著者
苅尾 七臣
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.108, no.3, pp.514-526, 2019-03-10 (Released:2020-03-10)
参考文献数
28
著者
永井 良三 相澤 健一 苅尾 七臣 今井 靖
出版者
自治医科大学
雑誌
挑戦的研究(開拓)
巻号頁・発行日
2020-07-30

新しい治療法やデバイス、バイオマーカーが相次いで臨床現場に導入されている。しかしその有効性と安全性は必ずしも評価されていない。これをリアルタイムに行うためには、大規模リアルワールドデータを欠かせない。申請者は最近、全国7拠点施設の異なる電子カルテ情報を連結して統合するデータ集積システムを完成した(CLIDAS)。また、申請者らはこれまで様々なクリニカル質量分析装置を活用し、トランスオミックス解析により、多くのバイオマーカーの測定系を開発してきた。そこで本研究では、臨床ビッグデータとトランスオミックス解析を統合し、新しい心臓病学パラダイムを構築する。
著者
中島 雄介 伊香賀 俊治 苅尾 七臣 安藤 真太朗 桑原 光巨 中村 正吾 海塩 渉 大橋 知佳 本多 英里
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 平成27年度大会(大阪)学術講演論文集 第6巻 温熱環境評価 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.177-180, 2015 (Released:2017-11-15)

近年、室温が血圧に及ぼす影響が注目されている。加えて、床近傍の室内温熱環境が血圧に影響を及ぼす可能性がある。しかしながら、ほとんどの研究は床近傍室温に着目していない。そたがって、本研究では床近傍室温と血圧の関係を分析することを目的とする。2014年の冬季に家庭血圧、床近傍室温、個人属性に関する実態調査を実施した。結果として、床近傍室温1℃低下により、起床時収縮期血圧が1.0mmHg上昇することが明らかにされた。
著者
高澤 一平 川人 宏次 横田 彩子 西村 芳興 市田 勝 新保 昌久 野口 康子 清水 堅吾 茂呂 悦子 落合 久美子 中山 鈴子 関野 敬太 繁在家 亮 鳥越 祐子 上木原 友佳 新藤 靖夫 苅尾 七臣 三澤 吉雄
出版者
自治医科大学
雑誌
自治医科大学紀要 (ISSN:1881252X)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.29-34, 2014

症例は51歳男性。感冒症状で発症し前医を受診した。心電図所見等から急性心筋梗塞を疑われ緊急冠動脈造影を施行されたが,有意病変を認めず急性心筋炎の診断で同日当院へ緊急搬送された。来院時循環虚脱状態であったため直ちに挿管し,経皮的心肺補助装置(percutaneous cardiopulmonary support:PCPS)と大動脈内バルーンパンピングを導入した。3日間のPCPSによる呼吸循環補助にもかかわらず心不全,多臓器不全が進行したため,両心補助人工心臓(ventricular assist device: VAD)を導入した。以後,状態は安定し術後38日目に右心VADから離脱,術後64日目には血液透析からも離脱したが,左心機能は回復せず左心VADに依存する状態となった。術後7か月目に移植登録を行いVAD装着下での移植待機となったが,術後631日目(入院後634日目)に広範な脳出血で失った。本症例は当院で初めてのVAD導入患者であり,その治療過程で,担当医である心臓外科医,循環器内科医を中心として,CCU/病棟看護師,急性重症患者看護専門看護師,皮膚排泄ケア認定看護師,臨床工学士,理学療法士/理学作業士,精神科医/臨床心理士,社会福祉士,薬剤師,管理栄養士,感染制御部からなる治療チームが形成されてゆき,多業種間の垣根をこえたチーム医療の結果,長期生存を得ることができた。当院における今後の重症心不全治療の方針を具体化したという点で意義があると思われるので報告する。
著者
伊香賀 俊治 満倉 靖恵 小熊 祐子 福永 興壱 星 旦二 伊藤 史子 苅尾 七臣 星出 聡 藤野 善久 久保 達彦 中村 裕之 福島 富士子 鈴木 昌 渡辺 麻衣子 白石 靖幸 安藤 真太朗 川久保 俊 山川 義徳
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2017-05-31

超高齢化の進行に伴う医療費・介護費等の増大は、先進各国共通の課題であり、疾病・介護予防へと政策が転換され始めている。個人の努力による生活習慣改善に限界が指摘される中で、本研究では住環境(住宅や地域)の改善によるCo-Benefit である健康寿命延伸効果に着目し、大規模なフィールド調査と追跡・介入調査によって住環境と脳情報や要介護状態等、新たな客観データによる健康影響の客観的論拠の獲得を進めている。本年度は、さまざまな世代を対象として自宅と自宅以外の環境が居住者の健康に及ぼす影響の調査を目的とした横断面調査の補充ならびに、研究代表者らの科研費基盤A(23246102、26249083)から実施してきた経年調査(縦断面調査)、住環境・執務環境の建替・改修前後調査(介入調査)を実施した。具体的には、青壮年期~中年期を対象とした調査では、自宅環境と居住者の健康(客観指標:家庭血圧、脳MRI撮像データ、睡眠状態、体温、身体活動量、心拍、IgE抗体等)との関連の検証に加え、オフィスでの知的生産性の検証を行った。日中の知的生産性はオフィス環境そのものの影響のほか、前日の自宅での睡眠・休息が影響するため、良質な自宅・オフィスの環境がもたらす相乗効果に関する被験者実験を行った。また、自宅と自宅以外の環境の相乗効果は幼・少年期にも存在するため、幼稚園・小中学校での活発な身体活動と自宅での良好な睡眠が、病欠確率と学習効率への影響を調査・分析した。環境側の調査項目としては温度・湿度、(一部の調査で光・音・空気環境、カビ・ダニ)測定等を行った。今年度の調査対象地は、高知県(梼原町、高知市)、山口県(長門市)、福岡県(北九州市)、東京都(23区内)、神奈川県(横浜市、藤沢市)、山梨県(上野原市、大月市)、広島県(広島市)、三重県(津市、伊勢市)、熊本県(熊本市)、石川県(志賀町)等であった。
著者
苅尾 七臣
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.101, no.5, pp.1446-1457, 2012 (Released:2013-05-10)
参考文献数
14
被引用文献数
2 2
著者
永井 道明 苅尾 七臣
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.1061-1068, 2011 (Released:2012-12-27)
参考文献数
32
著者
江口 和男 苅尾 七臣 島田 和幸
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.92, no.2, pp.202-207, 2003-02-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
5

これまで,白衣高血圧は無害な状態であるとされてきたが,正常血圧と比較して臓器障害が進み,予後が悪いという報告もある.我々は,白衣高血圧患者の臓器障害および予後について,特に脳卒中に焦点をあてて解析したところ無症候性脳梗塞および脳卒中予後とも正常血圧と差がないことを示した.ただし,既に臓器障害やインスリン抵抗性を合併している白衣高血圧は‘白衣高血圧症候群’として別個に扱う必要があることを提唱している.
著者
苅尾 七臣
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.96, no.1, pp.79-85, 2007 (Released:2009-12-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

近年,診察室血圧が正常で,診察室以外の血圧が高値を示す「仮面高血圧」が注目されている.仮面高血圧は未治療者の10~15%,治療中高血圧患者の20~25%に存在する.その心血管リスクは正常血圧より2~3倍高く,診察室と診察室以外の血圧レベルが共に高い持続性高血圧と同程度かそれ以上である.仮面高血圧の表現型には,早朝血圧,ストレス性高血圧,夜間高血圧があり,その治療には個々の背景病態を把握する必要がある.早朝高血圧をターゲットにした降圧療法が,仮面高血圧治療の最初の第一歩である.
著者
西澤 匡史 星出 聡 苅尾 七臣
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.563-568, 2014 (Released:2015-05-15)
参考文献数
13