著者
西原 陽子 平塚 義宗 村上 晶 大澤 幸生 熊川 寿郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

我が国では難病に苦しむ人が多数存在する。難病の診断には時間がかかることが多いが、効率的な診断、診断に至る時間の短縮方法については検討が進められていない。特に診断の難しい疾患の場合、正確な診断が得られるまでに多くの病院を渡り歩くようなケースもみられる。患者の視点からも早期に診断がなされることのニーズは大きい。そこで本論文では、難病を早期発見するための新しい診断アプローチについて提案する。
著者
藤田 真浩 長尾 貴正 石川 翔吾 竹林 洋一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

人間の思考を説明する際には、意識、感情、意図といった抽象的なスーツケースワードを用いることが多い。しかし、それらが何であるかを表現することは困難であり、学生にとってはなおさらである。そこで、筆者らはEmotion Machineの内容を図として可視化することによって、抽象的な言葉の理解と共有を図った。本発表では、筆者らが可視化させるまでのプロセスを紹介すると共に、その効果の検討を行う。
著者
上野 未貴 末長 寿規 井佐原 均
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

人は漫画をどのように理解しているのか.筆者らはこれまで,漫画の感情や順序に着目したクラスを定義し,計算機手法による識別を試みてきた.しかし,漫画理解には,画像,言語特徴,背景知識など多くの情報が複雑に関連しており,計算機的手法のみで意図を理解するには未だ大きな壁がある.本研究では,人がストーリーを理解する過程を詳細に調査し,漫画を計算機上で扱うためのストーリーの感情クラス,時間軸を改めて定義する.
著者
真辺 諒 長尾 哲志 安藤 一秋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究では,オンラインショップで購入できない土産情報をブログや掲示板,Twitterなどから自動抽出し,リアルタイム性や話題性を活かした様々な情報をユーザに提示するシステムの構築を目指している.本稿では,Twitterに焦点を当て,土産に関するツイートのバースト現象を分析し,そこで注目されている土産情報を調査することで,Twitterの有用性について考察する.
著者
吉田 達矢 穴田 一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

いじめは大きな社会問題となっており,生徒同士の暴力や自殺に繋がる為,早急な解決が必要である.そこでいじめの被害者を無くす為,コンピュータ上に学級モデルを構築し,いじめ対策の研究が行われている.しかし,先行研究では,席の近い相手と会話する頻度が高いにも関わらず,座席の位置を考慮していない為,現実に近いモデルとは言い難い.そこで本研究では座席を考慮した学級モデルを構築し,いじめ対策について研究した.
著者
川上 浩司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

ユーザの能動性や気付きを誘発するなど、不便には益がある。キーボードの刻印を無くして敢えて視覚フィードバックを無くす不便は、知覚─行動サイクルからカップリングへと誘う。不便の益を新たなシステムに実装するアイデアの多くは、ユーザに発見や工夫を許し、自己肯定感を醸成させる仕掛けである。この「許す」から「誘う」に転じる仕掛けはないか、不便益研究の側からは、仕掛学に期待するところ、大である。
著者
朴 炳宣 松下 光範
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究の目的は,内容情報に基づいたコミックのアクセスの実現である.これまで,コミックの内容情報を抽出する試みとして,コミックのレビューから記述的特徴に基づき特徴語群の抽出を行ってきた.しかし,抽出された特徴語群中の固有表現は,ユーザの知識によって得られる情報量が大きく異なる.本稿では,レビュー文から抽出された特徴語群に含まれる固有表現がコミックの特徴理解に及ぼす影響について調査した.
著者
木村 泰知 小林 暁雄 坂地 泰紀 内田 ゆず 高丸 圭一 乙武 北斗 吉田 光男 荒木 健治
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究では,地方政治に関する研究の活性化・学際的応用を目指して,「議論の背景」「議論の過程」「議論の結果」を関連づけるコーパスの構築を進めている.本稿では,議論の背景・過程・結果を関連づける地方政治コーパスの構築の試みについて述べる.
著者
斉藤 絢基 中村 聡史 鈴木 正明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

ひとは自身の手書き文字や,自身の手書き文字が融合された平均手書き文字に対し,好意的に捉える傾向がある.そこで我々は,コミック内での読者が感情移入するキャラクタの抜き出し内の発話について,読者の手書き文字を融合して提示する手法を提案する.本手法により,コミックの登場人物への共感度を増すことができ,コミック自体の面白さも変容させることができると期待される.また実験により手法の有用性について検討する.
著者
川瀬 千晶 小林 一郎 西本 伸志 西田 知史 麻生 英樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

fMRIを使用し測定した動画視聴時のヒトの脳活動データとその動画を説明する文書の分散意味表現をそれぞれスパースコーディングを用いて辞書と係数に分解し、これらの係数同士の対応関係を捉えることで新しく観測された脳活動データに対して言語表象を推定する。スパースコーディングを介して推定を行うことで精度の向上を確認した。また、重要単語を考慮した意味表象を作るなどの工夫を行い、提案手法の正当性の追認を行った。
著者
伊原 滉也 加藤 昇平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

近年,麻雀AIの研究が盛んに行われている.麻雀の一局には複数の目的が存在するが互いにトレードオフの関係にあり状況にあった打牌選択が必要となる.本研究ではMM-NEATとよばれるモジュール構造を持つニューラルネットワークの多目的最適化手法を麻雀の評価関数学習に取り入れる.本稿では一人麻雀において上がりの早さと打点の高さの2目的に着目しMM-NEATによるマルチモーダルな学習の有効性を検証した.
著者
岩倉 亮介 吉川 大弘 ジメネス フェリックス 古橋 武
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

雑談などを行う非タスク指向型対話システムでは,ユーザが長時間・長期間に渡って継続的に対話を続けたいと感じるシステムが必要とされる.対話継続性の向上のためには,ユーモア表現を含む発話が有効とされるが,従来の手法では,ユーモアとして受容されない場合が多いという課題がある.そこで本稿では,Twitterデータを用いて,対話システムにおけるユーモア受容性の向上に対する検討を行う.
著者
篠崎 隆志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

CNNの強力な識別性能の一端は,表現学習と呼ばれる,入力データを効率よく表現する特徴量を学習から獲得することにあると言われている.しかしながら誤差逆伝播法によって学習するCNNでは,入力に近い層の表現学習が弱いという問題があった.本研究ではより強力な表現学習を行う競合学習をCNNに統合するモデルを提案し,その検証を行った.本手法によって多様なデータへのCNNの適用が可能になると期待される.
著者
今井 優作
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本稿ではオンライン広告におけるコンバージョン率 (CVR; conversion rate) を予測するためのモデルを提案する.CVR予測の課題として,1) 素性として質的データを多く含むためスパースなデータが生じる,2) 広告をクリックしてからコンバージョンするまでに長い時間を要する,ことが挙げられる.提案法は上記の問題を解決し,従来手法よりも高い精度でCVR予測が可能なことを示す.
著者
窪田 智徳 小川 浩平 石黒 浩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究では、株式会社ドワンゴが提供するニコニコ生放送サービス上で、人と雑談対話エンジンが協調してアンドロイドを操作し、雑談対話コーパスを収集しながら雑談対話エンジンの漸進的な自律性の獲得を目指すシステムを提案する。ニコニコ生放送では配信された映像を不特定多数のユーザが視聴するため、効率的な対話コーパス収集が可能である。本稿では上記手法を実装・運用し、雑談対話エンジンの一定の自律性の獲得を確認した。
著者
松原 繁夫 伊奈 祐輔
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

クラウドソーシングにおいて,難易度に差がある複数種類のタスクが存在するときに,ワーカがどのタスクを選択するかをモデル化する.