著者
山根 宏彰 萩原 将文
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第28回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.1008-1013, 2012 (Released:2013-07-25)

キャッチコピーは対象をより魅力的に伝えることを特徴としている. 本論文では, Web情報を用いたキャッチコピー自動生成システムを提案する. キーワードをクエリ化することにより, キャッチコピーの生成する対象に関してWeb情報を取得し, 知識抽出を行う. その後, キャッチコピーコーパスに含まれているモデルとなるキャッチコピーのフレームを利用することにより, キャッチコピー候補を生成する. 生成された一部の候補は対象に関して魅力的に表現できることが示唆されている.
著者
高野 憲悟 萩原 将文
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18840833)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.495-502, 2012 (Released:2012-06-15)
参考文献数
22
被引用文献数
2 1

An emotion tagging method using emotion-related words is proposed and applied to access log analysis of news site in this paper. We regard emotion as the feeling which ordinary people have from the viewpoint of a third party. The system tags one of 8 emotions (joy, like, safe, fear, anger, disgust, sad, shame) to one sentence. There are 5 steps in the proposed emotion tagging method. 1) The system tags emotion to the sentence directly which have the emotion-related word in emotion database. 2) The system does morphological analysis for the sentence which can't be tagged emotion in the first step. 3) Searching emotion queries based on emotion-related words are made using emotion database. 4) The system posts the searching emotion queries and each word in the sentence to Mainichi news database and calculates the co-occurrence score. 5) The system changes the score considering the importance of each word. The emotion which has the best co-occurrence score is tagged to the sentence. The experiment result shows that the rate of correctness of the proposed emotion tagging method is about 80%. For emotion based access log analysis, we gathered the access logs of Asahi web news site. The system tags emotion using proposed method to each gathered news headlines. After emotion tagging, the system extracts the emotion based rules from the access logs by counting the frequencies of emotion sequences. As a result of access log analysis we obtained some interesting rules such that users tend to read news which convey positive emotion successively.
著者
片岡 桂太郎 萩原 将文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.758, pp.185-190, 2005-03-21
被引用文献数
2

本論文では, 自然言語を扱うための手法として, 自然言語文を入力とし、推論を行える新しいニューラルネットワーク(LPNN : Language Processing Neural Network with Inference Ability)を提案する.LPNNに入力された文は, 前処理として形態素解析・構文解析が行われ, 三つ組表現という意味ネットワーク形式に分解される.LPNNは, 記憶部と制御層からなるネットワークである.記憶部は, 3層からなる階層構造で三つ組表現と文を記憶し, 想起することができる.また, 制御層は想起の結果の記憶と, 想起の制御を行なう層であり, これによって, 様々な推論を実現している.新聞記事を入力として用いた実験により, 自然言語処理に対する提案システムの有効性が確認されている.
著者
中村 維男 杉本 理 小林 広明 萩原 将文 後藤 英介 深瀬 政秋 長谷川 勝夫 FLYNN Michae MICHAEL Flyn
出版者
東北大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1993

本研究では、脳構造化スーパーコンピュータの解析と統合およびその性能評価を目的として、スタンフォード大学と東北大学が共同研究を行うことを計画した。このために、研究代表者と研究分担者は合計10回の研究連絡会議を開いた。その内訳はスタンフォード大学で8回、東北大学で2回である。これらの会議では、日米の研究協力者も適宜討論に参加した。その他、計算機アーキテクチャの分野で指導的立場にある研究者を招いての会議も開催した。さらに、日常的には電子メールによる研究連絡を頻繁に行った。その結果、研究計画の項目毎に以下に示す実績を得ることができた。本年度はこの他にも、機械設計支援システム、並列アルゴリズム、マルチメディアに関する論文、計算機アーキテクチャを指向した計算機ハードウェアに関する著書1冊の実績を得ている。1.脳構造化スーパーコンピュータの統合:研究計画の全項目を脳構造化スーパーコンピュータとして統合した。マインドコンピュータ、表現認識連想記憶メモリ、脳波学、人口蝸牛殻、過疎分散メモリ、波状パイプライン、ジェットパイプライン、論理型アーキテクチャ、記号処理アーキテクチャ、機能型アーキテクチャ、コンピュータグラフィックスの役割を考慮に入れ、脳構造化スーパーコンピュータにおける位置付けを明確に図示した。2.過疎分散方式メモリの構築:脳構造化スーパーコンピュータにおいて過疎分散方式メモリと対をなす波状パイプラインシステムに関して、CMOS VLSIベクトルユニットによる実装設計を行った。さらに、脳構造化スーパーコンピュータにおける処理とデータ伝送に不可欠のベクトルマシン、スーパースカラプロセッサ、マルチプロセッサなどの超高速プロセッサとコンピュータネットワークについての問題点と指針を明らかにした。3.RIGHTコンピュータの解析:スーパーコンピュータで脳機能を実現するための方法論に関するこれまでの研究をさらに発展させ、階層構造を有する分散型連想記憶メモリシステムを用いた脳構造化スーパーコンピュータの概念的モデルを明確にした。特に、このモデルに関してのRIGHTコンピュータの解析を行った。さらに、概念的モデルと具体的モデルの融合を試みた。これらの研究成果は近く公表の予定である。4.超並列記号処理システムの構築:超並列記号処理システムをVLSIで構築することを目的として、この研究の基礎となる学問の体系化を行い、1冊の図書にもとめた。さらに、VLSIの設計に関する独自の方法について研究を行った。得られた成果をもとに現在論文を作成中である。5.脳の処理モデルの研究:医学的な見地から遺伝子と脳の相互作用を検討し、脳の処理モデルの独創的な研究を展開している。これらの研究成果は近い将来公表の予定である。6.RIGHTコンピュータの性能評価:RIGHTコンピュータの構成要素であるニューラルネットワークとファジィ推論システムの融合、分散表現を用いた知的情報処理、および連想記憶メモリの性能評価に関して4編の論文を公表した。7.LEFTコンピュータとRIGHTコンピュータの性能評価:LEFTコンピュータとRIGHTコンピュータは、脳構造化スーパーコンピュータの処理部と入出力部に対応する。本研究計画項目では、特にデータ処理と出力を担当するコンピュータグラフィックスシステムの光線追跡法と多重路表現法について、詳細な性能評価を行った。8.RIGHTコンピュータのためのニューラルネットワークの研究:RIGHTコンピュータのためのニューラルネットワークに最近話題のウェーブレット変換を導入し、音声データ処理についての研究を展開した。
著者
池田 成宏 萩原 将文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.6, pp.1328-1335, 1998-06-25
被引用文献数
7

本論文では新しい知識表現方法(領域表現)とそれに基づく新しいニューラルネットワークを提案する.知的なシステム構築のためには, 知識表現は根本的かつ重要な問題である.局所表現と分散表現がその代表例であるが, それぞれ一長一短ある.領域表現はいわば局所表現と分散表現の中間的な知識表現方法であり, 両者の長所を有する.提案する領域表現に基づく新しいニューラルネットワークでは上位概念は下位概念を含むという包含関係などを用いることにより, 階層構造をもつ知識の表現が可能となっている.ネットワークは複数のKohonen特徴マップ層からなり, それらは近傍Hebb学習という新しい学習アルゴリズムに基づいて結合され, 全体として多方向連想メモリを構成している.計算機シミュレーションにより上位概念からの知識の継承や不完全な知識からの想起などについて調べ, 領域表現とそれを実現するニューラルネットワークの有効性を確認した.
著者
堀田 創 萩原 将文
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.46-56, 2009-03-31

本論文では,人間関係ネットワークに基づく情報推薦システムの提案とその実装について述べる.提案システムは,(1) ユーザプロファイル構築,(2) アイテム選択,(3) プリファレンス情報の更新の 3 つのアルゴリズムから構成されている.(1) ではプリファレンス情報と人間関係ネットワークに基づいてユーザプロファイルが構築され,(2) でユーザプロファイルに基づいたアイテム選択が行われる.プリファレンス情報はユーザへのアイテム提示およびクリックを基にした情報であり,(3) においてシステムへのアクセスログが参照され更新される.実装においてはアクセスログの処理および 2 段階のアイテム選択がバックエンドプロセスとして行われることで,オンラインでの計算量の軽減を図っている.また実装されたシステムは広告配信システムとして実際の Web サービス上で運用された.評価実験では,ランダムな広告配信と比較し 1.9 倍の推薦効果が得られた.This paper describes the design and implementation of a recommender sytem using social networks. The proposed system consists of the following three algorithms; (1) Construction of user-profile; (2) Filtering items by profile data, (3) Updating preference data. In (1), user-profiles are constructed based on preference data and social networks. In (2), one item is selected by using constructed user-profile. Preference data are generated from behavior logs, updated in (3). The proposed system has been implemented as an advertisement delivery system. To reduce the calculation cost in one session, processes of log analysis and item selection are previously performed as backend processes. According to experimental results, the efficacy of the proposed system was 1.9 times higher than that of randomly delivering.
著者
金久保 正明 萩原 将文
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.128, no.6, pp.997-1004, 2008-06-01

Frequent patterns mining is one of the important problems in data mining. Generally, the number of potential rules grows rapidly as the size of database increases. It is therefore hard for a user to extract the association rules. To avoid such a difficulty, we propose a new method for association rule induction with pseudo artificial life approach. The proposed method is to decide whether there exists an item set which contains N or more items in two transactions. If it exists, a series of item sets which are contained in the part of transactions will be recorded. The iteration of this step contributes to the extraction of association rules. It is not necessary to calculate the huge number of candidate rules. In the evaluation test, we compared the extracted association rules using our method with the rules using other algorithms like Apriori algorithm. As a result of the evaluation using huge retail market basket data, our method is approximately 10 and 20 times faster than the Apriori algorithm and many its variants.