書き日本語文字認識を対象に, 二つの特徴点列の長さの和に比例した処理の手間で済む伸縮パターンマッチング手法を提示する.この手法は, 決定論的な特徴点列対応付けと限定的な場合に起動する浅いバックトラックからなる.また, 本マッチング手法によって生じる重複した対応を除去して特徴点列を1対1に対応づける処理, それぞれの対応間の局所類似度からパターン間全体の類似度を算出する処理についても述べる.本手法を大分類, 文脈後処理, そして漢字の部首パターンを共有する構造化字体表現辞書と組み合わせ, 筆順違いや略字などに統一的に対処でき, 筆画の続けに対応したオンライン手書き日本語文字認識システムを構成した.JIS第1水準の漢字と平仮名, 片仮名, 大小英文字, 数字, 記号などからなる文章を筆記制限なしで収集したオンライン手書き文字パターンデータベース, TUAT Nakagawa Lab.HANDS-kuchibue_d-96-02のデータ80セットに対して, 認識率88.0%, 平均認識速度0.21秒をPentium 100MHz上で達成した.本手法による文字認識は, 特徴点列長の積に比例した処理の手間が掛かるビーム付きDPマッチングを用いた場合と比較して, 同程度の認識率を保持しながら6倍以上高速であることが確認できた.