著者
木村 健一
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.531-537, 1986-03-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
20

Accumulation and retention of 125Sb by short-necked clam Tapes japonica were investigated in order to elucidate the uptake mechanism of the nuclide in marine bivalves. It was found that the accumulation of 125Sb by the clam from the environmental water showed an initially relative rapid increase, followed by a gradual increasing pattern during the experimental period. The concentration factors for 125Sb in the clam at the end of the experimental period were obtained as 1.2 for the soft part and 4.2 for the shell. The loss of 125Sb accumulated in the whole clam showed an initial decrease, followed by two slow elimination patterns. The long-lived biological half-life for 125Sb in the clam was approximately 58 days. Regarding the influence of chelating agent and co-existing element on the accumulation of 125Sb by the clam, it was observed that the addition of stable antimony to the rearing sea watere enhanced the accumulation of 125Sb by the soft part and shell of the clam to some extent; whereas, the accumulation of 125Sb by the soft part and shell was not depressed in the presence of EDTA. The accumulation of 125Sb by the shell depends mostly on the surface adsorption phenomenon rather than that via metabolic process.

6 0 0 0 OA 魚類の血液型

著者
鈴木 秋果
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.372-381, 1967-04-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
52
被引用文献数
1
著者
嶋津 武
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.41, no.8, pp.823-830, 1975-08-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
14
被引用文献数
3 6

The adult of Nybelinia surmenicola OKADA in DOLLFUS, 1929 (Cestoda: Trypanorhyncha: Tentaculariidae) is described and illustrated for the first time. The sample was obtained from the stomach of the salmon shark, Lamna ditropis HUBBS et FOLLETT, taken in the Bering Sea. A morphological comparison is briefly made of the cestode specimens in different developmental stages colected from the euphausiids, squid, walleye pollock and salmon shark, and a possible life-history of N. surmenicola is discussed.
著者
杉浦 省三 田口 貴史
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.78, no.1, pp.43-53, 2012 (Released:2012-03-14)
参考文献数
33
被引用文献数
8 8

オオクチバスとブルーギルの食性を野田沼水系(彦根市)で調査した。胃内容物の同定,糞中 DNA の定量 PCR およびクローンライブラリー解析の結果,オオクチバスは大型の餌生物(アユ等)への選択性が強く,フナ稚魚等への選択性は低いこと,ブルーギルは強い植物食性で,魚類への食害は低いことが示唆された。また,オオクチバスはスジエビとテナガエビに,ブルーギルはヌマエビに強い摂餌選択性を示した。オオクチバスの在来魚に対する摂餌選択性は,餌生物の種類,大きさ,捕食者の飽食度,水域の濁度などに影響されると推察された。
著者
カングスワン アタヤ 野口 玉雄 荒川 修 清水 潮 塚本 久美子 志田 保夫 橋本 周久
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.54, no.10, pp.1799-1802, 1988-10-25 (Released:2008-02-29)
参考文献数
11
被引用文献数
6 8

Attempts were made to detect tetrodotoxin (TTX)-producing bacteria in the Thai horseshoe crab Carcinoscorpius rotundicauda, one of TTX-containing marine invertebrates. Thirteen dom-inant bacteria were isolated from the intestinal contents of live horseshoe crab specimens, and were cultured in a 2 × ORI medium at 20°C for 24h. Bacterial cells of each strain were harvested, ultrasonicated and ultrafiltered, and TTX and anh-TTX fractions were separated from the filtrate by Bio-Gel P-2 column chromatography. HPLC, UV and GC-MS analyses showed that all out of the 13 strains isolated produced anh-TTX, and one strain produced TTX and anh-TTX. The strain which produced both toxins was identified as Vibrio alginolyticus on the basis of biochemical and other characters.
著者
張 成年 山本 敏博 渡辺 一俊 藤浪 祐一郎 兼松 正衛 長谷川 夏樹 岡村 寛 水田 浩治 宮脇 大 秦 安史 櫻井 泉 生嶋 登 北田 修一 谷本 尚史 羽生 和弘 小林 豊 鳥羽 光晴
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.190-197, 2013 (Released:2013-03-22)
参考文献数
17
被引用文献数
3 2

アサリ殻模様の非対称性は優性遺伝形質である。非対称型(A)頻度は北海道と関東周辺で高く(14.5~28.1%),東北,浜名湖以西,中国で低かった(0~9.9%)。千葉県盤州では A 型頻度が低いと考えられる地域のアサリが 2007 年まで放流されてきた。盤洲の 2005 年度標本では殻長 20 mm 未満で A 型が 22%,25 mm 以上で 0% であり大型グループで放流個体が多いことが示されたが,2011 年以降の標本ではサイズによらず A 型が 17.2~20.3% 見られ,放流個体による遺伝的攪乱が限定的であることが示された。
著者
川村 軍蔵 松永 ふうま 田中 淑人
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.542-546, 2002-07-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

孵出直後のアカウミガメとアオウミガメは特定の波長の光に走光性を示し,アオウミガメの錐体は3種の感光色素をもつことが知られており,これらはウミガメが色覚をもつ可能性を示す。筆者らは弁別学習実験でアカウミガメの色覚を確認した。孵出後23日目の稚ガメと3才の個体を,それぞれ緑パネルと赤パネル,緑球と黒球の弁別を学習させ,学習完成後に赤パネルと黒球を明度の異なる3段階の灰色と置換して移調試験を行った。移調試験で3才個体は絶対選択反応(正選択率80-100%)を,稚ガメは移調色に関わらず一貫性のない絶対選択反応とランダム選択反応(正選択率40-100%)を示したことより,両者は色覚をもつが稚ガメの色覚は未熟であると結論された。
著者
岡本 一 川村 軍蔵 田中 淑人
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.449-454, 2001-05-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
32
被引用文献数
5 5

魚の摂餌行動に及ぼす背景色の影響をみることを目的とした水槽行動実験を行った。供試魚にはスズキを用い, 白, 赤, 緑, 青を背景色として擬餌5種類(白, 赤, 緑, 青および透明)を同時に投入し, 擬餌に対する魚の行動記録を水中ビデオカメラで撮影記録し, 解析した。背景が白では, 緑の擬餌に対する食付き頻度が顕著に高かった。また, 背景が赤および青では, 透明および白の擬餌に高い食付き頻度を示した。高頻度で選択される擬餌の色は背景色によって異なり, 背景色とルアー色の普遍的な組み合わせは見出せなかった。
著者
張 成年 丹羽 健太郎 岡本 俊治 村内 嘉樹 平井 玲 日比野 学 涌井 邦浩 冨山 毅 小林 豊 鳥羽 光晴 狩野 泰則
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.895-902, 2012 (Released:2012-10-11)
参考文献数
37
被引用文献数
3 2

2007 年に千葉県で突如発生した寄生性のカイヤドリウミグモ Nymphonella tapetis は愛知県,福島県でも確認された。これら 3 海域で採取した 110 個体の COI 塩基配列(562 bp)を決定した。個体間の塩基置換率は低く(0.2±0.07%),3 標本間で遺伝子型頻度に有意差は無かったことから,ごく最近に少数の同祖群から派生した個体群と考えられた。18S rDNA 配列による系統解析では,本種はトックリウミグモ属 Ascorhynchus より派生した分類群であることが示された。
著者
板沢 靖男
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.634-639, 2001-07-15 (Released:2008-02-01)
参考文献数
44
被引用文献数
1 1

魚は呼吸媒質の流量が大きく, 呼吸器の酸素摂取効率が高い。単位体重当たり代謝量の成長に伴う低下現象は, 成長に伴い, 代謝活性の低い組織の重量比が大きくなることと, 各組織の代謝活性が低くなることの組み合わせで, 定性的にも定量的にも説明される。酸素消費量を基本とする生理生態現象に, 群れの効果が見られる。カムルチーは, O2は主に空気から摂取し, CO2はほとんど水に排出する。そして, 呼吸器循環と体循環の複式循環系をもつ。大型アジ科魚類では, 各筋節が4副筋節に分節し, 各筋節に動静脈が複線式に配列する。これは体の大型化と遊泳力増大のためと考えられる。運動時および酸素欠乏時には, 脾臓から赤血球が補給される。
著者
片町 太輔 池田 実 董 仕 谷口 順彦
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.31-39, 2011 (Released:2011-03-18)
参考文献数
42
被引用文献数
2

中国の長江から利根川流域に導入されたハクレン集団の遺伝的多様性を検討するため,成魚,流下卵,仔魚の計 56 個体を対象に mtDNA 調節領域(454 bp)のシーケンス分析を行った。その結果,26 種類のハプロタイプが検出され,ハプロタイプ多様度(h)は 0.920,塩基多様度(π)が 0.011 であった。これらの値と既報の長江中下流域の集団の値との間には大きな差異はなく,ハプロタイプの系統関係も近縁であった。これらの結果から,利根川集団が長江の中下流域を起源としており,導入後も大きな有効集団サイズによって再生産を繰り返していることが示唆された。
著者
石川 達也 戸瀨 太貴 阿部 真比古 岩尾 豊紀 森田 晃央 前川 行幸 倉島 彰
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
pp.16-00085, (Released:2017-06-27)
参考文献数
33

2010年からガンガゼ類除去による藻場再生が行われている三重県早田浦に10調査地点を設け,1999年,2004年,2014年の計3回,海藻植生を素潜りによって広域的に調査した。湾奥部は,1999年にはガンガゼ類が優占する磯焼け域であったが,ガンガゼ類除去後の2014年には磯焼けから藻場の再生が認められ,ホンダワラ類や小型海藻の種数が大きく増加した。一方,湾口部では調査期間を通して藻場ガラモ場や一年生コンブ目藻場が維持され,海藻種数に大きな変化は見られなかった。
著者
熊谷 明
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.290-295, 2011 (Released:2011-05-09)
参考文献数
13
被引用文献数
1
著者
馬場 真哉 松石 隆
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.2-9, 2015 (Released:2015-02-02)
参考文献数
23

本研究では,ランダムフォレストを用いたサンマ来遊量予測モデルを作成し,その予測精度をモンテカルロリサンプリングにより評価した。応答変数はサンマ来遊資源量指数を 3 カテゴリに分けたものである。説明変数は 1972-2011 年の海洋環境など 22 項目 186 種類を使用した。変数選択の結果,4 種の変数のみが説明変数として選ばれ,説明変数の圧縮が可能となった。予測の的中率はおよそ 62% となり,現状の予測精度をやや上回った。