著者
天谷 祐子
出版者
東海学園大学
雑誌
東海学園大学研究紀要. 人文学・健康科学研究編 (ISSN:1349161X)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.17-31, 2007-03-31

本研究は、Leeによる恋愛類型理論に基づき松井・木賊・立澤・大久保・大前・岡村・米田(1990)が作成した恋愛観尺度(LETS2)とAron(1992)による一体感尺度(IOS)と天貝(1995)による信頼感尺度を大学生にたずねたものである。研究1では200名の大学生を対象に恋愛観尺度と一体感尺度を質問した。結果として(1)全ての大学生(全ての群)が恋人よりも将来の結婚相手により親密さを感じていた。(2)恋人のいる人は、そうでない人よりもエロス得点の高さが恋人との一体感と関連していた。恋人はいないが恋愛経験のある人はすべてのLETS2得点と一体感と関連していなかった。恋愛経験のない人は、エロス、アガペ、マニア、ストーゲイの高さと一体感が関連していた。研究2では379名の大学生が恋愛観尺度と信頼感尺度に回答した。結果として(1)恋愛経験のある人はそうでない人よりも信頼感得点が高かった。(2)恋人がいてその恋人と結婚したいと考えている人は、他の群よりもエロス得点が高かった。
著者
西堀 すき江 友松 滋夫
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.17-25, 1987-07-20

市販缶詰17品種, 40銘柄について開缶後のスズ溶出量の変化を原子吸光分析法で測定し, 次のような結果が得られた。1.果物缶詰のpHは3.22(ミカン缶)〜3.82(モモ缶), 野菜缶詰は4.44(タケノコ缶)〜6.95(スィートコーン缶)であった。2.保存温度によるスズ溶出量の違いを果物缶で検討した結果, パインアップ缶では室温保存の方がやや溶出量が多くなったが, ミカン缶やモモ缶では顕著な差が認められなかった。3.ミカン缶, パインアップル缶において開缶後6時間まで急激なスズ溶出量の増加が認められた。24時間後には厚生省の許容基準の上限である150ppmに近すき, ミカン缶では1銘柄, パインアップル缶では2銘柄がユ50ppm以上であった。4その他の果物缶についてはミックスフルーツ缶のスズ溶出量が高くミカン缶, パインアップル缶と同様のスズ溶出量の変化を示した。モモ缶, サクランボ缶, ブドウ缶, ミツ豆缶からのスズ溶出量は2珪時問後も100ppm以下であった。5.各種野菜缶詰の中でギンナン缶の開缶直後のスズ溶出量は低かったが, その後急激なスズの溶出が生じ, 24時間後には260ppmを示した。アスパラガス缶は銘柄による差が大きかったが, 開缶後の変化は類似し, 24時間後もスズ溶出量の増加が認められなかった。
著者
春日井 真英
出版者
東海学園大学
雑誌
東海学園大学研究紀要. 人文学・健康科学研究編 (ISSN:1349161X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.1-18, 2005-03-31

屋根の上にある鬼面の瓦、鬼瓦は日本人にはかなり馴染みがある。しかし、この鬼面の瓦は一般には寺院などでしか見ることができない。民家の飾り瓦には他の図案のものが存在するのである。また、屋根の装飾は瓦の図案だけではなく瓦の上に置かれた「留め蓋」、「置き蓋」によってもなされる。だがこれも民家では一般的なモノではない。しかし寺、神社という宗教的施設では獅子や牡丹の花などの置き蓋の飾りを見ることができる。だが、調べるうちに一般的な民家でもこの飾りが置かれていることが判る。それらは、獅子や牡丹の花といったものではなく、宝船、七福神、それに波頭といったものによってなされている。七福神や宝船などの屋根飾りの象徴性を分析することから、家という空間を日本人がどのように意識していたかを考察することができる。著者は屋根の飾りの意匠を通して、そこには富の招致もしくは富を護る呪術が隠されていると考えたい。
著者
韓 順子 谷 伊織 早川 史子
出版者
東海学園大学
雑誌
東海学園大学研究紀要. 人文学・健康科学研究編 (ISSN:1349161X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.91-100, 2008-03

2005年5月下旬から6月上旬において、愛知県における女子高校生と女子大学生の飲み物の飲用状況を調査し、次のような結果を得た。1.高校生、大学生ともに夏の飲み物として最も多く飲まれていたのは、煮出し麦茶とウーロン茶だった。2.高校生に比べて大学生の方が飲み物の飲用率が低かったのは、大学生の方が食間に飲み物を飲んでいなかったことによるものであった。3.緑茶および紅茶、コーヒーに対する嗜好性では、大学生が緑茶やコーヒーを好み、高校生では紅茶を有意に好んでいた。4.来客時と団欒時の飲み物として大学生では、緑茶とコーヒーをそれぞれイメージしたのに対し、高校生ではいずれの場合も緑茶、紅茶およびコーヒー以外の飲み物をイメージした。
著者
三宅 章介 大矢 佳之 飯田 博
出版者
東海学園大学
雑誌
東海学園大学研究紀要. 経営・経済学研究編 (ISSN:13491601)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.95-122, 2008-03

企業競争がグローバル化し、また、景気も比較的よいこともあって学生の就職内定率は向上しているといわれている。しかし、このことは学校間によって大きな格差があり、もし多くの学生が就職で当なければ、彼らはその段階で職業生活の将来展望を描くことが困難になるだろうし、また、学校も社会的に低い評価を受けることになるだろう。そのため、学校では学生たちに対しキャリア教育とかキャリア開発とか称して、挨拶や礼儀作法、言葉遣いなどのコミュニケーション能力向上のために面接訓練、職業適性検査、教養試験等を行い手厚い就職対策を行っている。そこで、採用試験を受ける学生がその成果を採用試験に際してどのように評価しているのか、また、同時に、事業所(愛知県三河地域所在)では、採用業務において書類選考、面接試験についてどのような評価基準を設けているのかを比較研究することにした。なおこの研究は、採用された者と事業所の評価を比較することもあり、学生の代わりに当該事業所に勤務する入社3年以内の若年社員に対して、入社試験当時のことを想起してもらうことにした。この結果、調査結果の概要では、書類選考では12項目全てにおいて事業所が高い評価をしていたこと、面接試験でも22項目のうち事業所は18項目が高く、若年社員が高かったものは持ち物や服装など外面的な評価項目だけであった。また、女性は男性よりも高い評価基準を持っていることなどが分かった。
著者
佐藤 均
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.59-65, 1990-07-20
著者
大橋 崇行
出版者
東海学園大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2018-04-01

2019年度に実施した研究は、①資料調査とデータベース化、②「少年講談」についての調査と研究、③2018年度の研究内容を公にすることの3点である。資料調査については、静岡大学図書館所蔵の貸本屋資料調査を継続するとともに、ケンブリッジ大学、マンチェスター大学が所蔵する関連資料について調査を行った。静岡大学図書館の調査は2019年度で終了し、データについては所蔵者との合意のもと、国文学研究資料館の「近代書誌・近代画像データベース」に委託して公にしている。またこの調査の成果ついては、2020年度に公開研究会を開催し、広く一般に周知する予定である。ケンブリッジ大学で調査した資料は学会発表の際に用いた他、マンチェスター大学の所蔵する資料は国文学研究資料館で公開されている「コーニツキー版欧州所在日本古書総合目録」データベースを修正する形で、社会に還元できるように交渉を進めている。「少年講談」についての研究は、研究の目的として掲げた「②国語教育と「少年小説」とはどのように関係したのか」という問題に関連するものである。この「少年講談」は、実際に講談として講演される場合もあったが、講演を前提としない「書き講談」として小説と同じように受容されていたものであり、「少年小説」のジャンルの一つであると言える。内容については、2019年9月の『昭和文学研究』第79集に査読付きの研究論文として公にしたほか、一部を 2019年11月30日に明治大学和泉キャンパスで行われた第11回時代考証学会シンポジウムでコメンテーターとして登壇した際に公にしている。また、昨年度実施した西條八十の少女小説と少年小説との差異についての研究を進展させ、2019年7月4日にモナッシュ大学で行われた豪州日本研究学会(JSAA)の国際研究集会でパネル発表の形で報告した他、より具体的化したものを、国内学会で発表している。
著者
北出 真紀恵
出版者
東海学園大学
雑誌
東海学園大学研究紀要. 人文学・健康科学研究編 (ISSN:1349161X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.53-69, 2008-03

本稿の目的は、アナウンサーとは何かを考察することである。これまでのアナウンサー研究のなかで職能についてはほとんど言及されてこなかった。本稿では、公刊された『アナウンス読本』を中心にアナウンサーの専門研修を概観することによって、アナウンサーの職能の変遷をたどり、現在のアナウンサーの職能について検討する。初期アナウンサーの職能は「標準語の伝え手であること」であった。研修が洗練され、"声"が規格化すると、アナウンサー・には「個性」が要請されるようになった。そして、技術革新を背景に、「きく」「レポート」という職能が増加した。現在のアナウンサーは基本的アナウンス技能だけではなく、多様化し、専門化した放送の送り手であることが求められている。放送文化のなかで、アナウンサーはいつも新しい型を作り出す開拓者であった。アナウンサーの行く手には困難が待ち受けているが、今後も新しいジャンルをきりひらく開拓者であり続けることを期待したい。
著者
長谷川 昇
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
pp.77-102, 1965-04-20

In the 1st year of Meiji (1868), at the juncture of the Boshin War, which was fought between the Imperial Court and the Tokugawa Shogunate, a militia corps, known as Somo-Tai, was organized in great haste by the Owari Clan's command and was made to participate in the war. The present writer has tried to elucidate the character of this corps by restoring to the original state the process of organizing it, its war services, and the general movement of its personnel subsequent to the demobilization, in accordance with the new data discovered by himself. This is also an attempt to clarify the relation between the Jiyu-Minken Undo (an antigovernment movement during the second decade of Meiji) and chivalrous-spirited gamblers from the viewpoint of the Somo-Tai.
著者
栗田 靖
出版者
東海学園大学
雑誌
紀要 (ISSN:02858428)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.139-148, 1976-10-30