著者
増谷 光正
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.1-11, 2000
参考文献数
14

The basic features of infrared imaging is described. and the technical bases necessary to support a good infrared imaging are discussed. and also this paper reviews the outlook of IR imaging technologies.
著者
小岩 正明 関 清三
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 22.68 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.37-42, 1998-11-27 (Released:2017-06-23)

ベースバンド帯においてルートロールオフフィルタにより帯域制限された, 搬送波周波数10.7MHz, 符号伝送速度64kS/sのQPSK実験システムに対して, チャネル間干渉の実験的検討を行った.各ロールオフ率αに対して, 正規化チャネル間隔X_dを変化させた時の搬送波対雑音比(CNR)に対する符号誤り率(BER)特性測定を行ったが, チャネル間干渉信号を熱雑音とみなして求めた計算値と測定値が異なった.この結果より, チャネル間干渉信号の振幅分布は熱雑音とは異なる性質であるといえる.そこで, チャネル間干渉信号と熱雑音の振幅分布を測定し, 正規確率グラフにより評価した.また, 測定した振幅分布からBERを計算し, 計算結果と測定値の良い一致を確認した.
著者
服部 裕之 秋山 広和 片柳 幸夫 山内 英夫 藤川 勝則 大場 省介 前澤 健司 渡部 敏明 寺内 裕史 須田 純郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.19, no.11, pp.21-25, 1995-02-17 (Released:2017-10-13)

We would like to report the event "AVEX RAVE 94" which took place on August 1994 at Tokyo Dome. This program was recorded using four channel surround sound and three dimension high definitional video system was sent via satellite to Osaka. Our intention was for the audience to experience the exciting virtual reality effect.
著者
坂本 将樹 小田切 久恵 三澤 顕次 有澤 準二 清水 孝一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.20, no.72, pp.29-36, 1996-12-21 (Released:2017-10-13)

ELF電界の生体影響を定量的に評価するため、安全基準の中心となる電界感知閾値について、実際の人体を対象に基礎的検討を行った。まず電界の生体作用の機序を理論的・実験的に調べ、電界の交流・直流の違いによる感知閾値の変化を解析した。その結果、ヒトの電界感知の機序としては、体毛の動きによる体表刺激が支配的であること、また交流電界の方が直流電界に比べ感知閾値が低くなることなどが確かめられた。これらの結果に基づき、電界感知閾値の個人差の原因について詳しい解析を行った。これまで電界感知については、電流刺激の場合とは逆に男性の方が女性より閾値が低いと思われてきた。実験的解析の結果、この個人差は男女差というよりは体毛状態の違いに起因することがわかった。また体毛状態が同じ場合には、女性の閾値の方が低くなる可能性も認められた。次に別の個人差の要因として、被験者の心理状態の影響について検討を行った。その結果、電界感知の経験の有無や電界の体表刺激についての知識・情報の有無によっても、感知閾値が変化することが明らかとなった。ただしこれらの変化の幅は、以前に明らかにした相対湿度変化に伴う感知閾値変化の幅に比べると、はるかに小さいものであった。
著者
長谷川 雅樹
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 39.12 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.5-8, 2015-03-06 (Released:2017-09-22)

半導体コロイド量子ドットならびに棒状の量子ロッドの概要を述べ、ディスプレイへの応用方法と現状について解説する.さらに、電界紡糸を利用して量子ロッドを配向させ、偏光発光するシートを紹介し、バックライトへの応用の可能性について述べる.
著者
石黒 正人
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.31, no.11, pp.862-869, 1977-11-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
23

電波天文学は飛躍的な発展を遂げ, 人類の宇宙に対する認識を大きく前進させた.なかでも電波望遠鏡の進歩はめざましく, 光学望遠鏡の性能を追越しつつある.最近では, 観測結果を光学写真と直接比較できるような “電波写真” として表現されることが多くなった.これらの電波写真には躍動する宇宙の姿を実感として捉えることができる.
著者
河野 孝
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.1014-1020, 1983-12-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
1

家庭用VTRの普及率も年々向上し, 商品も多様化しているが, 放送されるテレビ番組のステレオ化が一層進むなかで, 本格的なステレオVTRのニーズに応える映像・音声の周波数多重記録方式を採用した「ベータ・ハイファイ」方式の概説をした.
著者
津持 純 中川 孝之 濱住 啓之
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 40.14 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.41-44, 2016-03-04 (Released:2017-09-22)

筆者らは、超高精細・高臨場感の次世代放送サービスである8Kスーパーハイビジョンの実現に向けて、ミリ波帯(42GHz帯)の電波を用いた8K放送番組素材の無線伝送装置(FPU: Field Pick-up Unit)の開発を進めている。技術的に、周波数利用効率が高い2×2偏波MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)-OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式とミリ波帯の広い周波数帯域幅を用いて8Kの大容量伝送の実現を目指している。OFDM方式は多数のサブキャリアを用いるためPAPR (Peak to Average Power Ratio)が大きくなり、電力増幅器の非線形歪みによる伝送特性の劣化が問題となる。その1つの対策として、OFDM信号のPAPR低減技術による伝送特性の劣化の抑制が挙げられる。本稿では、42GHz帯FPUのOFDM方式にPAPR低減技術を適用し、42GHz帯電力増幅器の入出力特性を用いて行った計算機シミュレーションによって、PAPRの低減量と電力増幅器の非線形歪みによる伝送特性の劣化量の関係を調査した。その結果、PAPRの低減によって非線形歪みによるBERの劣化を抑制できる効果を確認した。
著者
高井 康太 千葉 広大 藤村 武史 平田 純也 合田 竜志 巳波 弘佳 長田 典子
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 35.8 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.73-76, 2011-02-12 (Released:2017-09-21)
参考文献数
6

ピアノ演奏をCGアニメーションで表現する技術が,コンテンツ制作や音楽教育などさまざまな分野で求められている.我々はリアルで自然なピアノ演奏動作の解析やCG表現の研究を進めている.本研究では,ピアノの演奏動作を楽譜のみから自動生成し,リアルなCGアニメーションを出力する方法を提案する.ピアノ運指および軌道は最適化手法により決定する.自動生成された演奏モーションは演奏スキルレベルによってヒューマナイズされ,GPUレンダリングによりリアルな肌質感をリアルタイムに表現する.これらはピアノ演奏技術の学習支援等に利用できる.
著者
林 宏三 杉本 昌穂
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.303-313, 1966-05-01 (Released:2011-08-17)
参考文献数
9

NHKでは, オリンピック用として, イメージオルシコンを2本使用し, 1本の撮像管から輝度信号を, 他の1本の撮像管から3つの色信号を取り出す方式のカラーカメラを開発し, オリンピックの開会式, その後は甲子園の高校野球などの中継番組に使用している.このカメラは, 分離輝度撮像方式と点順次撮像方式の特長をかね備えることを目標にしたものであるが, 技術的には, 新しい高度のものが要求された.ここでは, 本カメラについて概説した後, この撮像方式の理論的解析と,本カメラの心臓部ともいうべき, 順次一同時変換器について記述する.
著者
大松 浩一郎
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.J2-J8, 2018-01-01 (Released:2017-12-21)
参考文献数
1

リニア編集のように映像を止めることなくテロップ付け(またはスーパー)する仕組みを,ノンリニア編集上に実現した.テレビ朝日は 2015年に報道設備がテープからファイルベースのシステムになり,編集面では本格的にノンリニア編集システムを取り入れた.しかし編集マンによると,映像編集は便利になる一方で,テロップ付けは逆に作業が大きな負担になるとのことだった.理由の一つはテロップ付けの際,映像の再生・停止を頻繁に繰り返すため,リニア編集よりもテロップ付けに時間がかかるためだった.もう一つはリニア編集で使っているディレクター用のスーパーボタンがなく編集マンがテロップ付け操作をすべて代行しなければならないためだった.今回の開発により,それら弱点を克服し,ノンリニア編集でのテロップ付けにかかる時間は旧来の半分になった.ノンリニア編集の圧倒的な利便性に加え,リニア編集の弱点であったテロップ付け機能が補強され,両者の長所を併せ持った編集システムが実現できた.