著者
金山 弘昌
出版者
日本橋学館大学
雑誌
紀要 (ISSN:13480154)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.29-51, 2005-03-30

上演芸術史において,フィレンツェのメディチ家宮廷がもつ重要性については議論の余地がないであろう。まさにこの宮廷において,ヤーコポ・ペーリによる史上初の音楽劇(オペラ)が上演され,ブオンタレンティ設計の有名なメディチ劇場が開設されたのである。大公国の政治経済的衰退が明らかな17世紀においてさえも,この宮廷で催される祝祭と上演物は西欧の他の諸宮廷にとっての模範であり続けた。本論文では,17世紀前半,より厳密には,いずれも婚礼祝祭の催された1608年と1661年の間の時期において,メディチ家宮廷で用いられた劇場システムについて考察したい。同宮廷では,とりわけさまざまな上演物が催される祝祭においては,上演物自体の類型を考慮しつつ,さまざまな類型の劇場と劇場的場が用いられた。メディチ家が催した祝祭,とりわけ婚礼祝祭の検証を通じて,同宮廷では劇場と劇場的場が概ね二つの類型に分類されていたと推定できる。一つはトルネオ(騎士試合)用の野外劇場であり,もうひとつは演劇と音楽劇の上演のための室内劇場,近代的な意味での文字通りの劇場である。野外劇場に関しては,たとえその形式が変化したとはいえ,中世に起源をもつ「囲われた広場」の伝統が,とりわけその機能において存続していた。しかし演劇と音楽劇のための室内劇場については,宮廷は恒常的に機能する劇場を生みだすことに失敗し,各種の劇場的場の応急的な使用に依存し続けたということを銘記せねばならない。この傾向はとりわけ1630年代のメディチ劇場の解体以後に顕著である。ピッティ宮中庭の使用などさまざまな提案がなされたものの,有効な方策とはいえなかった。それ故に,1661年の婚礼祝祭においては,アッカデミア・デリ・インモービリのペルゴラ劇場が音楽劇の上演に充てられたのである。かくして上演の場の問題は,貴族たちが所有するほとんど私的かつ市民的な劇場を用いて宮廷外で上演物を催すというかたちで解決されたのである。
著者
佐藤 均
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.59-65, 1990-07-20
著者
大橋 敦夫
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.A23-A43, 1991-03-31
著者
古牧 徳生
出版者
神戸市看護大学短期大学部
雑誌
紀要 (ISSN:13428209)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.101-117, 2004-03-01

本橋は現代アメリカの倫理学者ジェームズ・レイチェルズが提唱する道徳的個体主義を紹介し、その問題点と現代思想に占める位置を論じたものである。一章では、レイチェルズの議論の前提になっている進化論の人間観を説明する。レイチェルズによれば、人間は動物から進化したものであり、両者のあいだには程度の差しかない。それゆえ人間だけに特別な価値を認めるには無理があり、そのため伝統的な「人間の尊厳」も根拠の弱いものになるとする。二章では、このような人間観に対応する新しい倫理としてレイチェルズの提唱する道徳的個体主義が説明される。それは個体の扱いは(1)扱いの内容と(2)その個体の個別的性質、によって決定されるべきとするものであり、各個体は種別とは無関係に、似ている程度に応じて似た扱いを受け、異なる程度に応じて異なる扱いを受けるべきとされる。三章では、筆者の疑問が示される。筆者は進化論という大前提には賛成するが、人間と動物は、こと理性に関しては、程度の差ではなく根本的に質的に違うと思う。だから理性の能力については進化論を踏まえても人間を特別視できるのであり、従って「人間の尊厳」という概念は守られるべきであることを指摘する。だが身体に関しては、レイチェルズが言う通り、人間と動物には程度の差しかないから、もっと人間に準じた配慮が為されてもよいことを述べ、「動物の権利」を条件つきで認める。最後に、今後、我々が地球上で生存していくために必要とされる第三惑星の倫理について、その基本線を延べ、レイチェルズの提唱がそれに益すること大であることを認める。
著者
松岡 是伸
出版者
名寄市立大学
雑誌
紀要 (ISSN:18817440)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.45-52, 2014-03-31

本稿ではピンカーのスティグマに関する見解に着目しスティグマがどのように据えられ、位置づけられレイルのかを整理、分析することでスティグマの付与、構造、形成要因などを明確にしていくことが目的である。その結果、ピンカーはスティグマを民主主義社会において課される心理的暴力であり、制裁としてのスティグマの付与を明確にしていた。そして福祉サービスの互酬性に着目しスティグマは依存的な地位と同一であることに言及していた。そのうえで、スティグマがソーシャルポリシーの供給と受給レベルにおいて制裁として課されるには、依存性という地位が機能しなければならない構造が明らかとなった。本研究を総合的にまとめるとピンカーは、福祉サービスの供給と受給に対する感受性とスティグマとの間に深い関連性があると据えていたことが明らかになった。
著者
増田 榮美
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.157-171, 2008

結婚情報語「ゼクシィ」が行った2006年の結婚トレンド調査を基に、最近のカスタマー傾向を分析し、今後のブライダルマーケティングを考察した。その結果、女性の社会進出や再婚数の増加という社会現象もあいまって晩婚化に拍車がかかるものと考えられることから、30代のいわゆる「オトナWedding」層をターゲットにしたマーケティングが重要であることがわかった。そして、30代をターゲットにしたマーケティングを探った結果、ブライダルコーディネーターの人材育成が急務であり、そのためには、企業側としてキャリアパスの整備が必要であると考えるに至った。
著者
北村 圭弘
出版者
滋賀県立安土城考古博物館
雑誌
紀要 (ISSN:13437321)
巻号頁・発行日
no.11, pp.86-57, 2002-03
著者
淺川 和也
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.87-94, 1993-09-01
著者
渡邉 浩
出版者
藤女子大学
雑誌
紀要 (ISSN:13483870)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.33-58, 2001-03-31
著者
蔀 花雄 田里 陽子
出版者
聖徳大学
雑誌
紀要 (ISSN:02863332)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.305-319, 1981