著者
高橋 潤 西山 英輔 豊田 一彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.17-20, 2015

本稿では,ディファレンシャルレクテナの高効率化について検討した結果について報告する.我々は,これまでディファレンシャルレクテナの高効率化のためにアンテナ素子の間隔,アンテナの入力インピーダンスおよび伝送線路の特性インピーダンスの最適化を行ってきた.アンテナの入力インピーダンスや伝送線路の特性インピーダンスを変えることは,アンテナと整流用ダイオードとの整合をとることに相当するが,この場合にはダイオードインピーダンスのリアクティブ成分を考慮することができない.そこで今回は,リアクティブ成分の整合をとるためにアンテナとダイオードの間にショートスタブ整合回路を付加することを検討し,変換効率の向上が見込めることを試作により確認した.
著者
柳澤 秀彰 山下 拓朗 渡辺 裕
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.199-204, 2019
被引用文献数
2

<p>電子コミックの市場規模が拡大する中で,漫画画像の内容を理解してメタデータを生成する技術の需要が高まっている.特に登場キャラクタはストーリーを理解する上で重要な要素の一つである.キャラクタの認識にはキャラクタごとの特徴を学習した機械学習が用いられるが,複数の作品についてデータセットを作成する作業には膨大なコストがかかる.したがって,データセットを効率的に構築するために教師なし学習によってキャラクタ画像を分類する技術が必要となる.しかし,キャラクタ顔画像は一般画像よりも類似度の表現が困難であるほか,多数のノイズデータが存在することから従来の画像クラスタリングを適用できない.本論文では,CNNの出力をDBSCANでクラスタリングすることによって類似度の高い画像のみを抽出する手法を提案する.実験結果より,提案手法が複数の主要キャラクタをクラスタとして抽出可能であることを確認した.</p>
著者
石原 剛 須永 義則 小林 雅彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.31-36, 1998
参考文献数
8
被引用文献数
1

FM一括変換型光伝送方式を用いた多チャンネル光映像伝送において, 2つのFM用レーザをそれぞれ逆位相の多チャンネルAM信号により光周波数変調し, 合波して直接伝送する方式を提案した。FM電気信号によりレーザを強度変調して送出する従来方式に比べ, 構成が簡単になるとともに伝送特性が向上する。光ファイバの波長分散・非線形光学効果による歪・CNR特性劣化が従来方式に比べて大きく改善できることを実験的に確認した。
著者
大坪 博 須井 昌弘 岡本 学 小室 睦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.78, pp.19-24, 1993

LDプレーヤーをべ一スにインタラクティブLDプレーヤーの開発を行った。LDプレーヤーをドライブとして扱い、複数のシステムに対応させるため、LDプレーヤーをパック対応とした。コントロールパックを装着することにより、株式会社セガエンタープライゼス、NECホームエレクトロニクス株式会社の仕様の既存のゲームがプレイ可能であり、レーザーアクティブというLD動画を主体とした新しいメディアが再生可能となる。本稿では、開発を行ったレーザーアクティブシステムの概要説明並びにこれら異なったシステムを共用するための技術、LD映像とコンピュータ画像の合成方法、CD-ROMゲーム機との互換性の確保等、主な技術開発ポイントについて述べる。
著者
林 正樹 Bachelder Steven 中嶋 正之 濁川 武郷
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.91-94, 2014

T2Vはテキスト台本をテレビ番組的なCGアニメーションにリアルタイムで変換する技術である。我々は、ゲームエンジンUnityにT2Vの仕組みを実装し、SDKとして一般ユーザーに提供する環境の開発を行った。これにより、ゲームプラットフォームからT2V機能を呼び出し、さまざまなインタラクティブコンテンツを開発することができる。本SDKの概要に加え、SDKによるニュース自動生成、インタラクティブクイズ番組生成などのサンプルアプリを紹介する。
著者
大西 隆之 谷生 良太 長沼 次郎 遠藤 真
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.1-6, 2001
参考文献数
5

高品質なMPEG-2モバイルアプリケーションを実現するため, 筆者らはノートPCを用いたモバイル環境に適した超小型MPEG-2エンコーダPCカードを開発した.本稿では, このMPEG-2エンコーダPCカードを用いたポータブルなIP映像伝送システムによる, 日本とマレーシア間の双方向国際映像伝送実験について示す.低ビットレートに対応可能なMPEG-2符号化パラメータの選定, および, 伝送遅延の測定と画品質の評価を行い, MPEG-2伝送レートが1.2Mbps程度の国際長距離回線においても, 本システムによるテレビ会議アプリケーションが実用的に運用可能であることを実証した.
著者
上田 純也 増田 真実 岡嶋 克典
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 2014 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
pp.22-4-1_-_22-4-2_, 2014-09-01 (Released:2017-05-24)

We developed an AR system for drinks witch enables to measure crossmodal effects of vision and sound on taste and texture of drinks, and conducted psychophysical experiments. The results showed that appearance and sound affect taste and texture of drinks, suggesting that our system can control the taste of drinks.

1 0 0 0 OA FM検波回路

著者
河野 政治
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.118-119, 1955-04-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
2
著者
山本 裕久 冨澤 治
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.5-10, 2010
参考文献数
11

企業の平均寿命は急速な社会的構造変化によって短くなってきている。このことは、変化する経営環境に順応しなければ生き延びることが困難になってきていることを示している。そのような環境の中で、柔軟な経営戦略によって創業から第二創業を果たした企業の事例研究を行った。この企業は、創業から成熟における企業のライフサイクルにおいて、規制緩和などの外部環境の変化、事業継承などの内部環境の変化、時代の経過とともに製品が顧客のニーズにそぐわなくなる市場環境の変化により、廃業の危機を迎えた。新たな事業創造、つまり創業(第二創業)というイノベーションが必要であった。この企業にとってのイノベーションとは、流通チャネルの構築とドメインの拡大である。本論文では、企業を進化発展させる流通戦略とドメイン拡大戦略について議論する。
著者
伊澤 達夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.580-587, 1987-06-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
9

連載講座『光通信技術』の第1回として, 光通信の歴史的背景と技術的背景を概説するとともに, その基礎となる光ファイバや半導体レーザなどの基本原理, および光通信システムの特長, 現状, 将来の動向などについて解説する
著者
岡本 義信 奥村 豊満 平田 公靖 近藤 寿志 平川 義宏 河内 庸彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.41-46, 2001
被引用文献数
1

RCC中国放送三次ラジオ局敷地の有効利用として、複合型スーパーマーケットの建設計画がでた。そのため空中線支線位置の変更や敷地内避雷対策等の工事を行い、近接建物による放送波への影響の検討を行った。また建設中のクレーン作業による送信設備への影響について検証した。本稿ではその状況について報告する。
著者
長谷川 光司 高橋 一裕 阿山 みよし 春日 正男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.455-462, 2001-03-20 (Released:2011-08-17)
参考文献数
23
被引用文献数
2 1

The purpose of this paper is to clarify the effects of visual information on corresponding auditory information when they are presented simultaneously in a wide frontal area (180 degrees) on a horizontal plain. Sound localization experiments were carried out both with and without visual stimuli associated with sound stimuli. In the experiments, four different visual images of a human speaker and the four corresponding speech sounds were used as the visual and sound stimuli, respectively. The visual stimuli were projected on a half-cylindrical shaped screen in five directions (-60, -30, 0, 30, 60 degrees), and the corresponding sound stimuli were reproduced in 13 directions (-90, …, -15, 0, 15, …, 90 degrees) via loudspeakers placed in each direction or transaural reproduction using a pair of loudspeakers (±30 degrees). The degree of sound localization accuracy was evaluated according to a five-grade system in cases where visual stimuli were absent. The results obtained showed that a sound image far away from its corresponding visual image (maximum 150 degrees) was affected by the visual image, and that a sound image having a relatively low degree of localization accuracy tended to be strongly affected by the visual image. These results show that, in addition to the relative position of visual and sound stimuli, the degree of sound localization accuracy is one of the important elements in auditory-visual interaction on a wide frontal area.