著者
水田 孝信 和泉 潔 八木 勲 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

人工市場を用いて大規模誤発注が価格変動に与える影響の分析を分析した.大量の誤発注が短時間に集中する場合と,少量の誤発注が長期にわたる場合を比較すると,総誤発注株数が同一であるならば,両者は同程度の価格下落を導くことが分かった.また,誤発注時の値幅制限の効果を分析した結果,誤発注が続く期間と同一程度の期間の騰落率を制限する値幅制限が有効であることが分かった.
著者
蔵本 貴久 和泉 潔 吉村 忍 石田 智也 中嶋 啓浩 松井 藤五郎 吉田 稔 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究は、金融実務家から要望が高い、数週間以上の長期的で広範な市場分析を、テキスト情報から安定的に行うための手法を開発した。業種別平均株価および市場全体の平均株価について外挿予測テストを行った。その結果、1ヶ月後の騰落予測について、過去10年間の長期間を通じて約60%以上の精度を4割近くの市場で、55%以上の精度は7割以上の市場で達成することができた。
著者
関野 雅則 木村 俊一 越 裕
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

畳み込みニューラルネットワーク(CNN)は、特徴抽出ユニットのフィルタ係数をニューラルネットワークの枠組みで学習する方式であり、画像の識別で高い識別性能が知られているが、その特徴抽出ユニットの構成にはさまざまなバリエーションがある。本稿では、最適な特徴抽出ユニットの構成を探るため、特徴抽出ユニットの正規化層およびプーリング層を変更した複数のCNNを、手書き数字データベースMNISTで評価した。
著者
寺田 和憲 伊藤 昭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本発表では、人間とロボットの違いの本質を定型性と逸脱性に基づいて議論する。人間は機械の振舞いに対しては定型性を期待し、人間の振舞いに対しては逸脱性を期待する。我々は、定型性に対する逸脱性こそが機械と人間をカテゴリー分類する上での決定的要因だと考える。実験結果を交えてこの論理を展開する。
著者
廣瀬 通孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

Based on the rapid progress of digital technology, life-log technology has become popular and realistic. Currently, huge amount of data can be captured, stored and reutilized in the digital media. In this paper, experimental future estimation system as one of the most promising applications of the life-log technology is introduced. This application will be extended into the latest system called “diary of the future”.
著者
佐野 博之 白松 俊 大囿 忠親 新谷 虎松
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本稿では確率モデルを用いてWebブロックの役割推定手法について述べる.Webページ中に存在する閲覧者にとって意味的にまとまりのある単位を,本研究ではWebブロックと呼ぶ.Webブロックには様々な役割が存在する.Webページから主要部分を抽出するためには,そのWebページ中に存在するWebブロックの役割を推定する必要がある.ベイズ分類器を作成し,Webブロックが持つ役割の推定を試みる.
著者
水田 孝信 和泉 潔 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

人工市場においてエージェントの学習プロセスが存在しなくてもstylized factsを再現するモデルが存在する.このモデルは妥当であると評価されているが,行動ファイナンスなどの研究では学習プロセスが非常に重要であることを示している.本研究では,先行研究の学習のないモデルと,それに最小限の学習プロセスを付け加えたモデルを比較し,調査対象に応じて学習プロセスの必要性について議論する.
著者
神嶌 敏弘 赤穂 昭太郎 麻生 英樹 佐久間 淳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

推薦システムは,大量の情報の中から関心のある情報を抽出するための手段として普及している.しかし,関心がないものとしてフィルタリングされてしまい,多様な情報に触れる機会を奪っているとするフィルタバブル問題が指摘されている.この問題に対し,ある観点・情報について中立性を保証する推薦システムを提案する.
著者
武田 英明 嘉村 哲郎 加藤 文彦 大向 一輝 高橋 徹 上田 洋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本発表ではLinked Dataをいかに日本で普及させていくかについて課題を述べると共に著者の活動を紹介する。著者らはLODAC Projectという日本のデータをLinked Dataとして公開する活動を行っている。その一つとして現在取り組んでいる芸術情報のLinked Dataについて紹介する。
著者
芹澤 翠 小林 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

現在,ニュース記事などの時系列データを対象とした様々なトピック追跡手法が提案されている.本研究では,単一の記事中に複数のトピックが存在することを想定し,潜在的ディリクレ配分法をトピック抽出に用いたトピック追跡手法を提案する.ある時間枠において抽出したトピックを類似度により統合し,さらに,隣接する時間枠のトピック類似度を測ることでトピックを関連付けた追跡を行う.
著者
石畠 正和 亀谷 由隆 佐藤 泰介
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

規則性と不確実性が入り交る世界をモデル化するため,論理の記述力と確率モデルの モデリング力を組み合わせる研究が行われている.本研究では任意の命題論理式上の ベイズ推定を提案する.ここでは事前知識のうち,決定的なものは論理式として,確率的 なものは事前分布として表現される.これにより我々の知識をより柔軟にモデルに取り入 れることが可能となる.更に本研究では提案法を代謝経路に関する仮説の評価に適用する.
著者
関 喜史 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

論文の評価指標として論文被引用数は重要である。以前から書誌計量学の分野では書誌情報と論文被引用数の相関を求める研究が数多く行われているが将来的な予測にまでは踏み込んでいない。本研究では論文の書誌情報に加えて論文の引用情報から特徴量を生成し、その論文が将来獲得する被引用数の予測を試み、論文被引用数の予測システムの可能性について考察する。
著者
斉藤 優理 伊藤 貴之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本報告では,タイトルなどのメタデータに依存せず,楽曲の雰囲気に基づいた楽曲提示インタフェース「MusiCube」を提案する.MusiCube とは,楽曲を立方体内部に散りばめ,サイコロを転がすようにして,さまざまな角度からユーザの嗜好の傾向を眺めることができるインタフェースである.ユーザの嗜好を考慮した楽曲提示の仕組みとして,人間の評価に基づいて嗜好を学習し,提示へ反映する対話型進化計算を用いる.
著者
大本 義正 戸田 泰史 植田 一博 岡田 将吾 西田 豊明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

ファシリテーションによって議論を効果的かつ円滑に行なえることが知られているが、どのような情報に基づいて介入すべきかはよくわかっていない。本論文では上手なファシリテータが介入する直前の議論の状態と参加者の態度を、発散収束と視線・発話の有無に基づいて分析し、どのような状況でどのようなファシリテーション行動が行われるのかを検討した。この知見は、人間の会話への人工物による介入の実現に役立つと思われる。
著者
三野 陽子 小林 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

今日,生活習慣病などの有病者が増加しており,国民の健康改善への意識が向上している.そこで本研究では健康管理の一つとして,食事に注目した.個人のスケジュールを考慮しカロリー摂取量を制限したレシピの候補を選択し,更に線形計画法を用いて栄養バランスの良い健康面に配慮したレシピを推薦する手法を提案する.また,推薦された食事を食べなかった場合など様々な状況にも柔軟に対応し,レシピ推薦を行う.
著者
松村 真宏
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

ちょっとした仕掛けがちょっとした意識や行動の変化を生み、それが大きな社会的インパクトを及ぼすことがある。「フィールドマイニング」は、そのような社会現象、具体的には、人の意識や行動を変えるための仕掛けとその効果を体系的に明らかにすることを目指す新しい研究分野である.本発表ではフィールドマイニングの取り組みと課題について述べる。
著者
仁科 慧 岡田 将吾 新田 克己
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

多様な性質の意見や引用を含んだ複雑な議論の、論理構造に関する分析を行う。この目的のため、モジュールベース議論フレームワークによる、議論の形式化を行い、この構造における性質や、それの議論分析への貢献についての考察を述べる。さらに、モジュールベース議論フレームワークに対応した議論解析ツールの展望を述べる。
著者
上田 路人 西谷 雄 金子 幸広 辻村 歩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

強誘電体をゲート酸化膜に配したトランジスタである強誘電体メモリスタ(FeMEM)は、印加した電圧パルスの大きさでその抵抗値をアナログ的に変化し保持できる。FeMEMをシナプスとし、アナログ積分器をニューロンとすることで、Hopfield Networkをアナログ回路で構築した。結果、2つのパターンを記憶させた後、ランダムなパターン入力に対し距離が近い方の記憶パターンを想起させることに成功した。

2 0 0 0 OA 志向姿勢再考

著者
寺田 和憲 伊藤 昭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

人工知能やロボティクスの進歩によって人工システムは人間に近づきつつあるが,はたしてユーザはそのようなシステムを人間と同等の存在として捉えているのであろうか.本稿ではこれまでに我々が行ってきた実験結果を踏まえながらDennettの提案した志向姿勢について再考する.