著者
片本 隆二 村上 剛司
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

手指に不自由のある方の把持を目的に、携帯可能な簡易ジャミンググリッパーを考案した。対象物にグリッパーを押し当てると輪郭に沿った形に変形し、その状態で内部を吸引すると固定される。本考案は吸引にプラスチックシリンジを用いたことで、廉価・軽量・コンパクトである。また少量生産性と所有感から紙バンドを用いた点が特徴である。ネックストラップを付ければ常に携帯でき、咄嗟に利用可能となる。<br>本報告では著者によるグリッパーの研究内容を報告し、それを事例にエンジニアの興味を、医療スタッフと共有するための課題と対策を明らかにする。
著者
西澤 由隆 河野 勝 荒井 紀一郎 中條 美和 村上 剛 金 慧 広瀬 健太郎
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-07-18

本研究の目的は、現行のいわゆるヘイトスピーチ対策法(正式名称:本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律)を超える新しい法規範形成の可能性を視野に入れつつ、現代日本のヘイトスピーチに関する心的基盤を実証的に明らかにすることであった。より具体的には、いかなる条件のもとでこのような差別や言葉の暴力を一般の日本人が許容するのか、またその理由は何か、といったヘイトスピーチに関わる心的メカニズムについて、サーベイ実験の手法を用いつつ検討した。
著者
村上 剛規
出版者
文化学園大学・文化学園大学短期大学部
雑誌
文化学園大学・文化学園大学短期大学部紀要 (ISSN:24325848)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.37-45, 2021-03-31

本研究は人体の上肢の形状と衣服製作で使用される袖パターンに着目し、その関係について相互性を見ることを目的とする。まず上肢の形状を知るために成人女子を被験者とし、写真計測を行った。その結果、上腕部の振れはほぼなく、前腕部で振れていることと、その振れには個人差があることがわかった。このことを踏まえ、以下のような試着実験を行い、上肢に適合する袖パターンの形状を検討した。①被験者に肘までの長さの袖のジャケットを着用させ、撮影した写真の観察を行った結果、上腕部は適合していることがわかった。次に②被験者に基本型となる長袖のジャケットを着用させ、撮影した写真の観察を行った結果、袖に皺が見られる被験者がいた。この皺は袖の振れに前腕部の振れが合わないために見られたということが推察された。そして③半袖のジャケット着用時の前腕の振れを基に被験者を分類し、それらに合わせて前腕部の振れを変えたジャケットを着用させ、撮影した写真の観察を行った。その結果、袖に皺は見られず、適合することがわかった。これらの実験から、上肢に適合する袖パターンは、1つではなく、上肢の形状に合わせて複数種類が必要であることがわかった。

1 0 0 0 OA CPS SLAMの研究

著者
倉爪 亮 戸畑 享大 村上 剛司 長谷川 勉
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.25, no.8, pp.1234-1242, 2007-11-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
15
被引用文献数
15 11

In order to construct three-dimensional shape models of large-scale architectural structures using a laser range finder, a number of range images are normally taken from various viewpoints, and these images are aligned using post-processing procedures such as the ICP algorithm. However, in general, before applying the ICP algorithm, these range images must be registered to roughly correct positions by a human operator in order to converge to precise positions. In addition, range images must be made to sufficiently overlap each other by taking dense images from close viewpoints. On the other hand, if the positions of the laser range finder at viewpoints can be identified pre-cisely, local range images can be directly converted to the global coordinate system through a simple transformation calculation. The present paper proposes a new measurement system for large-scale architectural structures using a group of multiple robots and an on-board laser range finder. Each measurement position is identified by a highly precise positioning technique called Cooperative Positioning System (CPS), which utilizes the characteristics of the multiple-robot system. The proposed system can construct 3D shapes of large-scale architectural structures without any post-processing procedure such as the ICP algorithm or dense range measurements. Measurement experiments in unknown and large indoor/outdoor environments are successfully carried out using the newly developed measurement system consisting of three mobile robots named CPS-V.
著者
田中 愛治 川出 良枝 古城 佳子 西澤 由隆 齋藤 純一 吉川 徹 小西 秀樹 船木 由喜彦 今井 亮佑 品田 裕 飯田 健 井柳 美紀 遠藤 晶久 清水 和巳 Jou Willy 千葉 涼 日野 愛郎 三村 憲弘 村上 剛 山崎 新 横山 智哉 加藤 言人 小川 寛貴 坂井 亮太 中西 俊夫 劉 凌
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2013-05-31

熟慮を経てから市民のニーズを測定するCASI調査と、熟議を通して市民のニーズを探るミニ・パブリックスを比較分析すると、熟議に基づくミニ・パブリックスよりも、熟慮に基づくCASI調査の方がサンプルの代表性は高く、実施のコストが低い点では好ましい。しかし、本プロジェクトの実験・調査を通して、熟慮だけでは難しいが、熟議を通してこそ達成できる効果もあることが分かった。例えば、事実に対する思い込みの是正においては、熟慮ではなく、熟議の効果が確認できた。したがって、CASI調査(熟慮)とミニ・パブリックス(熟議)のどちらにも利点があることが明らかになり、一概に両者の優劣をつけることはできないといえる。
著者
木室 義彦 荒屋 亮 有田 大作 家永 貴史 村上 剛司 楊 智梅
出版者
The Robotics Society of Japan
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.868-876, 2009-10-15
被引用文献数
2 2

This paper proposes the concept of R-GIS, which is a geographic information system (GIS) for providing robots with environmental information. A GIS is capturing, storing, managing and presenting geographic information, and is used for various applications such as urban planning, agriculture, emergency response. In order to use a GIS for with robots, R-GIS is designed from two viewpoints. The first one is how to manage and present environmental information for robot planning. The second one is how to capture and store environmental information sensed by robots and sensors in the environment. In addition, we briefly show the system configuration of R-GIS, trends around GIS in Japan and an experimental field for R-GIS.