著者
天野 橘太郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.12, pp.1072-1078, 1980-12-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
16

光ファイバー通信技術を海底通信方式に適用することにより, 高品質で経済的な海底中継方式が実現される可能性があり, 各国において研究開発が進められている.本文では, 光海底ケーブル方式と従来の海底同軸ケーブル方式の比較を行い, ついで現在開発中の光海底ケーブル, 中継器の概要と問題点を述べ, 諸外国における研究開発の動向に触れる.
著者
河野 孝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.1014-1020, 1983-12-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
1

家庭用VTRの普及率も年々向上し, 商品も多様化しているが, 放送されるテレビ番組のステレオ化が一層進むなかで, 本格的なステレオVTRのニーズに応える映像・音声の周波数多重記録方式を採用した「ベータ・ハイファイ」方式の概説をした.
著者
雨宮 好文
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.45, no.7, pp.831-836, 1991
被引用文献数
2

電磁波は熱作用と非熱作用により生体に影響を与えるが, 熱作用を主な対象として電磁界強度を制限するための安全基準が各国で策定されている.現状では, これを越えるレベルの電磁波を放出しているデバイスもあり, 安全基準の運用に当たっては, さらにきめ細かい定め (電波を安心して使ってもらうためのマニュアル) を作っておく必要がある.

1 0 0 0 OA 極微小真空管

著者
金丸 正剛 伊藤 順司
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.612-617, 1991-05-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
21
被引用文献数
1

ミクロン以下のサイズの電子放出源を利用した真空管の研究開発が活発になっている.我々が行っている素子試作結果を報告するとともに, この分野の研究動向を電子源の作製方法とその応用例を中心に紹介し, 今後の展望を述べる.
著者
平地 康剛
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.710-718, 1981-09-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
29

現在GaAs FETは, UHF帯からKu帯 (18GHzまで) にいたる周波数帯域で最も重要な半導体デバイスとなりつつある. 低雑音用FETは, 12GHzでNF1.5dBが実用レベルになり, 18GHzでも2dBを切るデータが報告されている. パワーFETは6GHzで25Wが達成され, C帯は完全にGaAsFETの実用化時代に入った. Ku帯では, 数Wクラスの素子の開発が急がれている. 次世代のデバイスとして, 高移動度電子トランジスタ (HEMT) が登場した.
著者
金子 満 中嶋 正之
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.1577-1584, 1996-10-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
15
被引用文献数
1

Computerization of cell-touch animation production started in the 1970s. Most computer systems used 2D computer graphics technology. Even now there are very few systems which use 3D computer graphics technology. The authors have proposed methods and algorithms to produce cell-touch animation image using 3D computer graphics technology such as generation of character lines and an animation spreadsheet. We propose a method to create freer camera motion for cell-touch animation production. We first construct a world in the computer where elements such as camera, lights, objects and cell layers are deployed. 2D characters are mapped on a transparent plate as a layer. Then motion paths and camera directions are set using spline curves. The views can be previewed with wireframes and rendered images. Many camera motions that used to be impossible with conventional cell-animation or 2D-based animation production methods can be achieved with less effort and sometimes automatically.
著者
安部 弘哉 奥 万寿男 高橋 将 藤井 由起夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.183-186, 1990-02-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
4

S-VHS VTRの, 輪郭部での色にじみ低減を目的とするカラーエンハンサを検討した.ディジタル信号処理を用い, 色差信号のエッジ部分で時間軸演算を行い, 信号変位を時間圧縮することにより, エンハンス効果を得る方式を開発した.
著者
遠藤 幸男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.34, no.12, pp.1046-1053, 1980-12-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
36

テレビ放送におけるゴースト対策の研究開発の動向について, ゴーストの測定および評価法の開発, 電波吸収壁やSHF放送の実用化など, 最近の動向を主に解説する.
著者
熊倉 国勝 近藤 達彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.106-110, 1979-02-01
被引用文献数
1 1

これまでのクロマキーで得られる合成画像の画質は, 充分満足できるものではなかった.この装置は, 高品質な合成画像をねらって開発したもので, 合成画像の境界に生じるチラつきがない上にクロマキーブルーのかぶりも「色消去」と呼ぶ新しい方法で消してしまい, リアルで立体感のある画像づくりを可能にした.
著者
吉田 興夫 岩本 明人
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.10, pp.819-825, 1983
被引用文献数
2

固体撮像素子の設計や撮像方式の決定に役立てるため, 規則正しく配列された画素からなる固体撮像素子の2次元サンプリングと2次元開口のフーリエ変換から, 2次元のナイキスト限界とレスポンス特性であるMTFを求める方法を述べた.2次元サンプリングの代表例として, 正方格子と市松画素配置となる斜方格子をとりあげ, 後者では水平方向のナイキスト限界が改善されること, 特に現状の500 (V) ×400 (H) 画素ではその改善効果が大きいことを示した.また, 従来解析されてきた水平軸や垂直軸などの特定方向のMTF以外に, 任意の方向におけるMTF値を求める方法を述べた.2次元開口の代表例として, 矩形とその一部を切り取られた矩形 (L形矩形) をとりあげ, 切り取られた方向でMTF値が増加する様子を明らかにし, それらのMTF値の等高線表示により2次元MTFを見やすく表示した.
著者
金 淵培 柴田 正啓 江原 暉将 榎並 和雅
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.1585-1592, 1996-10-20
参考文献数
13
被引用文献数
5

本論文では, 素材映像の内容を普通の日本語文で記述したスクリプトを用いて, 必要な素材映像を検索し, それらを時間軸上のどこへ配置するかを粗く決める編集=粗編集を行う映像シーケンサについて述べる.制作者は, 所望の素材映像の内容を日本語文で記述し, 個々の記述文を時間順に並べたリスト形式のスクリプトにより, 番組の構成を映像シーケンサに入力する.映像シーケンサは, 日本語を使ってインデキシングされた素材映像のデータベースを検索し, 適合する部分映像(カット)を切り出し, 順に再生することにより, 番組の概略を提示することができる.このスクリプトは, 普通の日本語で素材映像を指し示すため, スクリプトの可読性は極めて高くなる.この結果, 映像シーケンサを用いて, スクリプト上での番組の構成の概念的な検討と, 実際の映像を見ての具体的な検討を同時に効率的に行うことができる.