著者
佐久間 尋子 廣瀬 幸美 藤田 千春 永田 真弓
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.61-67, 2013
参考文献数
9

本研究では、幼児期のASD児を持つ母親が、児の食事に関してどのような認識を持ち、対処をしているのかを明らかにすることを目的とし、7名の母親を対象に半構成的面接調査を行った。その結果、認識として【食事状況に対する敏感さ】【偏食の多様性】【食べ方の未熟さ】の3つのカテゴリーが、対処として【食事マナー獲得への対処】【栄養改善を図るための対処】の2つのカテゴリーが抽出された。【食事状況に対する敏感さ】や【偏食の多様性】、【食べ方の未熟さ】はASD児の特徴であるこだわりや過敏性によるものと考えられた。【食事マナー獲得への対処】は、集団生活に向けての母親の対処と考えられ、【栄養改善を図るための対処】は、健康的な成長を望む母親の工夫であると考えられた。母親は児の特徴に合った対処を行っており、これらは栄養改善を図っていくために重要なことであり、専門職が母親の対処を支持し継続を促していくとともに、食事に関して情報提供できる体制を充実させる必要性が示唆された。
著者
深見 直美 奈良間 美保
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.140-148, 2018 (Released:2018-11-30)
参考文献数
13

本研究の目的は、学童・思春期に発症した炎症性腸疾患を抱える子どもの親の体験を明らかにすることである。炎症性腸疾患を抱える子どもの親6名に半構造化面接を行い、質的帰納的に分析した。親の体験として【子どもがこれからどうなるのだろうかと、いろいろ考えて不安に思う】、【子どものために、病気と向き合い取り組む】、【食事や生活に制限がある子どもがかわいそうに感じ、申し訳なく思う】、【子どもの思いや考えは、本人でないとわからない】、【子どもの言動や様子から、本人の心情や意向を感じる】などの13のカテゴリーが抽出された。親は、子どもの言動から思いや考えに気付き、子どもを主体として認めかかわる一方で、親自身もさまざまな気持ちを抱く主体としてある体験をしていたことが明らかになり、親をひとりの人として尊重し、自然な感覚を共有できるようにあることが、看護において重要と示唆された。
著者
小泉 麗 鈴木 明由実 出野 慶子 大木 伸子 本間 照子
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.17-24, 2007
参考文献数
5

小児看護学実習において学生が体験した「ヒヤリハット」の場面と、学生が認識したその要因を明らかにし、小児看護学実習での事故防止に関する指導を検討することを目的に、学生107名を対象に調査を行った。その結果、学生の「ヒヤリハット」の場面は[ベッドからの転落の危険性][その他の転倒転落の危険性][外傷の危険性][ルートトラブルの危険性][状態悪化の危険性][誤飲の危険性]に分類された。また、学生が認識した要因は<安全に対する注意の欠落><安全に対する認識の甘さ><患児の精神面の影響><技術不足><運動発達の特性の認識不足><設備上の問題>に分類された。学生の過度な緊張や気の緩み、小児についての理解不足が「ヒヤリハット」の場面につながっており、学生が適度な緊張感を維持できるよう援助することや、学生が早期に患児の全体像を把握し、個別性を考慮した事故防止対策を行えるように関わることの必要性が示唆された。
著者
福井 美苗 本田 順子 法橋 尚宏
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.29-35, 2016

家族を1つのシステムユニットとして捉え、こどもの長期入院に伴う家族役割の変化から生じる家族ストレスと家族のストレスコーピング行動を明らかにすることを本研究の目的とし、6家族の夫婦合計12名に半構成面接を実施した。その結果、こどもの長期入院による家族役割の変化に伴う家族のストレス要因として、【病児への接し方に関する戸惑い】【病児のきょうだいに対する気がかりや葛藤】【家事役割の変化と遂行】など、7つのカテゴリが抽出された。また、それから生じるストレスに対処するための家族のコーピング行動として、【家族内コミュニケーションを増やす】【友人・ピアと交流する】【医療者から支援を受ける】など、7つのカテゴリが抽出された。長期入院するこどもとその家族を支援するには、家族員個人への支援だけでなく、家族がもつストレス要因を除去または軽減させることや家族のストレスコーピング行動を促す支援が必要である。
著者
櫻井 育穂
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.32-38, 2016 (Released:2017-03-20)
参考文献数
19
被引用文献数
2

現在、先天性心疾患患者の多くが、成人型医療への移行を求められている。本研究は、15歳以上の先天性心疾患患者とその親の移行の認識とその相違について明らかにし、支援の方向性を検討した。患者とその親に無記名自記式の質問紙調査を行い、患者35名、親32名 (回収率87.5%、80.0%) の回答を分析した。その結果、患者の漠然とした病気の理解と自己管理に対する認識の低さが移行に対する動機づけに影響を与えていることが考えられた。また、移行に影響する要因として、患者の周囲への病気説明や病気関連の情報取得があり、それらには、病気説明や医師から情報的サポートが関連していた。しかし、移行の実態は、医師・親中心であり、患者は医師が変わる不安や、移行に対する情報不足により判断できない状態であった。今後、患者の病気の理解や移行に関する情報提供等の支援と同時に、親が患者の移行を手助けできる支援を検討していく必要がある。
著者
高橋 泉
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.1-8, 2013-11-20 (Released:2017-03-27)
被引用文献数
1

本研究の目的は、家族レジリエンスの概念を分析し、病気や障害を抱える子どもの家族支援におけるこの概念の有用性を検討することである。分析方法は、Rodgersの概念分析アプローチを用い、「Family Resilience」、「家族レジリエンス」をキーワードとして検索し、属性、先行要件、帰結に関する記述について内容を分析した。分析の結果、概念の属性は、「家族の相互理解の促進」、「家族内・家族外の人々との関係性の再組織化」、「家族の対処行動の変化」、「家族内・家族外の資源の活用」「家族の日常の維持」であった。先行要件は、「家族の危機的状況」、「永続的なストレス」であった。帰結は、「家族機能の新しいパターンの確立」、「家族の成長」であった。分析結果から、家族レジリエンスの概念の定義とモデルケースを提示し、病気や障害を抱える子どもの家族支援において有用な概念であることが明らかになった。
著者
吉野 純
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.25-33, 2014-07-20 (Released:2017-03-27)

本研究の目的は、「親の発達」という概念の構成要素を明らかにするとともに、子育て支援への適用可能性について検討することである。分析の方法はRodgersの概念分析のアプローチに基づき、属性、先行要件、帰結に関する記述について内容を分析した。「親の発達」の属性として、【関係の中で育まれる】、【子育てを通して生じる質的な変化】、【問題に取り組み乗り越える経験】、【子育てを通して進むプロセス】が抽出された。また、先行要件として、【個人の要因】、【個人を取り巻く環境】、【子ども、育児に対する意識】、【育児、家事行動】が抽出された。さらに、帰結は、【成長・発達感】、【自分の生き方を見つめる】、【人とのつながり】、【子どもの成長・発達】であった。分析結果から、「親の発達」の概念の定義とモデルケースを提示し、子育て支援において有用な概念であることが明らかになった。
著者
平林 優子
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.41-48, 2007-09-20 (Released:2017-03-27)
参考文献数
9
被引用文献数
2

この研究の目的は、慢性疾患に罹患した子どもと家族が、病院での生活から在宅療養に移行する中で、家族にとって生活が「落ち着いた」と感じるまでにどのような経験をしているのかについて明らかにし、その過程への援助のあり方を考察することである。訪問看護ステーションから紹介をうけた8家族、10名に半構成的面接を実施し、在宅の経験のまとまりごとに分類したカテゴリー名をつけ、在宅療養の仕方の時期に分けてテーマをつけた。在宅移行初期は、《混乱しながら子どもの命を守る生活》であり、医療者からの指導を手がかりにしながらも、現実に出現する問題に直面し、無我夢中で子どもの生命を守ろうとする生活であった。生活安定の模索・調整期では、《周囲を活用しながら判断力を手に入れる生活》を行っていた。家族の個別化された生活調整期は、《家族自身が子どもとともに決めるが、常に変化する生活》であった。支援のあり方として、在宅移行初期は指示や指導、模索・調整期は判断の保証、情報提供、個別化された生活調整期には、社会的資源を中心とした多様な情報提供、家族の療養方法の保証が必要であった。
著者
茂本 咲子 奈良間 美保
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.28-35, 2011
参考文献数
13

本研究の目的は、早産で出生した乳児を養育する母親の育児困難感の特徴と関連要因を明らかにすることである。無記名自記式質問紙調査を行い、平均月齢6.3±2.7か月、平均出生週数31.5±2.9週、平均出生体重1456±478gの早産児の母親と、平均月齢6.2±2.6か月の正期産児の母親各23名の回答を分析した。早産児の母親が認識する育児困難感の中央値は16点で、正期産児と比べて高くなかったが、妊娠中に夫や家族の理解を得ること、夫が育児の相談にのってくれることに対してネガティブに捉えていた。早産児の母親の育児困難感は、夫の心身不調、母親の不安・抑うつ傾向と正の相関、NICU退院後の経過期間と負の相関が認められた。早産児の母親の育児困難感を軽減するためには、早産児との関わりや家族のサポートに対する母親の認識に着目し、NICU入院中から退院後間もない時期に支援を行うことが重要だと考えられた。
著者
久保 仁美 今井 彩 阿久澤 智恵子 松﨑 奈々子 金泉 志保美 佐光 恵子
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.18-26, 2018

<p> 本研究の目的は、NICU入院児の母親への退院支援に対する熟練看護師の認識を明らかにすることである。5年以上のNICU勤務経験を有する熟練看護師12名を対象に、退院支援の認識について半構成的面接調査を行い、Berelson. Bの内容分析を行った。結果238コードから、49サブカテゴリー、15カテゴリー、6コアカテゴリーが生成された。6コアカテゴリーは、【母子関係・母親-看護師関係を構築し深める】、【出産後のプロセスを支える一貫した支援】、【退院後の育児を見据える】、【退院調整に多職種でかかわる】、【退院後の母子の生活を知りNICUでの退院支援を評価する】、【妊娠中から退院支援が始まる】であった。熟練看護師は、出産後のプロセスを支える一貫した退院支援の認識を基盤とし、各時期における退院支援の認識を相互に補完し合い、母親への退院支援に結びついていることが示唆された。</p>
著者
木原 知穂 薬師神 裕子
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.51-58, 2016

本研究の目的は、タブレット型携帯端末を用いた小児糖尿病自己管理支援システムを活用し、1型糖尿病を持つ子どものセルフケア能力と自己効力感に関する効果を検証することである。糖尿病サマーキャンプに参加した1型糖尿病を持つ9歳〜18歳の15名を対象に、開発した専用アプリから、血糖値等のデータ入力を依頼し、システム使用前、使用直後、1か月後の糖尿病セルフケア行動尺度及び自己効力感尺度得点の変化を分析した。システムの評価は、アプリの評価得点とシステム使用時の子どもの反応から分析した。セルフケア行動尺度得点は、キャンプ終了後に有意な上昇を認めた。システムを楽しく活用して自己のデータを記録し、グラフ画面で各データを一元的に見て自身のデータを振り返ることで、自己の行動やインスリン量と血糖コントロールを容易に関連づけて考えることが可能になり、血糖コントロールに関する気づきや意欲を引き出す効果が示唆された。
著者
橘 ゆり 鈴木 ひろ子
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.45-50, 2017 (Released:2017-03-31)
参考文献数
13

本研究の目的は、医療的ケアを必要とする子どもの在宅生活を継続している母親がどのような思いを抱いているのかを明らかにすることである。医療的ケアを必要とする子どもの在宅生活を継続している母親, 7名に半構成的面接を行い、質的記述的研究方法により分析した結果、家族は【地域のサービスを利用しながら家族そろって生活ができる喜び】、【家事、育児、ケアの時間に追われ、心身への負担を感じる】、【体調の変化に伴う緊急時の不安】、【夫や同胞へ負担をかけているのではないかという心配】、【医療的ケアが必要なことによる支援体制への不安】、【今後の生活への前向きな思い】、【子どもの成長の喜びと将来への不安】、【出生時に感じた悲哀の思い】の8カテゴリーの思いを抱いていた。母親が多様な課題をクリアしながら、安心して生活を送るためには他職種や地域の社会資源との連携を継続的に行うことが必要である。また、親の会や同じ障がいをもつ母親との出会いを促すかかわりをしていくことが大切であり、人と人をつなぐ橋渡しは在宅支援の大きな役割である。子どもの成長発達を母親とともに喜び、その思いを共有することが大切である。また家族そろって生活ができる母親の喜びの心の内には、出産時に感じた悲哀の思いを抱き続けていることを忘れず、継続的にかかわっていく必要があると考えられる。
著者
鈴木 和香子 中垣 紀子
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.68-73, 2016

<p> 特別支援学校で医療的ケアを受けている児童生徒の父親2名、母親7名を対象とし、医療的ケアの現状について思うことを明らかにし、その現状から課題を考察することを目的に質的記述的研究を行った。結果、【養育者の負担が大きいと思う】、【教員との信頼関係が重要だと感じる】、【教員の医療的ケア実施の負担が大きく心配である】、【教員が医療的ケアを拒否しているように感じる】、【学校側との相互理解ができていないと感じる】、【個別性を配慮した医療的ケアをしてほしい】、【医療的ケア制度の改善を検討してほしい】、【教育を受ける権利を尊重してほしい】の8カテゴリーが抽出された。</p><p> 養育者の視点での医療的ケアの課題には、養育者の負担、教員に対する信頼と不安の葛藤、養育者と学校間の相互理解不足、児童生徒の個別性に対応可能な医療的ケア制度の不足、特別支援学校の看護師の役割の不確定さが存在すると考えられた。</p>
著者
佐藤 加奈 蝦名 美智子
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.105-111, 2009
参考文献数
8

目的:幼児が注射をされるときの経験を知ること。調査期間:2007年7月から約1ヶ月間。方法:大学生7人へ構成的質問11項目、主な内容は注射が好きか、覚えている注射の経験はどのようなことか、現在はどう思っているかである。得られた内容を質的に分析しカテゴリー化した。結果:幼児へ関わるときのよい関わりとして10項目が抽出された。主な内容は(1)注射の前に必ず注射の目的や痛みがあることを説明する、(2)安易に注射は「痛くない」「すぐ終わる」と言わない、(3)子どもが注射を受ける覚悟ができるまで待つ、(4)2人以上の看護師で子どもを取り囲まない、(5)馬乗りはやめる、(6)母親が付き添い母親が押さえると子どもが注射を「やらなければならないこと」と諦める、(7)処置後に子どもの頑張りを褒める、(8)ご褒美をもらうことで子どもは嫌なことを吹っ切る。考察:これらは特別な準備の必要がなく、明日からでも実行可能な内容であった。
著者
仁尾 かおり 石河 真紀
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.25-33, 2013
参考文献数
19

本研究は、人の内面の強さを示すレジリエンスに着目し、先天性心疾患をもつ思春期・青年期の人のレジリエンス構成要素を明らかにすることを目的とした。研究参加者は16名(平均18.2歳)で、データ収集は4グループ(1グループあたり3〜5名)のフォーカスグループインタビューにより行った。データは質的に分析した結果、212コード、45サブカテゴリー、および「将来に希望をもつ」、「自分で病気の管理ができる」など10カテゴリーが抽出された。そして、カテゴリーをGrotbergの考え方により分類した結果、『I AM』5カテゴリー、『I HAVE』3カテゴリー、『I CAN』2カテゴリーとなった。その結果、自分の病気を受容し、頑張ることができる内面の強さ、どの発達段階においても成長のために他者からサポートを得ること、友達や家族に支えられていると実感できること、発達段階により具体的な内容は変わるとしても、発達段階に応じて自分の病気を理解して自分で管理できることが重要であることが示唆された。
著者
荒川 まりえ
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.9-16, 2011
参考文献数
13

本研究の目的は、看護師が子どもの死を心に受けとめる際に関係したことを明らかにすることである。看護師経験年数が6年以上で、子どもの死に遭遇したことのある看護師12名を対象として、半構成的面接を実施した。得られたデータから「子どもの死を心に受けとめる際に関係したこと」に関する文脈を抽出し質的に分析をした。その結果【よい看取りを行う】【子どもについて親とわかちあう】【第三者からのサポートを得る】【日々の流れに身を委ねる】【意識的に前に踏み出す】【死を捉える力】という6つのカテゴリーが抽出された。死を心に受けとめる際に関係したことは、子どもの生前および死後それぞれに見出された。死を心に受けとめるためには、自分自身と向き合うことが必要であり、看護師はありのままの自分を受け入れることで、自分の中で子どもが亡くなった出来事やその時抱いた気持ちを消化していた。