著者
佐野 義和 重田 陽子 市川 美千代 青木 裕光 梅田 卓也 上坂 渡 塚本 朗 千田 浩之 新添 真人
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.226-233, 1996-02-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
17
被引用文献数
1 2

An on-chip inner-layer lens has been developed to improve the photo-sensitivity and smear of CCD image sensors. The inner-layer lens structure consists of a boron-phospho-silicate-glass (BPSG) layer and a heat melting transparent resin. The refractive indices for the inner-layer lens was higher than the BPSG layer and the planarization layer. Taking the incident angle into account, we have applied a new three dimentional simulation to the inner-layer lens to investigate the optical pass. We fabricate a 1/4-type IT-CCD image sensor with an inner-layer lens. This fabricated results of an image sensor has been explained well by the new three dimentional optical simulation. The increase of photo-sensitivity using the inner-layer lens technology is 16% without deterioration in the CCD characteristics. Furthermore using the inner-layer lens reduces the smear value by 70%.

1 0 0 0 OA ゴースト除去

著者
桜井 優
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.685-692, 1990-06-20 (Released:2011-08-17)
参考文献数
32

1989年秋より, IDTVによる画質改善とゴーストの除去とを2本の柱とした第1世代EDTV (クリアビジョン) 放送が開始され, これによって送受を含めた総合的なテレビの画質改善が大きく前進した.本稿においては, このクリアビジョンの柱のひとつであるゴースト除去について, 受信機側から見た技術的な話題を中心に解説を行う.
著者
伊藤 毅 岡 俊雄 高須 昭彦 中島 平太郎 林 謙二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.32-38, 1979-01-01

本稿は小特集"PCM録音"の一環として, 昭和53年8月18日機械振興会館で行った座談会を収録したものである.約2時間に亘る話の中から紙面の都合で半分以上を削ってここに掲載した.当日の話題の内容が失なわれないよう配慮したが, かなりの省略を行ったため, 座談の雰囲気および内容について意を充分尽くせない部分もあると思われる.ここに出席者の方々ならびに会員諸兄の御寛恕をお願いする次第です.
著者
小川 恭孝 徳田 英 佐々木 正巳 大宮 学 伊藤 精彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.503-508, 1985
被引用文献数
1 2

スポラディックE層伝搬による外国電波の混信などのように, テレビ信号を受信する際には, 混信による受信障害が発生することがある.本研究は, LMSアダプティブアレイアンテナを用いてテレビ信号の混信波を抑圧することを目的としたものである.アダプティブアレイアンテナは, 混信波の到来方向にアレイ指向性のヌルを自動的に形成し, 混信波を抑圧するものである.本研究では, 2素子のLMSアダプティブアレイアンテナのシミュレータを作製し, 実験的に混信波抑圧効果を明らかにした.実験においては, 所望波として第1チャンネルのテレビ信号, また, 混信波としては, 帯域の中心である93MHzの無変調正弦波を, それぞれ用いた.混信波抑圧効果は, シミュレータ出力のDU比と画面の主観評価試験結果を用いて評価した.その結果, パラメータの値によって良好な混信波抑圧効果が得られることが明らかになった.
著者
吉松 浩
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.150, no.12, pp.1903-1912, 1996-12-20
参考文献数
29
被引用文献数
6

ウェーブレッド解析を用いた, 注視時眼球運動(固視微動)の平滑化を提案する.これは, 固視微動波形からノイズと瞬目を低減し, 平滑化された波形を抽出し, 固視微動波形の時間微分を容易にする, 得られた加速度等は, 固視微動の微視的挙動の解明に応用可能性が示唆される.本研究では, ウェーブレットにより平滑化された波形を, FIRフィルタのそれと比較した.応用として以下の評価法を検討する.<1>固視微動の位置-加速度のカオス的アトラクタ表示, <2>視線軌跡上にその加速度をベクトル表示した固視微勤評価法, <3>固視時の眼球に作用する微小な加速度の検出を3次の統計量を用いて検討する.<1><2>により, ドリフトを分析した結果を示す.<3>による斜方固視の分析結果を示す.眼球運動波形の平滑化と同一処理による瞬目の低減・除去を検討する.これらは, 視線と関係する虚像や立体画像を用いた, ディスプレイの視覚疲労への応用可能性がある.
著者
東海 彰吾 安田 孝美 横井 茂樹 鳥脇 純一郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.1305-1314, 1995-10-20
被引用文献数
5

近年の世界的な情報ネットワークの発達に伴い, 宇宙現象に関する最新の情報が提供されるようになったが, これらは様々な形式や内容のデータであり, これらを統合し, 理解しやすい形に加工・提供することが望まれている.我々は, 実際に目にすることが困難な宇宙現象に対し, インターネット上で時々刻々と更新されるデータを用い, CGアニメーションによる現象の可視化と, インタラクティブな操作による視点移動や, 時間経過制御による現象の様々な角度から観察可能なシステムを開発した.本システムにより, 世界中に散在する各種データに準拠したCG映像を生成可能であり, さらに, マウス等を用いた対話操作による視点変更などによる現象の多角的理解が期待される.また, 適用例として, 1994年7月の彗星の木星への衝突現象を取上げ, この彗星の挙動を可視化するCG映像を制作し, 本システムの有効性を検証した.
著者
安田 浩
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.409-415, 1995-04-20
参考文献数
7
被引用文献数
9
著者
水野 哲 長谷山 美紀 北島 秀夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.79-86, 1996-01-20
参考文献数
7
被引用文献数
6

動画像データ編集の初期段階において, 重要なカット点を検出する手法が, 数多く提案されている.しかし, 数フレームにわたり生じるクロスフェード等の準カット点が対象とする画像データに含まれている場合, これらの手法では局所的な類似性をもとに検出を行うため, その検出は難しい.本論文では, 領域分割を行うことによってショット内に存在する領域クラスを生成し, 準カット点を検出する手法を提案する.本手法は, 準カット点で領域クラスが消滅することを利用し, その検出を可能としている.また他の手法では, カット点により検出の手がかりとなる評価値が異なるが, 提案手法では様々な準カット点でほぼ一定の値を示すことが実験により確認され, 閾値の設定が容易である.本文の最後では, 実データを用いた実験を行い, 提案手法が未検出のカット点の減少に役立つことを示す.
著者
妹川 健 遠藤 博美
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.204-207, 1983-03-20

テレビの分野ではディジタル技術が広く応用され, 各種の機器が開発されてきている.TBSでは天気情報番組に, 操作性が良く, 機能の向上を図ったDVE, グラフィックディスプレイなどを使用し, 新しい表現方法を採り入れた.ここではDVE, グラフィックディスプレイの概要と, 番組制作の手法について述べる.
著者
岩下 莞爾 冨田 良二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.10, pp.1010-1011, 1988

1988年テレビジョン学会全国大会の中日, 7月21日15時30分より, 東京理科大学記念講堂において, 中国・ネパール・日本の3国友好登山隊のテレビ隊長をつとめられた岩下莞爾氏の特別講演が行われた.氏は本年5月5日, 世界の最高峰8848mのチョモランマ (珠穆朗瑪峰=エベレスト, ネパールではサガルマタ) からの生中継に成功し無事帰国された.ここにその内容の一部を紹介させていただく.