21 0 0 0 OA 電磁界と生体

著者
斎藤 正男 山浦 逸雄
出版者
一般社団法人 日本生体医工学会
雑誌
医用電子と生体工学 (ISSN:00213292)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.341-349, 1974-12-30 (Released:2011-03-09)
参考文献数
99
被引用文献数
2

This paper reviews the effects of electromagnetic fields, from DC to microwaves, on biological systems. Electrical properties of biological substances are briefly described. At DC, strong magnetic fields and steady DC electric fields are reported to produce several effects. At low frequencies, interest of many researchers is centered around stimulation, involuntary movements and shock hazards. produced by currents flowing through the body. Results of several experimental studies are cited. With shifts to higher frequencies, there seem to arise several points which need further clarification. At ultra-high and microwave frequencies, situations are quite different. Most of the effects produced are usually considered attributable to heat developed by electromagnetic energy dissipation, although several papers point out non-thermal effects. Calculations by electromagnetic theory and some experimental results are described. It is emphasized that several points need urgent solution.
著者
山下 和彦 野本 洋平 梅沢 淳 宮川 晴妃 川澄 正史 小山 裕徳 斎藤 正男
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.124, no.10, pp.2057-2063, 2004 (Released:2005-01-01)
参考文献数
25
被引用文献数
2 2

There is the increasing concern of the society to prevent the tumbling of the aged. The study of the static, as well as dynamic aspects, such as the muscular strength of the lower-limb and the postural stability, should be developed, especially from the viewpoint of the aged. This paper focuses on the external observation of the foot and toenail, as being correlated to the physical functions of the lower-limb against tumbling. The lower-limb functions are evaluated in terms of the 10 m walking time, the toe-gap force and single-foot standing period. The correlation to the personal tumbling experiences is also examined. It is seen that the groups, which exhibit external abnormalities in the foot and the toenail, generally decline in the muscular strength and postural stability. They also have more frequent tumbling experiences and express in their concern of the danger of tumbling. It seems that those shapes abnormalities can indicate, to some extent, the tumbling danger of the aged.
著者
小野 芳彦 山田 尚男 池田 研二 斎藤 正男 山田 尚勇 大岩 元 小野 芳彦
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1986

前年度までの研究で、日本文の入力作業を大脳半球の言語作業優位性と操作空間作業優位性の問題としてとらえることの妥当性を実験的に検証した。本年度は最終年度であるため、研究のとりまとめを中心とした。1.操作空間作業であるタイピング作業を操作空間的に学習させるTコード練習システムの有効性を、獲得したコードの打鍵誤りの分析から示した。これは、コードの記憶誤りが記憶の空間的な構造を反映して特異な偏りを示すことを説明できるものである。2.Tコードの練習過程におけるコードの獲得を含めた習得経過のモデル化と、モデルの適用による練習文の評価をおこなった。文字をみてコードを打鍵することの繰り返しがコードの獲得につながる。一般的に、肉体的あるいは認知的作業速度の上達は繰り返しの回数の定数乗に比例するという法則を満たすが、打鍵速度の上達も、個々の文字の打鍵について同じ法則を適用して説明できることを示した。ただし、短期記憶に保持されたコードが再利用されない場合に限られる。初期の練習ではその保持できる文字数が2であることが観測された。ここで、練習文に同じ文字や文字列パターンの繰り返しがあると、それらは短期記憶に貯められ、コード獲得には役立たないことが示唆される。3.上記のモデルから、濃密ではあるが短期記憶に保持できないパターンの練習文を設計した。この新しい練習文による打鍵実験を新たな被験者に対して行ない、モデルの検証を合せて行った。実験データーから、短期記憶の保持文字数が2ないし3であることの確認ができた。さらに、句読点の直後には、短期記憶の消去が伴いがちであること、すなわち、練習文の読み取りのために短期記憶が占有されてしまうことが確認できた。
著者
斎藤 正男 多氣 昌生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.82, no.6, pp.572-579, 1999-06-25
参考文献数
20
被引用文献数
3

電波の健康影響に対する関心が高まり, それにこたえるために多くの研究が行われている. 近年, 電波と生体がどのように結合するかを調べるドシメトリーという技術が進歩し, 精度の高い定量的な研究が行われるようになったが, 新しい研究成果を踏まえても, 熱と刺激の影響を考えればよいという30年前の結論に大幅な修正は必要ない. それでも健康影響への不安という社会問題の面での解決は難しい. 科学の問題としての取組みだけでなく, 生活環境の他のリスクとの比較評価を含めた取組みが必要になってきている.
著者
齋藤 大輔 斎藤 恵一 納富 一宏 東 吉彦 斎藤 正男
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.91-96, 2014-04-25

ウェブのアクセシビリティは,インターネットのユーザにとって必要であり,特に視覚要素は非常に重要な要因である.我々は,健常若年者およびシミュレーションフィルタを用いた模擬高齢者および模擬色覚障碍者について,無彩色における視認性評価を行った.さらに,RGB値を用いた明度差および色差を用いて重回帰分析による視認性予測を行ってきた.そこで本論文では,これまでに得た白色背景と黒色背景の視認性予測結果を総合的に評価した.その結果,明度差および色差により視認性判定は明確に分類でき,明度差(L)がL<152.7のとき色差(E)がE≦65.8L-9593,明度差が152.7≦L<153.0とき色差がE≦16.0L-1989,明度差がL≧153.0のとき色差がE≦8.77L-883.1を満たす背景色と文字色の明度差および色差で無彩色背景においては背景色に関係なく視認性が高いと判定できることが示された.
著者
斎藤 恵一 星 裕之 川澄 正史 斎藤 正男
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.93-98, 2006
参考文献数
10
被引用文献数
1

ジャンルの異なる3種類のテレビゲームをしているときの脳活動を,機能的MRIを用いて計測し比較した.被験者(10名)にプリズム眼鏡を装着させ仰臥して足元先のスクリーンに映し出された画面を見ながらゲームを行わせた.ゲーム中の脳活動を計測し,統計処理により有意な賦活反応を標準脳に描出した.前頭前野に着目すると,複雑なプランニングが必要なマージャンでは左右両側が,リアルタイム応答が必要なカーレースでは右側だけが賦活した.一方,プランニングがほとんど必要ない単純な条件反射に近いリズムアクションゲームでは前頭前野の賦活はみられなかった.必要なスキルの違いによってゲームごとに賦活部位に違いがあることが示された.
著者
星野 聖 斎藤 正男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.20, pp.7-12, 1992-03-10 (Released:2017-10-06)

The purpose of this study is to non-restrictively and objectively estimate visual fatigue caused by VDT tasks. The dynamics of pupillary responses to the square-wave light stimuli were analyzed with a closed-loop videopupillograph: the changes in the latency, amplitude, velocity and retentivity of miosis and mydriasis were investigated before and after the VDT task. The changes in critical flicker frequency (CFF) were also measured. It was found that the velocities of miosis and mydriasis were highly correlated with the degree of visual fatigue, which suggests a disorganization of the autonomic nervous system due to VDT work.
著者
齋藤 大輔 斎藤 恵一 納富 一宏 斎藤 正男
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.59-65, 2005-10-20 (Released:2017-09-04)
参考文献数
13
被引用文献数
2

インターネットの急速な普及により,Webアクセシビリティの実現が重要課題となった.特に,Webサイトでの情報提供は,文字情報が中心であることから,前景色と背景色の視認性が重要である.これまで,白色背景においてWebセーフカラーの視認性を検討したところ,Blue系色が年代に関係なく視認性が高いことがわかった.このBlueは未訪問の標準リンク色に使用されており,Webユーザビリティの観点からはリンクの色と下線の組合せは変えないように推奨している.そこで本論文では,この標準リンク色がどのような背景色で有効であるかを124色の背景色について一対比較法を用いて検討した.その結果,標準リンク色と背景色のコントラストが1.37以上になると視認性が高くなることがわかった.
著者
齋藤 大輔 斎藤 恵一 納富 一宏 東 吉彦 犬井 正男 斎藤 正男
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.53-58, 2012-05-30 (Released:2017-09-02)
参考文献数
13

我々はWebアクセシビリティを考慮するために,視認性予測を行ってきた.これまでは,若年者,高齢者および色覚障碍者それぞれの群についての検討であった.しかし,Webアクセシビリティを考慮するためには,視認性予測式を一つにする必要がある.そこで今回は,一つの予測式で視認性を予測するために,色覚モデルの変換を用いて色覚障碍者の視認性予測を試みた.その結果,P型色覚障碍者およびD型色覚障碍者の視認性予測結果と実測値との間に大きな差は確認されなかった.しかし,D型色覚障碍者の視認性予測結果は赤成分を多く含む色で視認性が低く判定される傾向がみられた.以上のことから,本手法を用いて視認性予測を行える可能性が示された.
著者
斎藤 正男
出版者
医学書院
雑誌
検査と技術 (ISSN:03012611)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.129-131, 1988-02-01

サマリー 生体の電気物性は,受動的性質と能動的性質に分けられる.受動的性質は,導電率と誘電率によって表される.この二つの定数は,周波数が変化すると,決して一定ではなく,数十Hz,数MHz,約19GHzの付近で大きく変化する.これは,生体組織の構造の不均一性,イオン,水分子の運動などの影響のためである.生体の誘電率は,低周波において非常に大きい.これらの電気的性質を知ることは,多くの診療技術を理解するうえで重要である.
著者
齋藤 大輔 斎藤 恵一 納富 一宏 東 吉彦 斎藤 正男
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.91-96, 2014-04-25 (Released:2017-09-02)

ウェブのアクセシビリティは,インターネットのユーザにとって必要であり,特に視覚要素は非常に重要な要因である.我々は,健常若年者およびシミュレーションフィルタを用いた模擬高齢者および模擬色覚障碍者について,無彩色における視認性評価を行った.さらに,RGB値を用いた明度差および色差を用いて重回帰分析による視認性予測を行ってきた.そこで本論文では,これまでに得た白色背景と黒色背景の視認性予測結果を総合的に評価した.その結果,明度差および色差により視認性判定は明確に分類でき,明度差(L)がL<152.7のとき色差(E)がE≦65.8L-9593,明度差が152.7≦L<153.0とき色差がE≦16.0L-1989,明度差がL≧153.0のとき色差がE≦8.77L-883.1を満たす背景色と文字色の明度差および色差で無彩色背景においては背景色に関係なく視認性が高いと判定できることが示された.
著者
齋藤 大輔 田中 雅人 齋藤 恵一 納富 一宏 東 吉彦 犬井 正男 斎藤 正男
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集 (ISSN:13451510)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.175-178, 2012

The approach of the accessibility is necessary for all the people to be able to use the Internet. As the visual elements are very important factors in the Internet, in our previous study, the visibilities of young adults, the elderly and dichromatic vision persons were evaluated on white background using the simulation filters. In this report, we evaluated the visibilities between black background and 21 foreground colors, and developed the expression for visibility prediction by the multiple regression analysis using color brightness difference and color difference which was derived from RGB value. As the results, as is the case in the white background, the visibility was correlated with color difference. Moreover, it was shown that all group's visibility is judged high when the range for color brightness difference is 120.3 or more.
著者
野本 洋平 山下 和彦 滝沢 茂男 家本 晃 斎藤 正男
出版者
Biophilia Rehabilitation Academy
雑誌
バイオフィリア リハビリテーション研究 (ISSN:13475568)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.19-22, 2002

高齢社会に伴い, 寝たきりや座りきりといった新しい社会問題が起きている. 2025年には, 虚弱·要介護の痴呆高齢者·寝たきり高齢者を合わせた推計は520万人になると予測され, 脳血管障害や転倒骨折などを経験した高齢者の生活の質(Quality of Life:QOL)の確保や自立支援など早急に解決しなくてはならない課題を抱えている. より効果的にリハビリを行うために, タキザワ式リハビリテーションプログラムが開発され, その中で創動運動が実施されている. 下服運動は下肢リハビリのため, 対象者自ら患側の足を健側の足で動作させるものである. しかしその定量的評価や効果は解析されていない.<BR>そこで本研究では, 創動運動による効果を総合的に検討するために, 筋電図による下肢の筋活動と, 運動力学的側面から対象者の動作を定量的に解析するシステムを開発した.