著者
壺内 大輔 小木 哲朗 野口 裕久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.108, pp.3-7, 2000-06-06

In this study, in order to realize real-time deformation analysis in environment of virtual reality, a new efficient time integration scheme for finite element method is proposed. The proposed method is called, iterative Newmark, method. In this method, it is not necessary to calculate the inverse of coefficient matrix as in the explicit time integration scheme and has a similar stability criterion to the conventional Newmark method. Several numerical examples validate the efficiency and moderate accuracy of the proposed method.
著者
苗村 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.396, pp.1-4, 2006-11-23

情報技術の進展に伴い,我々は膨大な情報に囲まれながら生活をするようになってきた.このため,必要な情報にだけ効率的にアクセスできる情報環境を如何にして構築していくかが重要な技術課題になっている.本稿では,実世界中のさまざまなところに,人に見えない形・聞こえない形で情報を宿すことによって,生活環境に密接した情報環境を実現する情報提示手法について検討する.具体的には,超音波を使って空間的な定位が可能な形で音声情報を伝達する方式と,プロジェクタ映像の中に情報を埋め込む方式について紹介する.
著者
岩谷 周 中塚 正之 甲藤 二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.130, pp.37-42, 2007-07-02
被引用文献数
2

本研究では,今後の発展が期待されるユビキタスネットワーク社会において,ユーザが携帯端末を用いて近辺の環境情報の視覚化を行い,ユーザに対して効果的な提示を行うアプリケーションの設計とその要素技術について検討を行なう.アプリケーション設計に関しては,Webサービスの利用を想定し,汎用的なインターフェースの利用によって,開発を容易にすることを視野に入れている.要素技術に関しては,空間中に配置したマーカーの検出と拡張現実感を活用し,さらに無線技術を併用した混雑表現アプリケーションについても検討を進める.
著者
中里 祐介 神原 誠之 横矢 直和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.242, pp.73-78, 2007-09-27
被引用文献数
1

ウェアラブルコンピュータを用いた拡張現実感(AR)ではユーザの位置・姿勢を正確に計測する必要がある.そこで我々は再帰性反射材からなる不可視マーカを赤外線カメラで撮影することにより,景観を損ねることなく画像マーカを環境中に設置し,ユーザの位置・姿勢を推定する手法を提案している.このような手法で精度良くユーザの位置・姿勢を推定するためには,あらかじめ位置を計測した画像マーカを環境中に多数配置する必要がある.しかしながら,実際に広範囲においてマーカを多数設置し,その位置を精度良く計測するには多大な労力を要する.そこで本研究では,あらかじめ不可視マーカが密に印刷された壁紙を利用し,位置・姿勢推定可能な環境を構築することにより,ユーザの位置・姿勢を推定するシステムを提案する.また,提案システムの実証実験として解像度の異なる2種類の赤外線カメラを用いて,それぞれの精度を評価する.
著者
濱口 光孝 加藤 博一 西田 正吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.242, pp.67-72, 2007-09-27

拡張現実感において現実空間と仮想空間の位置合わせは重要な課題とされている.我々は室内環境において,大きさ,形状が既知のマーカを用いずに位置合わせを行う手法として事前に取得しておいた対象の3次元線分情報を利用した位置合わせ手法について検討を行っている.ただ,位置合わせに用いる3次元線分情報を手動計測によって取得する場合,非常に煩雑な作業となる場合も多い.そこで上記作業の簡素化を目的とした,対象の複数画像を用いた3次元情報取得方法について検討を行っている.特に室内のような人為的な環境においては線分の平行,直交,交差などの幾何的な規則正しさが多々存在し,これらを利用することにより,効率的かつ高精度な3次元線分情報取得が可能になると考えられる.以上より我々は線分の平行,直交,交差を利用した3次元線分情報の取得手法について検討を進めており,本稿では線分の平行,直交,交差を利用した3次元線分情報の取得手法について述べる.
著者
牧田 孝嗣 神原 誠之 横矢 直和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.242, pp.79-84, 2007-09-27

ウェアラブル拡張現実感(AR)を用いて注釈を提示する場合,合成画像上における描画方法の工夫(ビューマネージメント)を行うことで,ユーザがより直感的に情報が理解しやすい注釈付加画像を作成できる.本研究では,従来対象とされていた静的物体のみならず,移動する注釈対象物体を対象とした注釈のビューマネージメント手法を提案する.移動体に付与する注釈のビューマネージメントを行うには,計算機がカメラで取得した画像中に存在する注釈対象の存在領域を把握する必要がある.提案手法では,ネットワークを介して獲得した注釈対象物体の位置を利用して注釈対象の存在領域を推定し,注釈と他の注釈対象との重なり及び注釈同士の重なり合いを避けるビューマネージメントを行う.
著者
本多 充知 加藤 博一 中川 隆志 山口 喜久 河合 克哉 西田 正吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.242, pp.115-120, 2007-09-27
被引用文献数
3

実写画像を用いたカーナビゲーションシステムにおいて,車載カメラから得られた画像上にさまざまな案内情報を違和感無く重畳表示するためには,現在の位置姿勢データを高い精度で計測する必要がある.しかし,従来の位置姿勢計測技術のみでは,実写画像を使用したカーナビを実現するために十分な精度を得ることは難しいと考えられる.我々は,ビデオフレームレートの車載カメラ映像から横断歩道を検出することで自車位置補正をする手法をこれまでに開発したが,現状のカーナビの性能においては,負荷が高すぎた.そこで本論文では,低フレームレート画像においても安定して動作するような,横断歩道をランドマークにした位置補正手法を提案する.
著者
渡辺 和宏 全 炳東 橋本 明将
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.454, pp.27-32, 2008-01-17

屋外で撮影した建物の情報を景観画像に重畳表示するアノテーションシステムの性能を改善した,GPS,ジャイロ,電子コンパスから得られた観測者の初期位置をカメラから得られた画像特徴量を用いて補正することでアノテーションの際に違和感を与える原因となる幾何学的ずれを解消する.本論文では高精度化と高速化を実現するための手法を物理センサ,ビジョンセンサの両面からそれぞれ提案する.また,従来手法では正確な位置姿勢が一意に推定できなかった特徴に乏しい地点に対する対応についても述べる.
著者
伊東 大輔 天目 隆平 神原 誠之 横矢 直和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.566, pp.1-6, 2006-01-19
被引用文献数
1

拡張現実感(Augmented Reality : AR)を利用したヒューマンナビゲーションなどの位置に依存した情報提供サービスを実現する上で, 位置に依存した情報を管理するためのオーサリングシステムの必要性が指摘されている.近年, 地図を用いたオーサリングシステムなどの開発も盛んに行われている.しかし, 2次元及び3次元の地図を利用して位置依存情報のオーサリングを行う場合, 地図と現実環境の不一致により, 制作者の意図した提示位置と現実の環境中での提示位置にずれが生じる場合がある.本稿では, 地図情報を利用したシステムとモバイルARシステムを利用した2つのフェーズを切り換えてオーサリングを行うことで, 効率的なオーサリングが可能なシステムの構築を目的とする.第1フェーズでは地図を利用し, 第2フェーズではARを利用してオーサリングを行う.制作者は2種類のクライアントシステムを利用し, 意図した提示位置・姿勢にコンテンツを配置することで, 地図と現実環境の不一致による提示位置のずれ等を解消する.また, プロトタイプシステムを用いた実験結果によりシステムの有用性を示す.
著者
山口 真弘 青木 貴司 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.80, pp.67-70, 2007-05-28
被引用文献数
3

This paper describes a photograph retrieval interface that uses time information and location information. In this paper, we define "Retrieval" as "Overview", "Finding" and "Picking". For "Overview" and "Finding" from a large number of photographs, we propose mapping photographs to a 3D-space with time axis, latitude axis and longitude axis. In addition, for "Finding" and "Picking", we propose a navigation system using a potential field.
著者
伊藤 崇仁 篠原 亮 梶本 裕之 川上 直樹 舘 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.106, pp.53-60, 2005-05-27

By projecting the master image onto the slave robot, high-quality, face to face communications of the interlocutor and the master are achieved in the master slave system. In the process, we use retrorefrective projection technology. In addition, transmitting depth information of the master enables the interlocutor to view the master imge (projected onto the slave robot) from any point of view, while the system is quite simple.
著者
世良 元 岩澤 昭一郎 森島 繁生 Terzopoulos Demetri
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎
巻号頁・発行日
vol.95, no.553, pp.9-16, 1996-03-06
被引用文献数
2

ヒューマンインタフェースにおける擬人化エージェントの実現やエンタティメント映像生成に向けCGによる人物像の生成が望まれている。本稿では現実感の高い人の顔を表現することを目的として物理法則に基づく筋肉モデルを提案する。一方、人の表情を作成する研究は数多く見られるが、会話時の口形状に対しての研究は少ない。特に自然な会話のアニメーションの合成のため、口形状の表現に適した筋肉の種類と形状の改良を行った。また、実画像からの測定結果に基づき口形状の作成を行った。また音韻継続時間を考慮に入れ、音と同期したアニメーションを生成した。
著者
中野 敦 星野 准一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.390, pp.13-18, 2004-10-21

会話と連動したジェスチャを自動的に生成することはCGアニメーションやゲーム制作などで必要とされている.従来法では複数のジェスチャを組み合わせるときに運動レベルでの連続性や整合性については考慮されていないため,あるジェスチャを行う度に必ず直立位置に戻るなど機械的な印象を与えるという問題がある.本稿では,ジェスチャの運動的な連続性と連動性を考慮に入れることで,より自然な会話動作を生成することができる複合行動生成法を提案する.
著者
野見山 英登 有田 大作 谷口 倫一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.611, pp.29-34, 2007-03-16

著者らは,仮想環境中のキャラクタが行う衝突回避動作の実時間生成について研究を行っている.既存の衝突回避動作の生成手法では,膨大な事前情報を用いることで高速な動作生成を行う.そのため,生成動作の多様化により動作生成時間が増加してしまうという欠点を持つ.そこで本稿では,モーションキャプチャデータの主成分を用いたコンフィギュレーション空間の低次元化を提案する.低次元化により,モーションデータから得られる人間の自然な姿勢のみを表現するコンフィギュレーション空間を構成し,事前に取得すべき情報の削減を行うことができる.この提案手法によって高速で頑健な衝突回避動作生成が行なえることを,従来の確率的ロードマップ法による動作生成との比較実験を行うことにより示す.
著者
遠藤 守 安田 孝美 横井 茂樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.716, pp.47-53, 2001-03-15
被引用文献数
3

三次元仮想共有空間において,複雑な階層構造を持つ人体キャラクタの自然な動作表現を可能とするための手法を提案し,これに基づくシステムの実装を行った.本システムはインターネット上の標準化された三次元空間記述言語であるVRMLおよびネットワーク対応言語であるJava,インターネット上に構築された動作データベースを用いることにより,人体キャラクタの自然な動作表現を可能とする分散型の三次元仮想共有空間の提供を実現する.本稿ではネットワークを介して人体キャラクタの動作情報を効率的に共有・伝送し,分散オブジェクト技術を用いて複数のサービスからなる分散型システムを提供するための手法を検討・提案する.
著者
立木 翔一 今井 順一 金子 正秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.683, pp.43-48, 2006-03-15

人と人とのコミュニケーションにおいて,3次元空間内の相対的位置関係の把握は日常的に行われる.人間共存型ロボットとユーザとが3次元空間内でインタラクションを行う場合についても,ロボットがユーザや空間内のオブジェクトとの相対的位置関係を把握しておくことが重要である.本論文ではロボット,ユーザ,オブジェクトの3者の相対的位置関係を考慮した,実空間内でのロボットとユーザとのインタラクションについて述べる.具体的には,ユーザが目的としたオブジェクトの位置に,ユーザを誘導させるような指示をロボットが行う.入力画像に対し顔領域や髪領域の抽出結果からユーザの位置や向きを認識し,さらに色情報からオブジェクトの位置情報を取得する.これらの認識結果を統合することにより相対的な位置関係を把握し,「1m右」,「2m前」などユーザにとって自然な指示を行う.ロボットの実機を用いた実験により,具体的なインタラクション動作を実証する.
著者
高木 岩生 山森 和彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎
巻号頁・発行日
vol.95, no.553, pp.41-48, 1996-03-06

インタラクティプテレビ(ITV) では、提示された映像情報に対してユーザが所望とする対象を指定することによりハイパメディア検索等が可能となる。本資料では、ー般ユーザに馴染みのあるリモコンにポインティング機能を搭載し当該リモコンにより映像情報に対する位置の指定を行う方式に関して、操作性を評価するための基本的実験及び実験結果を踏まえた改良方式について報告する。評価実験では、被験者は、 リモコン操作は簡単に慣れると指摘しており、また、大部分の被験者は、動画像に対する操作はリモコンが良い、と指摘していた。しかし、リモコン方式では、手振れがあるので所望とする位置を正確に指定しにくい等の問題もある。そこで、この手振れを補正する機能を追加した改良方式を提案する。