著者
角田 忠信
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.486-491, 1978-06-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
3

ひとの左脳は知的, 言語的な情報処理を担当するが, 右脳は非言語活動を担当している. 日本人では母音の音韻構造が特殊であることから感情音や自然音が左脳に偏より, これによって左脳が情動に関与するようになる. 西欧人や他のアジア人では情動は右脳が主役を演じている. 日本人では母音や自然音に含まれる僅かのFM音に対して鋭敏に左脳で応じるが, 他の国民は子音の音形に対応した形にのみ左脳で応じる. 日本の文化の特徴は脳の働きからも説明できると結論した.
著者
角田 忠信
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.486-491, 1978-06-01

ひとの左脳は知的, 言語的な情報処理を担当するが, 右脳は非言語活動を担当している.日本人では母音の音韻構造が特殊であることから感情音や自然音が左脳に偏より, これによって左脳が情動に関与するようになる.西欧人や他のアジア人では情動は右脳が主役を演じている.日本人では母音や自然音に含まれる僅かのFM音に対して鋭敏に左脳で応じるが, 他の国民は子音の音形に対応した形にのみ左脳で応じる.日本の文化の特徴は脳の働きからも説明できると結論した.
著者
角田 忠信 大島弘敬 山本 寛 原 政博 藤野 信次
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.940-952, 2011-03-15
被引用文献数
2

バッテリの充放電の制御により,商用電源からの総供給電力の時間変動を抑制する電力平準化は,電力消費者の生産活動を低下させずに電気料金削減やCO2削減が実現可能な技術として注目されている.単一の大容量バッテリを用いた電力平準化は,バッテリの設置にコストがかかるため,本研究はノートPCのような小容量で安価なバッテリを複数台用いたスケーラビリティの高い電力平準化システムの構築を目指している.複数台のバッテリを用いる場合,各バッテリの充放電を個別に制御して電力平準化を行っても,総供給電力のピーク値を単一の大容量バッテリを用いた平準化ほど下げることはできない.そこで,本論文は,制御サーバが通信ネットワークを通じて各バッテリと負荷の状態を監視し,各装置に設置されたスイッチを制御することにより最適電力平準化を実現するシステムにおける,各スイッチのON/OFF制御の実用的アルゴリズムを提案する.本手法では,過去のデータを用いた統計分析よりシステムの総供給可能電力量を算出し,この分の電力量を各装置に対して,各バッテリ残り時間がなるべく均一になるように振り分ける.これにより,単一の大容量バッテリを利用した理想的な電力平準化と同等の効果が得られる.シミュレーションにより評価を行った結果,本手法は複数のバッテリを個別に制御するよりもピーク電力を削減可能で,理論限界に近い効果を示すことを確認した.Power leveling technique with batteries receives much attention as a technology that can reduce CO2 emission and cut the cost of power rate. The goal of our research is to create a power leveling system, which consists of multiple small and inexpensive batteries such as laptop PCs'. It is difficult to realize optimal power leveling with methods that charge-discharge power of each battery is individually controlled. We propose a novel switching algorithm, which can be applied in the environment where batteries in the system are connected with a central control server through a communications network. Each battery has a switch that controls charge-discharge power. The server decides threshold values, which indicate optimal power energy that should be supplied to each battery and load. Those values are calculated using statistical analysis with past total power demand of all loads. Then according to the threshold values the server controls each switch through the network to realize optimal power leveling by which all batteries operate as if there was only single big battery connected with all loads. We have evaluated our algorithm by a simulation and its results have showed that our central controlled method is better than individually controlled one.
著者
角田 忠信
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.29-34, 1995-01-20 (Released:2010-06-22)
参考文献数
12

ツノダテストの概略を説明した.人の聴覚系は100Hz以上の音声帯域と99Hz以下の生物学的領域に大別される.中心脳には検査音の持つ純粋に物理的スペクトルによって左右の半球に振り分ける自動スイッチ機構があり, 音声帯域では言語音は左脳, 非言語音は右脳に選別する.スイッチ機構は生後6~9歳の言語環境によって, 日本型と西欧型に分かれる.日本型の特徴は持続母音は言語半球優位を示すことにあり, これが原点となって, 有機的な多くの自然音, 感情音, 邦楽器音なども左半球優位となる.一方, 非日本語圏の人はこれらが非言語半球優位となる.言語と情動の発達と固有の文化との間には密接な関係があると考えられる.99Hz以下には言語による差はないが, 40, 60系と年輪系という整然としたシステムが存在する.40系の特徴から, 人に根源的に備わった1秒の基本時間について論じた.
著者
角田 忠信
出版者
日本音声言語医学会
雑誌
音声言語医学 (ISSN:00302813)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.29-34, 1995-01-20
参考文献数
12

ツノダテストの概略を説明した.人の聴覚系は100Hz以上の音声帯域と99Hz以下の生物学的領域に大別される.中心脳には検査音の持つ純粋に物理的スペクトルによって左右の半球に振り分ける自動スイッチ機構があり, 音声帯域では言語音は左脳, 非言語音は右脳に選別する.スイッチ機構は生後6~9歳の言語環境によって, 日本型と西欧型に分かれる.日本型の特徴は持続母音は言語半球優位を示すことにあり, これが原点となって, 有機的な多くの自然音, 感情音, 邦楽器音なども左半球優位となる.一方, 非日本語圏の人はこれらが非言語半球優位となる.<BR>言語と情動の発達と固有の文化との間には密接な関係があると考えられる.99Hz以下には言語による差はないが, 40, 60系と年輪系という整然としたシステムが存在する.40系の特徴から, 人に根源的に備わった1秒の基本時間について論じた.
著者
角田 忠信
出版者
東京医科歯科大学
巻号頁・発行日
1957

博士論文
著者
菊池 吉晃 角田 忠信
出版者
日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.35-42, 1986-02-28 (Released:2010-04-30)
参考文献数
32
被引用文献数
1 1

A series of studies on human auditory laterality suggested the presence of a switching mechanism in human brainstem that automatically transmits auditory signals to either the right or the left hemisphere, depending upon the physical properties of the sound.The purpose of this study was to identify physical parameters that determine this laterality.Some environmental and artificial sounds for which the hemispheric dominance had been previously clarified by both Tsunoda's method and the auditory evoked potential method, were analyzed by analog and digital signal processing techniques.As the results, in normal Japanese, the right hemisphere was found to be dominant for the sounds with the following physical characteristics:(1) single formant (or formant-like structure) or simple (logarithmic) attenuation in higher frequency ranges.(2) two or more formants (or formant-like structures) in harmonic relations.(3) small pitch fluctuations and rich harmonic structures, particularly, when sounds consist only of harmonic tones.
著者
角田 忠信
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.252-271, 2005-05-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
角田 忠信 瀬崎 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.457, pp.423-428, 2009-02-24

アドホックネットワーク上でLBSを提供するシステムを構築するためには,ネットワーク中に存在する位置依存データを適切に発見・共有する手法を考案する必要がある.データの更新頻度が高い場合は,位置依存データの配信源(移動端末)付近にデータを局所的に配置する手法が有効であると考えられるが,ユーザのクエリをマッチするデータが存在する配信領域まで適切に転送させる必要がある.本稿で提案する手法では,R-Treeの階層構造とデータの構造を利用してルーティングテーブルを作成・配置し,GPSRを利用してテーブルに記述された目的領域までクエリを適切に転送させることにより,ユーザの要求する地点に近いデータを発見することを可能にする.ネットワークシミュレータで評価したところ,既存手法と比較して本手法は,わずかなメモリ消費,トラフィック負荷のオーバーヘッドで効率的にクエリにマッチするデータを発見することが可能になることを確認した.
著者
角田 忠信
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.203-212, 1975-03-01

A distinctive dominance effect of the steady-state vowel /a/ sound in the non-verbal hemisphere in Western Ss was found by Tsunoda's tapping test. In contrast to these results, several studies carried out with Western Ss using Kimura's dichotic listening test did not show any distinctive tendency for the dominance effect of vowel sounds. In this experiment, the author intended to set up a tapping test analogous to the Kimura's test using syllables. Test subjects were 12 Westerners and 6 second-generation Japanese. The cerebral dominance of vowel /a/ without loading of /doop/ was non-dominant side, whereas in the loading condition, the original pattern disappered completely and a new pattern lateralized to the dominant hemisphere was observed. The grade of the dominancy shift of vowel sounds in the dichotic test mainly depends upon the experimental condition. If a technique free from the influence of the contralateral shift had been applied, more clear-cut results could have been obtained.