著者
西川 知宏 間下 以大 清川 清 竹村 治雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.379, pp.11-16, 2009-01-08
被引用文献数
3

本稿では,移動中の連続した学習を支援するウェアラブル学習システムにおける利用者のスケジュール予測手法について述べる.本研究では利用者の動作および位置を認識するために大腿部の加速度とGPS測位結果を利用する.加速度データからはパワースペクトルを算出し,サポートベクターマシンを用いて利用者の動作を推定する.GPS測位結果からは利用者の現在位置および移動速度を導き出す.その後あらかじめ登録したランドスケープの位置情報や各鉄道駅の時刻表などを利用し利用者のスケジュールを予測する.実験の結果,時刻表を用いることでよい精度のスケジュール予測を行えると確認したが,一方で時刻表を用いることのできない徒歩時のスケジュール予測精度に問題があることも判明した.
著者
菊川 哲也 北村 喜文 三枝 知史 大野 翼 櫻井 智史 山口 徳郎 岸野 文郎 國田 豊 磯貝 愛 木全 英明 大谷 佳光
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.75, pp.25-30, 2009-06-01

我々は,単一の固定されたディスプレイで,利用者のインタラクティブな視点移動による運動視差を与えることができ,3人以上の利用者全てに対して,フリッカとひずみがない適切な立体画像を表示できる多人数共有型立体表示装置IllusionHoleを提案し,検討を進めている.この考えに基づいて,2台の短焦点プロジェクタと円偏光板を用いたパッシブな立体視により,4側面にプロジェクタボックスなどの邪魔な張出しがないIllusionHoleを試作した.これにより,利用者はディスプレイの全ての辺を等価に利用して立体画像を観察することができる.本稿では,この装置の設計について検討した結果について報告する.
著者
井原 雅行 小林 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.663, pp.1-6, 2004-02-13

チャットなどのテキストベースのコミュニケーションでは,対面コミュニケーションの場合と比較して,円滑な意思疎通を行うことが難しい.本研究では,意思疎通の補強手段の一つとして,人間の価値観の類似に関するデータを抽出して共有することを目指している.人間が感じる価値観の類似や相違は,対話インタラクションにおける同意や不同意の繰り返しに起因すると考え,価値観の類似度を抽出するために,発言の冒頭部分に現われる同意,不同意の語句を活用する.一つの言語表現に対して人間が感じる同意や不同意の強度は一般的に異なる.この強度の違いを考慮した上で価値観の類似度を正しく抽出し,意思疎通の補強方法をデザインすることが望ましい.本報告では,アンケートにより収集した約百個の語句に関し,同意や不同意の強度,および日常的によく使う表現か否か,によって,被験者による評価のばらつきを分析した結果を報告する.
著者
木村 篤信 ドイチャー メーガン 井原 雅行 小林 稔
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.454, pp.7-12, 2008-01-17
被引用文献数
1

パブリックスペースでのコミュニケーションを促進するため,タンジブル情報コンテナQLeavesを提案している.携帯を利用して,パブリックスペースにあるQLeavesと呼ばれる物理的なオブジェクトに文章や画像などの電子データを付け加えることで,パブリックスペースへの情報発信ができる.本稿では,広告理論を踏まえてパブリックスペースでの情報発信モデルを検討し,QLeavesシステムを構築した.また,日本科学未来館でのイベント用アンケートにQLeavesを利用し,検証実験を行った.実験観察の結果より,パブリックスペースでの情報発信を促進するための手法を議論する.
著者
内山 俊郎 山口 雅浩 大山 永昭 武川 直樹 金子 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.204, pp.23-30, 2001-07-11

マルチスペクトル画像を対象とした新しい類似画像検索方法を提案する。画像検索技術は、画像特徴の表現方法とその表現に基づいた類似度(あるいは距離)定義から成る。特徴表現については、精度と効率性が重要である。ここでは、画像全体の色(正確には、マルチスペクトル信号)の分布に着目する。従来のヒストグラムインターセクション(以下HI)法はマルチスペクトル画像に適用する場合、次元数の増加のために、十分な特徴表現ができないという問題が生じる。特徴表現の精度を向上させるためには、各画像毎で適応的に特徴表現をすることが必要である。しかし、HI法では共通のビンを用いる必要があり、適応的な特徴表現は難しい。本論文では、ベクトル量子化に基づいた各画像毎に適応的な特徴表現方法を導入し、それに基づく検索方法を提案する。実験により有効性を示す。
著者
鳴海 拓志 伴 祐樹 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:21859329)
巻号頁・発行日
vol.111, no.235, pp.63-68, 2011-10-06
参考文献数
22
被引用文献数
1

食事をとる量は,食事そのものだけでなく,食事の際の周辺の状況に左右されることが近年明らかになってきている.本研究では,拡張現実感技術を用いることで,視覚情報から得られる食事ボリュームを操作し,同量の食事から得られる満腹感を操作することを目指している.本稿では,視覚的な食事ボリュームの変化が満腹感に与える影響についての基礎的調査ならびにそのような「拡張満腹感」システムの実現に向けて構築した,リアルタイムに視覚的な食事ボリュームを変化させてフィードバックする画像処理技術について報告する.
著者
明神 聖子 白井 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:21859329)
巻号頁・発行日
vol.110, no.238, pp.1-5, 2010-10-14
参考文献数
18

本研究では,ユーザの視界に入りこみながら,ユーザ間の日常的な会話を邪魔することなく,システムの存在に気を留めたときにはユーザの会話を促進するインタフェースを提案する.本インタフェースでは,ユーザが突っ込みを入れたくなるように,独り言のストーリー展開において,ユーザの予測を裏切る.そのことによって,ユーザは他者を意識した突っ込みを入れたくなり,会話が活性化すると考えられる.また本研究では,システムが語る内容として,「思い出」を採用する.システムが,思い出を独り言で一部始終語ることによって,その思い出のトピックに関するユーザの記憶を想起させる.また,その独りごとに対する他者の感想やコメントを提示することによって話題の幅を広げる.
著者
有竹 俊雅 北野 啓一 柳田 康幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.91, pp.49-52, 2006-05-30
参考文献数
4
被引用文献数
2

We have proposed a method to deliver scents, through the free space, to a specific user locally. This method makes use of the principle of "air cannon," which launches vortex rings composed of scented air. However, the prototype system so far had a problem that the body of air cannon had significant volume, which makes it difficult to embed scent projectors within a limited amount of space or equipments, such as television sets or cars. To overcome this problem, we propose a guideline to make air cannons more compact, while keeping their performance of delivering scented air. We were possible to make the air cannon compact by making the body of air cannon thin, but at the same time we observed performance reduction. In this paper, we further propose another configuration of air cannon, called "pull-type", which has affordable performance though it has no volume while stand-by.
著者
小林 尊志 野田 雅文 出口 大輔 高橋 友和 井手 一郎 村瀬 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.457, pp.165-169, 2011-02-28
参考文献数
6
被引用文献数
1

近年,Twitterに代表されるWebサービスの登場により,多くの人々が放送映像を視聴しながらリアルタイムに意見や感想を投稿するようになった.本報告では,Twitterを利用することで視聴者の意見を大量に自動で収集し,視聴者視点による要約映像の生成する手法を提案する.提案手法では,まず,視聴しながらリアルタイムに投稿されたTwitterの"実況書き込み"から,投稿者が応援するチームに関する属性を判別する.そして,同一チームを応援する視聴者の実況書き込みの状況から,視聴者の意見を反映した要約映像を自動で生成する.実験では,Twitterにおけるプロ野球の試合に関する実況書き込みを利用して中継映像の要約映像を生成し,提案手法の有効性を確認した.
著者
尾崎 晋作 和田 俊和 前田 俊二 渋谷 久恵
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.382, pp.211-216, 2011-01-13

本報告では,プラントに取り付けたセンサの出力(センサ情報)をもとにして,異常やその兆候を検出する手法を提案する.センサ情報に含まれる異常には,1)複数センサの出力値の組み合わせの異常(統計的異常),2)各センサ出力の時間的変化の異常(時系列異常),の2つがあり,これら両方を分析しなければ異常の検出感度を十分高めることができない.また,通常のプラントでは,運転・停止など,センサ情報に急激な変化をもたらす人為的操作を伴うため,これとシステムの異常とを区別する必要がある.我々はすでに,独立成分分析と線形予測とを組み合わせた異常検出法を提案しているが,この手法では人為的操作が起きた時刻を認識しマスキングしているため,操作中に起きた異常は検出できないという問題点があった.本報告では,非線形予測アルゴリズムの一つであるGaussian processesのトレーニングおよび運用方法を工夫することで,統計的異常と時系列異常の両者を統一的に扱いつつ,人為的操作に対する頑健性を持つ異常検出が実現できることを示す.実験では,実際のプラントのデータを解析し,異常および予兆の検出が行えることを示す.
著者
磯貝 光雄 掛谷 英紀 鈴木 健治 荒川 佳樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.363, pp.33-38, 1999-10-18
被引用文献数
1

超3角形図形処理をベースとしたCGライブラリ「UNIVERSライブラリ」と至近距離を含めた立体空間を映像として提示する据付型立体ディスプレイ「FLOATS」を組み合わせることで手元に仮想立体空間を提示するシステムが構築される。超3角形図形処理の有する高速な演算機能によって、複雑な形状をもつ仮想物体もリアルタイムで操作することが可能となる。
著者
海野 敏 曽我 麻佐子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.466, pp.19-22, 2010-03-05

Web3D技術とモーションデータを用いて,古典バレエのソロダンスを3次元CGアニメーションとして再生できるシステムを作成し,"Virtual Dance Theatre"と名付けた.モーションデータは,プロのバレエダンサーの実際の演技からモーションキャプチャシステムを用いて収録した.このシステムでは,利用者は3次元CGの環境でダンスアニメーションとそれを視聴する視点を対話的に制御することができる.このシステムは,(1)ダンスの記録・保存,(2)ダンスの学習・教育,(3)ダンスの研究・分析,(4)ダンスの鑑賞・娯楽の応用領域で有望である.そこでバレエ関係の専門家の協力を得て調査票による評価実験を行った結果,このシステムが通常のビデオ撮影よりも有用であることが明らかになった.
著者
小吹 健太郎 辻 剛正 上田 博唯
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.457, pp.31-36, 2011-02-28
被引用文献数
1

本稿では,複数の対話ロボットが配置されたスマートホームにおける,対話ロボットとユーザのより良いインタラクションのためのロボット視線制御方式を提案する.また,本方式の例として試作した,玄関に配置した対話ロボットが来客の対応を行う,「来客対応サービス」についても説明する.本方式は不可視マーカによるユーザ位置姿勢推定システムによって得られる情報とロボットに内蔵されたカメラによる顔認識結果を組み合わせたことによって,タスク実行に最も適切なロボットを選択することができ,更には,確実でスムーズな視線制御を実現することができた.
著者
加藤 康男 秋岡 幸 三林 浩二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.256, pp.61-64, 2005-08-25
被引用文献数
6

ユビキタス・コンピューティング時代の到来に伴い、在宅、予防医療の発展的な形態として、体温、脈拍、血糖値等の生体情報を検知するセンサを身体各所に装着して日常生活を送る提案がなされている.被験者の身体に装着した複数のセンサで検知した生体情報を被験者自身が携帯する情報端末に集約する必要があるが、情報端末と複数のセンサ間を接続するデータ伝送用ケーブルは被験者の動作を制限してしまう.被験者の身体を伝送路として用いることで、それらの問題を解決出来る.今回、被験者の身体を伝送路として用いるユビキタス人体通信を応用した脈拍計を開発したので報告する.
著者
高橋 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.466, pp.51-56, 2010-03-05

外国人観光客支援の携帯型情報システムとしてした多言語ガイドシステムとQ&Aシステムについて紹介する.また,2008年2月に東映太秦映画村で行った実証実験の結果について報告する.実証実験において英語話者,中国語話者,韓国語話者のそれぞれの被験者から好評価を得た.
著者
武田 駿 名取 隆廣 田邉 造 古川 利博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.51, pp.63-68, 2013-05-10

本論文では,ステレオ楽曲(ボーカル信号+左右BGM信号)からボーカル信号を抑圧して左右BGM信号を抽出するステレオ型ボーカル抑圧手法を提案するとともに,この手法をスマートホンで実装したステレオ型自動カラオケアプリレーション"カシレボ"を紹介する.提案手法は,(i)VAD(Voice Activity Detection)よりボーカル信号の分散値を推定した後に,(ii)拡張型有色性駆動源カルマンフィルタを用いることで,臨場感のあるステレオ型BGM信号を抽出する手法である.開発したカシレボの特徴は,スマートフォンにダウンロードした楽曲から(1)ステレオ感を損なうことなく,(2)リアルタイムに,(3)ボーカル信号を抑圧して左右BGMを抽出する自動カラオケを実行可能なことである.提案手法の有効性はApp StoreやGoogle Playにて配信することで確認している.
著者
藤縄 英佑 泉 雅彦 鳴海 拓志 宝珠山 治 谷川 智洋 廣瀬 通孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.114, pp.53-58, 2014-06-24

社会で普及している行動誘導システムは提示された言語や記号を人が解釈することを必要とし,そもそも気付かれない,意志の押し付けになるという問題をはらんでいる.本研究では,音が人の快・不快情動に大きく影響を与えることに着目し,快感情を生起する音場を提示することで,人を無意識的に誘導するシステムの構築を目指す.まず空間中の特定範囲のみに音場を提示するシステムを構築し,その局所提示性能を評価した.次にこのシステムを用い,音により空間を快い空間と不快な空間とに分け,人の滞在位置を無意識的に誘導できるかどうか検証した.
著者
宮尾 淳一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.723, pp.51-56, 2000-03-22
被引用文献数
1

筆者らは, 現在, 手話単語特徴に基づく教授法を用いた手話学習システムの開発を行っている.この教授法で用いる手話単語特徴の時間軸上の解析において, 単語認識に最低限必要なキーとなる動作(意味的特徴点)は, 通常数ヶ所程度であることが分かった.そして, この意味的特徴点に対応する静止画像のみから動画像を再構成すると, 滑らかではないが十分認識できることも分かった.本稿では, この意味的特徴点による手話動画像フレームの最小化に関する実験について述べると共に, 実用化の観点より形式的に意味的特徴点に近いものをヒユーリスティックに選択する方法を提案し, その実験結果についても述べる.さらに, この形式的手法をテレビ手話ニュースに適用した場合の結果についても報告する.
著者
杉田 馨 高橋 桂太 苗村 健 原島 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.351, pp.25-30, 2003-09-29
被引用文献数
1

バーチャルリアリティなどのインタラクティブ性を必要とするアプリケーションでは,高速画像処理が重要な要素技術となる.本稿では,合焦判定を用いたLight fieldからの全焦点画像合成アルゴリズムをATI RADEON 9800 Pro GPU上に効率的に実装する手法を提案する.画像合成に必要となるすべての処理をGPU上で実行することで,システムバス上のデータの転送量を削減し,処理の高速化を実現できる.実験の結果,提案手法による実装は,合焦判定にIntel Pentium 4 3.06GHz CPUを用いる実装に比べ約7.7倍高速であることが確認できた.
著者
青木 直史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.487, pp.57-60, 2015-02-24

リアリティのある仮想世界を作り出すには,その前提として,人間がどのようなものにリアリティを感じるのか理解することが重要である.本稿では,食をキーワードとして取り上げ,食からリアリティの本質について考察したい.