著者
一杉 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

脳とdeep learning のアーキテクチャには共通の特徴が多くあるが、 脳にはあるのに現在の deep learning にはない重要な特徴もある。 その中には deep learning の性能をさらに向上させる 有望なヒントが含まれている可能性がある。 そこで、大脳皮質と deep learning の類似点と相違点について考察する。
著者
白井 亨 谷口 忠大
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

近年,自動作曲の分野で言語モデルであるn-gramモデルを用いた研究が多くなされている.しかし,メロディーの持つn-gram長は未知であり明確な答えは存在しない.そこで,本研究では階層Pitman-Yor言語モデルを拡張した可変長n-gram言語モデルを用い,推定したn-gram長に基づいて新たなメロディーを生成する手法を提案する.また,被験者実験を行い,その有効性を従来手法と比較・検証する.
著者
関 喜史 森 純一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

論文集合から引用ネットワークを構築し分析、可視化する試みはサイエンスマップとよばれ近年その重要性が高まってきている. 可視化・分析手法についてはさまざまな試みがあるが、その論文集合をどのように獲得するかはここまで議論されておらず、既存の手法では極めて新しい学術分野に対応することは困難である. そこで本研究ではウェブを活用し論文集合を獲得するためのクエリ拡張手法について提案する.
著者
吉野 淳也 屋形 叡 清水 祐一郎 萩野谷 雅春 坂本 真樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

実金属と模造金属を見た時の直感的な印象を、被験者に「さらさら」「ざらざら」といったオノマトペで自由に表現してもらう被験者実験を行った。被験者が用いたオノマトペを、研究室で開発したオノマトペ感性評価システムに入力し、質感評価に関連のある形容詞対尺度ごとに各オノマトペの情報を出力し、解析した。実金属と模造金属の違いがオノマトペによって把握し、金属加飾デザインに活かすことができる可能性について報告する。
著者
濱崎 雅弘 沼 晃介 田中 克明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

社会が抱える問題の複雑化に伴い,異分野越境型プロジェクトの重要性が指摘されている.本稿では筆者らが関わる,美術・社会学・工学の三分野のメンバーから構成される研究プロジェクトにおけるコミュニケーションとコラボレーションの履歴を俯瞰することで,異分野越境型プロジェクトがどのように進展しうるのかについて考察する.
著者
小川 祐樹 山本 仁志 宮田 加久子 池田 謙一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

ソーシャルメディアにおけるコミュニケーションは世論形成においてどのような影響を持ちうるであろうか。本研究は、政治的争点である原発の賛否問題を取り上げ、Twitter上で得られる個人の発言とそこから得られる様々なネットワーク指標に加え、社会調査で得られる個人の意見、知識、価値観などの心理的態度のデータとを結びつけた分析によってTwitterによる世論の形成過程を明らかにする。
著者
松村 真宏
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

仕掛学では人の行動を変える「仕掛け」の体系化な理解を目指している。ここでの仕掛けは、1)仕掛けは具体化したトリガーである、2)仕掛けは特定の行動を引き起こす、3)引き起こされた行動が課題を解決する、の3つの要件によって定義されるものである。本稿では、仕掛けの120事例を対象としてトリガーの体系化を行った結果について報告する。
著者
野崎 敬太 平岡 敏洋 高田 翔太 川上 浩司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

交通事故低減策の一つとして,運転者自らが安全運転に対する動機づけを高める仕掛けやシステムの導入がある.先行研究では客観的な安全運転評価結果を運転者に提示するシステムを提案したが,情報提示法の検討は不十分であった.そこで本研究では,ゲーミフィケーションの知見を参考に,運転者が楽しみながら安全運転できる仕掛けを導入する.また,運転履歴に基づく目標提示により,安全運転に対する更なる意識向上を促す.
著者
渡部 好美
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

言語を介さずに直感的に操作できる編集キーのデザインを行った。言語ではなく人間の方法や行為から抽出した自然なインターフェイスのヒントを、デジタルの公用語エスペラントとしてデザイン。認識を広める具体例を提示。そのインターフェイスによる情報弱者ケアを同時に考える。
著者
山本 仁志 鳥海 不二夫 岡田 勇
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

我々はソーシャルメディアにおけるエージェント研究に関してモデル化の枠組みと近接学問領域の接合を検討する。ソーシャルメディアは個人間のコミュニケーションによって成立しており個々の相互作用を記述することで現象を解明するエージェント技術との親和性が高い。本稿で提案する枠組みは「設計-分析」の軸と「抽象-具体」の軸で構成される。また、それぞれの象限に当てはまる研究と親和性の高い既存の学問領域を例示する。
著者
門脇 健人 清水 昌平 鷲尾 隆
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

近年,膨大な観測データに潜む因果構造を推定するための統計的手法が必要とされている.本研究では経時データと呼ばれる,時間の推移とともに観測されたデータを用いた因果構造の推定法を提案する.経時データの性質とデータの非ガウス性を利用することで、従来よりも緩い仮定の下で因果構造推定が可能である.更に推定された因果構造に対して時間の経過とともに有意な変化をしている部分を統計的に検出する方法も提案する.
著者
川本 淳平 福地 一斗 佐久間 淳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本稿では,位置情報のプライバシ保護出版における継続的な滞在人数ヒストグラム出力のためのアドバーザリアルプライバシを提案する.位置情報の継続的開示における,過去の開示情報との依存関係を用いた攻撃問題を,人々の行動にマルコフモデルを仮定し出力をPOIにおける滞在数に限定し扱う.提案のプライバシによる開示データは既存のヒストグラムに対する差分プライバシを満足するデータに比べノイズが少ないことを示す.
著者
有田 隆也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

ヒト独自の社会的知能を,言語,協力,心の理論のそれぞれに関わる形質の共進化の中で創発したものとみなす仮説に基づき,構成論的手法を用いて研究している.本発表では,ゲーム論的モデルを設定した上で,進化シミュレーションと人間による社会的進化実験の両者を相補的に行うアプローチについて,言語と協力を対象として進めている研究を題材として論ずる.
著者
渡邊 恵太 加藤 昇平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

近年,Twitterが即時性の高い大規模な情報源として注目されている.そこからユーザが興味ある情報を即時的に獲得するには従来のキーワード検索では十分に対応できない.そのためTwitterではユーザの興味に合わせた情報推薦機能が求められる.このような情報推薦機能では,ユーザの興味を分析し明らかにすることが重要である.そこで,本稿では語の関連性を考慮したユーザの興味語抽出手法を提案する.
著者
横田 山都 廣安 知之 三木 光範 横内 久猛 吉見 真聡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

近年,位置情報を利用したアプリケーションが数多く登場している.本稿では,PCやスマートフォンに搭載されている無線LANの受信電波強度分布を特徴量とした室内位置推定手法を提案する.本手法では,1機のアクセスポイントから位置推定を行うため既存の無線LAN環境を利用した位置推定が可能である.また.提案手法を用いた位置による情報提供アプリケーションを実装し,実空間における提案手法の利用を検証する.
著者
杉村 博 松本 一教
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

本論文は時系列データからの決定木を用いたデータマイニングの方法について提案する.時系列データの未来予測は実応用において重要であるが,単純な方法では正確性や可読性の高い決定木が学習できない.そこで,ヒントに焦点を当てて決定木を作成することで,この問題を解決した.本研究では,ヒントを自動的に改良することでさらに精度の高い決定木を得るシステムを提案する.
著者
松井 和宏 佐藤 晴夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

金融市場における自動取引戦略獲得のためのアプローチとして、遺伝的アルゴリズム(GA)を用いる手法に着目し、遺伝子上での指標とパラメータのコーディング法について検討する。対立遺伝子表現と遺伝子座表現という2種類の指標表現法、及びパラメータの直接/間接コーディング法について、過去10年間の株価データを用いた検証実験を行ない、対立遺伝子表現と間接コーディングの組合せの優位性を確認した。
著者
杉山 麿人 山本 章博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

数値データに対する高速かつ柔軟なクラスタリング手法を提案する.これはK-meansより高速で,我々の知る限り,任意形状のクラスタを扱うことができるクラスタリング手法としては最速である.具体的には,2進符号化によるデータの離散化,基数ソート,そして最近隣クラスタの併合という3つの単純な手続きによってクラスタリングを達成する.合成データと実データを用いた実験で有効性を示す.
著者
増田 直紀
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

近年,計測技術の向上などを背景として,人と人がいつ,どのくらいの長さだけ相互作用するか,という「テンポラル・ネットワーク」のデータが急速に蓄積されつつある.また,類似のデータは人の社会行動以外の文脈でも記録されるようになってきている.しかしながら,その解析手法の開発はまだ十分でない.本発表では,テンポラル・ネットワークとそのいくつかの解析手法を紹介し,課題,今後の展望などについて述べる.
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

音楽の楽しみ方の未来は,音楽情報処理技術によってどのように切り拓かれていくのだろうか.世の中のすべての音楽はデジタル化される宿命にあり,いつでもどこでも好きな音楽を大量に聴ける時代が到来した.従来は,音楽は受身で聴くことが多かったのに対し,これからは,もっと自分の好みに合わせて自在に音楽を楽しむことが可能になっていく.本招待講演では,音楽を鑑賞する場面,制作する場面の両方において,音楽情報処理技術がどのように新たな可能性を切り拓いていくのかを議論する.例えば音楽鑑賞では,「能動的音楽鑑賞インタフェース」と名付けた一連の研究の中から,楽曲の構成を自動的に分析・理解して「音楽の地図」を作ることができるサビ出し機能付き音楽試聴「SmartMusicKIOSK」等,音楽の自動理解技術に基づく様々なインタフェースを紹介する.音楽制作では,「歌声情報処理」と名付けた分野から,人間の歌い方を真似て自然な歌声を合成できる歌声合成技術「VocaListener(ぼかりす)」等を紹介する.エンドユーザが直接恩恵を受けるような音楽情報処理は,これから大きく発展していくことが期待される.