著者
近藤 明人 中川 剛 臼井 郁敦 杉田 真一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告
巻号頁・発行日
vol.37, pp.17-20, 2013

多くの機械式フェーダやハードスイッチ、出力状態を表示するモニタから構成されていた調光卓、及び、負荷回路制御卓、照明バトン制御卓等を、一つのタッチパネル・ディスプレイに集約して開発することに成功した。これまで既に、TBSの看板番組「輝く!日本レコード大賞」で、メイン調光卓として使用した実績があり、限られたスペースでの多チャンネル制御の実現を証明している。
著者
近藤 明 加賀 昭和 合田 恵理子 山口 克人 水間 健二
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.83, pp.1-9, 2001-10-25
被引用文献数
7

数km^2スケールの開発による温熱環境変化を予測するために,緑や水面,建物群を考慮出来る数値モデルを提案した.既報において,大阪箕面市の住宅開発地域の流れ場は,この数値モデルによって良好に再現できることを示した.本報では,気温場も,この数値モデルにより再現できることを示した.次に,ダム開発による温熱環境への影響,緑被率の変化による温熱環境への影響,道路アルベド値の違いによる温熱環境への影響を,このモデルを用いて評価した.計算により得られた結果は,定性的には妥当であったが,精度に関しては今後の検討が必要である.
著者
西村 功 山田 俊一 坂本 光雄 近藤 明洋 小堀 鐸二
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.63, no.505, pp.61-68, 1998
被引用文献数
4 1

Discussed in this paper is the vertical load supporting mechanism of laminated rubber bearings with hollow circular sections. The compressive stiffness of the hollow circular rubber bearings is analytically studied. Key issues discussed in this paper are 1) derivation of the governing equation that determines the compressive stiffness of the device 2) effect of bulk modulus on the compressive stiffness 3) proposition of a simple formula which is close to the rigorous solution. As a result of this analytical study, the compressive stiffness of the rubber bearings is proved to be 20 % smaller than is expected from the commonly used conventional model.
著者
鳴海 大典 下田 吉之 羽原 勝也 水野 稔 近藤 明
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.117, pp.11-19, 2006-12-05
被引用文献数
4

本論文では、3次元の都市熱環境評価モデルを用いて大気熱負荷の排出条件の違いによる拡散性状の相違が地表付近の気温変化に及ぼす影響について感度分析を行い、大気熱負荷の評価に資する基礎データの整備を行った。排出地域の影響を検討した結果、郊外では追加顕熱負荷に対する気温応答が特に大きな値を示した。排出時間の影響を検討した結果、郊外における夜間応答は昼間に比べて最大7倍ほどの違いを生じた。排出量さの影響を検討した結果、排出量と気温変化幅の関係には概ね線形性が確認された。排出高さの影響を検討した結果、排出高さを高層に設定することで気温影響を大きく抑えることが示された。開発やエネルギー消費行動に伴う大気熱負荷の影響評価を行うためには、これらの特性を十分に考慮する必要があると言える。
著者
加賀 昭和 近藤 明 井上 義雄 池島 薫 福田 征克 呂 〓鉉
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.138, pp.1-8, 2008-09-05

熱輻射による伝熱問題の解析に必須の形態係数を高速に計算するための,CG(コンピュータ・グラフィックス)技術を用いた形態係数の高速計算法を検討した.本報では,新たに提案する投影法によりCGを用いて描画した透視投影画像から形態係数を算出する.CGで透視投影画像を描く過程は,モンテカルロ法のような数値計算法における衝突面判定の過程に相当する.本手法により最適な陰面消去アルゴリズムを自動的に利用することができるのでプログラムは大幅に簡略化される.また,3次元座標変換に特化したグラフィックス・ハードウェアを用いることで計算時間も大幅に短縮できる.本手法の精度は用いる透視投影画像の解像度から予測することができ,熱放射による伝熱問題の解析で本手法が有効なツールとなる可能性が示せた.
著者
田中 牧郎 岡島 昭浩 岡部 嘉幸 小木曽 智信 近藤 明日子
出版者
独立行政法人国立国語研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

明治後期から大正期にかけて進んだ「言文一致」という出来事について,コーパスを活用して,精密かつ見通しよく記述することを通して,コーパス言語学の方法を日本語史研究に適用することを目指した。言文一致にかかわる言語現象のうち,コーパスを活用して記述することで,新たな日本語史研究の視野が拓けると想定されるものとして,語彙体系の変化,待遇表現構造の変化,テンス表現の変化の三つを取り上げて,『太陽コーパス』(言文一致期にもっともよく読まれた総合雑誌を対象とするコーパス)を用いた分析を行い,その成果を発表した。語彙体系については,動詞を例に,言文一致期に定着する語と衰退する語とを対比的に分析した。また,待遇表現構造については,二人称代名詞を例に,会話の文体や,話し手と聞き手の階層や性別の観点から分析した。さらに,テンス表現については,口語助動詞「テイル」「テアル」が定着する用法と,文語助動詞「タリ」が残存する用法とが相補関係にあることなどを解明した。いずれの研究においても,コーパスを用いることによって,共起語,出現文脈,出現領域などを定量的に考察することができ,共時的な構造分析の方向にも,通時的な動態分析の方向にも,新しい展開を図ることができた。コーパスを使わない従来型の研究では実現不可能だった,精密で見通しのよい記述を達成することができ,コーパスを日本語史研究に導入する意義を具体的に確かめることができた。また,コーパス分析ツールとして,XML文書へのタグ埋め込みプログラム『たんぽぽタガー』を開発し,使用説明書とともにweb上で公開した。このツールの公開は,コーパス言語学による日本語史研究の利便性を高める効果が期待できる。