著者
林 朝子 HAYASHI Asako
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.383-393, 2017-03-31

現在、書道・毛筆文化への再評価が進んでいるが、書を鑑賞することは一般的に十分な理解を得られているとは言い難い。そこで『書論・鑑賞I』履修生9名を対象に、書の構成要素の理解の徹底と実際の書作品を多く見ることで、書の鑑賞への意識の高まりと鑑賞内容の深まりを目指した。その結果、自身の鑑賞の視点が明確化され、直観的鑑賞に留まらない、具体的な視点からの分析的鑑賞を様々な書に対して行う姿勢へと結びついたことが示された。キーワード:書の鑑賞、造形性、書の構成要素、分析的鑑賞
著者
藤田 喜久 都築 章子 今宮 則子 平井 和也 ストラング クレッグ ハルバーセン キャサリン 平賀 伸夫 FUJITA Yoshihisa TSUZUK Akiko IMAMIYA Noriko HIRAI Kazuya STRANG Craig HALVERSEN Catherine HIRAGA Nobuo
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.315-324, 2012-03-31

COSIA (Communicating Ocean Sciences to Informal Audiences) is one of two versions in “Communicating Ocean Sciences (COS)” series developed by Lawrence Hall of Science (LHS), University of California Berkeley.COSIA provides learning opportunities for both undergraduates and graduate students to understand theory andinquiry-based pedagogy in science education. This paper describes the overview of COSIA and its Japanese version development process.
著者
富田 昌平 近藤 彩乃 TOMITA Shohei KONDO Ayano
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.235-244, 2018-01-04

本研究では、魔術的結果の実現可能性が示唆されるような状況下における、幼児の想像と現実との揺らぎについて検討した。具体的には、従来行われてきた空箱課題(Harris, Brown, Marriott, Whittall, & Harmer, 1991)、または、恐竜の卵課題を幼児(4-5 歳児26 名)に実施し、想像した事柄(箱の中に想像した赤ちゃん恐竜/恐竜の卵)に対する幼児の現実性判断を言語面と行動面から探った。実験の結果、事前の段階では大部分の幼児が恐竜について何らかの知識を持ち、それを少なくとも身近な場所にはいないものとして位置づけていたにもかかわらず、恐竜誕生という魔術的結果の実現可能性を示唆するような状況に置かれると、少なからぬ幼児が信じない方向から信じる方向へと自らの立場を変化させた。そのことは空箱条件よりも恐竜の卵条件において顕著であった。恐竜の卵条件では7割以上の幼児が「本物」と判断し、部屋に1人で残されると半数の幼児が複数の実践のバリエーションで魔術的結果の実現を試みた。これらの結果は、物語と実在物との結び付き及び想像を支える実在物という2つの観点から考察された。
著者
澤口 真理 瀬戸 美奈子 SAWAGUCHI Mari SETO Minako
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.475-481, 2018-01-04

学校現場ではいじめや生徒の自死、自傷他傷といった暴力行為など課題が山積する。早急な取り組みが求められており、その一つとして心理教育が一定の効果を上げている。本研究では高校生を対象とした心理教育について、「国語総合」授業の枠組みの中でデザインした上で実践し、その効果を検証することを目的とする。授業のデザインは認知行動療法をベースとし、スケーリングを手法として用いた。二次元レジリエンス尺度(平野,2010)を用いて授業の前後に質問紙調査を行った。216 名を授業前のレジリエンス要因得点高群71 名、中群74 名、低群71 名の3 群に分けて、レジリエンス得点を従属変数、時期と群を独立変数とする二要因の分散分析を行った。その結果、群の主効果に有意差が見られた(F(2,213)=220.277,P<.001)。交互作用に有意差は見られなかった。t 検定による分析の結果、低群において授業実施の前後のレジリエンス得点に有意差が見られた。レジリエンスが低い生徒に対して本授業が有効であった可能性が示唆された。
著者
加納 岳拓 岡野 昇 Takahiro KANO Noboru OKANO
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.287-296, 2013-03-31

本稿では、「体育における対話的学び」の視点から授業デザインした跳び箱運動の授業実践を対象とし、跳び箱運動における子どもの学びについて明らかにすると同時に、子どもたちの関係がどのようなときに学び合いが成立しているのかという、体育における学び合いについて明らかにすることを目的とした。その結果、跳び箱運動における学びとして、「第二次空中局面における体勢変化」への参加、「支持跳躍運動における切り返し方(身体つかい)」の立ち現れ、「第二次空中局面における体勢変化」にかかわる動きの共有の三点が明らかにされた。また、体育における学び合いについては、「完成された運動を見合う場」から「未完成の運動を共有する場」へ、「運動者中心の指導」から「運動観察者の指導」への視点を加えることが、体育における学び合いを実質的なものにすることが考察された。
著者
田邉 正明 TANABE Masaaki
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.495-503, 2018-01-04

学校では「おや?」とか「何か、気になるなあ。」という子どもの姿に出会う。多くは、話を聞く等の対応だけで解決できる程度の一過性のものが多いが、中には、その頻度が高く、心配になる児童がいる。これらの言動等は、本人も嫌で何とかしたいと考えていることが多い上、周囲の仲間とのトラブルになることもある。早い対応が必要である。教育関係者は、この言動や様子を「困り感」と表現し、特別支援教育の枠を拡大して、通常教育の場での適切な支援を模索している。本実践事例がその一助になれば幸いである。
著者
天野 智裕 AMANO Toshihiro
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.445-451, 2018-01-04

本研究では、若手教員の指導力等の育成における、ユニバーサルデザインの視点からのアプローチの有効性について、小学校の若手教員への指導力向上に関するアクションリサーチや若手教員及び管理職からの聴き取り調査をもとに検討を行った。その結果、若手教員育成におけるユニバーサルデザインの視点からのアプローチは、(1)具体性、(2)効率性、(3)共有性の3点において有効性が認められた。
著者
濱田 匠 菊池 紀彦 HAMADA Takumi KIKUCHI Toshihiko
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.429-434, 2018-01-04

本報告では、事物を見て楽しむ活動に興味関心が高いものの、事物を操作する活動が限局している重症児(以下、「A 児」とする)を対象に、さまざまな事物操作の獲得を目的に作業療法(以下、「OT」とする)を実施した。OT では、A 児の事物を操作する活動に関する作業遂行能力の評価を行った上で、探索活動が可能となる課題を設定し指導を行った。その結果、A 児の事物を操作する活動が拡大した。重症児が事物を操作する活動を獲得するためには、手の機能の評価を基にしてできる動作と困難な動作を把握した上で、彼らが能動的な探索活動が経験できる環境を設定し指導を行うことが重要であると考えられた。
著者
丹羽 克文 郷右近 歩 NIWA Katsufumi GOUKON Ayumu
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.129-132, 2018-01-04

近年、特別支援学校においては、スケジュール表を用いた指導が多く行われている。本稿では、国内の教育現場において導入が進められた背景について検討を行った。先行研究を分類した結果、スケジュール表を用いる目的には「子どもの安心・安定を目的として用いる場合」と「自発的な行動を促すために用いる場合」があること、そして、スケジュール表の形式には「活動の手順を示すもの」と「生活の時間の流れを示すもの」があることが明らかとなった。従来、スケジュール表を用いた指導の有用性や効果は多く報告されてきたものの、いくつかの課題も浮かび上がってきた。すなわち、事前にスケジュールを伝えることでかえって不安になる場合や、順序や時間という概念を一様ではない形式で表現している場合である。今後は、上記の課題を解消するために、教育実践を通したさらなる検討が必要であることが示唆された。
著者
笹屋 孝允 SASAYA Takayoshi
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.251-257, 2018-01-04

本研究の目的は、小学校の複式学級における「渡り」の指導時における、教師による児童の学習活動のモニタリングに着目し、複式学級における渡りの指導形態のあり方を検討することである。多様なパターンの渡りの指導形態を、教室内の座席配置から「L字型」、「横並び型」、「背面型」の3種類に分類し、それぞれの座席配置における教師と間接指導の状況にある児童との距離、教師の視線の向きの特徴を比較しながら分析した。その結果、(1)L字型、横並び型は教師と間接指導の状況にある児童との距離が近く、直接指導と間接指導の転換時に教師の移動距離が小さくなる特徴があること、(2)背面型は教師の視線の向く先に直接指導の状況にある児童と間接指導の状況にある児童の両方が位置づく点に特徴があること、(3)背面型は、直接指導の状況にある児童とは音声的情報によってやり取りをしながら、目線を間接指導の状況にある児童に向けて視覚的情報により間接指導の状況にある児童の活動をモニタリングして、直接指導と間接指導の転換のタイミングをはかることが可能であること、の3点が明らかとなった。間接指導の状況にある児童の活動をモニタリングするには、音声的情報と視覚的情報を使い分けながら直接指導と間接指導を並行することが渡りの指導の特徴であるとの実践的示唆を得た。
著者
小畑 真梨子 OBATA Mariko
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.361-365, 2018-01-04

本稿では、身体活動を通した検証で、心身ともに音楽の感じ方の質を向上させることは、楽しさとともに音楽表現を深める可能性があることを示された先行研究、小畑(2017)において重要な因子とされた「質の意味」を考察していくものである。事実学に拠らず「意味」という視座から洞察的に見ていくことにより、その「質の意味」の洞察プロセスの行為そのものが、音楽を学ぶものや、音楽を指導していくものにとっての「本質」であるという“共通の認識”として生成されることを論じていくものである。
著者
佐藤 年明 SATOU Toshiaki
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.319-335, 2018-01-04

筆者は中部教育学会第66 回大会(2017.6.17 福井医療大学)において、自由研究発表「性教育において『快楽追求としての性行動』を教えることは必要/可能なのか?」を行ない、またその続報として日本教育方法学会第53 回大会(2017.10.7 千葉大学)において、自由研究「性教育において『快楽追求』を取り上げることの意義と課題の検討-ニュージーランドの研究者 Louisa Allen との研究交流を通じて-」を行なった。本稿は上記両報告を再構成したものである。これら一連の研究は日本学術振興会科学研究費補助金交付基盤研究(C)「性教育におけるコミュニケーションのルールとモラルに関する国際比較研究」(2014-2017 年度 課題番号26381263)の一部を構成するものである。
著者
吉田 卓司 松浦 均 YOSHIDA Takashi MATSUURA Hitoshi
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.279-289, 2018-01-04

本研究では、高校生の学習上の援助行動である学業的援助授与およびその抑制態度の特徴を検討した。そのために授業内での援助行動を想定し、援助要請者を親しいクラスメイトおよびそれほど親しくないクラスメイトに区別して質問紙調査を行った。その結果、高校生の学業的援助授与には、放任的援助授与、熟考的援助授与、助言的援助授与が、その抑制態度には、回答への不安、理解不足による回答困難、要請者への抵抗感、人間関係への不安、説明への不安、能力感への脅威の存在が明らかになった。さらに「動機づけ-抑制態度-援助授与」の因果モデルを構築し、検討を行った結果、熟達目標は助言的援助授与に直接、または回答困難を媒介して熟考的援助授与に、遂行接近目標は人間関係への不安を媒介して、助言的援助授与に正の影響を与えることが明らかになった。また、遂行回避目標は、人間関係への不安を除く5つの抑制態度に正の影響を与え、一方、社会的コンピテンスは、要請者への抵抗感を除く5つの抑制態度に負の影響を与えることが明らかになった。援助要請者別の因果モデルにおいては、放任的援助授与に与える影響の違いなどが確認された。
著者
加納 岳拓 岡野 昇 Takahiro KANO Noboru OKANO
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.287-296, 2013

本稿では、「体育における対話的学び」の視点から授業デザインした跳び箱運動の授業実践を対象とし、跳び箱運動における子どもの学びについて明らかにすると同時に、子どもたちの関係がどのようなときに学び合いが成立しているのかという、体育における学び合いについて明らかにすることを目的とした。その結果、跳び箱運動における学びとして、「第二次空中局面における体勢変化」への参加、「支持跳躍運動における切り返し方(身体つかい)」の立ち現れ、「第二次空中局面における体勢変化」にかかわる動きの共有の三点が明らかにされた。また、体育における学び合いについては、「完成された運動を見合う場」から「未完成の運動を共有する場」へ、「運動者中心の指導」から「運動観察者の指導」への視点を加えることが、体育における学び合いを実質的なものにすることが考察された。
著者
山根 栄次 YAMANE Eiji
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.321-335, 2016-03-22

これまでの30年以上に亘る筆者の経済教育研究に基づき、小学校、中学校、高等学校における経済教育をどのように体系化したら良いかに関する筆者の論を展開する。この論稿では、学校における経済教育の内容の範囲、経済教育の目標としての経済的社会化の意義について論じるとともに、学校における経済教育によって子どもに身に付けさせるべき経済リテラシーのうち、消費者として持つべき経済リテラシーは何かを示す。
著者
後藤 綾文 松浦 均 GOTO Ayafumi MATSUURA Hitoshi
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.69-75, 2017-03-31

本研究の目的は、児童期から青年期にあたる小学生から大学生までの子どもを対象とした援助要請研究について、友人に対する援助要請を促進する要因という観点から整理することである。先行研究で扱われている援助要請に関わる概念を、操作的に援助要請意図、援助要請態度、援助要請行動の3つの概念に分類し、小学校、中学校、高等学校、大学という各学校段階ごとに概説した。その結果、どの学校段階にあっても、子どもを取り巻く周囲との関係性や周囲の価値観、子どもが所属する集団や組織、環境に関わる要因が、子どもの援助要請に関わっていることが示唆された。子どもの援助要請を促進する支援や実践を考えるうえで、今後は環境要因に注目し、援助要請者と援助者との相互の影響を明らかにする必要性を指摘した。
著者
萩原 克幸 HAGIWARA Katsuyuki
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 = BULLETIN OF THE FACULTY OF EDUCATION MIE UNIVERSITY. Natural Science,Humanities,Social Science,Education,Educational Practice (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.307-315, 2017-03-31

近年、小学校におけるプログラミング教育が注目されており、今後、授業への導入が検討される段階にある。本稿では、その参考となる実践例として、著者が小学校で実施してきたロボットプログラミングの授業を紹介した。また、そこで蓄積されたアンケート結果の分析より、プログラミング教育の教材としてロボットプログラミングが非常に優れていることを示すとともに、小学校における授業の定着化に向けた今後の課題について考察した。
著者
米川 直樹 鶴原 清志 坪田 暢允 吉村 篤司 吉里 秀雄 坂田 利弘 小山 哲 YONEKAWA Naoki TSURUHARA Kiyoshi TSUBOTA Nobumitu YOSHIMURA Atushi YOSHIZATO Hideo SAKATA Toshihiro KOYAMA Satoshi
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.315-325, 2014-03-31

本研究は、ゴルフ練習場に通うゴルフスクール生を対象にゴルフ歴、練習状況、経済面、人間関係、ゴルフの上達方法、ゴルフの効果といった側面について男女差について検討することであった。主な結果は、次のようである。ラウンドする相手やラウンドする曜日、コンペへの参加の有無、教わった相手等に男女の差が認められた。また、ゴルフの効果については余暇活動としてのゴルフが身体面、精神面への効果において女子の方が男子よりも高いといったことが特徴的であった。