著者
田端 健一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.35, no.9, pp.724-727, 1981-09-01 (Released:2011-03-14)

コンピューター印刷により作成された多数のビンゴカードを視聴者に発送しておく. マイコンにより, 登録ナンバーをキーとしてビンゴカードを選出し, そのカードを大形数字表示器に表示し, “ナイスビンゴ” かどうかをチェックすることが番組の進行上での第一歩である.
著者
比留間 伸行 橋本 佳三 武田 常広
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.1293-1300, 1994-10-20
被引用文献数
13

両眼融合式立体テレビの試作番組を観視している被験者の調節応答を, 眼球運動を追尾して測定可能なTDO III(Three-Dimensional Optometer III)で測定を行った.試作番組は, 2系統のハイビジョンカメラとVTRで制作してNTSCにダウンコンバートし, 液晶シャッタを用いた時分割立体ディスプレイで提示した.番組観視中は, 通常の平面のディスプレイの場合に比べ, 被験者の眼球の焦点位置が近方に調節される傾向があること, また, シーンのカット切り換えの直後に被写体が画面いっぱいに現われ, 距離感が急激に変化するような演出の立体画像や, 主な被写体がスクリーン面より手前にある画像では, この効果が強く現れることが計測された.これらの知見は, 立体画像の視覚への影響の解明や立体テレビ番組の制作に役立つであろう.
著者
曽我 有紀子 安田 稔
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.1277-1282, 1996-09-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
6

An object swinging horizontally in a frontoparallel plane appears to move in an elliptical orbit in depth when it is observed with a neutral density filter over one eye. This phenomenon is called the Pulfrich effect. In this paper, the amount of the depth was measured as a function of pattern velocity and filter density by giving the patten a binocular disparity that cancelled the apparent depth. The magnitude of time delay given by each filter was derived from the experimental results. The apparent orbit due to a simple harmonic motion was also synthesized from the results.
著者
角田 令吉 管野 俊雄 辻 尊文 白水 俊次 原田 望 相原 敏 佐渡 哲夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.484-492, 1988-05-20
被引用文献数
1

背面入射型p^+n-InSbフォトダイオードアレイと埋め込みpチャンネルSi-CCDをInバンプで貼り合わせた64×64画素IRCCDを開発した.イオン注入法で作製したフォトダイオードの表面不活性化に, 陽極酸化/Al_2O_3低温スパッタ法で形成した2層膜を採用したところ, 接合の良さの指標である無バイアス微分抵抗と接合面積との積R_0Aを10^5Ωcm^2以上と大幅に改善することができた.また, Inバンプをあらかじめ円錘形に成形した後に両基板を圧接するプロセスの採用により必要圧力が減り, その結果, 両基板に損傷を与えることなしに結合抵抗を大幅に減らすことができ, 電荷注入効率が改善された.そのためγ値=1.00±0.01と優れた入出力直線性が得られた.また, InSb結晶厚さを20μmまで薄く研磨することにより, 高感度化が達成されると共にクロストークも減り, MTFの改善が図れた.これらの効果により, 画素補正を行った後の温度分解能NETDは0.05〜0.06degまで向上した.

1 0 0 0 OA ビデオゲーム

著者
今村 誠 竹内 久晴 大須賀 英巳
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.32, no.12, pp.1015-1022, 1978-12-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
5

テレビ画面でゲームを行うビデオゲーム機が普及してきた. 本文では, 将来のホームコンピューターにまで発展すると期待されている家庭用のマイクロコンピューター使用ビデオゲーム機について, ハードウェアとソプトウェアの概略を述べる.
著者
吉松 浩 山田 光穗
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, pp.1042-1051, 1995-08-20
参考文献数
34
被引用文献数
9 1

視線は, 一点を注視している場合, 常に微小運動を行い, 不随意眼球運動として固視微動と呼ばれる.不随意運動は, ヒトの身体的・心理的状態を反映する可能性があり, 特に固視微動による視覚的注意や疲労の定量的評価へ, その時に映像のどの部分を注視していたか等の認知レベルの評価と統合し, 視覚情報に基づく感性評価への可能性がある.しかしながら固視微動は, 眼球運動モデルの中で外部雑音として扱われている.本研究では, 固視微動のドリフト成分の両眼間水平方向の相対運動について, フラクタ次元解析を行い, その不規則な実験データの定量的評価が可能であることをデータ点数依存性から示した.さらに, 擬似白色雑音と眼球運動データとの比較, および高速フーリエ変換により, カオスを示唆する1/fスペクトルを得た.固視微動の定量化は, 被験者の心理状態や情動反応の客観的評価の可能性ばかりではなく, 痴呆診断等の医用応用への可能性がある.
著者
上原 年博 真島 恵吾 小川 正一郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.1522-1528, 1995-11-20
被引用文献数
8

磁気記録では, 記録過程において非線形歪みが発生する.この非線形歪みは, 記録信号のパターンに応じて, 磁化遷移点の位置がシフトする位相歪みと磁化遷移点の磁化量が変化する振幅歪みに分けることができる.この非線形歪みは, ディジタル記録において誤り率を劣化させる一要因になっており, この定量的な測定と解析が重要な課題となっている.本論文では, まず非線形磁化遷移点シフト量を記録再生系のダイパルス応答から正確に求めることができる新しい測定法を提案する.次に, この測定法を用いてMPテープとCoアモルファスヘッドを組合せて, 記録電流の振幅レベル, 最短符号反転長, 記録電流の低域抑圧度を変化させたときの非線形磁化遷移点シフト量を測定した.その結果, 非線形磁化遷移点シフトは, 最適記録電流の50%以上で現れ増加すること, 直前の磁化遷移点までの距離が0.5μm以下で増加すること, 非線形磁化遷移点シフト量を最小とする記録電流の低域抑圧度が存在することがわかった.
著者
中田 孝憲
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.36, no.8, pp.711-716, 1982-08-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
2

画像応答システム (VRS) は, 電電公社が開発を進めている会話形画像情報システムのひとつであり, 本稿ではこれまでの実験サービスを通じて確認された, 本システムの諸装置, ソフトウェアの特性および利用状況, 効用などサービス面での調査実施状況について紹介する.
著者
坂井 丈泰 澤地 利明 松本 隆
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.783-786, 1996-06-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
14

画像入力の高レート化をめざす技術のひとつとして, ビジョンチップと呼ばれる, 光センサ埋蔵型並列アナログ信号処理ともいえるパラダイムがある.Weak stringフィルタは画像中の輪郭成分を保存しつつ雑音成分を取り除くことができるが, resistive fuseと呼ばれる非線形抵抗素子を必要とする.本速報ではそのνMOSトランジスタを用いた実装法について述べ, 初期的実験結果を示す.バイアス電圧によりI-V特性を変化できる点が, 提案回路の特徴のひとつである.
著者
塚谷 基文 宮嶋 信清 山上 順一
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.259-264, 1990-03-20

民生用DATの技術をベースとして, 放送局の制作業務用に必要な機能を開発したDATシステムについて解説する.このDATは, タイムコードの記録や電子編集機能, チェイスシンクロナイズ (同期運転) 機能, 録音同時再生モニタなどを備えている.